Toyota Hilux (2018 year). Manual japanese — part 11
159
4
運転
4-2. 運転のしかた
オートマチックトランスミッション
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:
エンジンスイッチが “ ON ” の状態で、ブレーキペダルを踏ん
だまま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから
行ってください。
スマートエントリー&スタートシステム装着車:
エンジンスイッチがイグニッション ON モードの状態で、ブレー
キペダルを踏んだまま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから
行ってください。
シフトレバーの動かし方
160
4-2. 運転のしかた
※1
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
※2
S モードではエンジンブレーキ力の選択が可能です。また、D ポジションに
くらべエンジン回転数を高く制御するため、加速応答性が向上します。
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的
P
駐車またはエンジン始動・停止
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※1
S
S モード走行
※2
(→ P. 162)
161
4-2. 運転のしかた
4
運転
走行・使用条件に合わせて以下のモードを選択できます。
■
エコドライブモード
アクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになり、
燃費を向上させる走行に適しています。
エコドライブモードを選択する
にはエコドライブモードスイッ
チを押す
エコドライブモードの選択中はエコ
ドライブモード表示灯が点灯しま
す。
エコドライブモードを解除するには
再度スイッチを押します。
■
パワーモード
山岳路などで、アクセルレスポンスのよい、きびきびとした走りを楽
しみたいときに適しています。
パワーモードを選択するにはパ
ワーモードスイッチを押す
パワーモードの選択中はパワーモー
ド表示灯が点灯します。
パワーモードを解除するには再度ス
イッチを押します。
走行モードの選択
162
4-2. 運転のしかた
シフトレバーが S の位置にあるとき、シフトレバーを次のように操作で
きます。
シフトアップ
シフトダウン
1 ∼ 6 レンジのあいだで選択されて
いるレ ンジがメータ ーに表示さ れま
す。
S ポジションへ操作したときの初期シ
フトレンジは、車速に応じて 5 または
4 レンジに設定されます。
ただし、D ポジションにて AI-SHIFT
制御中はそれに従い、初期のシフトレ
ンジが3レンジになる場合があります。
(→ P. 165)
■
シフトレンジ機能
●
車速と走行状況によって、1 ∼ 6 速を自動的に選択します。しか
し、選択したシフトレンジによってギヤは制限されます。
●
エンジンブレーキ力は、6 段階から選択が可能です。
●
シフトレンジの数字の小さい方がエンジンブレーキ力は大きくな
り、エンジン回転数も高くなります。
S モードでのシフトレンジ切りかえ
1
2
163
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
S モードについて
4 レンジ以下のとき、シフトレバーを “ + ” 側へ保持すると 6 レンジに設定さ
れます。
■
シフトダウン制限警告ブザー
安全や走行性能を確保するため、シフトダウン操作には制限があり、シフトレ
バーを操作してもシフトダウンできない場合があります。(このときブザーが 2
回鳴ります)
■
エコドライブモード時のエアコン作動について(オートエアコン装着車)
エコドライブモードは、暖房/冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図って
います。
(→ P. 247)空調の効きをよりよくしたいときは、エコドライブモード
を解除してください。
■
走行モードの解除について
●
パワーモードは、エンジンスイッチを OFF にすると自動的に解除されます。
●
エコドライブモードは、スイッチを押して解除するまで、エンジンスイッチを
OFF にしても自動では解除されません。
■
クルーズコントロール
★
を使って走行しているとき
エンジンブレーキを目的に次の操作を行っても、クルーズコントロールが解除さ
れないためエンジンブレーキは効きません。
●
S モードで走行中に 5 または 4 にシフトダウンしたとき(→ P. 162)
●
D ポジションで走行中に走行モードをパワーモードにしたとき(→ P. 161)
■
急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)
→ P. 140
■
シフトロックシステム
シフトロックシステムは、発進時のシフトレバーの誤動作を防ぐシステムです。
エンジンスイッチが “ ON ” (スマートエントリー&スタートシステム非装着
車)または、イグニッション ON モード(スマートエントリー&スタートシステ
ム装着車)でブレーキペダルを踏んだ状態でなければ、シフトレバーを P からシ
フトできません。
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
164
4-2. 運転のしかた
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせま
す。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
ブレーキペダルを踏んでいることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだ状態でシフトレバーがシフトできない場合、シフトロッ
クシステムなどの故障が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
ただし、一時的な処置として、次の方法でシフトレバーをシフトすることができ
ます。
シフトロック解除のしかた:
パーキングブレーキをかける
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:
エンジンスイッチを “ LOCK ” にする
スマートエントリー&スタートシステム装着車:
エンジンスイッチを OFF にする
ブレーキペダルを踏む
■
シフトレバーを S にしても “ S ” が表示されないときは
システム異常のおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
マイナスドライバーなどを使ってカバー
を取りはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドライ
バーの先端に布などを巻いて保護してく
ださい。
マ イ ナス ドラ イバ ーの 先な ど でシ フト
ロック解除ボタンを押す
ボタンを押しているあいだは、レバーをシ
フトできます。
1
2
3
4
5
165
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
オートマチックトランスミッション保護機能
ぬかるみや砂地・雪道などでスタックしてタイヤが空転する状態が続くときや、
走行時にアクセルペダルをくり返し踏んだり離したりする状況が続くと、トラン
スミッションが高温になり損傷するおそれがあります。
このとき、トランスミッションが損傷しないように、ギヤが一時的に固定される
場合があります。
トランスミッションの温度が下がるとギヤの固定は解除され、通常作動に戻りま
す。
■
走行中に警告メッセージが表示されたとき
表示が消えないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
■
AI-SHIFT について
AI-SHIFT は、運転者の運転操作と走行状況により、自動的に適切なギヤに切り
かえます。
AI-SHIFT は、シフトレバーを D にしているときに、自動的に作動します。(シ
フトレバーを S ポジションにすると、機能が解除されます。)
走行中に警告メッセージが表示された場合、
シフトレバーを D にして、アクセルペダル
をゆるめて減速してください。ただちに安全
な場所に停車し、シフトレバーを P にして、
エンジンをかけたまま表示が消えるまでお
待ちください。
しばらくして表示が消えたら、走行可能にな
ります。
警告
■
すべりやすい路面では
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が、横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
■
シフトロック解除時の事故を防ぐために
シフトロック解除ボタンを押すときは、必ずパーキングブレーキをかけブレー
キペダルを踏んでください。
誤ってアクセルペダルを踏んでいると、シフトロック解除ボタンを押してシフ
トレバーを操作したときに、車が急発進して思わぬ事故につながり、重大な傷
害におよぶか最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
166
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
左折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで、左側方向指示灯が
点滅します。
右折
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで、右側方向指示灯が
点滅します。
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが “ ON ” のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったときは
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
167
4
運転
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかける
ブレーキペダルを踏みながら、パーキ
ングブレーキレバーをいっぱいまで引
いてください。
パーキングブレーキ表示灯が点灯しま
す。
パーキングブレーキを解除する
レバーを少し引き上げ、ボタンを押し
ながら完全に下までもどします。
パーキングブレーキ表示灯が消灯しま
す。
■
駐車するとき
→ P. 138
■
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー
→ P. 325
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 230
操作のしかた
1
2
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレーキ
の効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
168
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
消灯
ヘッドランプ・車幅灯など
を自動点灯・消灯
(ランプ自動点灯・消灯シス
テム
※
装着車)
※
エンジンスイッチがイグニッ
ション ON モードのときに使
用できます。
車幅灯・尾灯・番 号灯・イ
ンストルメントパネルラン
プを点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ランプ点灯時ハイビームに切り
かえ
レバー をもとの位置 へもどすと ロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動
★
または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
3
4
ハイビームにする
1
2
169
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
乗車人数や荷物の量などによる車の姿勢の変化に合わせて、ヘッドランプ
の光軸を調整することができます。
上向きに調整
下向きに調整
■
目盛り設定の目安
手動光軸調整ダイヤル(ハロゲンヘッドランプ装着車)
1
2
乗員と荷物の条件
ダイヤル位置
乗員
荷物
運転者
なし
0
運転者
最大積載時
2.5
170
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
ライトセンサー(ランプ自動点灯・消灯システム装着車)
■
ランプ消し忘れ防止機能
★
ランプ点灯時、エンジンスイッチを “ LOCK ”(スマートエントリー&スター
トシステム非装着車)、またはエンジンスイッチを OFF(スマートエントリー &
スタートシステム装着車)にして運転席ドアを開けると、ヘッドランプと尾灯な
どが消灯します。
再びランプを点灯する場合は、エンジンスイッチを “ ON ”(スマートエント
リー&スタートシステム非装着車)、またはエンジンスイッチをイグニッション
ON モード(スマートエントリー & スタートシステム装着車)にするか、一度ラ
ンプスイッチを
または
にもどし、再度
または
の位置にします。
■
ランプ消し忘れ警告ブザー
★
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
ランプが点灯している状態でエンジンスイッチを “LOCK” にして運転席ドア
を開けると、ランプ類の消し忘れを警告するブザーが鳴ります。
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
ランプが点灯している状態でエンジンスイッチを OFF にして運転席ドアを開け
ると、ランプ類の消し忘れを警告するブザーが鳴ります。
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをウインドウガラスに貼
らないでください。周囲からの光がさえぎら
れると、自動点灯・消灯機能が正常に働かな
くなります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
171
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
節電機能
車両のバッテリーあがりを防止するため、エンジンスイッチが “LOCK”(ス
マートエントリー&スタートシステム非装着車)またはエンジンスイッチを OFF
(スマートエントリー & スタートシステム装着車)の状態でヘッドランプまたは
尾灯が点灯している場合、節電機能が働き約 20 分後にすべてのランプが自動消
灯します。
次のいずれかを行った場合、節電機能はいったん解除され、再度節電機能が働き
約 20 分後すべてのランプが自動消灯します。
●
ランプスイッチを操作したとき
●
ドアを開閉したとき
■
オートレベリングシステム(LED ヘッドランプ装着車)
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
カスタマイズ機能
ライトセンサー
★
の感度の設定を変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 370)
注意
■
バッテリーあがりを防止するために
エンジンを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
172
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
フォグランプスイッチ
消灯する
フロントフォグランプを点
灯する
フロント&リヤフォグラン
プを点灯する
手を離すと
の位置までもどりま
す。
再度操作すると、リヤフォグランプの
み消灯します。
■
点灯条件
フロントフォグランプ:車幅灯またはヘッドランプが点灯しているときに使用で
きます。
リヤフォグランプ:フロントフォグランプが点灯しているときのみ使用できま
す。
■
リヤフォグランプについて
●
リヤフォグランプが点灯しているときは、メーター内の表示灯が橙色に点灯し
ます。
●
雨や霧などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用
します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。
必要なとき以外は使用しないでください。
雨や霧などの悪天候下での視界を確保します。
操作のしかた
1
2
3
知識
173
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ワイパー & ウォッシャー
次のようにレバーを操作して、ワイパーの作動を選択します。
間欠作動
低速作動
高速作動
一時作動
間欠作動を選択しているとき、間欠時間を調整することができます。
間欠ワイパーの作動頻度(増)
間欠ワイパーの作動頻度(減)
操作のしかた
1
2
3
4
5
6
174
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ウォッシャー液を出す
ワイパーが連動して作動します。
ヘッドランプクリーナー装着車:
ヘッドランプが点灯しているときは、
ヘッドランプクリーナーが 1 回作動し
ます。
ヘッドランプクリーナーを再度使用し
たいときは、5 回連続でレバーを手前
に引いてください。
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが “ ON ” のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき
■
ウォッシャー液が出ないときは
ウォッシャー液量が不足していないのにウォッシャー液が出ないときは、ノズル
のつまりを点検してください。
7
知識
警告
■
ウォッシャー使用時の警告
寒冷時はフロントウインドウガラスが暖まるまでウォッシャー液を使用しない
でください。ウォッシャー液がフロントウインドウガラスに凍りつき、視界不
良を起こして思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
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