Toyota Corolla Fielder (2016 year). Instruction japanese — part 5
63
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
■
警告灯が点灯したときや、警告メッセージが表示されたとき、または補機バッテ
リーとの接続が断たれたとき
ハイブリッドシステムを再始動できないおそれがあります。
もう一度始動操作をしてもREADYインジケーターが点灯しない場合はトヨタ販
売店にご連絡ください。
■
ガス欠になったとき
ガス欠でハイブリッドシステムが始動できないときは、燃料残量警告灯(→ P.
294)が消灯するまで給油してから再始動してください。少量の給油では始動で
きない場合があります。
(給油量の目安は車両水平状態で約 5L です。車両の傾き
によって給油量はかわります。傾いているときは、少し多めに給油してください)
■
電磁波について
●
高電圧部位や高電圧配線は、電磁シールド構造になっています。従来の車や家
電製品と比べて、電磁波が多いということはありません。
●
アマチュア無線の一部(遠距離通信)において、受信時に雑音が混入する場合
がありますので、あらかじめご了承ください。
■
駆動用電池について
駆動用電池には寿命があります。寿命は車の使い方、走行条件により異なります。
■
適合宣言
この車両は、ECE100(バッテリー電気車両安全)に基づいた水素排出量に適合
しています。
知識
64
1-2. ハイブリッドシステム
警告
■
高電圧・高温について
この車は、高電圧システムを使用しています。
次のことをお守りいただかないと、やけどや感電など重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
高電圧部位・高電圧の配線(オレンジ色)およびそのコネクターの取りはず
し・分解などは絶対に行わないでください。
●
走行後はハイブリッドシステムが高温になります。車に貼ってあるラベルの指
示に従い、常に高電圧・高温部位に注意してください。
■
事故が発生したとき
次のことをお守りいただかないと、感電など重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
続発事故防止のため安全な場所に停車して、パーキングブレーキをかけ、シフ
トレバーを P に入れ、ハイブリッドシステムを停止する
●
高電圧部位・高電圧配線(オレンジ色)などには、絶対にさわらない
●
車室内および車室外に、はみ出している電気配線には絶対さわらない
●
液体の付着やもれがある場合は絶対にさわらない
駆動用電池の電解液(強アルカリ性)が目や皮膚にふれると失明や皮膚傷害の
おそれがあり危険です。万一、目や皮膚に付着した場合はただちに多量の水で
洗い流し、早急に医師の診察を受けてください。
●
万一、車両火災が発生したときは、ABC 消火器を使用して消火する
水をかける場合は、消火栓などから大量にかけてください。
●
前輪が接地した状態でけん引しない
駆動系部品が破損するおそれがあります。(→ P. 286)
●
車の下の路面などを確認し、液体のもれ(エアコンの水以外)が見つかった場
合、燃料系統が損傷している可能性があります。そのままハイブリッドシステ
ムを始動すると燃料に引火するおそれがあり危険ですので、始動しないでくだ
さい。
この場合は、トヨタ販売店に状況を連絡するときに併せてお伝えください。
●
サービスプラグが駆動用電池に設置して
あります。サービスプラグは絶対にさわら
ないでください。サービスプラグは、トヨ
タ販売店での車両の修理時などに、駆動用
電池の高電圧を遮断するためのものです。
65
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
警告
■
駆動用電池について
●
絶対に転売・譲渡・改造などをしないでください。廃車から取りはずされた駆
動用電池は事故防止のため、トヨタ販売店を通じて回収を行っていますので、
ご協力ください。
適切に回収されないと、次のようなことがおこり、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ 不法投棄または放置され、環境汚染となるばかりか、第三者が高電圧部位
にふれてしまい、感電事故が発生する
・ 装備された車両以外で駆動用電池を使用(改造などを含む)し、感電事故、
発熱・発煙・発火・爆発事故、電解液漏出事故などが発生する
特に、転売・譲渡などを行うと、相手にこれらの危険性が認識されず、事故
につながるおそれがあります。
●
駆動用電池を取りはずさないままでお車を廃棄された場合、高電圧部品・ケー
ブル・それらのコネクターにふれると、深刻な感電の危険があります。お車を
廃棄するときには、トヨタ販売店で駆動用電池を廃棄してください。駆動用電
池は適切に廃棄しないと、感電を引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。
注意
■
駆動用電池冷却用の吸入口について
●
吸入口をふさぐように荷物などを置かないでください。
吸入口がふさがれると駆動用電池が過熱したり、故障の原因になります。
●
吸入口は、目づまりしないよう定期的に掃除機などで清掃してください。
●
吸入口に水や異物を入れないでください。
駆動用電池を損傷するおそれがあります。
●
駆動用電池周辺に多量の水をこぼさないよう注意してください。
誤ってこぼしてしまったときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。
66
1-3. 盗難防止装置
イモビライザーシステム
★
パワースイッチを OFF にすると、シ
ステムの作動を知らせるためにイ
ンジケーターが点滅します。
登 録 さ れ た キ ー を 携 帯 し、パ ワ ー ス
イッチをアクセサリーモードまたは
ON モードにするとシステムが解除さ
れ、インジケーターが消灯します。
■
メンテナンスについて
イモビライザーシステムのメンテナンスは不要です。
■
システムが正常に作動しないとき
●
キーが金属製のものに接したり、覆われているとき
●
キーが他の車両のセキュリティシステム用キー(信号発信機内蔵キー)と重なっ
ているときや接近しているとき
キーに信号発信機が内蔵してあり、あらかじめ登録されたキー以外では
ハイブリッドシステムがを始動できません。
車両から離れる場合は、車内にキーを残さないでください。
このシステムは車両盗難の防止に寄与する機能であり、すべての車両盗
難に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
知識
注意
■
イモビライザーシステムを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。
システムが正常に作動しないおそれがあります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
メーターの見方
67
2
2.
計器の見方
警告灯/表示灯. . . . . . ..68
計器類 . . . . . . . . . . .72
マルチインフォメーション
ディスプレイ . . . . . . ...75
68
2. 計器の見方
警告灯/表示灯
◆
メーター
◆
ダッシュボード(イモビライザーシステム装着車)
メーター内の警告灯/表示灯でお車の状況をお知らせします。
次のイラストは、説明のためすべての警告灯/表示灯を示しています。
69
2. 計器の見方
2
メーターの見方
万一のシステム異常などを警告します。
※
作動確認のためにエンジンスイッチ
★
を“ON”または パワースイッチ
★
を ON
モードにすると点灯し、数秒後またはハイブリッドシステムを始動すると消灯
します。点灯しない場合や点灯したままのときはシステム異常のおそれがあり
ます。トヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯
※
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
(oP. 293)
パーキングブレーキ
未解除警告灯
(oP. 293)
※
(赤色)
ブレーキ警告灯
(oP. 293)
※
スリップ表示灯
(oP. 294)
※
エンジン警告灯
(oP. 293)
燃料残量警告灯
(oP. 294)
※
SRS エアバッグ/
プリテンショナー警告灯
(oP. 293)
シートベルト非着用警告灯
(oP. 294)
※
ABS &ブレーキアシスト
警告灯(oP. 293)
※
(点滅)
PCS(プリクラッシュセー
フティシステム)警告灯
★
(→ P. 294)
※
パワーステアリング警告灯
(oP. 293)
※
LED ヘッドランプ警告灯
★
(→ P. 294)
※
マスターウォーニング
(oP. 295)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
70
2. 計器の見方
システムの作動状況を表示します。
※ 1
作動確認のためにエンジンスイッチ
★
を“ON”または パワースイッチ
★
を
ON モードにすると点灯し、数秒後またはハイブリッドシステムを始動する
と消灯します。点灯しない場合や点灯したままのときはシステム異常のおそ
れがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。
※ 2
マルチインフォメーションディスプレイ内に表示されます
※ 3
システムが OFF のときに点灯します。
※ 4
外気温が約 3 ℃以下のとき、約 10 秒間点滅後に点灯します。
※ 5
点灯を OFF に設定した場合は、作動確認のための点灯はしません。
表示灯
方向指示表示灯
(oP. 153)
EV ドライブモード表示灯
(oP. 148)
尾灯表示灯(oP. 155)
※ 1、3
車両接近通報装置
OFF 表示灯(oP. 58)
ハイビーム表示灯
(oP. 155)
ECO MODE 表示灯
(oP. 152)
オートマチックハイビーム
表示灯
★
(→ P. 187)
※ 5
EV インジケーター
(oP. 58)
フロントフォグランプ
表示灯
★
(oP. 159)
※ 1
(点滅)
スリップ表示灯
(oP. 194)
※ 1、3
VSC OFF 表示灯
(oP. 195)
※ 2
READY インジケーター
(oP. 138、142)
LDA(レ ー ン デ ィ パ ー
チャーアラート)表示灯
★
(→ P. 181)
※ 2、4
低温表示灯(→ P. 72)
イモビライザーシステム
表示灯
★
(oP. 66)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
71
2. 計器の見方
2
メーターの見方
警告
■
安全装置の警告灯が点灯しないとき
ABS や SRS エアバッグなど安全装置の警告灯がエンジンスイッチ
★
を“ON”
または パワースイッチ
★
を ON モードにしても点灯しない場合や点灯したまま
の場合は、事故にあったときに正しく作動せず、重大な傷害を受けたり、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受け
てください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
72
2. 計器の見方
計器類
タコメーター
毎分のガソリンエンジンの回転数を示します。
スピードメーター
車両の走行速度を示します。
時計表示
※
時刻を表示します。(oP. 233)
マルチインフォメーションディスプレイ
・ 走行に関するさまざまな情報を表示します。(→ P. 75)
・ システムの故障や誤った操作をしたときの警告、メンテナンスが必要であるこ
とをお知らせするメッセージが表示されます。(→ P. 297)
燃料計
※
燃料残量を示します。
トリップインフォメーション
オドメーター:
走行した総距離を km の単位で表示します。
トリップメーター:
リセットしてからの走行距離を km の単位で表示します。区間距離は、トリップ
A・トリップ B の 2 種類で使い分けることができます。
外気温表示
※
外気温度を -40 ℃∼ 50 ℃の間で表示します。外気温が約 3 ℃以下のときは、低
温表示灯(oP. 70)が点灯します。
1
2
3
4
5
6
7
73
2. 計器の見方
2
メーターの見方
シフトポジション表示
選択されているシフトポジションを表示します。
(
→
P. 151)
クロックセットボタン
oP. 233
※
:シンプル画面を選択しているときは表示が移動します。(oP. 78)
スイッチを押すごとに表示が切り
かわります。
また、トリップメーター表示中に押
し続けると、走行距離を 0 にもどし
ます。
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 82)により、メー
ターの明るさを調整できます。
表示の切りかえ(オドメーター/トリップメーター)
8
9
BTO20DK010
メーター照度調整
74
2. 計器の見方
■
メーター・ディスプレイの作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ON”のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
パワースイッチが ON モードのとき
■
メーター照度の切りかえについて
車幅灯が点灯・消灯すると、メーターの明るさが切りかわります。
■
メーター照度調整について
車幅灯消灯時と点灯時それぞれの明るさのレベルを調節することができます。
■
外気温表示について
次の場合は、正しい外気温が表示されなかったり、温度表示の更新が遅くなった
りすることがありますが、故障ではありません。
●
停車しているときや、低速走行(約 20km/h 以下)のとき
●
外気温が急激に変化したとき(車庫・トンネルの出入り口付近など)
●
“--”または“E”が表示されたときは、システム故障のおそれがあります。ト
ヨタ販売店で点検を受けてください。
■
液晶ディスプレイについて
ディスプレイに小さな斑点や光点が表示されることがあります。これは液晶ディ
スプレイ特有の現象でそのまま使用しても問題ありません。
知識
注意
■
ハイブリッドシステムや構成部品への損傷を防ぐために
●
この車両には、水温計のかわりにマルチインフォメーションディスプレイに警
告メッセージ(oP. 297)が表示されます。
「エンジン冷却水高温」または、
「ハイブリッドシステム高温 出力制限中です」と警告メッセージが表示された
ときは、オーバーヒートのおそれがあるため、ただちに安全な場所に停車して
ください。(o P. 345)
●
タコメーター(→ P. 72)の針がレッドゾーン(エンジン許容回転数をこえて
いる範囲)に入らないようにしてください。
75
2
2. 計器の見方
メーターの見方
マルチインフォメーションディスプレイ
マルチインフォメーションディスプレイは、車両に関するさまざまな情
報を表示したり、設定したりすることができます。
●
メニューアイコン
アイコンを選択して各項目を表示させ
ます。(
→
P. 76)
項目によっては状況に応じて自動で表
示されます。
ドライブインフォメーション
走行に関するさまざまな情報を表示します。(
→
P. 77)
ECO
燃費の情報などを表示します。(
→
P. 79)
LDA 操作支援
★
LDA(oP. 181)の作動状況を表示します。
設定
メーターの表示設定や、各システムの設定などを切りかえることができます。
(
→
P. 81)
表示内容
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
76
2. 計器の見方
◆
操作方法
メーター操作スイッチを使って次のように操作します。
ディスプレイに表示される項目を
切りかえるには、ハンドルのメー
ター操作スイッチを操作します。
選択スイッチ
項目や画面を選択/移動しま
す。
決定スイッチ
決定します。
もどるスイッチ
ひとつ前の画面にもどります。
BTO20DK115
3
1
2
1
2
3
77
2. 計器の見方
2
メーターの見方
選択スイッチの
または、 を押して、次の画面が選択できます。
■
ドライブインフォメーション
平均燃費、平均車速、走行時間、EV 走行比率・EV 走行距離はオド
メーターとトリップメーターのどちらかを表示しているかによって、
表示内容が異なります。
●
オドメーター表示時:ハイブリッドシステムを始動してからの記録
を表示します。
●
トリップメーター表示時:トリップメーターをリセットしてからの
記録を表示します。トリップメーター A・B それぞれの記録を表示
します。
トリップメーターをリセットすると、記録もリセットされます。(oP. 73)
※
:設定により平均車速を表示することもできます。(oP. 82)
ドライブインフォメーション
表示
項目
内容
平均燃費
※
平均燃費を表示します。
走行時間
※
走行時間を表示します。
EV 走行比率
・EV 走行距離
EV 走行比率と距離(電気モーターのみで走
行している割合と距離)を表示します。
航続可能距離
現在の燃料残量で走行できるおよその距離
を表示します。
・ 表示される距離は過去の平均燃費をもと
に算出されるため、表示される距離を実際
に走行できるとは限りません。
・ 燃料給油量が少量の場合、表示が更新され
ないことがあります。
スマートエントリー&スタート
システム非装着車:
給油の際はエンジンスイッチを“LOCK”に
してください。万一、エンジンスイッチを
“LOCK”にせず給油した場合、表示が更新
されないことがあります。
スマートエントリー&スタート
システム装着車:
給油の際はパワースイッチを OFF にしてく
ださい。万一、パワースイッチを OFF にせ
ず給油した場合、表示が更新されないことが
あります。
78
2. 計器の見方
■
エネルギーモニター画面
ハイブリッドシステムの作動状況を確認できます。
表示画面については実際の状況とわずかに異なる場合があります。
■
デジタルスピードメーター画面
デジタルスピードメーターを表示します。
■
シンプル画面
時計、外気温、燃料計を拡大した画面を表示します。
電気のエネルギーで走行しているとき
ガソリンと電気の両方のエネルギーで走行してい
るとき
ガソリンのエネルギーで走行しているとき
駆動用電池に充電しているとき
エネルギーの流れがないとき
駆動用電池の残量表示
少ない 多い
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