Toyota Comfort (2014 year). Instruction japanese — part 14
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
ただちに点検を受けてください。
次の警告は、放置すると、システムが正しく働かず、思わぬ危険や故障
を招くおそれがあることを意味します。ただちにトヨタ販売店で点検を
受けてください。
警告灯
警告灯・警告内容
エンジン警告灯
エンジン電子制御システムの異常
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
リヤライト異常警告灯
・ 尾灯の異常
・ 制動灯の異常
(橙色)
Stop & Start 表示灯
*
・ Stop & Start の異常
・ スターターなどの交換時期
(緑色の表示
oP. 90)
スリップ表示灯
・ TRC システムの異常
・ VSC システムの異常
上記のシステムの作動時には、点滅します。(
oP. 116)
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
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5-2. 緊急時の対処法
ただちに処置してください。
次の警告はそれぞれの対処方法に従って処置し、警告灯が消灯するのを
確認してください。
※ 1
半ドア走行時警告ブザー:
各ドアが確実に閉まっていない状態のまま、車速が約 5 km/h 以上になると、警
告ブザーが鳴ります。
※ 2
運転席シートベルト非着用警告ブザー:
運転席シートベルトを非着用のまま車速が約 20 km/h 以上になると、警告ブ
ザーが約 30 秒間断続的に鳴ります。そのあとも運転席シートベルトを非着用の
ままだと、ブザーの音がかわり約 90 秒間鳴ります。
警告灯
警告灯・警告内容
対処方法
半ドア警告灯(警告ブザー
※ 1
)
い ず れか の ド ア が 確 実 に 閉
まっていない
開いているドアを閉める
燃料残量警告灯
燃料の残量(約 12 %以下)
燃料を補給
運転席シートベルト
非着用警告灯(警告ブザー
※ 2
)
運転席シートベルトの非着用
シートベルトを着用
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
LPG 表示灯が点滅したら(エンジン始動時)
それぞれの対処方法に従って処置し、表示灯が消灯するのを確認してく
ださい。
(表示灯が消灯するまでの時間は気温やプロパン率などの条件に
よって異なります)
※
プロパン率の高い燃料を使った場合は、LPG 表示灯の点滅の頻度が高くなること
があります。なお、これは異常を示すものではありません。
表示灯
表示灯名・
表示内容
対処方法
LPG 表示灯
(エ ン ジ ン 始 動 時、
エンジン スイッチ
を“ ON ”にして、
点滅したとき)
・ 気温が高い
・ 登 坂 走 行 な ど の
高負荷走行後
エンジン スイッチを“ ON ”のまま待
ち、LPG 表示灯が消灯してからエンジ
ンを始動する
※
・ LPG 表示灯が点滅中にエンジンを始
動すると、始動時間が長くなることが
あります。
・ しばらくしても、LPG 表示灯が消灯し
ない場合は、「LPG 表示灯(走行中、
点滅したとき)」の燃料冷却システム非
装着車の対処方法に従ってください。
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5-2. 緊急時の対処法
LPG 表示灯が点滅したら、ただちに処置してください。( 走行中)
それぞれの対処方法に従って処置し、表示灯が消灯するのを確認してく
ださい。
(表示灯が消灯するまでの時間は気温やプロパン率などの条件に
よって異なります)
※ 1
通常は表示灯が点滅することはありませんが、万一点滅した場合は、トヨタ販売
店にご相談ください。
※ 2
燃料冷却システムの作動と同時にエアコンが作動します。車室温度が低下した場
合は、ヒーター調整レバーで調整してください。
表示灯
表示灯名・
表示内容
対処方法
LPG 表示灯
(走行中、点滅した
とき)
LPG タンク内の
温度が高くなって
いる
燃料冷却システム非装着車
※ 1
:
安全な場所に停車し、エンジンを停
止する
停止後、10 分程経過したのち、エン
ジン スイッチを“ ON ”にして、LPG
表示灯が消灯していることを確認し
てから、エンジンを再始動する
燃料冷却システム装着車
※ 1
:
・ ファン調整ダイヤルとエアコン調整ダ
イヤルが OFF の場合でも、表示灯が点
滅すると同時に燃料冷却システムが作
動するため、走行を継続し、LPG 表示
灯が消灯することを確認する。
(
oP. 132)
※ 2
・ エンジンを停止した場合は「LPG 表示
灯(走行中、点滅したとき)」の燃料冷
却システム非装着車の対処方法に従っ
てください。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
知識
■
燃料冷却システムについて
燃料冷却システムを作動させるためには、ファン調整ダイヤルとエアコン調整
ダイヤルを OFF 以外の位置にしてください。燃料冷却システムはエンジン始動
と同時に作動させると LPG タンク内の温度の上昇を防ぎます。
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5-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
この車両には、スペアタイヤが搭載されています。パンクしたタイヤ
を、備え付けのスペアタイヤと交換してください。(タイヤについて
の詳しい説明は、P. 163 を参照してください)
■ ジャッキで車体を持ち上げる前に
● 地面が固く平らな場所に移動する
● パーキングブレーキをかける
● オートマチック車はシフトレバーを P に入れる
● マニュアル車はシフトレバーを R に入れる
● エンジンを停止する
● 非常点滅灯を点滅させる
■ 工具とジャッキの搭載位置
※
エンジンオイルフィルター交換時に使用してください。(
o
P. 241)
スペアタイヤ
ラゲージマット
ホイールナットレンチ
輪止め
ジャッキハンドル
ジャッキ
工具袋
ビニールホース
※
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
ジャッキの取り出し方
ラゲージマットの左側をめくる
締める
ゆるめる
格納するときは、ジャッキと固定具
がかみ合うよう、確実に固定してく
ださい。
スペアタイヤの取り出し方
止め具を取りはずし、タイヤを取
り出す
ス ペ ア タ イ ヤ を 出 し 入 れ す る と き
は、タイヤの両端をしっかりと持っ
て出し入れしてください。
(スペアタ
イヤ単体重量:約 20kg)
固定具
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5-2. 緊急時の対処法
パンクしたタイヤの交換
輪止めをする
ホイールキャップをはずす。
センターオーナメント装着車(アルミホイール)
センターオーナメントをはずす
傷が付くのを防ぐため、図のように布
などを巻いて保護してください。
フルホイールキャップ装着車
フルホイールキャップをはずす
傷が付くのを防ぐため、図のように布
などを巻いて保護してください。
パンクしたタイヤ
輪止めの位置
前輪
左側
右側後輪うしろ
右側
左側後輪うしろ
後輪
左側
右側前輪前
右側
左側前輪前
5
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
ナットを少し(約 1 回転)ゆるめる
ジャッキの A 部を手でまわして、
ジャッキ溝をジャッキセット位置
にしっかりかける
タ イ ヤ が 地 面 か ら 少 し 離 れ る ま
で、車体を上げる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タイヤを直接地面に置くときは、ホ
イールの意匠面に傷が付かないよう
意匠面を上にします。
A
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5-2. 緊急時の対処法
タイヤの取り付け
ホイール接触面の汚れを拭き取る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががたつかない程度まで手でナットを
仮締めする
スチールホイールからスチールホイールにかえるとき
ナットのテーパー部がホイールの
シート部に軽くあたるまでまわす
アルミホイールからアルミホイールにかえるとき
ナットの座金がホイールにあたる
まで仮締めする
シート部
テーパー部
座金
ホイール
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
車体を下げる
図の番号順でナットを 2、3 度しっ
かり締め付ける
締め付けトルク:
103 N・m (1050 kgf・cm)
ホイールキャップを取り付ける
センターオーナメント装着車(アルミホイール)
センターオーナメントを取り付け
る
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5-2. 緊急時の対処法
フルホイールキャップ装着車
フルホイールキャップを取り付け
る
タイヤのバルブ ( 空気口 ) に切り欠き
を合わせてフルホイールキャップを
確実に取り付けます。
すべての工具・ 輪止め・ジャッキ・パンクしたタイヤを収納する
知識
■
スペアタイヤについて
空気圧を必ず点検してください。(
oP. 244)
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
ジャッキの使用について
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して死亡またはけがにつながるおそれが
あります。
次のことをお守りください。
●
ジャッキはタイヤ交換、タイヤチェーン取り付け、取りはずし以外の目的で
使用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため他の車に
使ったり、他の車のジャッキをお客様の車に使わない
●
ジャッキセット位置に正しくジャッキがかかっていることを確かめる
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
ジャッキで支えられている状態で、エンジンをかけたり走らせない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下にものを載せない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐり込んで作業する場合はジャッキスタンドを使用する
車両を下げる際は特に、ご自身や周囲の人がけがをしないよう注意してくださ
い。
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5-2. 緊急時の対処法
警告
■
タイヤ交換について
けがを負う危険を減らすため、次のことを必ずお守りください。
●
ホイールキャップは直接手をかけて取らない
取り扱いには十分注意してください。けがをするおそれがあります。
●
走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれない
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているため、タイ
ヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
ホイールの交換後は、すぐに 103 N・m(1050 kgf・cm)の力でナットを
締める
●
タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
●
ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異常が
ある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
●
ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(
oP. 165)
●
約 1,000km 走行したあとに、再度ナットを締め付けてゆるみがないことを確
認する
上記のことをお守りいただかないと、ナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、
死亡や重傷を負う事故につながるおそれがあります。
■
スペアタイヤを収納するときは
ボデーとスペアタイヤとのあいだに、指を挟まないように注意してください。
■
スペアタイヤを使用するときは
お客様のお車専用になっているため、他の車には使用しないでください。
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
注意
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほどの損傷になります。
■
ホイールキャップを取りはずすときは
ホイールナットレンチ以外は使わないでください。ホイール、ホイールキャッ
プが損傷するおそれがあります。
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5-2. 緊急時の対処法
エンジンがかからないときは
正しいエンジンのかけ方(
oP. 83)に従ってもエンジンがかからな
いときは、次のことをご確認ください。
■ スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない
場合
次の原因が考えられます。
● 燃料が入っていない可能性があります。
補給してください。
● メインバルブ、リターンバルブが閉まっている可能性がありま
す。メインバルブ、リターンバルブを開けてから、正しい手順
(
oP. 83)に従って、エンジンをかけてください。
● 燃料過流防止弁が作動している可能性があります。
(
oP. 86)
■ スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドライトが暗い/
ホーンの音が小さい、または鳴らない場合
次の原因が考えられます。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 225)
● バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
■ スターターがまわらない/室内灯・ヘッドライトが点灯しな
い/ホーンが鳴らない場合
次の原因が考えられます。
● バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 225)
処置のしかたがわからないとき、あるいは処置をしてもエンジンがかからない
ときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
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