Toyota Crown Comfort (2014 year). Instruction japanese — part 4
47
1-5. 燃料補給のしかた
運転する前に
1
知識
LPG 燃料冷却システムの操作方法 - 燃料冷却システム装着車
LPG 燃料冷却システムは、エンジンから燃料タンクにもどる燃料を冷却しタンク
内燃料温度の上昇を抑制することで、タンク内圧の上昇を抑制します。これによ
り、オートガススタンドでの燃料補給(充てん)をしやすくします。燃料冷却に
はエアコンの冷媒を利用しており、エアコンが作動しているときに燃料冷却シス
テムが作動します。
■
操作方法
エアコンを作動 * させることで燃料冷却システムを作動させます。
基本的に常時エアコンを作動させてご使用ください。ただし、春秋期などエア
コンが必要ない季節は、燃料補給(充てん)前にエアコンを作動させることで
補給(充てん)できるタンク内圧まで低下させることもできます。また冬期は
プロパン率の条件によってはエアコンを作動させなくても補給(充てん)でき
ます。
* エアコンの作動方法
ファン調整ダイヤルは OFF 以外の位置にし、エアコン調整ダイヤルを右いっ
ぱいまでまわしてください。ファン調整ダイヤル、およびヒーター調整レバー
はお好みの室内温度になるように調節できます。
エアコン調整ダイヤルを右いっぱいまでまわさないと燃料が十分に冷却され
ず、補給(充てん)しにくくなる可能性があります。
燃料のプロパン率
夏期 30% 以上、
冬期 70%以上
夏期 30% 未満、
冬期 70%未満
夏期
(気温 25 ℃以上)
常時エアコンを作動させる必要があります。
春・秋期
(気温 10 ∼ 25 ℃)
燃料補給(充てん)前にエア
コンを作動させておいてくだ
さい。
エアコン作動後、およそ 3 時
間以内に補給(充てん)でき
るようになります。
燃料補給(充てん)前にエア
コンを作動させておいてくだ
さい。
エアコン作動後、およそ 2 時
間以内に補給(充てん)でき
るようになります。
冬期
(気温 10 ℃以下)
燃料の冷却能力が低下するた
め、常時エアコンを作動させ
る必要があります。
エアコンを作動させなくても
補給(充てん)できます。
48
1-5. 燃料補給のしかた
■
補給(充てん)できるスタンドの条件
燃料冷却システム装着車
燃料冷却システム非装着車
○:対応
×:非対応
ポンプ加圧力が 0.4MPa 以上のスタンド
で補給(充てん)できます。補給(充てん)
の際は、スタンドにご確認ください。
なお、差圧式簡易 LPG スタンドでの補給
(充てん)には対応していません。
燃料のプロパン率が夏期 30%以下、冬期
70%以下、かつポンプ加圧力が 0.7MPa
以上のスタンドでのみ補給(充てん)でき
ます。
補給(充てん)の際は、スタンドにご確認
ください。
なお、差圧式簡易 LPG スタンドでの補給
(充てん)には対応していません。
燃料冷却システム装着車
燃料冷却システム非装着車
スタンドの条件
プロパン率
夏期 30%以
下かつ冬期
70%以下
左記以外
夏期 30%以
下かつ冬期
70%以下
左記以外
ポンプ
加圧力
0.7MPa 以上
○
○
○
×
0.4MPa 以上
0.7MPa 未満
○
○
×
×
0.4MPa 未満
×
×
×
×
49
1-5. 燃料補給のしかた
運転する前に
1
■
プロパン率とは
LPG 燃料中に含まれるプロパン成分の割合をプロパン率といいます。
■
ポンプ加圧力とは
■
燃料タンク容量 ( 参考値)
94 L
保安基準により、タンク容量の 85%が最大補給(充てん)量となります。
■
燃料の補給(充てん)について
燃料が少なくなる前に、早めに補給(充てん)してください。
■
燃料タンクの所有者表示について
LP オートガスは「高圧ガス保安法」の適用を受けますので、車両の所有者とタ
ンクの所有者が異なる場合は、タンクには所有者表示が義務付けられています。
■
燃料タンクの検査について
LP オートガスは「高圧ガス保安法」の適用を受けますので、タンクおよびバル
ブには定期的な検査が義務付けられています。詳しくはトヨタ販売店にご相談
ください。
オートガススタンドの補給(充てん)装置
のポンプ加圧力のことです。
スタンドの
充てん圧力
ポンプ
加圧力
貯槽内
圧力
圧力
50
1-5. 燃料補給のしかた
■
燃料計について
警告
■
補給(充てん)について
●
LP オートガス補給(充てん)は、LPG スタンドの係員におまかせください。
また LP オートガス補給(充てん)時は、スタンド指定の場所以外で火気を取
り扱わないでください。引火するおそれがあり危険です。
●
指定燃料は LP オートガスです。指定以外の燃料を補給(充てん)しないでく
ださい。
注意
■
補給(充てん)するときは
車両に入っている燃料のプロパン率と、スタンドの燃料のプロパン率が異なる
と補給(充てん)しにくくなることがあります。例えば、プロパン率 100%の
燃料が入っている車両に、プロパン率 30%の燃料を補給(充てん)しようとす
ると、P. 48 の条件内でも補給(充てん)できないことがあります。
いつも同じスタンド(同じプロパン率)で補給(充てん)することをおすすめ
します。
燃料計はトランク内にあります。
外周の数字がタンク内の燃料容量を%表示
で表します。
燃料計はメーター内にもあります。
(
oP. 101)
51
運転する前に
1
1-6. 安全にお使いいただくために
正しい運転姿勢
次の条件にあった正しい姿勢で運転してください。
まっすぐ座り、背もたれから
背を離さない(
oP. 29)
シートをペダルが十分に踏み
込めるような位置にする
(
oP. 29)
各装置が操作しやすい背もた
れの角度にする(
oP. 29)
SRSエアバッグが自分の胸の
方へ向くようなハンドルの位
置にする(
oP. 37)
ヘッドレストの中央を耳の後
方にする(
oP. 30)
シートベルトが正しく着用で
きる(
oP. 32)
52
1-6. 安全にお使いいただくために
警告
■
走行中は
●
走行中は運転席の調整をしないでください。
運転を誤るおそれがあります。
●
背もたれと背のあいだにクッションなどを入れないでください。
正しい運転姿勢がとれないばかりか、衝突したとき、シートベルトやヘッド
レストなどの効果が十分に発揮されないおそれがあり危険です。
●
フロントシートの下(シートアンダートレイ内を除く)にものを置かないでく
ださい。
ものが挟まるとシートが固定されず、思わぬ事故の原因になり、生命にかかわ
る重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。また、調整機構の故障の原因に
なります。
■
シートを調整するときは
●
同乗者がシートにあたってけがをしないように注意してください。
●
シートの下や動いている部分に手を近付けないでください。
指や手を挟み、けがをするおそれがあり危険です。
53
運転する前に
1-6. 安全にお使いいただくために
1
SRS エアバッグ
SRS エアバッグは乗員に重大な危害がおよぶような強い衝撃を受け
たときにふくらみ、シートベルトが体を拘束する働きと併せて乗員へ
の衝撃を緩和させます。
SRS エアバッグ
(運転者の頭や胸などへの衝撃を緩和)
54
1-6. 安全にお使いいただくために
知識
■
SRS エアバッグが展開すると
●
SRS エアバッグとの接触により、打撲やすり傷などを受けることがあります。
●
作動音と共に白いガスが発生します。
●
エアバッグモジュールの各部品(ハンドルのハブ、エアバッグカバー、イン
フレーター)は数分間熱くなることがあります。エアバッグそのものも熱く
なります。
●
フロントウインドウガラスが破損することがあります。
■
SRS エアバッグが作動するとき
●
SRS エアバッグは、衝撃の強さが設定値(移動も変形もしない固定された壁
に、車速約 20 ∼ 30 km/h で正面衝突した場合の衝撃の強さに相当する値)
以上の場合に作動します。
ただし、次のような場合はエアバッグが作動する車速は設定値より高くなり
ます。
・ 駐車している車や標識のような衝撃によって移動や変形するものに衝突
した場合
・ もぐり込むような衝撃の場合(例えば、車両前部がもぐり込む、下に入り
込む、トラックの下敷きになるなど)
●
衝突条件によってはシートベルトプリテンショナーのみ作動する場合があ
ります。
■
衝突以外で作動するとき
次のような状況で車両下部に強い衝撃を受けたときも、SRS エアバッグが作動
する場合があります。
●
縁石 や 歩道 の端 など、固 い もの にぶ つ
かったとき
●
深い穴や溝に落ちたり、乗りこえたとき
●
ジャンプして地面にぶつかったり、道路
から落下したとき
55
1-6. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
■
SRS エアバッグが作動しないとき
SRS エアバッグは、側面や後方からの衝撃、横転、または低速での前方からの
衝撃では、通常は作動しません。ただし、それらの衝撃が前方への減速を十分
に引き起こす場合には、SRS エアバッグが作動することがあります。
■
トヨタ販売店に連絡が必要な場合
次のような場合には、できるだけ早くトヨタ販売店へご連絡ください。
●
SRS エアバッグがふくらんだとき
●
側面からの衝突
●
後方からの衝突
●
横転
●
SRS エアバッグはふくらまなかったが、
事故で車両の前部を衝突したとき、また
は破損・変形などがあるとき
●
ハンドルのパッド部分が傷付いたり、ひ
び割れたり、その他の損傷を受けたとき
56
1-6. 安全にお使いいただくために
警告
■
SRS エアバッグについて
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
運転者と乗員すべてがシートベルトを正しく着用してください。
SRS エアバッグはシートベルトを補助するためのものです。
●
SRS エアバッグシステム構成部品の周辺は、強くたたくなど過度の力を加え
ないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなるおそれがあります。
●
SRS エアバッグがふくらんだ直後は、構成部品が熱くなっているためふれな
いでください。
●
SRS エアバッグがふくらんだあとに、もし呼吸が苦しく感じたら、ドアやドア
ガラスを開けて空気を入れるか、安全を確認して車外に出てください。
皮膚の炎症を防ぐため、残留物はできるだけ早く洗い流してください。
●
SRS エアバッグが収納されているパッド部に傷が付いていたり、ひび割れがあ
るときはそのまま使用せず、トヨタ販売店で交換してください。
●
ステアリングパッド部などには何も取り
付けたり、置いたりしない
●
ドアやフロントガラスなどには何も取り
付けない
57
1-6. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
警告
■
改造・廃棄について
トヨタ販売店への相談なしに、次の改造・廃棄をしないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなったり、誤ってふくらむなどして、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
SRS エアバッグの取りはずし・取り付け・分解・修理
●
ハンドル・インストルメントパネル・ダッシュボード周辺の修理・取りはず
し・改造
●
フロントフェンダー・フロントバンパーの修理・改造
●
グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)・除雪装置・ウィンチなどの
取り付け
●
サスペンションの改造
●
CD プレーヤー・無線機などの電化製品の取り付け
58
1-6. 安全にお使いいただくために
子供専用シート
知っておいていただきたいこと
● 車の仕様やお子さまの年齢・体格に合わせて、適切な子供専用シート
をお選びください。
● 子供専用シートの取り付け方法および取りはずし方は、それぞれの子
供専用シートに付属の取り扱い説明書をお読みください。
● この車は 2006 年 10 月 1 日施行の保安基準に適合した ISOFIX 対応
チャイルドシート固定専用バーを標準装備しています。
子供専用シートの適合性一覧表について
■ 質量グループについて
ECE R44
※
の基準に適合する子供専用シートはお子さまの体重により
次の 5 種類に分類されます。
グループ 0
:10kg まで
グループ 0
+
:13kg まで
グループⅠ
:9 ∼ 18kg
グループⅡ
:15 ∼ 25kg
グループⅢ
:22 ∼ 36kg
この本では代表的な次の 3 種類の子供専用シートをシートベルトで固定
する方法を紹介します。
※ ECE R44 は、子供専用シートに関する国際法規です。
■ サイズ等級、固定具について
子供専用シートに表示される分類記号と、それにともなう取り付け器具
の記号になります。
子供専用シートの固定機構を使用して、子供専用シートを固定するこ
とができます。
59
1-6. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
ベビーシート
ECE R44 基準のグループ 0、0
+
に相当
チャイルドシート
ECE R44 基準のグループ 0
+
、Ⅰ
に相当
ジュニアシート
ECE R44 基準のグループⅡ、Ⅲ
に相当
BTO17AB030
BTO17AB031
BTO17AB032
60
1-6. 安全にお使いいただくために
シート位置別子供専用シート適合性一覧表(シートベルトでの取り付け)
● 上表に記入する文字の説明
U:この質量グループでの使用を許可された汎用(ユニバーサル)カテゴリーの子供専
用シートに適しています。
UF:この質量グループでの使用を許可された汎用(ユニバーサル)カテゴリーの前向き
子供専用シートに適しています。
×:子供専用シートを取り付けることはできません。
表に記載されていない子供専用シートを使用する場合は、子供専用シート製造業者また
は販売業者にご相談ください。
子供専用シートの装着に際しては子供専用シートの取り扱い説明書もご確認ください。
質量グループ
着席位置(または他の場所)
フロントシート
リヤシート
助手席
左右席
中央席
0
(10kg まで)
×
U
×
0
+
(13kg まで)
×
U
×
Ⅰ
(9 ∼ 18kg)
前向き UF
U
×
うしろ向き ×
Ⅱ
(15 ∼ 25kg)
UF
U
×
Ⅲ
(22 ∼ 36kg)
UF
U
×
61
1-6. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
シート位置別子供専用シートの適合性一覧表
(ISOFIX 対応トップテザーアンカーでの取り付け)
質量グループ
サイズ
等級
固定具
車両 ISOFIX 位置
リヤシート左右席
キャリコット
F
ISO/L1
×
G
ISO/L2
×
0
(10kg まで)
E
ISO/R1
IL1、IL2
0
+
(13kg まで)
E
ISO/R1
IL1、IL2
D
ISO/R2
IL2
C
ISO/R3
IL2
Ⅰ
(9 ∼ 18kg)
D
ISO/R2
×
C
ISO/R3
×
B
ISO/F2
IUF、IL2
B1
ISO/F2X
IUF、IL2
A
ISO/F3
IUF、IL2
Ⅱ
(15 ∼ 25kg)
(1)
×
Ⅲ
(22 ∼ 36kg)
(1)
×
62
1-6. 安全にお使いいただくために
● 表に記入する文字の説明
(1):サイズ等級表示(A から G)のない子供専用シートの各シート位置での ISOFIX 対
応子供専用シート固定機構の取り扱いについては、子供専用シート製造業者または
販売業者にご相談ください。
IUF:この質量グループでの使用を許可された汎用(ユニバーサル)カテゴリーの ISOFIX
対応の前向き子供専用シートに適しています。
IL1:この質量グループでの使用を許可された「トヨタ純正 NEO G-Child ISO baby」
に適しています。
IL2:この質量グループでの使用を許可された「トヨタ純正 NEO G-Child ISO leg」に
適しています。
×:ISOFIX 子供専用シートを取り付けることはできません。
表に記載されていない子供専用シートを使用する場合は、子供専用シート製造業者また
は販売業者にご相談ください。
子供専用シートの装着に際しては子供専用シートの取扱い説明書もご確認ください。
ISOFIX 子供専用シートのリスト
質量グループ
サイズ
等級
固定具
ISOFIX 子供専用シート
カテゴリー
0 (10kg まで)
E
ISO/R1
トヨタ純正 NEO G-Child
ISO baby
準汎用
E
ISO/R1
トヨタ純正 NEO G-Child
ISO leg
準汎用
0
+
(13kg まで)
E
ISO/R1
トヨタ純正 NEO G-Child
ISO baby
準汎用
E
ISO/R1
トヨタ純正 NEO G-Child
ISO leg
準汎用
D
ISO/R2
C
ISO/R3
Ⅰ(9 ∼ 18kg)
B
ISO/F2
トヨタ純正 NEO G-Child
ISO leg
準汎用
B1
ISO/
F2X
A
ISO/F3
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