Suzuki Escudo (2016 year). Instruction japanese — part 14
4
運転するときは/ABS
4-38
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。
タイヤについて
A B S は、こん な 場合 に もブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります
滑りやすい路面を走行しているとき
80J1040
80J1041
80J1361
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること
があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありませ
ん。
A B S は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は指定のサイズで、4 輪ともサイズ、
銘柄、トレッドパターン(溝模様)が
同一のものを装着してください。ま
た、著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しないでください。タイヤ回転速
度に悪影響をあたえて、ABS が正常
に機能しなくなり、思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
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000-取扱説明書.book 38 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ABS
4-39
4
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
ABS警告灯
80J127
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常がある
と、エンジンスイッチが
のとき
に点灯します。
→ 1-19ページ
ブレーキアシスト
ブレーキ踏力を補助する装置です。急ブ
レーキをかけたときに、ABSの効果が十
分に発揮されるまでの時間を短縮しま
す。
しっかりとブレーキペダルを踏まない
と、ブレーキアシストは作動しませ
ん。
ブレーキアシストは、本来のブレーキ
性能を超えた制御をする装置ではあり
ません。
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ON
000-取扱説明書.book 39 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ABS
4-40
4
エマージェンシーストップシグナル(ESS)
ESS とは Emergency Stop Signal(エマージェンシーストップシグナル)の略です。
ESSは次の条件をすべてみたしているときに、非常点滅表示灯を通常よりも速く点滅さ
せることで、後続車へ注意をうながす機能です。またその際、メーター内の方向指示器
表示灯もあわせて点滅します。
ブレーキペダルを勢いよく踏み込んだときの車速が約55 km/h以上のとき
ABSが作動しているとき、またはABSが作動するような急ブレーキのとき
54P000339
ESSは次の状態になると機能が停止します。
ブレーキペダルを離したとき
ABSの作動が終了したとき
非常点滅表示灯スイッチの位置を
にしたとき
急減速でなくなったとき
ESS は走行中の急ブレーキ時に、後続車に注意をうながすことで追突を軽減する機
能で、すべての追突を防ぐものではありません。減速や停車するときは不要な急ブ
レーキは避け、常に安全運転に努めてください。
ESSの機能を停止させることはできません。
ESSの機能よりも、非常点滅表示灯スイッチの操作が優先されます。
次のような路面を走行中に、一瞬しかABSが作動しなかったときは、ESS は作動し
ないことがあります。
・滑りやすい路面を走行しているとき
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき
ON
000-取扱説明書.book 40 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ESP
®
4-41
4
ESP
®
(※)は、ABS、ブレーキアシス
ト、トラクションコントロール、スタビ
リティコントロール(横滑り防止機能)
などを総合的に制御して、車両の走行安
定性を補助しようとするシステムです。
※ESP
®
は、Electronic Stability Program
(エレクトロニック スタビリティ プロ
グラム)の略で、Daimler AG の登録商
標です。
■ ABS(アンチロックブレーキ
システム)
4-37ページをお読みください。
■ ブレーキアシスト
ABSのブレーキアシストと同様です。
■ トラクションコントロール
滑りやすい路面での発進時や加速時に起
こる駆動輪の過度の空転を、ブレーキ制
御およびエンジン出力制御により防ぎ、
適切な駆動力を確保しようとする補助機
能です。
■ ス タ ビ リ テ ィ コ ン ト ロ ー ル
(横滑り防止機能)
急激なハンドル操作をしたり、滑りやす
い路面で旋回したりするときの車の横滑
りなどを抑制することで、車両の走行安
定性を補助しようとする機能です。
ESP
®
ESP
®
装備車の取扱い
常に周囲の状況を確認して、安全運転
に努めてください。ESP
®
による制御
には限界があります。
次のことをお守りください。
守らないと ESP
®
が正常に作動しな
くなったり、誤作動につながったり
するおそれがあります。
・タイヤの空気圧を指定空気圧に調
・タイヤ交換時は指定のサイズで、
4 輪ともサイズ、銘柄、トレッド
パターン(溝模様)が同一のもの
を装着する
・著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しない
・サスペンションやブレーキを改造
しない(車高やサスペンションの
硬さ変更など)
・サスペンションやブレーキを著し
く劣化した状態で走行しない
・エンジンを改造しない(マフラー
の改造など)
・LSD(リミテッドスリップデフ)
を装着するなどの改造をしない
タイヤチェーンやスペアタイヤ(市
販 品)を 装 着 し た と き な ど に は、
ESP
®
が正常に作動しない場合があり
ます。
000-取扱説明書.book 41 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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4
運転するときは/ESP
®
4-42
ESP
®
作動表示灯
79K019
メーターパネル内にあります。
ESP
®
の電子制御システムに異常があ
ると、エンジンスイッチが
のと
きに点灯します。点灯中は次のように
なりますので、スズキサービス工場で
点検を受けてください。
・トラクションコントロールおよびス
タビリティコントロールは作動しま
せん。
・ABSは作動します。
・ブレーキアシストは、故障状況に
よっては作動しない場合がありま
す。
・アイドリングストップシステムは作
動しません。また、ヒルホールドコ
ントロールも作動しない場合があり
ます。
→ 4-58 ページ(アイドリングス
次のような状況になると、0.2 秒間隔
で小刻みに点滅します。
・発進時や加速時にトラクションコン
トロールが作動している
・急ハンドル時や旋回時にスタビリ
ティコントロールが作動している
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを
にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
次のような操作をすると、一時的に
モーター音やカチッという音が聞こ
えることがあります。これはシステ
ムをチェックしている音で異常では
ありません。
・エンジンスイッチを
にしたと
き
・ブレーキペダルを踏んだ状態でエ
ンジンスイッチを
にし、最初
にブレーキペダルから足を離した
とき
・エンジンをかけたとき
・エンジンをかけ、最初の発進時
エンジン回転が高いときに ESP
®
が作
動すると、エンジン回転の変動や車
体 の 振 動 を 感 じ る こ と が あ り ま す
が、異常ではありません。
ON
ON
ON
ON
000-取扱説明書.book 42 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ESP
®
4-43
4
ESP
®
OFFスイッチ
次 の よ う な と き は、メ ー タ ー 内 の
E S P
®
O F F 表示 灯が点灯するまで
ESP
®
OFF スイッチを押し続けてくだ
さい。トラクションコントロールおよ
びスタビリティコントロールが作動し
なくなります。
・車検を受けるときなどテスターに載
せる場合。トラクションコントロー
ルおよびスタビリティコントロール
を作動停止の状態にする必要があり
ます。
・スタックからの脱出などの場合。ト
ラクションコントロールが脱出に適
さないときがあります。
次のような操作をすると、ESP
®
OFF
表示灯が消灯し、トラクションコント
ロールおよびスタビリティコントロー
ルが作動可能な状態にもどります。
・もう一度ESP
®
OFFスイッチを押す
・一度エンジンを止め、再始動する
54PJ000082
スタックからの脱出などのあとに通常
走行するときは、ESP
®
OFF スイッチ
を再度押して ESP
®
OFF 表示灯を消灯
させ、もとの状態にもどしてくださ
い。トラクションコントロールおよび
スタビリティコントロールは自動復帰
しません。(一度エンジンを止め、再
始動したときを除く)
小刻みに点滅したときは、滑りやすい
路面で、車がスタックまたは横滑りし
やすい状態になっています。とくに慎
重に運転してください。
点灯中はトラクションコントロールお
よびスタビリティコントロールは作動
しませんが、ABSは使用することがで
きます。
000-取扱説明書.book 43 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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4
運転するときは/ヒルホールドコントロール
4-44
ESP
®
OFF表示灯
57L30045
メーター内にあります。
エンジンスイッチが
のときに、
ESP
®
OFF スイッチを長押しすると点
灯します。点灯中は、次の機能が作動
しません。
・トラクションコントロールおよびス
タビリティコントロール
・レーダーブレーキサポートII
(RBSII)
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを
にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
ヒルホールドコントロールは、急な上り
坂での発進時に、ブレーキペダルからア
クセルペダルへの踏み替えの間に車が後
退することを一時的に(約 2 秒間)防
ぎ、スムーズな発進を補助するシステム
です。
ヒルホールドコントロールは、坂道で
車を停止させるシステムではありませ
ん。
本システムに異常があると、メーター
内の ESP
®
作動表示灯が点灯し、ヒル
ホールドコントロールが作動しない場
合があります。また、アイドリングス
トップシステムが作動しません。スズ
キサービス工場で点検を受けてくださ
い。
61M0336
安全のため、ESP
®
OFFスイッチを操
作しても、ABS およびブレーキアシ
ス ト は 作 動 停 止 の 状 態 に な り ま せ
ん。
ESP
®
OFF表示灯の点灯中は、レーダー
ブレーキサポート II(RBSII)も停止
し、RBSII OFF表示が表示されます。
ON
ON
常に周囲の状況を確認して、必要に
応じてブレーキペダルを操作して安
全運転に努めてください。ヒルホー
ルドコントロールによる制御には限
界があります。
極端に急な坂道、凍結路、泥道を上
るときや、積載重量によっては、発
進時に車両が後退する場合がありま
す。
ヒルホールドコントロール
ヒルホールドコントロール
000-取扱説明書.book 44 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ヒルディセントコントロール
4-45
4
■ ヒルホールドコントロールの
作動条件
ヒルホールドコントロールは、次の条件
をすべてみたしているときに、ブレーキ
ペダルから足を離すと約 2 秒間、車が後
退することを防ぎます。
セレクトレバーが前進または後退の位
置に入っている
パーキングブレーキを解除している
進行方向が坂の上りである
アイドリングストップシステム装備車の
場合、前記条件をみたしていなくても、
エンジン自動停止後の再始動時ならヒル
ホールドコントロールが作動します。
ヒルディセントコントロールは、エンジ
ンブレーキだけでは十分減速できないよ
うな急な坂道や凹凸が激しい路面、オフ
ロードのような滑りやすい坂道などを下
るときに、一定の低車速を保ち、走行を
補助 す る シ ス テム で す。こ の た め、ブ
レーキやアクセル操作に気をつかうこと
なく、ハンドル操作に集中することがで
きます。
ヒルディセントコントロール
の使いかた
ALLGLIP(4WD)モードの切替え
操作をして、LOCK モードにしま
す。
→ 4 - 2 2
(4 W D )モ ー ド の 切 替 え
(4WD車のみ))
セレクトレバーを前進または後退の
位置に入れます。
ブレーキペダルから足を離したら、
すみやかに発進操作を行なってくだ
さい。ブレーキペダルから足を離し
たまま 2 秒以上たつとヒルホールド
コントロールが解除されるため、勾
配によっては自重で坂道を下り、思
わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、エンストしてブレーキを
踏 む と き に 強 い 力 が 必 要 に な っ た
り、ハンドルが重くなったりして思
わぬ事故や故障の原因となるおそれ
があります。
作動中にエンジンルームから音が聞こ
えることがありますが、異常ではあり
ません。
ヒルディセントコントロールを過信し
ないでください。極端に急な坂道、凍
結路、泥道を下るときや、積載重量に
よっては、下り坂走行で一定の低車速
を維持できず、思わぬ事故につながる
おそれがあります。必要に応じてブ
レーキペダルを踏み、安全運転に心が
けてください。
ヒルディセントコントロール
ヒルディセント
コントロール
タイプ別装備
1
2
000-取扱説明書.book 45 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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4
運転するときは/ヒルディセントコントロール
4-46
車速が約25km/h以下のときにヒル
ディセントコントロールスイッチ
(1)を押します。メーター内のヒ
ルディセントコントロール表示灯が
点灯するとともに、ヒルディセント
コントロールが作動可能な状態にな
ります。
54P000318
作動中は、メーター内の ESP
®
作動表
示灯が小刻みに点滅します。また、同
時に制動灯も点灯します。
・ALLGLIP(4WD)モードが LOCK
モードのときは、車速を 10km/h に
保ちます。
作動中にアクセルペダルやブレーキペ
ダルを踏むと、一時的に作動停止しま
す。アクセルペダルやブレーキペダル
から足を離すと、再び作動します。
車速が 25km/h 以上になると、メー
ター内のヒルディセントコントロール
表示灯が点滅するとともに、自動的に
作動停止します。
■ システムを解除をするときは
もう一度ヒルディセントコントロールス
イッチ(1)を押し、ヒルディセントコ
ントロール表示灯を消灯させます。
3
(1)
長時間連続して使うと、ブレーキ装
置が過熱する場合があります。この
場合は装置保護のため、ヒルディセ
ントコントロール表示灯が点滅する
とともに自動的に作動停止します。
ブレーキペダルを踏んで安全な場所
に停車してください。
しばらくしてブレーキ装置の温度が
下 が る と、ヒ ル デ ィ セ ン ト コ ン ト
ロール表示灯が点滅から点灯に切り
替わると共に作動可能な状態にもど
ります。
セレクトレバーが
位置でも、ヒ
ルディセントコントロールが作動す
る 場 合 が あ り ま す が、エ ン ジ ン ブ
レ ー キ が 効 き ま せ ん。セ レ ク ト レ
バーを前進または後退の位置に入れ
てください。
作動中にエンジンルームから音が聞こ
えることがありますが、異常ではあり
ません。
N
000-取扱説明書.book 46 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/ヒルディセントコントロール
4-47
4
ヒルディセントコントロール
表示灯
79K050
メーターパネル内にあります。
エンジンスイッチが
のときに、
ヒルディセントコントロールスイッチ
を押し、ヒルディセントコントロール
が作動可能な状態になると点灯しま
す。点滅した場合は、ヒルディセント
コントロールが作動しません。次の作
動条件がみたされているか確認してく
ださい。
・ALLGLIP(4WD)モードがLOCKモード
・セレクトレバーが前進または後退の
位置(
以外)
・車速が約25km/h以下
・ブレーキ装置が過熱していない
システムが正常で、ヒルディセントコ
ントロールスイッチが押されていない
ときは、エンジンスイッチを
に
すると約 2 秒間点灯したあと消灯しま
す。
次のような場合はシステムの異常が考
えられます。スズキサービス工場で点
検を受けてください。
・エンジンスイッチを
にしても
点灯しない。
・ヒルディセントコントロールスイッ
チが押されていないときに、エンジ
ンスイッチを
にし、約 2 秒間
たっても消灯しない。
・エンジンスイッチが
のとき
に、ヒルディセントコントロールス
イッチを押しても点灯または点滅し
ない。
ヒルディセントコントロール
のメッセージ
メーター内のマルチインフォメーション
ディスプレイに次のメッセージが表示さ
れたときは、ヒルディセントコントロー
ルおよびヒルホールドコントロールのシ
ステムに異常が考えられます。スズキ
サービス工場で点検を受けてください。
61M0263
ON
P N
ON
ON
ON
ON
メッセージの表示中はヒルディセント
コントロールおよびヒルホールドコン
トロールは使用できません。
000-取扱説明書.book 47 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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4
運転するときは/運転支援機能
4-48
RBSIIとはRadar Brake SupportII(レー
ダーブレーキサポートII)の略です。
走行中に、自車が走行する車線の前方車
両との相対速度や距離をレーダーで測定
し、警報によって衝突の回避をうながし
たり、ブレーキ制御によって衝突時の被
害軽減を図ったりします。
次の項目もあわせてお読みください。
RBSII の検知・制御性能には限界が
あり、周囲の状況によっては作動し
ない可能性があります。RBSII にた
よった運転はせず、常に安全運転に
努めてください。
安全のため、お客様自身で RBSII の
作動確認を行なわないでください。
走行中は、すべての乗員がシートベ
ル ト を 正 し く 着 用 し て く だ さ い。
RBSII が作動したときなどに、身体
が投げ出されて重大な傷害を受ける
おそれがあります。
次のような路面を走行しているとき
は、前方衝突被害軽減ブレーキアシ
ストや自動ブレーキが作動しても、
十分に減速できないおそれがありま
す。
・急カーブや、凸凹のはげしい路面
・次のような滑りやすい路面
・凍結路や積雪路
・マンホールや工事用の鉄板の上
・じゃり道
運転支援機能
レーダーブレーキ
サポートII(RBSII)
次のような場合は、車高や車両の傾
きが変わり、RBSII が正常に機能せ
ず、思わぬ事故につながるおそれが
あります。
・サスペンションの改造(車高の変
更など)
・指定サイズ以外のタイヤやホイー
ルの装着
・摩耗したタイヤや摩耗差のはげし
いタイヤの装着
・タイヤの空気圧が適正でない
RBSII作動中に、前方車両がレーダー
の検知範囲外に移動するなど、検知
されなくなったときは、途中で作動
が解除されることがあります。
RBSII作動中にブレーキペダルを踏ん
でいなくてもブレーキの制御音が聞
こえることがありますが、異常では
ありません。
000-取扱説明書.book 48 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/運転支援機能
4-49
4
前方衝突警報
・前方車両に衝突する可能性があるとき、表示と音によって注意をうながします。
54PJ000131
前方衝突警報ブレーキ
・前方車両に衝突する可能性が高いとき、自動的に弱いブレーキをかけることで運転
者に衝突回避をうながします。
54PJ000132
前方衝突被害軽減ブレーキアシスト
・前方車両に衝突する可能性が高いときにブレーキペダルを強く踏むと、制動力を増
強します。
54PJ000133
作動イメージ
作動イメージ
作動イメージ
000-取扱説明書.book 49 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/運転支援機能
4-50
4
自動ブレーキ
・走行中に前方車両との衝突が避けられないと判断したとき、自動で強いブレーキが
かかります。
54PJ00013
※自動ブレーキによる車両停止後、ブレーキ制御が解除されるまでの間は前方衝突
警報およびRBSII作動表示の点滅は継続されます。
自動ブレーキによる車両停止後は、すみやかにブレーキぺダルを強く踏み込んでく
ださい。ブレーキペダルの踏み込みが弱いとクリープ現象により車両が動き出し、
思わぬ事故につながるおそれがあります。
作動イメージ
000-取扱説明書.book 50 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/運転支援機能
4-51
4
■ こんな場合は作動しません
次のときは、RBSIIが作動しません。
エンジン停止中(アイドリングストッ
プシステムによるエンジンの自動停止
中をのぞく)
セレクトレバーの位置が
または
のとき
対向車に対して
次のスイッチを操作して RBSII を作動
停止の状態にしている
・RBSII OFFスイッチ → 4-55ページ
・ESP
®
OFFスイッチ → 4-43ページ
RBSII の一時停止や異常を示す、次の
警告灯・表示が点灯している
・RBSII OFF表示
・レーダーブレーキサポートシステム
一時機能停止中
・レーダーブレーキサポートシステム
要点検
■ こんな場合は作動しないこと
があります
次のようなときはレーダーが前方車両
を正しく検知できず、RBSII が作動し
ない場合があります。
・レーダーセンサー前方のセンサーカ
バー表面に雪や氷、汚れなどが付着
しているとき
→ 4-56ページ
・大雨、濃霧、吹雪、砂嵐などの悪天
候時や、前方車両が水、雪、砂ぼこ
りなどを巻き上げているとき
・車線幅が狭い道路を走行しているとき
・他車が急に飛び出してきたとき
・追い越しなどのために急加速して、
前方車両に接近しているとき
・ふらついた走行をしているとき
・事故や故障の影響で、常にハンドル
操作をしないとまっすぐ走行できな
いとき
・ハンドルやアクセルペダル操作によ
る回避行動をしているとき
81M40270
・カーブ路などで、レーダー検知範囲
内に前方車両の一部分しかないとき
54M3242
・他車が急な割込みや車線変更をして
きたとき
72M20411
P
R
例
例
000-取扱説明書.book 51 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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4
運転するときは/運転支援機能
4-52
次のような前方車両はレーダーが検知
できず、RBSII が作動しない場合があ
ります
・停車中または極端に速度が遅い車両
・自転車など特殊な形状の積荷を車体
の上部や後方に載せていたり、車体
の周囲に車外用品がはみ出したりし
ている車両
・荷台の低いトラック
・キャリアカーなど、特殊な形状をし
た車両
54M3238
■ こんな場合にも作動すること
があります
次のようなものはレーダーが前方車両
と判断して RBSII が作動する場合があ
ります。
・歩道橋、高架橋、陸橋、道路の案内
板
54M3232
・進行方向に ETC ゲートや駐車場の
バー、遮断機、高さ制限の看板など
があるとき
54M3240
・排水溝のふたや路上の看板など金属
製 の も の、路 面 上 の 突 起 物、落 下
物、段差など
54M3233
༾ͨʩʝᡫᘍ
ͣഥˮ
ፗ
000-取扱説明書.book 52 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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運転するときは/運転支援機能
4-53
4
次のようなときはレーダーが前方車両
と判断して RBSII が作動する場合があ
ります。あわてず注意して走行してく
ださい。
・狭い鉄橋などを渡るとき
・路面の勾配が急に変化するような坂
道を走行するとき
・隣車線の先行車に急接近したとき
・動物や立木などを検知したとき
・歩行者、自転車、二輪車を検知した
とき
72M20422
・カーブ路で対向車とすれ違うとき
54M3209
・荷室や後席に重い荷物を積むなどし
て、自車が傾いているとき
54M3239
・カーブ入口にガードレールや看板な
どの路側物があるとき
72M20410
前方衝突警報
走行中(約 5 km/h ∼ 100 km/h)に、
前方車両に衝突する可能性があると、警
報が鳴って注意をうながします。
室内ブザーが ピピピピピ と断続的に
鳴り、RBSII 作動表示灯(1)が点滅
し、マルチインフォメーションディス
プレイに前方衝突警告表示(2)が表
示されます。
54PJ000135
前方衝突警報が鳴ったときは、前方車
両との距離や周囲の状況に応じて、ブ
レーキ、ハンドル操作などの回避行動
をしてください。
例
例
(1)
(2)
000-取扱説明書.book 53 ページ 2015年8月20日 木曜日 午前10時19分
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