Toyota Corolla Fielder (2016 year). Instruction japanese — part 10
143
4-2. 運転のしかた
4
運転
車両を完全に停止させる
シフトレバーを P の位置にする
パーキングブレーキをかける(→ P. 154)
パワースイッチを押す
ブレーキペダルから足を離して、マルチインフォメーションディスプ
レイの「電源 ON」の表示が消灯していることを確認する
ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、モードを切りかえ
ることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)
OFF
※
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
オーディオなどの電装品が使用できま
す。
ON モード
すべての電装品が使用できます。
マルチインフォメーションディスプレ
イに「電源 ON」が表示されます。
※
シフトレバーが P 以外のときはアクセ
サリーモードになり、OFF になりませ
ん。
ハイブリッドシステムの停止のしかた
パワースイッチのモード切りかえ
1
2
3
4
5
1
2
3
144
4-2. 運転のしかた
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、ハイ
ブリッドシステムは停止しますが、パワースイッチのモードは OFF にな
りません。次の手順で OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
マルチインフォメーションディスプレイに「電源を OFF してくださ
い」が表示されていることを確認し、パワースイッチを 1 回押す
マルチインフォメーションディスプレイの「電源を OFF してくださ
い」が消灯していることを確認する
■
自動電源 OFF 機能
シフトレバーが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか1時間以上 ON
モード(ハイブリッドシステムが作動していない状態)にしたままにしておくと、
パワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。ハイブリッドシステムが作動していないときは、パワースイッチをア
クセサリーモード、または ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
ハイブリッド車特有の音と振動について
→ P. 60
■
外気温が低いときは
ハイブリッドシステム始動時にREADYインジケーターの点滅時間が長くなるこ
とがあります。READY インジケーターが点灯すれば走行可能になりますので点
灯するまでそのままお待ちください。
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 90
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 105
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 106
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止したとき
知識
1
2
3
4
145
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
ハイブリッドシステムが始動しないとき
●
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。
(→ P. 66)
トヨタ販売店へご連絡ください。
■
ステアリングロックについて
パワースイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック機
能によりハンドルが固定されます。パワースイッチを操作すると、ステアリング
ロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にハイブリッドシステムの始動・停止をくり返すと、モーターのオーバー
ヒート防止のために作動制限することがあります。その場合は操作を控えてくだ
さい。
2 秒∼ 10 秒程度でもとの状態にもどります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テムチェック」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
●
次の状況では、ステアリングロックが解除
されていない可能性があります。
・ シフトレバーに袋などをかけている
・ パ ワ ー ス イ ッ チ を 押 す 前 に シ フ ト レ
バーを傾けた
ステアリングロックが解除されていないと
きは、マルチインフォメーションディスプレ
イに「ステアリングロック未解除」が表示さ
れます。シフトレバーが P の位置にあるこ
とを確認して、ハンドルを左右にまわしなが
ら再操作してください。
146
4-2. 運転のしかた
■
万一、READY インジケーターが点灯しないときは
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるときは
→ P. 297
■
電子キーの電池が切れたときは
→ P. 258
■
パワースイッチの操作について
●
パワースイッチを操作する際は、短く確実に押してください。確実に押せてな
い場合は、モードの切りかえやハイブリッドシステムの始動ができない場合が
あります。また、確実に操作すれば押し続ける必要はありません。
●
パワースイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始
動しない場合があります。パワースイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから
操作してください。
■
販売店でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたときは
→ P. 338
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
走行中の警告
ハイブリッドシステムの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全
な状態で停止するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。
ステアリングロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のハイブリッドシステム停止方法
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したい場合には、パワースイッチを
2 秒以上押し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。(→ P. 284)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能です
が、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全
を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
147
4-2. 運転のしかた
4
運転
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
●
ハイブリッドシステムが作動していないときは、パワースイッチをアクセサ
リーモードまたは ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
●
ハイブリッドシステムが作動していないときに、マルチインフォメーション
ディスプレイの「電源 ON」の表示が消灯していない場合、パワースイッチが
OFF になっていません。パワースイッチを OFF にしてから車両を離れてく
ださい。
●
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させないでください。
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、パワース
イッチがアクセサリーモードとなるため、そのまま放置すると補機バッテリー
あがりの原因となります。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点
検を受けてください。
■
パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
148
4-2. 運転のしかた
EV ドライブモード
EV ドライブモードの ON / OFF を
切りかえる
EV ドライブモードになると、EV ドラ
イブモード表示灯が点灯します。
もう一度スイッチを押すと通常走行
(ガソリンエンジンと電気モーターに
よる走行)にもどります。
EV ドライブモードは、駆動用電池から電力を供給し、電気モーターの
みを使って走行するモードです。早朝、深夜の住宅街や屋内の駐車場な
どで、騒音や排気ガスを気にすることなく走行することができます。
通常は車両接近通報装置が ON になっているため、静かに走行したい場
合は OFF にしてください。(→ P. 58)
149
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
EV ドライブモードの切りかえについて
次のときは EV ドライブモードに切りかわらない場合があります。EV ドライブ
モードに切りかわらないときはブザーが鳴り、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。
●
ハイブリッドシステムが高温のとき
炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など
●
ハイブリッドシステムが低温のとき
約 0 ℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど
●
ガソリンエンジンが暖機運転中のとき
●
駆動用電池の充電量が低いとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 78)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
●
フロントウインドウガラスの曇り取りを使用しているとき
■
ガソリンエンジンが冷えているときの EV ドライブモードの切りかえについて
ガソリンエンジンが冷えているときにハイブリッドシステムを始動した場合、し
ばらくすると暖機運転のためガソリンエンジンが自動的に始動し、EV ドライブ
モードに切りかえることができなくなります。
ハイブリッドシステム始動操作後、READY インジケーターが点灯したら、ガソ
リンエンジンが始動する前に EV ドライブモードスイッチを押してください。
知識
150
4-2. 運転のしかた
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV ドライブモード表示灯が点滅したあと、消灯
します。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 78)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は数百 m から約 2km 程度です。ただし、車
両の状況によっては EV ドライブモードが使用できない場合があります。(走行
距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
燃費について
ハイブリッドシステムは、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)において、最も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモー
ドを多用すると、燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON でも、周囲の騒音
などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十分注
意して運転してください。特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注
意が必要です。
151
4
運転
4-2. 運転のしかた
トランスミッション
エンジンスイッチ
★
が“ON”またはパワースイッチ
★
が ON モード
の状態で、ブレーキペダルを踏んだまま操作します。
P から他ポジション、または D から R・P、および R から P・D・B へ切りか
えるときは、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから行ってください。
※
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
シフトレバーの動かし方
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的
P
駐車またはハイブリッドシステムの始動
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※
B
坂道や急な下り坂など、
強いエンジンブレーキが必要なとき
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
152
4-2. 運転のしかた
通常にくらべてアクセルペダルの踏みこみに対するトルクの発生がゆる
やかになり、またエアコン(暖房・冷房)の作動を抑え、燃費を向上さ
せる走行に適しています。
スイッチを押して、エコドライブ
モードの ON / OFF を切りかえる
スイッチを押すと、メーター内の ECO
MODE 表示灯が点灯します。
通常走行モードにもどすときは再度ス
イッチを押します。
■
エコドライブモードのエアコン作動について
エコドライブモードは暖房・冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図ってい
ます。空調の効きをより良くしたいときは、設定温度や風量を調整するか、また
はエコドライブモードを解除してください。
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
→ P. 337
エコドライブモードの選択
知識
警告
■
すべりやすい路面を走行するとき
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
注意
■
駆動用電池の充電について
シフトレバーが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電
されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不能に
なるおそれがあります。
153
4
運転
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
左折
右折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで左側方向指示灯が点
滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで右側方向指示灯が点
滅します。
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ON”のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチが ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったとき
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
154
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるに
はブレーキペダルを踏みながら、
パ ー キ ン グ ブ レ ー キ レ バ ー を
いっぱいまで引く
パーキングブレーキを解除する
には、レバーを少し引上げ、ボタ
ンを押しながら完全に下までも
どす
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 202
■
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー
→ P. 293
操作のしかた
1
2
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
155
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
車 幅灯・尾 灯・番 号灯・イ
ンストルメントパネルラン
プを点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ヘッドランプ・車幅灯など
を自動点灯・消灯
★
(エ ン ジ ン ス イ ッ チ
★
が
“ON”、またはパワースイッ
チ
★
が ON モードのとき)
ランプ点灯時ハイビームに切り
かえ
レバーをもとの位置へもどすとロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
1
2
3
ハイビームにする
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
156
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
乗車人数や荷物の量などによる姿勢の変化に合わせて、ヘッドランプの
光軸を調整することができます。
上向きに調整
下向きに調整
■
目盛り設定の目安
■
ライトセンサー
★
手動光軸調整ダイヤル(ハロゲンヘッドランプ装着車)
1
2
乗員と荷物の条件
ダイヤル位置
乗員
荷物
運転者
なし
0
運転者と助手席乗員
なし
0
全乗員
なし
2
全乗員
ラゲージルーム満載時
2.5
運転者
ラゲージルーム満載時
4.5
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをフロントウインドウガ
ラスに貼らないでください。周囲からの光が
さえぎられると、自動点灯・消灯機能が正常
に働かなくなります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
157
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
ランプ消し忘れ防止機能(ランプ自動点灯・消灯システム装着車)
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチを“ACC”または“LOCK”にして運転席ドアを開けると
ヘッドランプと尾灯が消灯します。
再びランプを点灯する場合は、エンジンスイッチを“ON”にするか、一度ラ
ンプスイッチを OFF にもどし、再度
または
の位置にします。
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にして運転席ドアを開ける
とヘッドランプと尾灯が消灯します。
再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラ
ンプスイッチを OFF にもどし、再度
または
の位置にします。
■
ランプ消し忘れ警告ブザー
ヘッドランプ・尾灯が点灯している状態で運転席ドアを開けると、ランプ類の消
し忘れを警告するブザーが鳴ります。
■
オートレベリングシステム
★
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
節電機能
車両のバッテリーあがりを防止するため、エンジンスイッチが“ACC”または
“LOCK”(スマートエントリー&スタートシステム非装着車)または “パワー”
スイッチがアクセサリーモードまたは OFF(スマートエントリー&スタートシス
テム装着車) の状態でヘッドランプまたは尾灯が点灯している場合、節電機能が
働き約 20 分後にすべてのランプが自動消灯します。
次のいずれかをおこなった場合、節電機能は解除されます。
・ エンジン スイッチを“ON”
(スマートエントリー&スタートシステム非装着
車)または“パワー”スイッチを ON モード(スマートエントリー&スター
トシステム装着車)にしたとき
・ ランプスイッチを操作したとき
・ ドアを開閉したとき
■
販売店で設定可能な機能
ライトセンサーの感度の設定などを変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 359)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
158
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。
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