Toyota Roomy (2017 year). Instruction japanese — part 25
383
8
万
一
の
場
合
に
は
8-2. 緊急時の対処法
けん引について
次の場合は、駆動系の故障が考えられるため、トヨタ販売店または専門
業者へご連絡ください。
●
エンジンはかかるが車が動かない
●
異常な音がする
けん引は、できるだけトヨタ販売店または専門業者にご依頼ください。
その場合は、レッカー車または、車両運搬車を使用することをおすすめ
します。
やむを得ず他車にロープでけん引してもらう場合は、車両積載車までの
移動など、できるだけ短距離にとどめてください。
けん引の前に販売店への連絡が必要な状況
レッカー車でけん引するとき
X
前向きにけん引するときは
(FF 車)
X
前向きにけん引するときは
(4WD 車)
パーキングブレーキを解除する
台車を使用して後輪を持ち上げる
KBTH820107
KBTH820108
384
8-2. 緊急時の対処法
車両運搬車で輸送するときは、図の
場所で固縛する
輸送後は、リヤ側に取り付いているフ
タをもとにもどしてください。
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45°になるように固縛する
X
うしろ向きにけん引するときは
台車を使用して前輪を持ち上げる
車両運搬車を使用するとき
KBTH820109
KBTH820101
KBTH820110
385
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
けん引フックを取り出す(→ P. 415, 426)
けん引フックを取り付ける
マイナスドライバーなどを使っ
てフタをはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスド
ライバーなどの先端に布などを巻い
て保護してください。
けん引フックを穴に挿し込んで
まわし、軽く締める
ホイールナットレンチや金属の
固い棒などを使い確実に取り付
ける
他車にけん引してもらうとき
KBTH820102
KBTH820103
KBTH820104
386
8-2. 緊急時の対処法
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引してくださ
い。
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3m 平方(30cm × 30cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、エンジンをかける
エンジンがかからないときは、エンジンスイッチをイグニッション ON モードにし
てください。
けん引される車両のシフトポジションを N にしてから、パーキングブ
レーキを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
シフトレバーがシフトできないときは:→ P. 186
KBTH820111
25m 以内
5m 以内
けん引方向
白い布
387
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
エンジンが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンドル操作が通常
より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
助手席フロア下に搭載されています。(→ P. 415, 426)
■
リヤ側フックについて
■
輸送用フックについて
知識
このフックは、自車より軽い車をやむを得ず
一般路上でロープによりけん引するときに
使用することができます。
このフックは船舶固縛で車両を輸送すると
きに固定するためのものです。他車に引っ張
り出してもらったり、他車をけん引したりす
ることはできません。
KBTH820105
KBTH820106
388
8-2. 緊急時の対処法
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
レッカー車でけん引するとき
X
FF 車
X
4WD 車
必ず前輪を持ち上げるか、4 輪とも持ち上
げた状態で運搬してください。前輪が地面
に着いた状態でけん引すると、駆動系部品
が破損するおそれがあります。
KBTH820112
4 輪とも持ち上げた状態で運搬してくださ
い。タイヤが地面に着いた状態でけん引す
ると、駆動系部品が破損したり車が台車か
ら飛び出したりするおそれがあります。
KBTH820113
389
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
警告
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
エンジンスイッチを OFF にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないと、けん引時にフックがはずれるおそ
れがあります。
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
KBTH820114
390
8-2. 緊急時の対処法
注意
■
車両の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30km/h 以下、距離 80km 以内でけん引する
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で前輪を持ち上げるか(FF 車)、4 輪とも持ち上げた状態でけん引
してください。レッカー車でけん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くな
るおそれがあります。
■
リヤ側フックについて
やむを得ない場合以外は使用しないでください。装置の変形や車両の損傷など
につながるおそれがあります。
■
輸送用フックについて
輸送用フックで他車に引っ張り出してもらったり、他車をけん引したりしない
でください。装置の変形や車両の損傷などにつながるおそれがあります。
391
8
万
一
の
場
合
に
は
8-2. 緊急時の対処法
フューエルポンプシャットオフシステム
エンジンスイッチをアクセサリーモードまたは OFF にする
エンジンを再始動する
エンジン停止時および SRS エアバッグ作動時は、フューエルポンプ
シャットオフシステムが作動し、燃料供給を停止し、燃料もれを最小限
に抑えます。
システム作動後にエンジンを再始動するには
注意
■
エンジンを始動する前に
車両下をよく確認してください。
地面に燃料もれを見つけた場合は、燃料システムに損傷があり、修理する必要
があります。その場合はエンジンを再始動しないでください。
392
8-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。なお、点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではあ
りません。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点
検を受けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
ブレーキ警告灯(警告ブザー
※ 1
)
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。走行を続けると危険です。
充電警告灯
充電系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
油圧警告灯(警告ブザー)
エンジンオイルの圧力異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
(赤色点滅
または点灯)
高水温警告灯
エンジン冷却水温の異常
(水温の上昇にともない、点滅から点灯にかわります。→ P. 442)
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
エンジン警告灯
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
オートマチックトランスミッション警告灯
オートマチックトランスミッション電子制御システムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
393
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
ABS 警告灯
ABS の異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(赤色)
パワーステアリング警告灯(警告ブザー)
EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
※ 2
(黄色)
パワーステアリング警告灯(警告ブザー
※ 3
)
電圧不足・エレクトリックパワーステアリングのオーバー
ヒート
→ ハンドル操作が重くなりますので、しばらくハンドル操作を
ひかえてください。約 10 分経過すると通常の重さにもどり
ます。
※ 4
スマートアシスト OFF 表示灯
★
車線逸脱警報 OFF 表示灯
★
マスターウォーニング
★
マルチインフォメーションディスプレイに“スマアシ故障”が
表示
★
スマートアシストⅡの異常
※ 5
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点灯)
スリップ表示灯
・ ブレーキアシストの異常
・ VSC システムの異常
・ TRC システムの異常
(VSC・TRC 作動時は点滅します。→ P. 275)
・ ヒルスタートアシストコントロールの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(黄色)
クルーズコントロール表示灯
★
クルーズコントロールの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
Stop & Start キャンセル表示灯
・ Stop & Start システムの異常
・ スターターの交換時期
(Stop & Start システム非作動時は点灯します→ P. 239)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
394
8-2. 緊急時の対処法
※ 6
(点滅→消灯)
Stop & Start キャンセル表示灯
バッテリーの交換時期
(Stop & Start システム非作動時は点灯します→ P. 239)
→ トヨタ販売店で点検を受けてください。
LED ヘッドランプオートレベリング警告灯
★
自動光軸調整システムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点灯)
キーフリー警告灯
キーフリーシステムの異常
(キーフリー警告灯が点滅したときは→ P. 396)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ブレーキオーバーライドシステム警告灯
ブレーキオーバーライドシステムの作動時
→ アクセルペダルから足を離す
半ドア警告灯
★
(警告ブザー
※ 7
)
いずれかのドアが確実に閉まっていない
→ 全ドアを閉める
燃料残量警告灯
燃料の残量が 2WD 車は 5.4L 以下、4WD は 6.6L 以下に
なった
→ 燃料を補給する
(点滅)
運転席シートベルト締め忘れ警告灯(警告ブザー
※ 8
)
運転席シートベルトの締め忘れ
→ シートベルトを着用する
(点滅)
助手席シートベルト締め忘れ警告灯
※ 9
(警告ブザー
※ 8
)
助手席シートベルトの締め忘れ
→ シートベルトを着用する
後席シートベルト締め忘れ警告灯
※ 10
(警告ブザー
※ 11
)
後席シートベルトの締め忘れ
→ シートベルトを着用する
パーキングブレーキ未解除警告灯(警告ブザー
※ 12
)
パーキングブレーキがかかっているとき
→ パーキングブレーキを解除する
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
395
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
※ 1
ブレーキ液警告ブザー:
警告灯が点灯している状態で、車速が約 5km/h 以上になると警告ブザーが
鳴ります。ブザーが鳴ったときは、ブレーキ液の不足が考えられます。
※ 2
パワーステアリング警告灯(黄色):
消灯しない場合、繰り返し点灯する場合はトヨタ販売店で点検を受けてくだ
さい。
※ 3
パワーステアリング警告ブザー:
ハンドルが重くなった場合は、警告ブザーが鳴ります。
※ 4
“スマアシ故障”の表示:
レーザーレーダー、単眼カメラ、ソナーに異常があると、マルチインフォメー
ションディスプレイ
★
に表示されます。
※ 5
スマートアシストⅡ
★
の異常:
TFT カラーマルチインフォメーションディスプレイ
★
は、警告メッセージが
表示されます(→ P. 400)
※ 6
Stop & Start キャンセル表示灯:
エンジン始動時に、数秒間点滅します。
※ 7
半ドア走行時警告ブザー:
各ドアが確実に閉まっていない状態のまま、車速が約 5 km/h(スライドド
アは約 3km/h)をこえたときにブザーが鳴ります。
※ 8
運転席・助手席シートベルト締め忘れ警告ブザー:
運転席・助手席シートベルトが締め忘れたまま車速が約 20km/h 以上にな
ると警告ブザーが 30 秒間断続的に鳴ります。その後も運転席・助手席シー
トベルトが締め忘れたままだと、ブザーの音が変わり 90 秒間鳴ります。
※ 9
助手席シートベルト締め忘れ警告灯の乗員検知センサー:
助手席に乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を
検知して警告灯が点滅することがあります。
助手席に座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しな
いことがあります。
※ 10
後席シートベルト締め忘れ警告灯:
後席シートベルトが非装着の状態で、エンジンスイッチをイグニッション
ON モードにしたとき、もしくは後席シートベルトをはずすと点灯します。
後席シートベルトを着用する、または走行後約 30 秒経過すると消灯します。
また、走行後に後席シートベルトをはずした状態でスライドドアを開閉する
と点灯します。
※ 11
後席シートベルト締め忘れ警告ブザー:
車速が約 5km/h 以上で乗員が後席シートベルトをはずすと約 30 秒間鳴り
続けます。一度警告ブザーが鳴ると、約 5km/h 以下で走行しても約 30 秒
間鳴り続けます。
後席シートベルトを着用する、もしくはスライドドアを開閉すると、ブザー
が停止します。
※ 12
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー:
パーキングブレーキをかけたまま、車速が約 5 km/h 以上になると警告ブ
ザーが鳴ります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
396
8-2. 緊急時の対処法
それぞれの対処方法に従って処置し、キーフリー警告灯が消灯するのを
確認してください。
※ 1
電子カードキーが車内にあってもエンジンが始動しない場合は、電池が切れ
ている可能性があります。(→ P. 358)
※ 2
電池切れが近い状態を継続すると、エンジンスイッチをアクセサリーモード
または ON モードにしたときも点滅します。
ただちに処置してください
警告ブザー
(車内)
警告灯
警告内容・対処方法
―
(高速点滅)
キーフリー警告灯
電子カードキーを携帯していない状態でエン
ジンをかけようとした
→ 電子カードキーを携帯する
※ 1
5 回
(高速点滅)
キーフリー警告灯
エンジンスイッチがアクセサリーモードまた
は ON モードのときにいずれかのドアを開け
て、電子カードキーを車外に持ち出し、ドア
を閉めた
→ 電子カードキーを携帯して乗車する
3 回
(点滅)
キーフリー警告灯
電子カードキーの電池切れが近いときにエン
ジンスイッチを OFF にした
→ 新しい電池に交換する
※ 2
(→ P. 358)
397
8-2. 緊急時の対処法
8
万
一
の
場
合
に
は
それぞれの対処方法に従って処置し、Stop & Start 表示灯が消灯する
のを確認してください。
ただちに処置してください
警告ブザー
(車内)
警告灯
警告内容・対処方法
連続音
(約 5 秒間)
(高速点滅)
Stop & Start 表示灯
Stop & Start システムによるエンジン停止
中に運転席ドアを開けた
→ 運転席ドアを閉める
連続音
(約 5 秒間)
(高速点滅)
Stop & Start 表示灯
Stop & Start システムによるエンジン停止
中に運転席シートベルトをはずした
→ 運転席シートベルトを着用する
連続音
(約 5 秒間)
(高速点滅)
Stop & Start 表示灯
Stop & Start システムによるエンジン停止
中にボンネットを開けた
→ ボンネットを閉めた後、シフトレバーを P に
して、エンジンスイッチでエンジンを始動する
警告
■
パワーステアリング警告灯(黄色)が点灯したとき
ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
398
8-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
★
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
TFT カラーマルチインフォメーションディスプレイ
★
に警告メッセージ
が表示された場合は、落ち着いて次のように対処してください。
KBTH821333
警告灯・警告ブザー一覧
警告メッセージ
警告内容・対処方法
ブレーキ液の不足
車速が約 5km/h をこえたときには警告ブザーが
鳴ります。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。走行を続けると危険です。
ブレーキ系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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