Toyota SAI (2017 year). Instruction japanese — part 19
287
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
エンジンルームカバー
エンジンルームカバーを取り付ける
ツメをゴムシール下へ入れる
ツメをグリル裏側へ入れる
クリップを取り付ける
クリップの中央部分を押し上
げる
挿し込む
クリップ中央部分を押す
ヒューズや電球(バルブ)の交換・点検などを行うときに取りはずします。
エンジンルームカバーの取りはずし方
エンジンルームカバーの取り付け方
ゴムシール
ゴムシール
グリル
ツメ
グリル
ツメ
ツメ
中央部
288
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
けがを防ぐために
エンジンルームカバーを取りはずす前に、パワースイッチを OFF にしてくださ
い。熱くなった部品でやけどをしたり、作動中の部品に巻き込まれて重大な傷
害を受けるおそれがあり危険です。
注意
■
エンジンルームカバー取り付け後の確認
もとの場所に確実に取り付けられていることを確認してください。
289
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ウォッシャー液の補充
液面が LOW の位置に近付いたらウォッシャー液を補充する
■
ゲージの使い方
ウォッシャー液の膜が張っているゲージの穴部の位置を確認して、ウォッシャー
液の残量を判断します。
残量がゲージの先端から 2 つめの穴部より下まわった(LOW の位置まで低下し
た)ら、ウォッシャー液を補給してください。
補充のしかた
X
A タイプ
X
B タイプ
知識
X
A タイプ
X
B タイプ
現在の
液量
現在の
液量
290
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
ウォッシャー液を補充するとき
ハイブリッドシステムが熱いときやハイブリッドシステム作動中は、ウォッ
シャー液を補充しないでください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、ハイブリッドシステ
ムなどにかかると出火するおそれがあり危険です。
注意
■
ウォッシャー液について
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水やエンジン不凍液などを入れないでく
ださい。塗装にしみが付くおそれがあります。
■
ウォッシャー液のうすめ方
必要に応じて水でうすめてください。水とウォッシャー液の割合は、ウォッ
シャー液の容器に表示してある凍結温度を参考にしてください。
291
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤについて
タイヤは次の項目を点検してください。
点検方法は別冊「メンテナンスノート」を参照してください。
●
タイヤ空気圧
空気圧の点検は、タイヤが冷えているときに行ってください。
●
タイヤの亀裂・損傷の有無
●
タイヤの溝の深さ
●
タイヤの異常摩耗(極端にタイヤの片側のみが摩耗していたり、摩耗
程度が他のタイヤと著しく異なるなど)の有無
図で示すようにタイヤのローテー
ションを行います。
タイヤの摩耗状態を均一にし、寿命を
のばすために、トヨタは定期点検ごと
のタイヤローテーションをおすすめし
ます。
タイヤの点検は、法律で義務付けられています。日常点検として必ずタ
イヤを点検してください。
タイヤの摩耗を均等にし寿命をのばすために、タイヤローテーション(タ
イヤ位置交換)を 5,000km ごとに行ってください。
タイヤの点検項目
タイヤローテーションのしかた
前側
292
6-2. 簡単な点検・部品交換
■
タイヤ空気圧の数値
応急用タイヤ
★
:420kPa(4.2kg/cm
2
)
※
■
タイヤ関連の部品を交換するとき
タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、トヨタ
販売店にご相談ください。
■
低偏平タイヤについて(215/45R18 89W 装着車)
雪道や凍結路では、普通のタイヤとくらべてグリップ力が低下します。冬用タイ
ヤかタイヤチェーンを使用し、道路状態に応じた速度で注意深く運転するように
してください。
■
低偏平タイヤの空気圧点検(215/45R18 89W 装着車)
低偏平タイヤは、走行性能を優先したタイヤです。特に空気圧は定期的に点検し
てください。2 週間に 1 回(最低でも 1ヶ月に 1 回)、または長距離ドライブの
前には、必ず空気圧を点検してください。
知識
タイヤサイズ
空気圧
※
kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
205/60R16 92V
230(2.3)
210(2.1)
215/45R18 89W
230(2.3)
210(2.1)
タイヤの指定空気圧は、運転席側のタイヤ空
気圧ラベルで確認することができます。
※
タイヤが冷えているときの空気圧
「タイヤ空気圧」ラベル
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
293
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
警告
■
点検・交換時の警告
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
タイヤはすべて同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差の
ないタイヤを使用する
●
メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない
●
サマータイヤ・オールシーズンタイヤ(マット&スノータイヤ)・冬用タイヤ
(スタッドレスタイヤ)を混在使用しない
●
他の車両で使用していたタイヤを使用しない
以前どのように使用されていたか不明なタイヤは使用しない
■
異常があるタイヤの使用禁止
異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルを取られたり、
異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
破裂などの修理できない損傷を与える
●
車両が横すべりする
●
車両の本来の性能(燃費・車両の安定性・制動距離など)が発揮されない
■
タイヤ交換時の注意
●
ねじ部にオイルやグリースをぬらないでください。
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したりディスク
ホイールが損傷するおそれがあります。
またナットがゆるみホイールが落下して、重大な事故につながるおそれがあり
ます。オイルやグリースがねじ部についている場合はふき取ってください。
■
異常があるホイールの使用禁止
亀裂や変形などがあるホイールは使用しないでください。
走行中にタイヤの空気が抜けて、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
必ずテーパー部を内側にして取り付けて
ください。テーパー部を外側にして取り付
けると、ホイールが破損しはずれてしま
い、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
テーパー部
294
6-2. 簡単な点検・部品交換
注意
■
低偏平タイヤについて(215/45R18 89W 装着車)
低偏平タイヤのホイールは、路面から衝撃を受けたとき、ホイールに通常より
大きなダメージを与えることがあります。そのため次のことにご注意ください。
●
適切なタイヤ空気圧で使用する
空気圧が低すぎると簡単に損傷することがあります。
●
段差や凹凸のある路面、路上にあいた穴、平らでない舗道・縁石や他の障害物
を避ける
タイヤおよびホイールがひどく損傷することがあります。
■
走行中に空気もれが起こったら
走行を続けないでください。
タイヤまたはホイールが損傷することがあります。
■
悪路走行に対する注意
段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・
ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。
295
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤ空気圧について
■
タイヤ空気圧が適正でない場合
適切に調整されていないタイヤ空気圧で走行すると、次のようなことが起こる場
合があります。
●
燃費の悪化
●
乗り心地や操縦安定性の低下
●
摩耗によるタイヤ寿命の低下
●
安全性の低下
ひんぱんにタイヤ空気圧が低下する場合は、トヨタ販売店でタイヤの点検を受け
てください。
■
タイヤ空気圧の点検のしかた
タイヤ空気圧の点検の際は、次のことをお守りください。
●
タイヤが冷えているときに点検する
●
タイヤ空気圧ゲージを必ず使用する
タイヤの外観だけでは空気圧が適正かどうか判断できません。
●
走行後はタイヤの発熱により空気圧が高くなります。異常ではありませんので
減圧しないでください。
タイヤの空気圧を適正に維持するために、タイヤの空気圧点検を月に 1
回以上実施してください。低偏平タイヤの場合、2 週間に 1 回、または
長距離ドライブの前には必ず空気圧を点検してください。(→ P. 395)
知識
296
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
タイヤの性能を発揮するために
適正なタイヤ空気圧を維持してください。
タイヤ空気圧が適正に保たれていないと、次のようなことが起こるおそれがあ
り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
過度の摩耗
●
偏摩耗
●
操縦安定性の低下
●
タイヤの過熱による破裂
●
タイヤとホイールのあいだからの空気漏れ
●
ホイールの変形、タイヤの損傷
●
走行時にタイヤが損傷する可能性の増大
(路上障害物、道路のつなぎ目や段差など)
注意
■
タイヤ空気圧の点検・調整をしたあとは
タイヤのバルブキャップを確実に取り付けてください。
バルブキャップをはずしていると、ほこりや水分がバルブに入り空気が漏れ、
タイヤの空気圧が低下するおそれがあります。
297
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
エアコンフィルターの交換
パワースイッチを OFF にする
グローブボックスを開き、ダン
パーステーのピンをはずす
グローブボックス側面を内側に
押して上部のツメを片側ずつは
ずし、下部のツメをはずして取り
はずす
フィルターカバーを取りはずす
エアコンを快適にお使いいただくために、エアコンフィルターを定期的
に交換してください。
交換のしかた
298
6-2. 簡単な点検・部品交換
フィルターを取りはずし、新しい
フィルターと交換する
「↑ UP」マークの矢印が上を向くよう
に取り付けます。
■
エアコンフィルターの交換について
エアコンフィルターは次の時期を目安に交換してください。
20,000km[10,000km
※
] ごと
※
大都市や寒冷地など、交通量や粉じんの多い地区
■
エアコンの風量が減少したときは
フィルターの目詰まりが考えられますので、フィルターを交換してください。
知識
注意
■
エアコンを使用するときの注意
●
フィルターを装着せずにエアコンを使用すると、故障の原因になることがあり
ます。必ずフィルターを装着してください。
●
フィルターは交換するタイプです。
水洗いやエアブローによる清掃はしないでください。
299
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
電子キーの電池交換
●
マイナスドライバー
●
小さいマイナスドライバー
●
リチウム電池 CR1632
メカニカルキーを抜く
カバーをはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドラ
イバーの先端に布などを巻いて保護し
てください。
消耗した電池を取り出す
新しい電池は、+極を上にして取り付
けます。
取り付けるときは、取りはずしたときと逆の手順で取り付ける
電池が消耗しているときは、新しい電池に交換してください。
用意するもの
電池交換のしかた
300
6-2. 簡単な点検・部品交換
■
リチウム電池 CR1632 の入手
電池はトヨタ販売店・時計店およびカメラ店などで購入できます。
■
電子キーの電池が消耗していると
次のような状態になります。
●
スマートエントリー&スタートシステム・ワイヤレス機能が作動しない
●
作動距離が短くなる
知識
警告
■
取りはずした電池と部品について
お子さまにさわらせないでください。
部品が小さいため、誤って飲み込むと、のどなどにつまらせ重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
注意
■
交換後、正常に機能させるために
次のことを必ずお守りください。
●
ぬれた手で電池を交換しない
錆の原因になります。
●
電池以外の部品に、ふれたり動かしたりしない
●
電極を曲げない
301
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ヒューズの点検・交換
パワースイッチを OFF にする
ヒューズボックスを開ける
X
エンジンルーム
ツメを押しながら、カバーを持
ち上げる
X
助手席足元
足元のカバーを取りはずす
ヒューズボックスカバーを取り
はずす
ランプがつかないときや電気系統の装置が働かないときは、ヒューズ切
れが考えられます。ヒューズの点検を行ってください。
302
6-2. 簡単な点検・部品交換
ヒューズを引き抜く
ヒューズはずしでヒューズを引
き抜くことができます。
ヒューズが切れていないか点検
する
正常
ヒューズ切れ
ヒューズボックスの表示に従い、規
定容量のヒューズに交換します。
■
ヒューズを交換したあとは
●
交換してもランプ類が点灯しないときは、電球を交換してください。
(→ P. 304)
●
交換しても再度ヒューズが切れる場合は、トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
補機バッテリーからの回路に過剰な負荷がかかると
配線が損傷を受ける前にヒューズが切れるように設計されています。
■
電球(バルブ)を交換するとき
この車両に指定されているトヨタ純正品のご使用をおすすめします。一部の電球
は過電流を防止する専用回路に接続されているため、この車両指定のトヨタ純正
品以外は使用できない場合があります。
知識
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