Toyota Mark X (2016 year). Instruction japanese — part 27
5
415
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
オーバーヒートしたときは
対処方法
安全な場所に停車し、エアコンを OFF にしてから、エンジンを
停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットを
開ける
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラ
ジエーターコア部(放熱部)やホー
スなどからの冷却水もれを点検す
る
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、ただ
ちにトヨタ販売店に連絡してくださ
い。
冷 却 水 の 量 が リ ザ ー バ ー タ ン ク
の”FULL”
(上限)と”LOW”
(下
限)のあいだにあるかを点検する
リザーバータンク
”FULL”(上限)
”LOW”(下限)
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
● 水温計(oP. 156、158)の針がレッドゾーンに入ったり、エ
ンジン出力が低下する(スピードが出ないなど)
● エンジンルームから蒸気が出る
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
416
5-2. 緊急時の対処法
冷却水が不足している場合は、冷
却水を補給する
冷却水がない場合は、応急措置として
水を補給してください。
エンジンを始動し、エアコンを作動させてラジエーター冷却用の
ファンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなど
から冷却水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファン
が作動します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、
エアコンの ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
手順
5
手順
6
手順
7
5
417
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
エンジンルーム点検中の事故やけがを防ぐために
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。ボンネットやエンジンルーム内が高温になっているた
め、やけどなどの重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)をファンやベルトから離
してください。手や着衣が巻き込まれ、重大な傷害を受けるおそれがあり危険
です。
●
ボンネット(
o
P. 312)、エンジンルームカバー(
o
P. 318)の注意事項も
併せてお読みください。
●
エンジンおよびラジエーターが熱いうちはラジエーターキャップを開けない
でください。
高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出し、やけどなどの重大な傷害を受け
るおそれがあり危険です。
注意
■
冷却水を入れるときの注意
冷却水は、エンジンが十分に冷えてからゆっくりと入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください。
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
市販の冷却水添加剤を使用しない
418
5-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
知識
■
脱出しにくいときは
警告
■
脱出するときの警告
前進と後退をくり返してスタックから脱出する場合、他の車、物または人との
衝突を避けるため周囲に何もないことを確認してください。
スタックから脱出するとき、車が前方または後方に飛び出すおそれがあります
ので、特に注意してください。
■
シフトレバーを操作するときは
アクセルペダルを踏み込んだまま操作しないように気を付けてください。
車が急発進し、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けな
くなったときは次の方法で脱出してください。
パーキングブレーキをかけシフトレバーを P に入れ、エンジ
ンを停止する
後輪周辺の前後の土や雪を取り除く
後輪の下に木や石をあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーを D または R に入れ、パーキングブレーキを解
除して注意しながらアクセルを踏む
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
手順
5
を
押してTRCをOFFにしてください。
5
419
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
注意
■
トランスミッションやその他の部品への損傷を避けるために
●
後輪が空転するのを避け、必要以上にアクセルペダルを踏まないでください。
●
上記の方法で脱出できなかった場合、けん引による救援が必要です。
420
5-2. 緊急時の対処法
車両を緊急停止するには
万一、車が止まらなくなったときの非常時のみ、以下の手順で車両を
停止させてください。
ブレーキペダルを両足でしっかりと踏み続ける
ブレーキペダルをくり返し踏まないでください。通常より強い力が必要
となり、制動距離も長くなります。
シフトレバーを N に入れる
シフトレバーが N に入った場合
減速後、車を安全な道路脇に停める
エンジンを停止する
シフトレバーが N に入らない場合
ブレーキペダルを両足で踏み続け、可能な限り減速させる
スマートエントリー&スタート
システム非装着車:エンジンス
イッチを“ ACC ”にして、エ
ンジンを停止する
スマートエントリー&スタート
システム装着車:“ エンジン ス
タート ストップ ”スイッチを 2
秒以上押し続けるか、素早く 3
回以上連続で押してエンジンを
停止する
車を安全な道路脇に停める
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
手順
3
手順
4
2 秒以上押すまたは
3 回以上連続で押す
手順
4
手順
5
5
421
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
走行中にやむを得ずエンジンを停止するときは
●
ブレーキの効きが悪くなるとともにハンドル操作が重くなるため、車のコント
ロールがしにくくなり危険です。エンジンを停止する前に、十分に減速するよ
うにしてください。
●
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:キーを抜くとハンドルが
ロックされるため、キーは絶対に抜かないでください。
422
5-2. 緊急時の対処法
6
車両の仕様
423
6-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ
( 油脂類の容量と銘柄) . ...424
6-2 カスタマイズ機能
ユーザーカスタマイズ
機能一覧 . . . . . . . .. 432
6-3 初期設定
初期設定が必要な項目 . . ... 437
424
6-1. 仕様一覧
メンテナンスデータ ( 油脂類の容量と銘柄)
燃料
指定燃料
エンジン
容量 [L](参考値)
無鉛レギュラーガソリン
4GR-FSE
71
無鉛プレミアムガソリン
(無鉛ハイオク)
2GR-FSE
使用するオイルの品質により、自動車の寿命は著しく左右されます。
トヨタ車には最も適したトヨタ純正オイル・液類(以下、
「指定銘柄」
といいます)のご使用をおすすめします。指定銘柄以外を使用される
場合は、指定銘柄に相当する品質のものをご使用ください。
425
6-1. 仕様一覧
6
車両の仕様
エンジンオイル
※ 1
エンジンオイルの容量は交換する際の目安です。オイル量の確認は、エンジンを暖機後に停止し、
5 分以上経過してからレベルゲージで行ってください。
※ 2
0W-20 は上記表の指定銘柄の中では、最も省燃費性に優れるオイルです。
指定銘柄
容量 [L]
(参考値
※ 1
)
オイル
のみ
交換
オイルと
オイル
フィルター
交換
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 0W-20
※ 2
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 0W-20
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 5W-20
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 5W-20
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 5W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 5W-30
トヨタキヤッスルモーターオイル SN 10W-30
API SN/RC, ILSAC GF-5,
SAE 10W-30
FR
5.9
6.3
4WD
6.0
6.4
426
6-1. 仕様一覧
■ 指定エンジンオイル
API 規格 SN/RC、SM/EC か、ILSAC 規格合格油をおすすめします。
なお、ILSAC 規格合格油の缶には ILSAC CERTIFICATION(イルサック
サーティフィケーション)マークが付いています。
API マーク
ILSAC CERTIFICATIONマーク
■ エンジンオイル推奨粘度
下記図に基づき、外気温に適した粘度のものをご使用ください。
※
0W-20 は新車時に充填されており、上記図に示す中では、最も省燃費性に優れる
オイルです。
オイル粘度について(例として 0W-20 で説明します):
● 0W-20 の 0W は、低温時のエンジン始動特性を示しています。W の前
の数値が小さいほど冬場や寒冷時のエンジン始動が容易になります。
● 0W-20 の 20 は、高温時の粘度特性を示しています。
粘度の高い(数値が大きい)オイルは、高速または重負荷走行に適し
ています。
427
6-1. 仕様一覧
6
車両の仕様
ラジエーター
オートマチックトランスミッション
※
容量は参考値です。交換が必要な際はトヨタ販売店にご相談ください。
指定銘柄
エンジン
容量 [L]
(参考値)
トヨタ純正スーパーロングライフクーラント
凍結保証温度
濃度 30% -12 ℃
濃度 50% -35 ℃
2GR-FSE
9.2
4GR-FSE
9.4
指定銘柄
エンジン
容量 [L]
(参考値
※
)
トヨタ純正オートフルード WS
FR
2GR-FSE
7.9
4GR-FSE
7.5
4WD
9.4
428
6-1. 仕様一覧
ディファレンシャル
ブレーキ
■ ブレーキフルード
■ ブレーキペダル
※
エンジン回転時に 490 N (50 kgf) の踏力をかけたときの床板とのすき間の最小値
■ パーキングブレーキ
※
ノッチとは、パーキングブレーキをかけるときの節度(“カチッ”という音)のことです。
指定銘柄(推奨粘度)
容量 [L](参考値)
フロント
( 4 WD 車のみ )
トヨタ純正ハイポイドギヤオイル SX
(API GL-5、SAE 85W-90)
0.70
リヤ
トヨタ純正ハイポイドギヤオ
イル LT
(API GL-5、SAE 75W-85)
2GR-FSE
1.35
4GR-FSE
1.15
指定銘柄
トヨタ純正ブレーキフルード 2500H-A
項目
基準値 [mm]
遊び
1 ∼ 2
踏み込んだときの床板とのすき間
※
2GR-FSE
60 以上
4GR-FSE
62 以上
項目
基準値(回数)
踏みしろ
操作力 300N (30.6 kgf) のときのノッチ
※
数
7 ∼ 9
429
6-1. 仕様一覧
6
車両の仕様
ウォッシャー
タイヤ・ホイール
容量 [L](参考値)
4.7
タイヤサイズ
ホイール
サイズ
タイヤが冷えている
ときの空気圧
kPa (kg/cm
2
)
前輪
後輪
標準タイヤ
215/60R16 95H
16 × 7J
250 (2.5)
235/45R18 94W
18 × 8J
240 (2.4)
235/40R19 92Y
19 × 8J
240 (2.4)
応急用タイヤ
T155/70D17 110M
17 × 4T
420 (4.2)
430
6-1. 仕様一覧
電球(バルブ)
※
LED は、Light Emitting Diodes(発光ダイオード)の略で、半導体発光電子素子です。
電球
W(ワット)数
車外
ディスチャージヘッドランプ
ロービーム/ハイビーム(バルブタイプ:D4S)
35
車幅灯
LED
※
フロントフォグランプ(バルブタイプ:H16)
*
19
フロント方向指示灯/非常点滅灯
21
サイド方向指示灯/非常点滅灯
LED
※
リヤ方向指示灯/非常点滅灯
21
制動灯
LED
※
尾灯
LED
※
後退灯
16
ハイマウントストップランプ
LED
※
番号灯
5
LED イルミネーションビーム
*
LED
※
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст