Suzuki Swift (2017 year). Instruction japanese — part 18

4

運転するときは/ESP

®

4-48

制動距離について

ABSは制動距離を短くするものではあり
ません。

ABS作動時の振動や音

ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。

タイヤについて

急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。

次のようなときは、ABS のついてい
ない車より制動距離が長くなること
があります。スピードを控えめにし
て、車間距離を十分にとってくださ
い。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越

えるとき

・マンホールなど鉄板の上を通過す

るとき

・タイヤチェーンの装着時

急 ブ レ ー キ 時 に は、ポ ン ピ ン グ ブ
レーキ(※)をせずに、ブレーキペ
ダルを思い切り強く踏み込んでくだ
さ い。ポ ン ピ ン グ ブ レ ー キ を す る
と、制動距離が長くなります。
※ ブレーキペダルを数回に分けて小

刻みに踏むブレーキのかけかた

路面の状況によりますが、約10 km/
h以下ではABSが作動しません。

エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること
があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。

A B S は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は、指定のサイズで、4 輪ともサイ
ズ、メーカー、銘柄、トレッドパター
ン(溝模様)が同一のものを装着して
ください。また、著しく摩耗状態の異
なるタイヤを使用しないでください。
正確な回転速度が検出できなくなって
ABS が正常に機能しなくなり、思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/ESP

®

4-49

4

A BS は、 こ んな 場 合に も ブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります

滑りやすい路面を走行しているとき

80J1040

80J1041

80J1042

道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき

80J1043

80J1044

悪路を走行しているとき

80J1045

80J1046

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-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/ESP

®

4-50

ABS警告灯

52R40200

メーターパネル内にあります。

ABS の電子制御システムに異常がある
と、エンジンスイッチが

のとき

に点灯します。
1-16ページ(警告灯)

ブレーキアシスト

ブレーキ踏力を補助する装置です。急ブ
レーキをかけたときに、ABSの効果が十
分に発揮されるまでの時間を短縮しま
す。

しっかりとブレーキペダルを踏まない
と、ブレーキアシストは作動しません。

ブレーキアシストは、本来のブレーキ
性能を超えた制御をする装置ではあり
ません。

ON

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/ESP

®

4-51

4

エマージェンシーストップシグナル(ESS)

ESS とは Emergency Stop Signal(エマージェンシーストップシグナル)の略です。
ESSは次の条件をすべてみたしているときに、非常点滅表示灯を通常よりも速く点滅さ
せることで、後続車へ注意を促す機能です。またその際、メーター内の方向指示器表示
灯もあわせて点滅します。

ブレーキペダルを勢いよく踏み込んだときの車速が約55 km/h以上のとき

ABSが作動しているとき、またはABSが作動するような急ブレーキのとき

74P40170

ESSは次の状態になると機能が停止します。

車速が十分に低下したとき

ブレーキペダルを離したとき

ABSの作動が終了したとき

非常点滅表示灯スイッチの位置を

にしたとき

ESS は走行中の急ブレーキ時に、後続車に注意を促すことで追突を軽減する機能
で、すべての追突を防ぐものではありません。減速や停車するときは不要な急ブ
レーキはさけ、常に安全運転に努めてください。

ESSの機能を停止させることはできません。

ESSの機能よりも、非常点滅表示灯スイッチの操作が優先されます。

次のような路面を走行中に、一瞬しかABSが作動しなかったときは、ESS は作動し
ないことがあります。
・滑りやすい路面を走行しているとき
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき

ON

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/ESP

®

4-52

ヒルホールドコントロールは、上り坂で
の発進時に、ブレーキペダルからアクセ
ルペダルへの踏み替えの間に車が後退す
ることを一時的に(約 2 秒間)防ぎ、ス
ムーズな発進を補助するシステムです。

ヒルホールドコントロールは、坂道で
車を停止させるシステムではありませ
ん。

本システムに異常があると、メーター
内の ESP

®

作動表示灯が点灯し、ヒル

ホールドコントロールが作動しない場
合があります。また、アイドリングス
トップシステムが作動しません。スズ
キサービス工場で点検を受けてくださ
い。
4-45ページ(ESP

®

作動表示灯)

52R40210

ヒルホールドコントロール

タイプ別装備

常に周囲の状況を確認して、必要に
応じてブレーキペダルを操作して安
全運転に努めてください。ヒルホー
ルドコントロールによる制御には限
界があります。

極端に急な坂道、凍結路、泥道を上
るときや、積載重量によっては、発
進時に車両が後退する場合がありま
す。

ブレーキペダルから足を離したら、
すみやかに発進操作を行なってくだ
さい。ブレーキペダルから足を離し
たまま 2 秒以上たつとヒルホールド
コントロールが解除されるため、勾
配によっては自重で坂道を下り、思
わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、エンストしてブレーキペ
ダ ル を 踏 む と き に 強 い 力 が 必 要 に
なったり、ハンドルが重くなったり
して思わぬ事故や故障の原因となる
おそれがあります。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-53

4

■ ヒルホールドコントロールの

作動条件

ヒルホールドコントロールは、次の条件
をすべてみたしているときに、ブレーキ
ペダルから足を離すと約 2 秒間、車が後
退することを防ぎます。

セレクトレバーが前進または後退の位
置に入っている

パーキングブレーキを解除している

進行方向が坂の上りである

アイドリングストップシステム装備車
(タイプ別装備)の場合、前記条件をみ
たしていなくても、エンジン自動停止後
の再始動時ならヒルホールドコントロー
ルが作動します。
→ 4-79ページ

(アイドリングストップシステム)

運転支援機能とは、レーザーレーダーと
単眼カメラ (1) を使用して、前方の障害
物や区画線を検知し、衝突の回避や衝突
時の被害を軽減したり、運転者に注意を
うながしたりする機能です。

52R40220

上図は代表例です。お車のタイプによ
り異なります。

運転支援機能には次の機能があります。

レーザーレーダーと単眼カメラ
→ 4-54ページ

デュアルセンサーブレーキサポート
→ 4-61ページ

誤発進抑制機能(タイプ別装備)
→ 4-66ページ

車線逸脱警報
→ 4-68ページ

ふらつき警報
→ 4-70ページ

先行車発進お知らせ機能
→ 4-71ページ

次の項目もあわせてお読みください。
2-33ページ

(車検を受けるときの注意)

7-34ページ

(けん引してもらうときは)

作動中にエンジンルームから音が聞こ
えることがありますが、異常ではあり
ません。

エンジンルームから音が聞こえる

ブレーキペダルが硬くなり踏み込め
ないことがある

運転支援機能

運転支援機能

タイプ別装備

(1)

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/運転支援機能

4-54

レーザーレーダーと単眼カメ

レーザーレーダーと単眼カメラによる
検知機能には限界があり、すべての車
両や障害物、区画線を検知できるわけ
ではありません。走行中は常に周囲の
状況を確認し、必要に応じてブレーキ
ペダルなどを操作して安全運転に努め
てください。

レーザーレーダーと単眼カメラを正
しく作動させるために、次のことを
お守りください。取扱いを誤ると、
前方障害物や区画線を正しく検知で
きなくなり、誤作動し、思わぬ事故
につながるおそれがあります。
・レーザーレーダーと単眼カメラ本

体、およびその周辺部に強い衝撃
や力を加えない

・レーザーレーダーと単眼カメラを

取り外したり、分解したりしない

・フロントワイパー本体やブレード

を交換するときは、指定のものを
使用する(詳しくは、スズキ販売
店またはスズキ代理店にお問い合
わせください)

接触事故などでレーザーレーダーと
単眼カメラ周辺部が変形・損傷した
場合や、レーザーレーダーと単眼カ
メラ前面のフロントガラスにひび割
れなどの傷がある状態で走行する
と、レーザーレーダーと単眼カメラ
が前方障害物や区画線を正しく検知
できないため、誤作動して思わぬ事
故 に つ な が る お そ れ が あ りま す。
デュアルセンサーブレーキサポート
OFF スイッチを操作して、デュアル
センサーブレーキサポートを停止さ
せ、スズキサービス工場で点検を受
けてください。

フ ロ ン ト ウ イ ン ド ー ガ ラ ス 外 側 の
レーザーレーダーと単眼カメラの前
部にステッカーやフィルム(透明なも
のを含む)などを貼り付けないでくだ
さい。
(1)フロントウインドーガラス上端か

らレーザーレーダーと単眼カメラ
下端より下約10cmまで

(2)約20cm(レーザーレーダーと単眼

カメラ中心から左右約10cmまで)

52R40230

フ ロ ン ト ウ イ ン ド ー ガ ラ ス 内 側 の
レーザーレーダーと単眼カメラの下
部(図 に 示 し た 範 囲 内)に ス テ ッ
カーやフィルム ( 透明なものを含む )
などを貼り付けないでください。
(3)レーザーレーダーと単眼カメラ下

端より下約10cmまで

(4)約20cm(レーザーレーダーと単眼

カメラ中心から左右約10cmまで)

※車検標章(ステッカー)(5) は、前

図と下図を参考に貼り付けてくだ
さい。また、ETC アンテナなどを
貼り付けるときは、カメラの前面
に貼らないようにしてください。

52R40240

(1)

(2)

(5)

(3)

(4)

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-55

4

フロントガラスの前方付近に、単眼
カメラの視界を遮ったり、レーザー
を反射したりする可能性のあるもの
を置かないでください。

レーザーレーダーと単眼カメラのレ
ンズ部に触れないでください。

レーザーレーダーと単眼カメラのレ
ンズ部を自分で掃除しないでくださ
い。

エンジンスイッチが

のときに

レーダーから 10cm 以内の距離で、
拡大鏡、対物レンズなど拡大機能があ
る光学機器を使用して、照射部をのぞ
き込まないでください。レーダーから
照射される赤外線で目を傷めるおそれ
があります。

ON

このレーダーは、IEC 60825-1規格に
おけるレーザー等級 1M に相当しま
す。

52R40560

最大平均出力:45mW
パルス幅:33ns
波長:905nm
発散角(水平 垂直):28 12

単眼カメラによる前方車両や障害物、
区画線の検知は視野範囲内に限られて
います。ま た、視野 範囲 に対 象物 が
入ってから制御、警報の対象となるま
でには数秒間かかります。

レーザー等級ラベル

レーザー説明ラベル

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/運転支援機能

4-56

■ レーザーレーダーと単眼カメ

ラの一時停止・故障

次の表のようになったとき、レーザー
レーダーと単眼カメラが一時停止または
故障しています。

※一時停止の原因により、以下のメッ

セージも同時に表示される場合があり
ます。
・カメラ視界不良
・カメラ温度範囲外

レーザーレーダーと単眼カメラの

一時停

次のようなときレーザーレーダーと単眼
カメラが一時停止します。
状況が改善されれば、レーザーレーダー
と単眼カメラの一時停止は解除されま
す。

レーザーレーダーと単眼カメラの視界
不良のとき
→ 4-58ページ(こんな場合は検知で

きないことがあります)

レーザーレーダーと単眼カメラ本体が
低温または高温のとき

鉛バッテリーの電圧が一時的に異常に
なったとき

レーザーレーダー

と単眼カメラ

システム
一時停止

故障

(1)

点灯

(2)

点灯

(3)

一時機能停止中

(※)

点灯

消灯

システム要点検

消灯

点灯

(4)

点灯

(1) デュアルセンサーブレーキサポート

作動表示灯

(2) 車線逸脱警報作動表示灯
(3) マルチインフォメーションディスプ

レイの表示

(4) ハイビームアシスト

冬季のように、車室内と外気の温度差
が大きいときなどは、フロントウイン
ドーガラスが曇りやすくなります。フ
ロントウインドーガラスのレーザー
レーダーと単眼カメラの前部が曇った
り、結露したり、凍結したりするとシ
ステムが一時的に作動しなくなること
があります。その場合は、フロントデ
フロスターで曇りなどを取り除いてく
ださい。

システム一時停止または故障のときは
下記の機能が停止します

デュアルセンサーブレーキサポート

誤発進抑制機能(タイプ別装備)

車線逸脱警報

ふらつき警報

先行車発進お知らせ機能

ハイビームアシスト

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-57

4

レーザーレーダーと単眼カメラの故障

故障したときは、エンジンスイッチを

(OFF)にするまでシステムが停

止します。
安全な場所に停車して、エンジンスイッ
チを

(OFF)にし、エンジンを

止めてください。再度、エンジンを始動
したとき、デュアルセンサーブレーキサ
ポート作動表示灯および車線逸脱警報作
動表示灯が消灯していることを確認しま
す。

エンジンを再始動しても表示灯が点灯
している場合、レーザーレーダーと単
眼カメラの故障が考えられます。スズ
キ販売店またはスズキ代理店にご連絡
ください。

■ ガラス汚れを検知したときは

レーザーレーダーと単眼カメラがフロン
トウインドーガラスの汚れを検知した場
合は、デュアルセンサーブレーキサポー
トを停止させるとともに、メーター内の
デュアルセンサーブレーキサポート OFF
表示灯、ブレーキシステム警告灯および
ハイビームアシスト警告灯が点灯しま
す。次の手順で対処してください。

安全な場所に停車し、エンジンス
イッチを

(O F F)にしま

す。

レーザーレーダーと単眼カメラ前方
のフロントウインドーガラスをきれ
いにします。

エンジンスイッチを

にしま

す。

デュアルセンサーブレーキサポート
OFF表示灯、ブレーキシステム警告
灯およびハイビームアシスト警告灯
の消灯を確認します。

デュアルセンサーブレーキサポート
OFF 表示灯、ブレーキシステム警告灯
およびハイビームアシスト警告灯が消
灯しないときは、ガラスの汚れ以外の
異常が考えられます。スズキ販売店ま
たはスズキ代理店にご連絡ください。

52R40570

エンジンを始動したあと、次のような
ときにもデュアルセンサーブレーキ
サポート作動表示灯および車線逸脱
警報作動表示灯が点灯しますが、これ
は故障ではありません。エンジンス
イッチを

(OFF)にし、エンジ

ンを再始動すれば表示灯が消灯しま
す。
・自動ブレーキが3回作動したとき
・自動ブレーキが長時間作動したと

デュアルセンサーブレーキサポート
作動表示灯および車線逸脱警報作動
表示灯が点灯し、故障が考えられる場
合、システムが停止しますが、通常の
走行には支障ありません。

LOCK

LOCK

LOCK

1

LOCK

2

3

ON

4

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/運転支援機能

4-58

■ 歩行者の検知

対象物の大きさや形状、動きから歩行者
の検知を行なっています。

81M40470

■ こんな場合は検知できないこ

とがあります

次のようなとき、レーザーレーダーと
単眼カメラが前方の障害物や区画線を
検知できない可能性が高くなります。
また、レーザーレーダーと単眼カメラ
が一時停止になる場合があります。状
況が改善されると再び機能は作動しま
す。
・大雨、濃霧および吹雪などの悪天候

・前 方 か ら 強 い 光(逆 光、対 向 車 の

ヘッドライトの光など)を受けたと

・雪景色など、周囲一面が同じような

色合いのとき

・真っ暗で周囲にものがないとき
・前方車両の排気ガスや水、雪の巻上

げ、水蒸気、砂、煙などで前方の視
界が悪いとき

・夕方、朝方の薄暗いときや、屋内駐

車場などの暗い場所で対象物に接近
するとき

・フロントガラスにくもり、雪、氷、

土埃などが付着して汚れているとき

・フロントガラス上の雨滴や水滴、汚

れが十分にふき取れてないとき

・フロントウォッシャーの使用中
・スズキ純正品以外のワイパーブレー

ドを装着したとき(長さが短いタイ
プ含む)

81M40380

検知条件を満たしていても、必ず歩行
者を検知できるわけではありません。
次のような状況では、検知ができない、
または検知が遅れる可能性が高くなり
ます。常に安全運転に努めてください。

集団で歩いている

壁際や別の障害物のそばにいる

傘をさしている

背景と似た色合いで風景に溶け込ん
でいる

大きな荷物をもっている

前かがみやしゃがんだ姿勢でいる

横たわっている

夜間やトンネルなど暗い所にいる

横から急に、目の前に飛び出してき

ጙ±ᵻ²í

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-59

4

・レンズを汚したり傷をつけたとき
・次のように、レーザーレーダーと単

眼カメラの視界をさまたげたとき

・フ ロ ン ト ガ ラ ス に ス テ ッ カ ー や

フィルムを貼った

・フロントガラスにアクセサリーを

取り付けた

・フロントガラスに傷、ひびなどが

生じた

・ルーフキャリアやスキー板などの

長尺物を搭載した

72M20423

・重い荷物を積んで、車両が傾いてい

るとき

72M20405

・タイヤの空気圧が適正でない、また

は摩耗したタイヤのとき

・タイヤチェーンを装着したり、指定

サイズ以外のタイヤを装着したりし
たとき

・ホイールアライメントがずれている

とき

・パンクを応急修理したとき
・サスペンションを改造したとき
・トンネルの出入り口を通過するな

ど、明るさが極端に変化するとき

・夜間やトンネル内でヘッドライトを

点灯せずに走行しているとき

・急な坂道や急なカーブ、道路の継ぎ

目を走行しているとき

・ヘッドライトの光軸がずれていると

・ヘッドライトやフロントフォグラン

プを改造したとき

・ヘッドライトに汚れ、氷雪、泥など

が付着しているとき

次の よ う な車 両 や 障害 物、状 況 は、
レーザーレーダーと単眼カメラが前方
の障害物を検知できなかったり、検知
に時間がかかったりする場合がありま
す。

・前方車両の最後面が小さい(トレー

ラーなど)、低い、または凹凸がある

・荷台にあおりがなく荷物が載って

いないトラックなど

・後端から積荷が飛び出している車

両など

・特殊な形状の車両(キャリアカー、

サイドカーなど)

・車高の低い車両など

72M20407

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

4

運転するときは/運転支援機能

4-60

・ふらつき運転をしているとき
・先行車の最低地上高が高いとき
・先行車が太陽光などを強く反射して

いるとき

・対向車両やバックしてくる車両
・横向きの車両
・夜間またはトンネル内で、テールラ

ンプが点灯していない先行車

・停車している車両の前に壁などがある
・車両の近くに別の障害物がある
・標識や街灯、電柱、木などポール状

のもの

・高さの低い障害物
・鏡の壁や扉、ガラスなどのとき
・小動物や幼児などの高さの低い対象

・ガードレール
・自車バンパーの近い位置に対象物が

存在する

・前方車両の一部しかレーザーレー

ダーと単眼カメラの検知範囲内に
入っていないとき

72M20406

・先行車がレーザー光を反射しにくい

状態のとき

・カーブ走行中およびカーブを曲がり

きってからしばらくの間

・前方車両との速度差が大きい場合
・前方車両と近距離の場合
・前方車両が急ハンドル、急加速、急

減速した

・ヘッドライト照射範囲外に対象物が

ある場合

・横からすぐ目の前に飛び出してきた
・自車が車線変更を行ない、先行車の

すぐ後ろに接近した

次のような区画線や状況は、レーザー
レーダーと単眼カメラが区画線を検知
できなかったり、検知に時間がかかっ
たりする場合があります。
・車線の幅が狭いとき
・車線が検知しづらいとき

・区画線がない、または消えている
・区画線の色が路面の色と似ている
・区画線の幅が狭い
・区画線がかすれている、または道

路鋲や置き石などがあるとき

・区 画 線 が 砂 ぼ こ り な ど で 見 え な

い、または見えにくくなっている
とき

・雨天、雨上がり、水たまりなどぬ

れた路面を走行しているとき

・区画線が縁石等の上に引かれてい

るとき

・照り返しなどにより明るくなった

路面を走行しているとき

・前方車両と近距離の場合
・車線変更した直後、または交差点を

通過した直後

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-61

4

デ ュアル セン サーブ レー
キサポート

デュアルセンサーブレーキサポートは、
走行中レーザーレーダーと単眼カメラな
どにより前方車両や歩行者などを検知
し、警報によって衝突の回避をうながし
たり、ブレーキ制御によって衝突時の被
害軽減を図ったりします。

デュアルセンサーブレーキサポートが
作動したとき、アクセルペダルの操作
をしても作動を継続します。ただし、
アクセルペダルを強く踏み込むと作動
を解除します。

ブレーキペダルを踏んでいたり、ハン
ドル操作をしていたりすると、操作状
態によっては回避操作と判断され、
デュアルセンサーブレーキサポートが
作動しない場合があります。

デュアルセンサーブレーキサポート
は、主に車両や歩行者への衝突の回
避、あるいは衝突の被害を軽減するこ
とを目的としていますが、すべての状
況において車両や歩行者を検知できる
わけではありません。

デュアルセンサーブレーキサポートは
作動停止状態にすることができます。
4-75ページ(デュアルセンサーブ

レーキサポートOFFスイッチ)

デュアルセンサーブレーキサポート
の検知・制御性能には限界があります
ので、周囲の状況によっては作動しな
い可能性があります。デュアルセン
サーブレーキサポートにたよった運
転はせず、常に安全運転に努めてくだ
さい。

お 客 様 自 身 で デ ュ ア ル セ ン サ ー ブ
レーキサポートの作動確認を行なわ
ないでください。周囲の状況によっ
て は デ ュ ア ル セ ン サ ー ブ レ ー キ サ
ポートが作動せず、思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。

自動ブレーキ機能作動時は、強いブ
レーキがかかります。運転前に全ての
乗員が適切にシートベルトを着用し
ていることを確認してください。

デュアルセンサーブレーキサポート
作動中に、前方障害物が検知範囲外に
移動するなど、検知できなくなったと
きは、途中で作動が解除されることが
あります。

デュアルセンサーブレーキサポート
作動中にブレーキペダルを踏んでい
なくてもブレーキの作動音が聞こえ
ることがありますが、異常ではありま
せん。

エンジンを始動したあと、次のような
ときにもデュアルセンサーブレーキ
サポート作動表示灯が点灯しますが、
これは故障ではありません。エンジン
スイッチを

(OFF)にし、エン

ジンを再始動すれば表示灯が消灯し
ます。
・自動ブレーキが3回作動したとき
・自動ブレーキが長時間作動したと

デュアルセンサーブレーキサポート
作動表示灯が点灯し、故障が考えられ
る場合、システムが停止しますが、通
常の走行には支障ありません。

LOCK

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-62

4

■ 作動イメージ

52R40680

※ 自動ブレーキによる車両停止後、自動ブレーキが解除されるまでの間、ブザー音は

継続されます。また、前方衝突警告表示およびデュアルセンサーブレーキサポート
作動表示灯は、ブレーキ制御終了後、約3秒後に消灯します。

(1) 前方衝突警告表示

(3) 室内ブザー

(2) デュアルセンサーブレーキサポート作動表示灯

自動ブレーキによる車両停止後は、すみやかにブレーキをかけてください。CVT 車
およびオートマチック車は自動ブレーキが解除されるとクリープ現象により車両が
動き出し、思わぬ事故につながるおそれがあります。

前方衝突被害軽減ブレーキアシストまたは自動ブレーキが作動した場合、同時に前
方衝突警報も作動します。

ピピピピピ

ピピピピピ

点灯

点灯

ブレーキ操作

(1)

(1)

(3)

点灯

点滅

(1)

(2)

(

※)

ピピピピピ

(3)

(3)

① 前方衝突警報

(約15 km/h∼約100 km/h)

②-1 前方衝突被害軽減ブレーキアシスト

(約15 km/h∼約80 km/h)

②-2 自動ブレーキ

(約5 km/h∼約100 km/h)

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

運転するときは/運転支援機能

4-63

4

■ 前方衝突警報

下記の作動速度のときに、前方車両や歩
行者に衝突する可能性があると室内ブ
ザーとメーター内の表示で運転車に警報
を発します。

・自車速度約 15 ∼約 100km/h(対象

が歩行者の場合は約 15 ∼約 60km/
h)で走行中

・自車から見た前方車両または歩行者

との相対速度が約15km/h以上

室内ブザーが ピピピピピ と断続的に
鳴り、マルチインフォメーションディ
スプレイ内の前方衝突警告表示(1)
が点灯します。

52R40250

前方衝突警報が鳴ったときは、前方や
周囲の状況に応じて、ブレーキ、ハン
ドル操作などの回避行動をしてくださ
い。

■ 前方衝突被害軽減ブレーキ

アシスト

下記の作動速度のときに、前方車両や歩
行者に衝突する可能性が高いときにブ
レーキペダルを踏むと、制動力を増強し
ます。前方衝突被害軽減ブレーキアシス
トが作動した場合、同時に前方衝突警報
も作動します。

自車速度約15∼約80km/h(対象が歩
行者の場合は約15∼約60km/h)で走
行中

自車から見た前方車両または歩行者と
の相対速度が約15km/h以上

52R40260

(1)

室内ブザー吹鳴

室内ブザー吹鳴

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

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