Toyota Hilux (2018 year). Manual japanese — part 18
271
6
6-1. お手入れのしかた
お手入れのしかた
内装の手入れ
●
掃除機などでほこりを取り除き、水またはぬるま湯を含ませた布でふ
き取る
●
汚れが落ちない場合は、中性洗剤を水で約 1% に薄めてやわらかい布
に含ませふき取る
水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤・水分をふき取る
●
掃除機などでほこりや砂を取り除く
●
薄めた洗剤をやわらかい布に含ませ、汚れをふき取る
ウール用の中性洗剤を水で約 5% に薄めて使用してください。
●
水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤をふき取る
●
乾いたやわらかい布で表面の水分をふき取り、風通しのよい日陰で乾
燥させる
●
掃除機などでほこりを取り除く
●
中性洗剤を水で約 1% に薄めてやわらかい布に含ませふき取る
●
水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤・水分をふき取る
お手入れは、次の要領で実施してください。
車内の手入れ
本革部分の手入れ
合成皮革部分の手入れ
272
6-1. お手入れのしかた
■
本革部分のお手入れの目安
品質を長く保つため、年に 2 回程度の定期的なお手入れをおすすめします。
■
カーペットの洗浄
カーペットは常に乾いた状態を保つことをおすすめします。洗浄には、市販の泡
タイプクリーナーがご利用になれます。
スポンジまたはブラシを使用して泡をカーペットに広げ、円を描くように塗り込
んでください。直接水をかけたりせず、ふき取ってから乾燥させてください。
■
シートベルト
刺激の少ない洗剤とぬるま湯で、布やスポンジを使って洗ってください。
シートベルトのすり切れ・ほつれ・傷などを定期的に点検してください。
知識
警告
■
車の故障や車両火災を防ぐために
●
車内に水をかけたり液体をこぼしたりしないでください。電気部品などに水が
かかると、故障や車両火災につながるおそれがあり危険です。
●
SRS エアバッグの構成部品や配線などをぬらさないでください。
(→ P. 33)
電気の不具合により、エアバッグが展開したり、正常に機能しなくなり、重大
な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
内装の手入れをするときは(特にインストルメントパネル)
艶出しワックスや艶出しクリーナーを使用しないでください。インストルメン
トパネルがフロントウインドウガラスへ映り込み、運転者の視界をさまたげ思
わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
273
6-1. お手入れのしかた
6
お手入れのしかた
注意
■
清掃するとき使用する溶剤について
●
変色・しみ・塗装はがれの原因になるため、次の溶剤は使用しないでください。
・ シート以外の部分:ベンジン・ガソリンなどの有機溶剤や酸性またはアル
カリ性の溶剤・染色剤・漂白剤
・ シート部分:シンナー・ベンジン・アルコール・その他のアルカリ性や酸
性の溶剤
●
艶出しワックスや艶出しクリーナーを使用しないでください。インストルメン
トパネルやその他内装の塗装のはがれ・溶解・変形の原因になるおそれがあり
ます。
■
革の傷みを避けるために
皮革の表面の劣化や損傷を避けるために、次の注意をお守りください。
●
革に付着したほこりや砂はすぐに取り除く
●
直射日光に長時間さらさないようにする
特に夏場は日陰で車を保管する
●
ビニール製・プラスチック製・ワックス含有のものは、車内が高温になると革
に張り付くおそれがあるため、革張りの上に置かない
■
床に水がかかると
水で洗わないでください。
オーディオやフロアカーペット下にある電気部品に水がかかると、車の故障の
原因になったり、ボデーが錆びるおそれがあります。
■
フロントウインドウガラスの内側を掃除するときは(PCS[プリクラッシュセー
フティシステム]装着車)
カメラセンサーのレンズに、ガラスクリーナーが付着しないようにしてくださ
い。
また、レンズにはふれないでください。(→ P. 182)
■
リヤウインドウガラスの内側を掃除するときは
●
熱線を損傷するおそれがあるため、ガラスクリーナーなどを使わず、熱線に
そって水またはぬるま湯を含ませた布で軽くふいてください。
●
熱線を引っかいたり、損傷させないように気を付けてください。
274
6-2. 簡単な点検・部品交換
ボンネット
ボンネット解除レバーを引く
ボンネットが少し浮き上がります。
レバーを引き上げて、ボンネット
を開ける
ボンネットステーをステー穴に
挿し込む
通常は上側の穴を使用し、ボンネット
を大きく開けたい場合は、下側の穴に
挿し込みます。
車内からロックを解除して、ボンネットを開けます。
1
2
3
275
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
警告
■
走行前の確認
ボンネットがしっかりロックされていることを確認してください。
ロックせずに走行すると、走行中にボンネットが突然開いて、重大な傷害にお
よぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
エンジンルーム点検後の確認
エンジンルーム内に工具や布を置き忘れていないことを確認してください。
点検や清掃に使用した工具や布などをエンジンルーム内に置き忘れていると、
故障の原因になったり、また、エンジンルーム内は高温になるため車両火災に
つながるおそれがあり危険です。
■
ボンネットを閉めるとき
■
ボンネットステーをステー穴に挿し込んだあとは
ボンネットが頭や体の上に落ちてこないように、正しく挿し込まれているか確
認してください。
注意
■
ボンネットへの損傷を防ぐために
ボンネットを閉めるときは、体重をかけるなどして強く押さないでください。
ボンネットがへこむおそれがあります。
■
ボンネットを閉めるとき
ボンネットステーをステー穴から取りはずし、クリップに正しくもどしてくだ
さい。ステーを正しくもどさない状態でボンネットを閉めると、ボンネットや
ステーが損傷するおそれがあります。
手などを挟まないように注意してくださ
い。
重大な傷害を受けるおそれがあり危険で
す。
276
6-2. 簡単な点検・部品交換
AdBlue
®
(尿素水)の補充
AdBlue
®
の残量が少なくなると警
告メッセージと警告灯でお知らせ
します。(→ P. 277)
この車は排気ガス中の窒素酸化物を低減するために AdBlue
®
を使用し
ています。AdBlue
®
は走行に伴い消費されるため、以下のことにご留
意ください。
●
1000km 走行すると、1L の AdBlue
®
を消費します。 通常は、最大
まで補充した状態から約 13000km 走行すると、残量がなくなりま
す。
ただし、走行状況によっては、それよりも早くなくなる場合があり
ます。
●
走行可能距離が約 2000km 以下になると、警告灯・警告メッセージ
が点灯します。
●
残量がなくなるとエンジンを再始動できなくなります。
●
補充の際に誤ってこぼしてしまうと、車両の部品や塗装などの損傷
につながるおそれがあります。
補充する際は、トヨタ販売店で補充することをおすすめします。
AdBlue
®
の警告灯・警告メッセージ
277
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
■
マルチインフォメーションディスプレイに AdBlue
®
に関する警告メッセージが
表示されたとき
それぞれ、次のように対処してください。
警告メッセージ
対処方法
マルチインフォメー
ションディスプレイ
(モノクロタイプ)
マルチインフォメー
ションディスプレイ
(カラータイプ)
AdBlue を6000km 以
内に補充してください
AdBlue を 6000km 以
内に補充してください
AdBlue
®
を補充してく
ださい。
トヨタ販売店で補充する
ことをおすすめします。
AdBlue 残量少 AdBlue
を 2000km 以内に補充
してください
AdBlue 残量 が少 なく
な って いま す AdBlue
を 2000km 以内に補充
してください
AdBlue 残量 少 あ と
800km で再 始 動不 可
AdBlue を補充してくだ
さい
AdBlue 残量 が少 なく
な って いま す
あと
800km で再 始動 不可
AdBlue を補充してくだ
さい
表示されている距離をこ
えて走行すると、エンジ
ンを再始動できなくなり
ます。ただちに AdBlue
®
を補充してください。
トヨタ販売店で補充する
ことをおすすめします。
AdBlue 残 量少 エ ンジ
ン 再 始動 不可 AdBlue
を補充してください
AdBlue 残量 が少 なく
なっています エンジン
再 始動 不可 AdBlue を
補充してください
ただちに AdBlue
®
を補
充してください。
エ ン ジ ン を 停 止 さ せ る
と、再始動できません。
エンジンを停止せず、た
だちにトヨタ販売店にご
連絡ください
278
6-2. 簡単な点検・部品交換
■
AdBlue
®
の補充について
AdBlue
®
(ISO 22241-1 に準拠したもの)を使用してください。
AdBlue
®
(アドブルー)はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
■
AdBlue
®
に関する警告メッセージの走行可能距離について
走行可能距離は、目安としてご利用ください。補充方法・運転状況・走行環境な
どにより、表示された走行可能距離と実際の走行距離とが異なる場合がありま
す。
知識
注意
■
AdBlue
®
の残量が少なくなったとき
AdBlue
®
の残量がなくなると、エンジンを始動できなくなります。
残量がなくなる前に AdBlue
®
を補充してください。
トヨタ販売店で補充することをおすすめします。
279
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
AdBlue
®
の残量がなくなってエンジンが始動できなくなってしまった
ときは、約 5.0L 以上の AdBlue
®
を補充することで、エンジンを始動す
ることができます。次の手順でAdBlue
®
を補充してください。
(AdBlue
®
タンク容量は 13.8 L です)
平坦な場所に駐車してエンジンスイッチを “LOCK”(スマートエン
トリー&スタートシステム非装着車)、またはエンジンスイッチを OFF
(スマートエントリー & スタートシステム装着車)にし、ボンネット
を開ける(→ P. 274)
補給口のキャップを開け、あふれ
ないようゆっくりと AdBlue
®
を
補充する
開ける
閉める
キャップが「カチッ」と鳴るまで閉
めてください。
エンジンが始動することを確認する
警告灯・警告メッセージが消えたことを確認してください。
トヨタ販売店で AdBlue
®
をいっぱいまで補充することをおすすめします。
■
AdBlue
®
を補充するとき
AdBlue
®
の補充後は、エンジンが始動するまでの時間が通常よりも数秒、長く
なることがあります。
緊急時にご自身で AdBlue
®
を補充する場合
1
2
1
2
知識
3
280
6-2. 簡単な点検・部品交換
注意
■
AdBlue
®
を補充するとき
AdBlue
®
を補充するときは次のことをお守りください。お守りいただかないと
車両の部品や塗装などの損傷につながるおそれがあります。
●
AdBlue
®
以外の尿素水を補充しない
●
AdBlue
®
が車両の塗装部分に付着してしまった場合は、すぐに水で洗い流す
●
AdBlue
®
をエンジンルームにこぼしてしまった場合は、水を含ませた布です
ぐにふき取る
■
AdBlue
®
の保管について
AdBlue
®
を保管するときは次のことをお守りください。お守りいただかないと
車両の部品や塗装の損傷、また、AdBlue
®
の成分が変質し異臭の発生につなが
るおそれがあります。
●
AdBlue
®
を車内に放置しない
●
AdBlue
®
の容器を密閉し、直射日光の当たらない、換気の良い冷暗所に保管
する
281
6
お手入れのしかた
6-2. 簡単な点検・部品交換
ウォッシャー液の補充
ウォッシャー液が出なかったり、マ
ルチインフォメーションディスプ
レイに警告メッセージが表示され
たら、ウォッシャー液を補充する
警告
■
ウォッシャー液を補充するとき
エンジンが熱いときやエンジンがかかっているときは、ウォッシャー液を補充
しないでください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、ラジエーターなどの
高温部にかかると出火するおそれがあり危険です。
注意
■
ウォッシャー液について
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水やエンジン不凍液などを入れないでく
ださい。塗装にしみが付くことや、ポンプが故障してウォッシャー液が出なく
なるおそれがあります。
■
ウォッシャー液のうすめ方
必要に応じて水でうすめてください。水とウォッシャー液の割合は、ウォッ
シャー液の容器に表示してある凍結温度を参考にしてください。
282
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤについて
タイヤは次の項目を点検してください。
点検方法は別冊「メンテナンスノート」を参照してください。
●
タイヤ空気圧
空気圧の点検は、タイヤが冷えているときに行ってください。
●
タイヤの亀裂・損傷の有無
●
タイヤの溝の深さ
●
タイヤの異常摩耗(極端にタイヤの片側のみが摩耗していたり、摩耗
程度が他のタイヤと著しく異なるなど)の有無
図で示すようにタイヤのローテーションを行う
タイヤの摩耗状態を均一にし、寿命をのばすために、トヨタは定期点検
ごとのタイヤローテーションをおすすめします。
タイヤの点検は、法律で義務付けられています。日常点検として必ずタ
イヤを点検してください。
タイヤの摩耗を均等にし寿命をのばすために、タイヤローテーション(タ
イヤ位置交換)を 10,000km ごとに行ってください。
タイヤの点検項目
タイヤローテーションのしかた
X
フロント・リヤに装着されている
タ イ ヤ と ス ペ ア タ イ ヤ と で ホ
イールの種類が異なるとき
X
フロント・リヤに装着されてい
るタイヤとスペアタイヤとでホ
イールの種類が同一とき
前側
前側
283
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
■
タイヤ空気圧の数値
■
タイヤ関連の部品を交換するとき
タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、トヨタ販
売店にご相談ください。
知識
タイヤサイズ
積載状態
タイヤが冷えているときの
空気圧 kPa(kg/cm
2
)
前輪
後輪
265/65R17 112S
空荷
200(2.0)
200(2.0)
積荷
230(2.3)
250(2.5)
タイヤの指定空気圧は運転席側のタイヤ空
気圧ラベルで確認することができます。
※
タイヤが冷えているときの空気圧
284
6-2. 簡単な点検・部品交換
警告
■
点検・交換時の警告
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
タイヤはすべて同一メーカー・同一銘柄・同一トレッドパターンで、摩耗差の
ないタイヤを使用する
●
メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない
●
ラジアルタイヤ・バイアスベルテッドタイヤ・バイアスプライタイヤを混在使
用しない
●
サマータイヤ・オールシーズンタイヤ・冬用タイヤを混在使用しない
■
異常があるタイヤの使用禁止
異常があるタイヤをそのまま装着していると、走行時にハンドルをとられたり、
異常な振動を感じることがあります。また、次のような事態になり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
破裂などの修理できない損傷を与える
●
車両が横すべりする
●
車両の本来の性能(燃費・車両の安定性・制動距離など)が発揮されない
■
タイヤ交換時の注意
●
ねじ部にオイルやグリースを塗らないでください。
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、ディス
クホイールが損傷するおそれがあります。また、ナットがゆるみホイールが落
下して、重大な事故につながるおそれがあります。オイルやグリースがねじ部
に付いている場合はふき取ってください。
■
異常があるホイールの使用禁止
亀裂や変形などがあるホイールは使用しないでください。走行中にタイヤの空
気が抜けて、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
必ずナットのテーパー部を内側にして取
り付けてください。
テーパー部を外側にして取り付けると、ホ
イールが破損しはずれてしまい、重大な傷
害におよぶか、最悪の場合死亡につながる
おそれがあります。
テーパー部
285
6-2. 簡単な点検・部品交換
6
お手入れのしかた
注意
■
走行中に空気もれが起こったら
走行を続けないでください。
タイヤまたはホイールが損傷することがあります。
■
悪路走行に対する注意
段差や凹凸のある路上を走行するときは注意してください。
タイヤの空気が抜けて、タイヤのクッション作用が低下します。また、タイヤ・
ホイール・車体などの部品も損傷するおそれがあります。
286
6-2. 簡単な点検・部品交換
タイヤ空気圧について
■
タイヤ空気圧が適正でない場合
適切に調整されていないタイヤ空気圧で走行すると、次のようなことが起こる場
合があります。
●
燃費の悪化
●
乗り心地や操縦安定性の低下
●
摩耗によるタイヤ寿命の低下
●
安全性の低下
ひんぱんにタイヤ空気圧が低下する場合は、トヨタ販売店でタイヤの点検を受け
てください。
■
タイヤ空気圧の点検のしかた
タイヤ空気圧の点検の際は、次のことをお守りください。
●
タイヤが冷えているときに点検する
●
タイヤ空気圧ゲージを必ず使用する
タイヤの外観だけでは空気圧が適正かどうか判断できません。
●
走行後はタイヤの発熱により空気圧が高くなります。異常ではありませんので
減圧しないでください。
●
荷物を積んだり、多人数で乗車するときは荷重を不均等にかけないようにする
タイヤの空気圧を適正に維持するために、タイヤの空気圧点検を月に 1
回以上実施してください。(→ P. 366)
知識
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