Toyota Mirai (2017 year). Instruction japanese — part 21
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7-1. お手入れのしかた
7
お手入れのしかた
■
本革部分のお手入れの目安
品質を長く保つため、年に 2 回程度の定期的なお手入れをおすすめします。
■
カーペットの洗浄
カーペットは常に乾いた状態を保つことをおすすめします。洗浄には、市販の泡
タイプクリーナーがご利用になれます。
スポンジまたはブラシを使用して泡をカーペットに広げ、円を描くように塗り込
んでください。直接水をかけたりせず、ふき取ってから乾燥させてください。
■
シートベルト
刺激の少ない洗剤とぬるま湯で、布やスポンジを使って洗ってください。
シートベルトのすり切れ・ほつれ・傷などを定期的に点検してください。
■
グローブボックス・コンソールボックスなどの植毛部分を掃除する場合
粘着力の強いテープを使用すると植毛がはがれるおそれがあります。
知識
警告
■
車両への水の浸入
●
床・トランク内・駆動用電池冷却用吸入口など、車内に水をかけたり液体をこ
ぼしたりしないでください。(→ P. 77)
駆動用電池や電気部品などに水がかかると、故障や車両火災につながるおそれ
があり危険です。
●
SRS エアバッグの構成部品や電気配線をぬらさないでください。
(→ P. 34)
電気の不具合により、SRSエアバッグが作動したり、正常に機能しなくなり、
重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
おくだけ充電(ワイヤレス充電器)
(→ P. 286)をぬらさないでください。発
熱によるやけど、または感電により重大な傷害につながるおそれがあります。
■
内装の手入れをするとき(特にインストルメントパネル)
艶出しワックスや艶出しクリーナーを使用しないでください。インストルメン
トパネルがフロントウインドウガラスへ映り込み、運転者の視界をさまたげ思
わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
320
7-1. お手入れのしかた
注意
■
清掃するとき使用する溶剤について
●
変色・しみ・塗装はがれの原因になるため、次の溶剤は使用しないでください。
・ シート以外の部分:ベンジン・ガソリンなどの有機溶剤や酸性またはアル
カリ性の溶剤・染色剤・漂白剤
・ シート部分:シンナー・ベンジン・アルコール、その他の酸性やアルカリ
性の溶剤
●
艶出しワックスや艶出しクリーナーを使用しないでください。
インストルメントパネルやその他内装の塗装のはがれ・溶解・変形の原因にな
るおそれがあります。
■
革の傷みを避けるために
皮革の表面の劣化や損傷を避けるために、次のことをお守りください。
●
革に付着したほこりや砂はすぐに取り除く
●
直射日光に長時間さらさないようにする
特に夏場は日陰で車を保管する
●
ビニール製・プラスチック製・ワックス含有のものは、車内が高温になると革
に張り付くおそれがあるため、革張りの上に置かない
■
床に水がかかると
水で洗わないでください。
オーディオやフロアカーペット下にある電気部品に水がかかると、車の故障の
原因となったり、ボデーが錆びるおそれがあります。
■
フロントウインドウガラスの内側を掃除するとき
白線認識用カメラ(→ P. 214)にさわらないように注意してください。
誤って傷を付けたり衝撃を与えたりすると、LDA の誤作動や故障につながるお
それがあります。
■
リヤウインドウガラスの内側を掃除するとき
●
熱線やアンテナを損傷するおそれがあるため、ガラスクリーナーなどを使わ
ず、熱線やアンテナにそって水またはぬるま湯を含ませた布で軽くふいてくだ
さい。
●
熱線やアンテナを引っかいたり、損傷させないように気を付けてください。
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7-2. 簡単な点検・部品交換
7
お手入れのしかた
ボンネット
ボンネット解除レバーを引く
ボンネットが少し浮き上がります。
レバーを引き上げて、ボンネット
を開ける
■
補機バッテリーについて
室内からロックを解除して、ボンネットを開けます。
知識
この車両の補機バッテリーはトランク(運転
席側)のカバー内にあり、モータールームに
は搭載されていません。(補機バッテリーは
バッテリー液の補充が必要ないタイプのた
め、バッテリー液量等の点検は不要です)
補機バッテリーがあがってしまったときは、
モータールーム内にある救援用端子を使用
して、処置を行います。(→ P. 393)
322
7-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
走行前の確認
ボンネットがしっかりロックされていることを確認してください。
ロックせずに走行すると、走行中にボンネットが突然開いて、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
修理・車検・整備点検をする場合
整備モードに切りかえる必要がありますので、必ずトヨタ販売店にご相談くだ
さい。高電圧システムを使用しているため、取り扱いを誤ると、重大な傷害に
およぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
モータールーム点検後の確認
モータールーム内に工具や布を置き忘れていないことを確認してください。
点検や清掃に使用した工具や布などをモータールーム内に置き忘れていると、
故障の原因になったり、また、モータールーム内は高温になるため車両火災に
つながるおそれがあり危険です。
■
ボンネットを閉めるとき
■
補機バッテリーの交換について
交換する際はこの車両専用品もしくは同等品をご使用ください。専用品または
同等品以外を使用すると、補機バッテリーから発生するガス(水素)が室内に
侵入したり、引火して爆発するおそれがあり危険です。
補機バッテリーの交換については、トヨタ販売店にご相談ください。
手などを挟まないように注意してくださ
い。
重大な傷害を受けるおそれがあり危険で
す。
323
7-2. 簡単な点検・部品交換
お手入れのしかた
7
注意
■
ボンネットやダンパーステーへの損傷を防ぐために
●
ボンネットを閉めるときは、体重をかけるなどして強く押さないでください。
ボンネットがへこむおそれがあります。
●
ボンネットには、ボンネットを支えるためのダンパーステーが取り付けられて
います。ダンパーステーの損傷や作動不良を防ぐため、次のことをお守りくだ
さい。
・ ビニール片・ステッカー・粘着材などの異物をステーのロッド部(棒部)に
付着させない
・ ロッド部を軍手などでふれない
・ ボンネットにトヨタ純正品以外のアクセサリー用品を付けない
・ ステーに手をかけたり、横方向に力をかけたりしない
324
7-2. 簡単な点検・部品交換
ガレージジャッキ
◆
フロント側
◆
リヤ側
ガレージジャッキを使用するときは、ガレージジャッキに付属の取扱説
明書に従って、安全に作業してください。
ガレージジャッキを使用して車両を持ち上げるときは、正しい位置にガ
レージジャッキをセットしてください。
正しい位置にセットしないと、車両が損傷したり、けがをするおそれが
あります。
325
7-2. 簡単な点検・部品交換
お手入れのしかた
7
警告
■
車両を持ち上げるとき
●
ガレージジャッキを使用するときに、誤った位置でセットし車両を持ち上げる
と、車両が損傷します。また、車両がガレージジャッキから落下するおそれが
あります。
●
水素タンクやリヤサスペンション部などでジャッキアップしない
リヤサスペンション部
水素タンク
前側
326
7-2. 簡単な点検・部品交換
ウォッシャー液の補充
タンク側面から液量を確認し、不足
しているときは、キャップを開けて
ウォッシャー液を補充する
補充のしかた
警告
■
ウォッシャー液を補充するとき
FC システムが熱いときや FC システム作動中は、ウォッシャー液を補充しない
でください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、FC システムなどにか
かると出火するおそれがあり危険です。
注意
■
ウォッシャー液について
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水や不凍液などを入れないでください。
塗装にしみが付くことや、ポンプが故障してウォッシャー液が出なくなるおそ
れがあります。
■
ウォッシャー液のうすめ方
必要に応じて水でうすめてください。水とウォッシャー液の割合は、ウォッ
シャー液の容器に表示してある凍結温度を参考にしてください。
327
7-2. 簡単な点検・部品交換
7
お手入れのしかた
タイヤについて
タイヤは次の項目を点検してください。
点検方法は別冊「メンテナンスノート」を参照してください。
●
タイヤ空気圧
空気圧の点検は、タイヤが冷えているときに行ってください。
●
タイヤの亀裂・損傷の有無
●
タイヤの溝の深さ
●
タイヤの異常摩耗(極端にタイヤの片側のみが摩耗していたり、摩耗
程度が他のタイヤと著しく異なるなど)の有無
図で示すようにタイヤのローテー
ションを行います。
タイヤの摩耗状態を均一にし、寿命を
のばすために、トヨタは定期点検ごと
のタイヤローテーションをおすすめし
ます。
タイヤの点検は、法律で義務付けられています。日常点検として必ずタ
イヤを点検してください。
タイヤの摩耗を均等にし寿命をのばすために、タイヤローテーション(タ
イヤ位置交換)を 5,000km ごとに行ってください。
タイヤの点検項目
タイヤローテーションのしかた
前側
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7-2. 簡単な点検・部品交換
■
タイヤ空気圧の数値
■
タイヤ関連の部品を交換するとき
タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、トヨタ
販売店にご相談ください。
知識
タイヤサイズ
空気圧
※
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
215/55R17 94W
230(2.3)
230(2.3)
タイヤの指定空気圧は、運転席側のタイヤ空
気圧ラベルで確認することができます。
※
タイヤが冷えているときの空気圧
警告
■
点検・交換するとき
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
タイヤはすべて同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差の
ないタイヤを使用する
●
メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない
●
サマータイヤ・オールシーズンタイヤ(マット&スノータイヤ)・冬用タイヤ
(スタッドレスタイヤ)を混在使用しない
●
ラジアルタイヤ・バイアスベルテッドタイヤ・バイアスプライタイヤを混在使
用しない
●
他の車両で使用していたタイヤを使用しない
以前どのように使用されていたか不明なタイヤは使用しない
「タイヤ空気圧」ラベル
329
7-2. 簡単な点検・部品交換
お手入れのしかた
7
警告
■
異常があるタイヤの使用禁止
異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルを取られたり、
異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
破裂などの修理できない損傷を与える
●
車両が横すべりする
●
車両の本来の性能(燃費・車両の安定性・制動距離など)が発揮されない
■
タイヤ交換時の注意
●
ねじ部にオイルやグリースをぬらないでください。
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したりディスク
ホイールが損傷するおそれがあります。
またナットがゆるみホイールが落下して、重大な事故につながるおそれがあり
ます。オイルやグリースがねじ部についている場合はふき取ってください。
■
異常があるホイールの使用禁止
亀裂や変形などがあるホイールは使用しないでください。
走行中にタイヤの空気が抜けて、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
注意
■
走行中に空気もれが起こったら
走行を続けないでください。
タイヤまたはホイールが損傷することがあります。
■
悪路走行
段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・
ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。
●
必ずテーパー部を内側にして取り付けて
ください。テーパー部を外側にして取り付
けると、ホイールが破損しはずれてしま
い、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
テーパー部
330
7-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤの交換
●
地面が固く平らな場所に移動する
●
パーキングブレーキをしっかりかける
●
P ポジションスイッチを押して、シフトポジションを P にする
●
FC システムを停止する
ジャッキを使用してお車を持ち上げるときは、正しい位置にジャッキを
取り付けてください。
正しい位置に取り付けないと、車両が損傷したり、けがをするおそれが
あります。
ジャッキで車体を持ち上げる前に
工具とジャッキ位置
ホイールナットレンチ
けん引フック
ジャッキハンドル
ジャッキ
331
7-2. 簡単な点検・部品交換
お手入れのしかた
7
ラゲージマットを取りはずす
ジャッキを取り出す
警告
■
ジャッキの使用について
次のことをお守りください。
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
ジャッキはタイヤ交換・タイヤチェーン取り付け・取りはずし以外の目的で使
用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため、他の車に
使ったり他の車のジャッキをお客様の車に使用したりしない
●
ジャッキはジャッキセット位置に正しくかける
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
車がジャッキで支えられている状態で、FC システムを始動したり車を走らせ
ない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下にものを置かない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐり込んで作業する場合は、ジャッキスタンドを使用する
●
車を下げるときは、周囲に人がいないことを確認し、人がいるときは声をかけ
てから下げる
ジャッキの取り出し方
332
7-2. 簡単な点検・部品交換
輪止め
※
をする
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入する
ことができます。
センターオーナメントを取りは
ずす
ナットを少し(約 1 回転)ゆる
める
タイヤの交換
交換するタイヤ
輪止めの位置
前輪
左側
右側後輪うしろ
右側
左側後輪うしろ
後輪
左側
右側前輪前
右側
左側前輪前
333
7-2. 簡単な点検・部品交換
お手入れのしかた
7
ジャッキセット位置を確認する
ジャッキセット位置を示すマーク(▽)
がサイドマッドガート下側に付いてい
ます。
ジャッキの A 部を手でまわして、
ジャッキ溝をジャッキセット位
置にしっかりかける
ジャッキが挿入しにくいときは、横向
きにして挿入してください。
タイヤが地面から少し離れるま
で、車体を上げる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タ イ ヤ を 直 接 地 面 に 置 く と き は、ホ
イールの表面に傷が付かないよう表面
を上にします。
マーク(▽)
マーク(▽)
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7-2. 簡単な点検・部品交換
ホイール接触面の汚れを拭き取
る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががた
つかない程度まで手でナットを
仮締めする
ナットの座金がホイールにあたるまで
仮締めする。
警告
■
タイヤ交換について
●
走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください。
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているためタイ
ヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ねじ部やナットのテーパー部にオイルやグリースを塗らない
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、ディ
スクホイールが損傷するおそれがあります。またナットがゆるみホイール
が落下するおそれがあります。オイルやグリースがねじ部に付いている場
合はふき取ってください。
・ ホイールの交換後は、すぐに 103N・m(1050kgf・cm)の力でナット
を締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(→ P. 329)
タイヤの取り付け
ホイール
座金
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