Toyota Aqua (2017 year). Instruction japanese — part 14
207
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
衝突の可能性がなくてもシステムが作動するおそれがあるとき
●
例えば次のような状況では、システムが衝突の可能性があると判断し、作動す
るおそれがあります。
・ 路面にうねり・凹凸があるときなど、車両姿勢が変化しているとき
・ 右左折待ちの対向車とすれ違うとき
・ 右左折時に対向車とすれ違ったとき
・ 隣の車線の前方車両との位置関係がず
れる道(曲がりくねった道など)を走行
するとき
・ 先行車に急速に接近したとき
・ 車両や構造物のすぐそばを通過すると
き
208
4-5. Toyota Safety Sense C
・ 道路脇が構造物に囲まれた狭い道(狭いトンネル・鉄橋など)を走行するとき
・ 洗車機を使用するとき
・ カーブの入り口の道路脇に車両・構造物
が存在するとき
・ 路上または道路脇に反射物(マンホー
ル・鉄板など)・段差・くぼみ・突起物
があるとき
・ 道路上方に構造物(天井の低いトンネ
ル・道路標識など)がある場所を走行す
るとき
・ 上り坂で進行方向の道路上方に構造物
(立体交差・道路標識・看板・街灯など)
があるとき
・ ETC ゲートや駐車場のゲートなどの開
閉バーに急速に接近したとき
209
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
・ 路面または壁面に車両との区別がつきにくい模様・ペイントがあるとき
・ 車両に覆い被さるような障害物(垂れ
幕・垂れ下がった枝・生い茂った草な
ど)がある場所を走行するとき
・ 前方車両から水・雪・土ぼこりなどの巻
き上げがあるとき
・ 車両前方に水蒸気や煙などがあるとき
・ 車両姿勢が変化しているとき
・ センサーへの強い衝撃などにより、セン
サーの向きがずれているとき
210
4-5. Toyota Safety Sense C
・ 前方センサーの高さに突き出た障害物
がある場所に駐停車するとき
・ フロントウインドウガラスが雨滴など
で覆われているとき
211
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
システムが正常に作動しないおそれがあるとき
●
例えば次のような状況では、前方センサーが対象となる車両を検出できず、シ
ステムが正常に作動しないおそれがあります。
・ 前方から自車に向かって車両が近付いてくるとき
・ 前方車両が横向き、自車向きのとき
・ 先行車の後端面積が小さいとき(空荷のトラックなど)
・ 前方車両の荷台から荷物がはみ出しているとき
・ 前方車両が特殊な形状のとき(トラクター・サイドカーなど)
・ 前方車両が太陽光などを強く反射しているとき
・ 前方車両が急な動きをしたとき(急ハンドル・急加速・急減速など)
・ 自車が車線変更を行い、変更した車線の先行車に急接近したとき
・ 先行車の後端が低い位置にあるとき(低
床トレーラーなど)
・ 前方車両の最低地上高が極端に高いと
き
・ 車両が横から割り込んできたり、飛び出
してきたりしたとき
212
4-5. Toyota Safety Sense C
・ 前方車両から水・雪・土ぼこりなどの巻き上げがあるとき
・ 水蒸気や煙などで前方車両が見えないとき
・ 周囲の明るさが急激に変化する場所を走行するとき(トンネルの出入り口な
ど)
・ カーブ走行中およびカーブを曲がりきってからしばらくの間
・ 前方車両と自車の中心がずれていると
き
・ 悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)のとき
・ 強い光(太陽光や対向車のヘッドランプ
光など)が前方センサーに直接あたって
いるとき
・ 薄暗いとき(朝方・夕方など)、および
夜間やトンネル内
213
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
・ ホイールアライメントがずれているとき
・ ワイパーブレードが前方センサーの視界をさえぎっているとき
・ ふらつき運転をしているとき
・ 過度な高速走行をしているとき
・ きついカーブや起伏がある場所を走行するとき
・ 先行車がレーザー波を反射しにくい状態のとき
●
例えば次のような状況では、制動力が十分に得られず、システムの性能を発揮
できないおそれがあります。
・ ブレーキ性能が十分に発揮できない場合(ブレーキ部品が極度に冷えている・
加熱している・濡れているなど)
・ 車両の整備状態(ブレーキ部品・タイヤの磨耗や空気圧など)が良好でない
とき
・ 砂利道や滑りやすい路面を走行しているとき
・ 自車が横すべりしているとき
・ 車両姿勢が変化しているとき
・ センサーへの強い衝撃などにより、セン
サーの向きがずれているとき
214
4-5. Toyota Safety Sense C
■
PCS 警告灯が点滅または点灯したとき(マルチインフォメーションディスプレイ
非装着車)
システムが一時的に作動しない、またはシステムに異常があるおそれがありま
す。
●
次のときは、状況が改善されると PCS 警告灯が消灯し、作動可能状態になりま
す。
・ 炎天下に駐車したあとなど、前方センサー周辺の温度が高いとき
・ フロントウインドウガラスが曇ったり、結露したり、凍結したりしていると
き(→ P. 248)
・ 極寒の環境などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が低いとき
・ ボンネットが開いているときや、フロントウインドウガラスの前方センサー
付近にシールが貼り付けられているときなど、前方センサーの前方がさえぎ
られているとき
●
PCS 警告灯が点滅または点灯したままのときは、システムに異常があるおそれ
があります。トヨタ販売店で点検を受けてください。
■
PCS 警告灯が点滅または点灯、およびマルチインフォメーションディスプレイに
警告メッセージが表示されたとき(マルチインフォメーションディスプレイ装着
車)
システムが一時的に作動しない、またはシステムに異常があるおそれがありま
す。
●
次のときは、状況が改善されると PCS 警告灯・警告メッセージが消え、作動可
能状態になります。
・ 炎天下に駐車したあとなど、前方センサー周辺の温度が高いとき
・ フロントウインドウガラスが曇ったり、結露したり、凍結したりしていると
き(→ P. 248)
・ 極寒の環境などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が低いとき
・ ボンネットが開いているときや、フロントウインドウガラスの前方センサー
付近にシールが貼り付けられているときなど、前方センサーの前方がさえぎ
られているとき
●
PCS 警告灯が点滅または点灯したままのとき、および警告メッセージが表示さ
れたままのときは、システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で
点検を受けてください。
■
VSC を停止したとき
●
TRC と VSC の作動を停止(→ P. 233)したときは、プリクラッシュブレーキ
アシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。ただし、衝突警報は
作動します。
●
マルチインフォメーションディスプレイ非装着車:PCS 警告灯が点灯します。
●
マルチインフォメーションディスプレイ装着車:PCS 警告灯が点灯し、マルチ
インフォメーションディスプレイに「VSC が OFF のためプリクラッシュブレー
キも停止します」が表示されます。
215
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
白(黄)線の整備された道路を走行中、車線からの逸脱の可能性を運転
者に警告します。
LDA は、フロントウィンドウガラ
ス上部の前方センサーで、白(黄)
線を認識します。
LDA(レーンディパーチャーアラート/車線逸脱警報)★
機能概要
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
車線逸脱警報機能
車両が車線から逸脱する可能性が
ある場合に、メーターまたはマルチ
インフォメーションディスプレイ
の表示および、警報ブザーにより注
意をうながします。
警報ブザーが鳴ったときは、周りの道
路状況を確認の上、ハンドルを慎重に
操作して、白(黄)線内の中央付近に
もどってください。
216
4-5. Toyota Safety Sense C
LDA を使用するには LDA スイッチ
を押す
メーター内のLDA表示灯が緑色で点灯
します。
OFF にするには再度 LDA スイッチを
押します。
いったん LDA を ON/OFF すると、次
回ハイブリッドシステムを始動したと
きにも、そのままの状態が続きます。
※1
マルチインフォメーションディスプ
レイ非装着車
※2
マルチインフォメーションディスプ
レイ装着車
警告
■
LDA をお使いになる前に
LDA を過信しないでください。LDA は自動で運転する装置でも前方への注意
を軽減する装置でもないため、運転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、
ハンドル操作で進路を修正し、安全運転を心がけてください。また、長時間の
運転などによる疲労時は適切に休憩をとってください。
適切な運転操作をしなかったり、注意を怠ったりすると、思わぬ事故につなが
るおそれがあり危険です。
■
誤作動を防ぐために
LDA を使用しないときは、LDA スイッチでシステムを OFF にしてください。
■
LDA の故障、または誤作動を防ぐために
●
ヘッドランプを改造したり、ランプの表面にステッカーなどを貼ったりしない
でください。
●
サスペンションなどを改造しないでください。交換が必要な場合は、トヨタ販
売店にご相談ください。
●
ボンネットやグリルの上には、何も取り付けたり置いたりしないでください。
また、グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)を取り付けたりしない
でください。
設定のしかた
※1
※2
217
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
メーター・マルチインフォメーションディスプレイ表示
X
マルチインフォメーションディスプレイ非装着車
白線表示が2本のとき:
システムが白(黄)線を認識してい
ることを示しています。車両が車線
から逸脱した場合、逸脱している側
の白線表示が点滅します。
白線表示灯が1本のとき:
システムが白(黄)線を認識でき
ていない、またはシステムが一時
的に解除されていることを示して
います。
X
マルチインフォメーションディスプレイ装着車
白線表示の内側が白いとき:
システムが白(黄)線を認識してい
ることを示しています。車両が車線
から逸脱した場合、逸脱している側
の白線表示が橙色で点滅します。
白線表示の内側が黒いとき:
システムが白(黄)線を認識でき
ていない、またはシステムが一時
的に解除されていることを示して
います。
218
4-5. Toyota Safety Sense C
■
作動条件
次の条件をすべて満たしたとき作動します。
●
LDA を ON にしているとき
●
車速が約 50km/h 以上のとき
●
システムが白(黄)線を認識しているとき
●
車線の幅が約 3m 以上のとき
●
方向指示レバーを操作していないとき
●
直線路または半径が約 150m よりゆるいカーブを走行しているとき
●
システムの異常が検知されていないとき(→ P. 333)
■
機能の一時解除
作動条件(→ P. 218)が満たされなくなった場合、一時的に機能が解除されま
すが、ふたたび作動条件が満たされると、自動的に復帰します。
■
車線逸脱警報機能について
外部の騒音やオーディオの音などにより、警報ブザーが聞きとりにくい場合があ
ります。
■
白(黄)線が片側にしかないとき
白(黄)線が認識できていない方向への車線逸脱警報は作動しません。
■
炎天下に駐車したあとは
走行開始後、しばらくのあいだ LDA は作動せず、PCS 警告灯が点灯
※1
、また
はマルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示
※2
されるこ
とがあります。室内温度が低下し、前方センサー周辺(→ P. 198)の温度が適
温になると作動するので、いったん LDA スイッチを OFF にして、しばらくして
から ON にしてください。
※1
マルチインフォメーションディスプレイ非装着車
※2
マルチインフォメーションディスプレイ装着車
知識
219
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
機能が正常に作動しないおそれのある状況
次のような状況では、前方センサーが白(黄)線を正しく検知できず、車線逸脱
警報機能が正しく作動しないおそれがあります。
●
白(黄)線に平行するような影がある、または白(黄)線が影の中にあるとき
●
料金所や検札所の手前や交差点など、白(黄)線がない場所を走行するとき
●
白(黄)線がかすれている、またはキャッツアイ(道路鋲)や置き石などがあ
るとき
●
白(黄)線が砂ぼこりなどで見えない、または見えにくくなっているとき
●
雨天・雨上がり・水たまりなどぬれた路面を走行しているとき
●
車線が黄色のとき(白線にくらべて認識率が低下することがあります)
●
白(黄)線が縁石等の上に引かれているとき
●
コンクリート路のような明るい路面を走行しているとき
●
照り返しなどにより明るくなった路面を走行しているとき
●
トンネルの出入口など明るさが急変する場所を走行しているとき
●
対向車のヘッドランプ光・太陽光などがカメラに入射しているとき
●
分岐・合流路などを走行しているとき
●
坂道を走行しているとき
●
左右に傾いた道路やうねった道路を走行しているとき
●
舗装されていない道路や荒れた道路を走行しているとき
●
急カーブを走行しているとき
●
車線の幅が極端に狭いとき、または広いとき
●
重い荷物の積載やタイヤ空気圧の不足などで、車両が著しく傾いているとき
●
先行車との車間距離が極端に短くなったとき
●
走行中の路面状況(悪路・道路の継ぎ目など)により、車両が上下に大きく揺
れているとき
●
夜間にヘッドランプのレンズが汚れて照射が弱いときや、光軸がずれていると
き
●
車線変更をした直後、または交差点を通過した直後
■
LDA 表示灯が黄色で点灯したとき(マルチインフォメーションディスプレイ非装
着車)
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。(→ P. 335)
220
4-5. Toyota Safety Sense C
■
警告メッセージ(マルチインフォメーションディスプレイ装着車)
走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージで注意をうながします。(→ P. 340)
警告メッセージが表示されても、通常の走行に支障はありません。
■
カスタマイズ機能
X
マルチインフォメーションディスプレイ非装着車
→ P. 89
X
マルチインフォメーションディスプレイ装着車
→ P. 99
221
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
ランプスイッチを
★
また
は
にし、レバーを前方へ押
す
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビームが作動する
と、オートマチックハイビーム表示灯
が点灯します。
オートマチックハイビーム
★
オートマチックハイビームは、フロントウインドウガラス上部に設置さ
れた前方センサーにより前方車両のランプや街路灯などの明るさを判定
し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
■
オートマチックハイビームの誤操作を防ぐために
荷物を積み過ぎないでください。
オートマチックハイビームの使い方
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
222
4-5. Toyota Safety Sense C
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
■
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
●
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
・ 前方にランプを点灯した車両がいない
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
●
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
・ 車速が約 25km/h 以下
・ 車両前方が明るい
・ 前方車両がランプを点灯している
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が多い
手動切りかえのしかた
知識
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст