Toyota Vitz (2017 year). Instruction japanese — part 9
127
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
機能が正常に働かないおそれのある状況
スマートエントリー&スタートシステムは微弱な電波を使用しています。次のよ
うな場合は電子キーと車両間の通信をさまたげ、スマートエントリー&スタート
システムやワイヤレスリモコン、イモビライザーシステムが正常に作動しない場
合があります。(対処方法→ P. 390)
●
電子キーの電池が消耗しているとき
●
近くにテレビ塔や発電所、ガソリンスタンド、放送局、大型ディスプレイ、空
港があるなど、強い電波やノイズを発生する設備があるとき
●
電子キーが、次のような金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき
・ アルミ箔などの金属の貼られたカード
・ アルミ箔を使用したタバコの箱
・ 金属製の財布やかばん
・ 小銭
・ カイロ
・ CD や DVD などのメディア
●
近くで他の電波式ワイヤレスリモコンを使用しているとき
●
電子キーを、次のような電波を発信する製品と同時に携帯しているとき
・ 無線機や携帯電話、コードレス式電話などの無線通信機器を携帯していると
き
・ 他の車の電子キーや電波式ワイヤレスリモコン
・ パソコンや携帯情報端末(PDA など)
・ デジタルオーディオプレーヤー
・ ポータブルゲーム機器
●
リヤウインドウガラスに金属を含むフィルムなどが貼ってあるとき
●
充電器など電子機器の近くに電子キーを置いたとき
128
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
■
ご留意いただきたいこと
●
電子キーが作動範囲内(検知エリア内)にあっても、次のような場合は正しく
作動しないことがあります。
・ ドアの施錠・解錠時に電子キーがドアガラスやドアハンドルに近付きすぎる、
または地面の近くや高い場所にある場合
・ ハイブリッドシステム始動時またはモード切りかえ時に電子キーがインスト
ルメントパネルやフロア上・ドアポケットまたはグローブボックス内などに
置かれていた場合
●
インストルメントパネル上面やドアポケット付近に電子キーを置いたまま車外
に出ると、電波の状況によっては車外アンテナに検知されて車外からのドア
ロックが可能になる場合があり、電子キーが車内に閉じ込められるおそれがあ
るため注意してください。
●
電子キーが作動範囲内にあれば、電子キーを携帯している人以外でも施錠・解
錠できます。ただし、電子キーを検知しているドア以外では、解錠できません。
●
電子キーが作動範囲内にある場合、洗車や大雨などでドアハンドルに大量の水
がかかると、ドアが施錠・解錠することがあります。
(解錠された場合でも、ド
アの開閉操作がなければ約 30 秒後に自動的に施錠されます)
●
車両に近い位置に電子キーがあるときに解錠操作後のセキュリティ機能の作動
(→ P. 115)やワイヤレスリモコンなどで施錠を行うと、スマートエントリー
&スタートシステムによる解錠ができなくなることがあります。
(ワイヤレスリ
モコンで解錠すると復帰します)
●
手袋を着けてロックセンサーにふれた場合、施錠が遅れたり、施錠されなかっ
たりすることがあります。その場合、手袋をはずしてロックセンサーにふれて
ください。
●
ロック操作は、連続で 2 回まで有効で、3 回目以降はロック動作しません。
●
電子キーを携帯して洗車などで水をドアハンドルにかけた場合、施錠/解錠動
作をくり返すことがあります。その場合は電子キーを車両から 2m 以上離れた
場所に保管して、洗車などをしてください。
(電子キーの盗難に注意してくださ
い)
●
車内に電子キーがあるときに、洗車機で洗車するなどして水をドアハンドルに
かけた場合、警報がマルチインフォメーションディスプレイに表示され、車外
のブザーが吹鳴することがあります。その場合は全ドアを施錠すれば警報は表
示されなくなります。
129
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
●
ロックセンサーの表面に氷や雪、泥が付着した場合、センサーが反応しない場
合があります。反応しない場合は表面に付着した氷や雪、泥を取り除いて再度
操作してください。
●
急なドアハンドル操作や、車外アンテナの作動範囲内へ急に入ってドアハンド
ルを操作したときは、解錠されない場合があります。その場合は、ドアハンド
ルを一度もとの位置にもどし、解錠されたことを確認してからドアハンドルを
引いてください。
●
手袋を着用してドアハンドルを握った場合、解錠が遅れたり、解錠されないこ
とがあります。その場合、手袋をはずしてハンドル裏面のセンサー部にふれて
ください。
●
作動範囲内に他の電子キーがあるときは、ドアハンドルを握ってから解錠する
までの時間が少し長くなる場合があります。
■
長期間運転しないとき
●
盗難防止のため、電子キーを車から 2m 以上離しておいてください。
●
あらかじめスマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることができ
ます。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。
■
スマートエントリー&スタートシステムを正しく作動させるために
電子キーを必ず携帯した上で作動させてください。また、車外から操作する場合
は電子キーを車両に近付けすぎないようにしてください。
作動時の電子キーの位置や持ち方によっては、電子キーが正しく検知されず、シ
ステムが正しく作動しないことがあります。(誤って警報が鳴ったり、キー閉じ
込み防止機能が働かないこともあります)
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に作動しないとき
●
ドアの施錠・解錠:→ P. 390
●
ハイブリッドシステムの始動:→ P. 391
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
●
ドアの施錠・解錠:ワイヤレス機能、またはメカニカルキーを使ってドアの施
錠・解錠ができます。( → P. 114, 390)
●
ハイブリッドシステムの始動・パワースイッチのモード切りかえ:→ P. 391
●
ハイブリッドシステムの停止:→ P. 164
■
カスタマイズ機能
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にするなどの変更ができます。
(カスタマイズ一覧→ P. 415)
130
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
警告
■
電波がおよぼす影響について
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器を装着されている方は、室内アンテナ・車外アンテナ
(→ P. 125)から約 22cm 以内に近付かないようにしてください。電波によ
り植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレー
タおよび植込み型除細動器の作動に影響を与えるおそれがあります。
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器以外の医療用電気機器を使用される場合は、電波によ
る影響について医療用電気機器製造業者などに事前に確認してください。電波
により医療用電気機器の動作に影響を与えるおそれがあります。
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることもできます。詳し
くはトヨタ販売店にお問い合わせください。
131
3
3-3. シートの調整
各部の操作
フロントシート
前後位置調整
リクライニング調整
シート全体の上下調整 ( 運転席の
み )
調整のしかた
1
2
3
警告
■
シートを調整するとき
●
同乗者がシートにあたってけがをしないように注意してください。
●
シートの下や動いている部分に手を近付けないでください。
指や手を挟み、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
足元のスペースを確保し足を挟まないように注意してください。
■
リクライニング調整について
●
背もたれは必要以上に倒さないでください。
必要以上に倒しすぎると、事故のときに体がシートベルトの下にもぐり、腹部
などに強い圧迫を受けたり肩部ベルトが首にかかるなどして、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
シート調整後はシートがきちんと固定されていることを確認してください。
132
3-3. シートの調整
リヤシート
■
操作する前に
シートベルトを格納する
X
リヤ中央席
→ P. 30
X
リヤ外側席
シ ー ト ベ ル ト を ベ ル ト ハ ン
ガーにかける
リヤシートベルトのバックル
を格納する
ヘッドレストをいちばん下まで下げる(→ P. 135)
リヤシートは折りたたむことができます。
背もたれを前に倒す
1
2
3
133
3-3. シートの調整
3
各部の操作
■
前に倒すとき
ロック解除ノブを引き、背もたれ
を前方に倒す
ロックが解除されると、ロック解除
ノブの赤ラベルが見えます。
■
もとにもどすとき
背もたれを起こして固定する
固定されると、ロック解除ノブの赤
ラベルが見えなくなります。
リヤ外側席のシートベルトをベルトハンガーからはずす
リヤ中央席のシートベルトをもとにもどす(→ P. 29)
1
2
3
134
3-3. シートの調整
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
リヤシートを操作するとき
●
走行中にリヤシートを操作しない
●
平坦な場所でパーキングブレーキを確実にかけ、シフトレバーを P にする
●
操作をするときに、可動部や結合部に手や足などを挟まないように注意する
●
倒した背もたれの上やラゲージルームに人を乗せて走行しない
●
お子さまがラゲージルームに入らないよう注意する
■
背もたれをもとにもどしたあと
●
シートを前後に軽くゆさぶり、確実に固定されていることを確認する
●
シートのあいだにシートベルトが挟み込まれていないか確認する
注意
■
背もたれを前倒しするとき
背もたれを倒す前に、必ずシートベルトを格納してください。
●
ロック解除ノブの赤ラベルが見えていな
いことを確認する
135
3
3-3. シートの調整
各部の操作
ヘッドレスト
上げる
下げる
下げるときは、解除ボタンを押しなが
ら操作します。
■
ヘッドレストを取りはずすとき
X
フロント席(調整式ヘッドレスト装着車)とリヤ中央席
X
リヤ外側席
調整のしかた(調整式ヘッドレスト装着車)
1
2
解除ボタン
知識
解除ボタンを押しながら取りはずします。
ロック解除ノブをひき、背もたれを前に倒
す
ヘッドレストをはずすことができる位置
まで前に倒してくだい。
解除ボタン
1
ロック解除ノブ
136
3-3. シートの調整
■
ヘッドレストを取り付けるとき
X
フロント席(調整式ヘッドレスト装着車)
X
リヤ席
解除ボタンを押しながら、ヘッドレストを
はずす
ヘッドレストを取り付け穴に合わせて、ロッ
ク位置まで押し下げてください。
リヤ外側席:ロック解除ノブをひき、背も
たれを前に倒す
ヘッドレストを取り付けることができる
位置まで前に倒してくだい。
ヘッドレストを取り付け穴に合わせて、
ロック位置まで押し下げてください。
ヘッドレストを挿入するときは、解除ボタ
ンを押しながら挿入してください。
2
解除ボタン
1
ロック解除ノブ
2
解除ボタン
解除ボタン
137
3-3. シートの調整
3
各部の操作
■
フロント席のヘッドレストの高さについて(調整式ヘッドレスト装着車)
■
リヤ席のヘッドレストの使用について
使用するときは、常に格納位置から一段上げた位置にしてください。
必ずヘッドレストの中心が両耳のいちばん
上のあたりになるよう調整してください。
警告
■
ヘッドレストについて(調整式ヘッドレスト装着車)
次のことをお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
ヘッドレストは、それぞれのシート専用のものを使用する
●
ヘッドレストを正しい位置に調整する
●
ヘッドレストを調整したあとは、ヘッドレストを押し下げて固定されているこ
とを確認する
●
ヘッドレストをはずしたまま走行しない
138
3-4. ハンドル位置・ミラー
ハンドル
ハンドルを持ち、レバーを下げる
ハンドルを上下・前後に動かし、
適切な位置にする
位置が決定したら、レバーを上げてハ
ンドルを固定してください。
ハンドルの
周辺部を押すと
ホーンが鳴ります。
調整のしかた
1
2
ホーン(警音器)
139
3-4. ハンドル位置・ミラー
3
各部の操作
■
ハンドル位置を調整した後は
ハンドルが確実に固定されていることを確認してください。
固定が不十分だとホーンが鳴らない場合があります。(→ P. 138)
知識
警告
■
走行中の警告
走行中はハンドル位置の調整をしないでください。
運転を誤り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあり
ます。
■
ハンドル位置を調整したあとは
ハンドルが確実に固定されていることを確認してください。
固定が不十分だと、ハンドルの位置が突然かわり、思わぬ事故につながり、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。また固定
が不十分だとホーンが鳴らない場合があります。
140
3-4. ハンドル位置・ミラー
インナーミラー
運転姿勢に合わせてインナーミラーの高さを調整することができます。
インナーミラー本体を持って、上下
方向に調整する
レバーを操作することで、後続車のヘッドランプによる反射光を減少さ
せます。
通常使用時
防眩時
後方を十分に確認できるようにミラーの位置を調整することができま
す。
上下調整のしかた
防眩機能
1
2
警告
■
走行中
走行中はミラーの調整をしないでください。
運転を誤って、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあ
ります。
141
3
3-4. ハンドル位置・ミラー
各部の操作
ドアミラー
調整するミラーを選ぶには、ス
イッチを押す
左
右
ミラーの鏡面を調整するにはス
イッチを押す
上
右
下
左
スイッチを押してドアミラーを格
納する
もう一度押すと、もとの位置にもどり
ます。
調整のしかた
1
2
1
1
2
3
4
2
ドアミラーを格納する
142
3-4. ハンドル位置・ミラー
スマートエントリー&スタートシステムやワイヤレスリモコンによるド
アの施錠・解錠に連動して、ドアミラーが自動的に格納・復帰します。
次の手順で、オート電動格納機能の ON と OFF が交互に切りかわります。
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジン スイッチを “LOCK” にする
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチを OFF にする
ミラー格納スイッチと鏡面調整
スイッチの上側を同時に2秒以
上押す
もう一度同じ操作をすると、オート作
動が復帰します
オート電動格納機能
1
1
2
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