Toyota Harrier (2018 year). Manual japanese — part 17

255

4-5. 運転支援装置について

4

運転

障害物を感知すると、ブザーが鳴ります。

ナビゲーションシステム装着車は、ブザー音と同時に音声案内を行います。

フロント側またはリヤ側のみで障害物を感知しているとき

障害物との距離が近付くと、ブザーの断続時間が短くなります。障
害物との距離が約 35cm 以下のとき、ブザーは断続音「ピピピ」か
ら連続音「ピー」になります。

複数のセンサーが同時に障害物を感知しているときは、もっとも近
い障害物との距離に合わせたブザー音が鳴ります。

障害物を車両の前後で同時に感知したとき

フロント側、またはリヤ側で障害物を感知してブザーが連続で鳴っ
ているとき、反対側(フロントまたはリヤ)で新たに障害物を感知
すると、ブザー音は「ピピピピピピピ ピー」をくり返します。

フロント側、またはリヤ側で障害物を感知してブザーが連続で鳴っ
ているとき、反対側(フロントまたはリヤ)でもブザーが連続で鳴
る範囲内に障害物を感知すると、ブザー音は「ピピピ ピー」をく
り返します。

ブザーの音量と鳴るタイミングを変更することができます。

ナビゲーションシステム装着車:→ P. 257

ナビゲーションシステム非装着車:→ P. 442

音声案内とブザー音

256

4-5. 運転支援装置について

約 100cm(約 1.0m)

約 150cm(約 1.5m)

約 60cm(約 0.6m)

感知できる範囲は左図のとおりです。
ただし、障害物がセンサーに近付きす
ぎると感知できません。

障害物の形状・条件によっては感知で
きる距離が短くなることや、感知でき
ないことがあります。

障害物を感知できる範囲を変更することができます。

ナビゲーションシステム装着車:→ P. 257

ナビゲーションシステム非装着車:→ P. 442

障害物を感知できる範囲

1
2
3

257

4-5. 運転支援装置について

4

運転

パワースイッチが ON モードのとき、クリアランスソナーの設定をする
ことができます。

画面外の「SETUP」にタッチする

画面内の「運転支援」を選択する

画面内の「クリアランスソナー設定」を選択する

ブザー音量設定

設定したい音量にタッチする

ブザー音量を調整することができます。

画面表示の ON・OFF(ソナー表示)

画面内の「ソナー表示なし」を選択する

選択するごとに、

「表示される」と「表示されない」が切りかわります。

「表示されない」にすると、スイッチの作動表示灯が点灯します。

障害物が感知されたとき、自動的にクリアランスソナー画面が表示されるかどうか
設定することができます。

画面表示・ブザータイミング

画面内の「切替え」を選択する

フロントセンサー:
選択するごとに、感知範囲が「遠」(緑色、約 100cm 以内)と

「近」(黄色、約 60cm 以内)に切りかわります。

バックセンサー:
選択するごとに、感知範囲が「遠」(緑色、約 150cm 以内)と

「近」(黄色、約 60cm 以内)に切りかわります。

フロントセンサー・バックセンサーの割り込み表示が表示される感知範囲と、
ブザーが出力される感知範囲を調整することができます。

音声案内・ナビゲーション画面表示・ブザーの設定

(メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車)

1
2
3

258

4-5. 運転支援装置について

作動条件

フロントコーナーセンサー:

・ パワースイッチが ON モードのとき
・ シフトレバーが P 以外にあるとき
・ 車両の速度が約 10km/h 以下のとき

フロントセンサー:

・ パワースイッチが ON モードのとき
・ シフトレバーが P・R 以外にあるとき
・ 車両の速度が約 10km/h 以下のとき

リヤコーナーセンサー・バックセンサー:

・ パワースイッチが ON モードのとき
・ シフトレバーが R にあるとき
・ 車両の速度が約 10km/h 以下のとき

センサーの感知について

センサーの感知範囲は車両前部と後部のバンパー周辺に限られます。

障害物の形状・条件によって感知できる範囲が短くなることや、感知できない
ことがあります。

センサーが障害物に近付きすぎると感知できないことがあります。

障害物を感知してから、表示やブザーが出るまでに多少時間がかかります。低
速走行時の場合でも表示やブザーが出る前に、障害物まで約 25cm 以内に接近
するおそれがあります。

センサーより低い物体や細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知し
なくなることがあります。

オーディオ・エアコン使用時は、音楽やファンの音などにより、ブザーの音が
聞き取りづらくなる場合があります。

マルチインフォメーションディスプレイに「クリアランスソナー故障」が表示さ
れたときは

センサーの異常などにより装置が正常に作動しなくなっているおそれがありま
す。
トヨタ販売店で点検を受けてください。

知識

259

4-5. 運転支援装置について

4

運転

マルチインフォメーションディスプレイに「ソナーの汚れを除去してください」
が表示されたときは

クリアランスソナーのセンサーに氷・雪・泥などが付着していることが考えられ
ます。
この場合はセンサーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰します。
また、低温時にはセンサーの凍結などにより異常表示が出たり、障害物があって
も感知しないことがあります。氷が解ければ、正常に復帰します。センサー部に
氷・雪・泥などが付着してないのに警告メッセージが表示している場合は、セン
サーの異常が考えられますのでトヨタ販売店で点検を受けてください。

カスタマイズ機能

ブザーの音量などを調整できます。

(カスタマイズ一覧:→ P. 442)

警告

クリアランスソナーをお使いになる前に

必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

車両の速度が約 10km/h をこえないようにしてください。

センサーの感知範囲、作動速度には限界があります。車を前進・後退するとき
は、必ず車両周辺(特に車両側面など)センサー感知範囲外の安全を確認し、
ブレーキで車速を十分に制御し、ゆっくり運転してください。

センサーが感知する範囲にはアクセサリー用品などを取り付けないでくださ
い。

260

4-5. 運転支援装置について

警告

センサーについて

次のとき、クリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。注意して運転してください。

センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)

センサー部が凍結したとき(解ければ、正常に復帰します)
特に低温時には凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっても感知しな
いことがあります。

センサーを手などで覆ったとき

炎天下や寒冷時

凸凹道・坂道・砂利道・草むら走行時など

他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・他車のク
リアランスソナーなどの超音波を発生するものが近付いたとき

どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき

冠水している道路でセンサーに水が被ったとき

車両姿勢が大きく傾いたとき

市販のフェンダーポール、無線機アンテナ、フォグランプを車に付けたとき

背の高い縁石や直角の縁石に向かって進んだとき

標識などのものによっては感知距離が短くなります。

バンパー真下付近は感知しません。
センサーより低いものや細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知し
なくなることがあります。

センサーに障害物が近付きすぎたとき

バンパーやセンサー部付近にものをぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を
与えたとき

トヨタ純正品以外のサスペンションを取り付けたとき

けん引フックを取り付けたとき

字光式ナンバープレートを取り付けたとき

障害物の形状・条件によっては感知できる範囲が短くなることや、感知できな
いことがあります。

261

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

正確に感知できないことがある障害物

次のようなものは感知しないことがあります。注意して運転してください。

針金・フェンス・ロープなどの細いもの

綿・雪などの音波を吸収しやすいもの

鋭角的な形のもの

背の低いもの

背が高く上部が張り出しているもの

特に人は衣類の種類によっても検知できない場合がありますので、常に目視で
確認してください。

注意

クリアランスソナー使用時の注意

次のとき、センサーの異常などにより装置が正常に作動しなくなっているおそ
れがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。

障害物を検知してない状態で、クリアランスソナーの作動表示が点滅し、ブ
ザーが鳴ったとき

センサー部付近に物をぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を与えたとき

バンパーをぶつけたとき

ブザー音がしないのに表示が点灯したままのとき

洗車時の注意

高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでくだ
さい。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。

スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近
付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるお
それがあります。

262

4-5. 運転支援装置について

インテリジェントクリアランスソナー

次のようなときに進行方向の障害物を検知してシステムが作動します。

低速走行時にブレーキペダルを踏み忘れてしまった、または踏み遅れ
てしまったとき

アクセルペダルを踏みすぎてしまったとき

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

駐車時や低速走行時における障害物への衝突のおそれがあるときや、ア
クセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進、および、シフトポ
ジション選択を誤っての発進時に、センサーが前後進行方向の障害物を
検知するとシステムが作動し、壁などの障害物への衝突を緩和し被害低
減に寄与します。

システム作動例

263

4-5. 運転支援装置について

4

運転

シフトポジションの選択を誤って発車してしまったとき

フロントコーナーセンサー

フロントセンサー

リヤコーナーセンサー

バックセンサー

センサーの種類

1
2
3
4

264

4-5. 運転支援装置について

マルチインフォメーションディスプレイの

画面(→ P. 82)でイン

テリジェントクリアランスソナーの ON(作動)

・OFF(停止)の切りか

えができます。

メーター操作スイッチ(→ P. 81)の

または、

を押して「ICS」

を選択し、メーター操作スイッチの

を押す

マルチインフォメーションディスプレイの表示内容に従って、メー
ター操作スイッチの

または、

を押して「はい」または、

「いいえ」

を選択し、メーター操作スイッチの

を押す

インテリジェントクリアランス
ソナーが OFF(停止)になって
いるときは、ICS OFF 表示灯が
点灯します。

OFF(停止)に切りかえて、インテリジェントクリアランスソナーを
停止させた場合、再度、マルチインフォメーションディスプレイの

画面から「ICS」を ON(作動)に切りかえないとシステムは復

帰しません。

(パワースイッチの操作では復帰しません)

インテリジェントクリアランスソナーの切りかえ

1

2

265

4-5. 運転支援装置について

4

運転

インテリジェントクリアランスソナーは、衝突の可能性がある障害物を
感知したとき、ハイブリッドシステムの出力を抑制することにより車速
の上昇を抑えます。(ハイブリッドシステム出力抑制制御:下記図 1)
また、そのままアクセルぺダルを踏み続けた場合は、ブレーキをかけ減
速させます。(ブレーキ制御:下記図 2)

作動について

266

4-5. 運転支援装置について

作動開始条件

ICS OFF 表示灯が点灯・点滅(→ P. 271, 379)しておらず、次の
条件をすべて満たすと作動します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを ON(作動)にしているとき
・ 車速が 15km/h 以下
・ 車両進行方向に障害物がある(2 ∼ 4m 先まで)
・ 衝突回避には、通常よりやや強めのブレーキ操作が必要とシステム

が判断した

X

ブレーキ制御

・ ハイブリッドシステム出力抑制制御作動中
・ 衝突回避には、急ブレーキ操作が必要とシステムが判断した

作動終了条件

次のいずれかの条件のときに作動が終了します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ 通常のブレーキ操作で衝突回避が可能になった
・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

X

ブレーキ制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ ブレーキ制御により車両が停止して約 2 秒が経過した
・ ブレーキ制御により車両が停止したあとに、ブレーキペダルを踏ん

・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

作動条件について

267

4-5. 運転支援装置について

4

運転

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御が作動したときは、ブ
ザーでお知らせするとともに、マルチインフォメーションディスプレイ
に表示されます。

出力抑制制御は状況により、加速制限制御か出力最大抑制制御のいずれかが作動し
ます。

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御の表示・ブザーにつ
いて

制御

状況

マルチインフォ

メーションディス

プレイ表示

ICS

OFF

表示灯

ブザー

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(加速制限制御)

一定以上の加速
ができない状況

消灯の

まま

“ポーン”
(単発音)

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(出力最大

抑制制御)

通常よりやや強
めのブレーキ操
作が必要な状況

消灯の

まま

ブレーキ制御

作動中

急ブレーキが必

要な状況

消灯の

まま

システム作動

により車両停止

ブレーキ制御作
動後に車両が停

止した状況

点灯

268

4-5. 運転支援装置について

センサーの感知範囲について

インテリジェントクリアランスソナーの感知範囲は、クリアランスソナーの感知
範囲(→ P. 256)とは異なります。
そのため、クリアランスソナーが障害物との接近をお知らせしても、インテリ
ジェントクリアランスソナーは作動を開始していない場合があります。

システムが作動したときは

システム作動により車両が停止した場合、インテリジェントクリアランスソナー
が停止して、ICS OFF 表示灯が点灯します。

システムの復帰について

システム作動によりインテリジェントクリアランスソナーが停止した場合に、イ
ンテリジェントクリアランスソナーを復帰させたい場合は、再度、インテリジェ
ントクリアランスソナーを ON にし停止を解除(→ P. 264)するか、パワース
イッチをいったん OFF にしてから再度、ON モードにしてください。

また、進行方向の障害物がなくなった状態で車両を走行させたとき、または車両
の進行方向が入れかわった(前進から後退、または後退から前進に切りかえた)
ときはシステムが自動的に復帰します。

センサーが感知しない障害物について

次のような障害物は、センサーが感知しない場合があります。

人や綿、雪など音波を反射しにくいもの

(特に人は衣類の種類によっても感知できない場合があります)

地面に対して垂直でない壁、車両進行方向に対して直角でない壁、凸凹な壁、波
打っている壁

背の低いもの

針金、フェンス、ロープなどの細いもの

バンパーに非常に近いもの

クリアランスソナーのブザーについて

クリアランスソナーの ON・OFF に関係なく(→ P. 252)、インテリジェント
クリアランスソナーを停止させていなければ(→ P. 264)、フロントソナーまた
はバックソナーが障害物を感知してブレーキ制御が作動すると、クリアランスソ
ナーのブザーも鳴り、障害物とのおよその距離をお知らせします。

知識

269

4-5. 運転支援装置について

4

運転

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

次のような状況では、衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合がありま
す。

周辺環境の影響

・ 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、遮断機(踏切のバー・ETC のバー・駐車場の

バーなど)に向かって走行するとき

・ 道路脇に障害物があったとき(狭いトンネル・狭い鉄橋・狭い道路などを走

行したとき)

・ 縦列駐車時
・ 地面にわだちや穴がある場合
・ 排水溝などの金属のフタ(グレーチング)走行時
・ 急な登坂路を走行するとき
・ 冠水している道路でセンサーに水が被ったとき

天候の影響

・ センサーに氷、雪、泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきが掛かったとき
・ 霧、雪、砂嵐などの悪天候の状況

他の音波の影響

・ 他車のホーン、オートバイのエンジン音、大型車のエアブレーキ音、車両感

知器、他車のクリアランスソナーなど超音波を発生するものが付近にいたと

・ センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート [ 特に蛍光灯タイ

プ ]・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けたとき

・ 狭い道を走行するとき

・ 砂利道・草むらなどを走行するとき

270

4-5. 運転支援装置について

車両の変化

・ 車両姿勢が大きく傾いたとき
・ 積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウ

ンなど)

・ 衝突などで、センサーの方向ズレが発生したとき

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動したときは

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動しても、ブ
レーキ制御は約 2 秒で解除されるため、そのまま前進することで脱出できます。
また、ブレーキペダルを踏んでも、ブレーキ制御は解除されるため、再度アクセ
ルペダルを踏むことで前進し、脱出できます。

システムが正常に作動しないおそれのある状況

次のような状況では、システムが正常に作動しない場合があります。

周辺環境の影響

・ 感知できる障害物と車両のあいだに、感知できない障害物がある場合
・ 車・二輪車・自転車・歩行者などの障害物が車両の横から割り込んだり、飛

び出してきたとき

天候の影響

・ センサーに氷、雪、泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきが掛かったとき
・ 霧、雪、砂嵐などの悪天候の状況

・ 炎天下や寒冷時でセンサー周辺部が著

しく高温または低温の場合

・ 風が強いとき

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