Toyota Corolla Axio (2018 year). Manual japanese — part 12
175
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
両側の白線点灯:
左右の白(黄)線が認識されている
ことを示しています。
車両が車線から逸脱した場合、逸脱し
ている側の白線表示が点滅します。
片側の白線点灯:
左右いずれか一方の白(黄)線が認
識されていることを示しています。
認識されている側の白(黄)線から車
両が逸脱した場合、その白線表示が点
滅します。
両側の白ぬき線点灯:
白(黄)線が認識されていないまた
は LDA が一時的に解除されている
ことを示しています。
マルチインフォメーションディスプレイ表示
176
4-5.Toyota Safety Sense C
■
機能の一時解除
次のいずれかの場合、機能を一時的に解除します。解除されたときの状況が改善
されると、作動を再開します。
●
方向指示レバーを操作したとき
●
作動条件以外の車速になったとき
●
走行中の白(黄)線が認識できなくなったとき
●
車線逸脱警報吹鳴直後
車線逸脱警報が作動してから数秒間は、再度車線を逸脱しても警報は作動しま
せん。
■
車線逸脱警報について
オーディオ・エアコン使用時は、音楽やファンの音などにより、警報音が聞き取
りづらくなる場合があります。
■
炎天下に駐車したあとは
走行開始後、しばらくのあいだ LDA は作動しないことがあります。室内温度が低
下し、前方センサー周辺(→ P. 162)の温度が適温になると作動するので、いっ
たん LDA スイッチを OFF にして、しばらくしてから ON にしてください。
■
白(黄)線が片側にしかないとき
白(黄)線が認識できていない方向への車線逸脱警報は作動しません。
知識
177
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
■
機能が正常に作動しないおそれのある状況
次の状況では、前方センサーが白(黄)線を正しく検知できず、車線逸脱警報機
能が正しく作動しないことがありますが、故障ではありません。
●
料金所や検札所の手前や交差点などを走行するとき
●
急カーブを走行するとき
●
車線の幅が極端に狭いときや広いとき
●
重い荷物の積載やタイヤ空気圧の調整不良などで、車両が著しく傾いていると
き
●
先行車との車間距離が極端に短くなったとき
●
車線が黄色のとき(白線にくらべて認識率が低下することがあります)
●
白(黄)線がかすれていたり、道路鋲や置き石などのとき
●
白(黄)線が縁石等の上に引かれているとき
●
白(黄)線が砂ぼこりなどで見えない、または見えにくくなっているとき
●
白(黄)線と平行に近い影があったり、白(黄)線が影の中にあるとき
●
コンクリート路のような明るい路面を走行するとき
●
照り返しなどにより明るくなった路面を走行するとき
●
トンネルの出入口など明るさが急変する場所を走行するとき
●
対向車のヘッドランプ光・太陽光などがカメラに入射するとき
●
分岐・合流路などを走行するとき
●
雨天・雨上がり・水たまりなどぬれた路面を走行するとき
●
悪路や道路の継ぎ目などを走行時に、車両に大きな上下動が発生するとき
●
夜間にヘッドランプのレンズが汚れて照射が弱いときや、光軸がずれていると
き
●
左右に傾いた道路やうねった道路を走行するとき
●
舗装されていない道路や荒れた道路を走行するとき
■
タイヤを交換したとき
冬用タイヤなど、タイヤによっては十分な性能が確保できない場合があります。
■
LDA の警告メッセージ
走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージで注意をうながします。(→ P. 283)
また、警告メッセージは表示されても通常の走行に支障はありません。
178
4-5.Toyota Safety Sense C
■
車線逸脱警報ブザーの感度調整について
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 79)により、LDA 警報
感度を変更することができます。
警告
■
LDA をお使いになる前に
LDA を過信しないでください。LDA は自動で運転する装置でも前方への注意
を軽減する装置でもないため、運転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、
ハンドル操作で進路を修正し、安全運転を心がけてください。
適切な運転操作をしなかったり、注意を怠ったりすると、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
■
誤操作を防ぐために
LDA を使用しないときは、LDA スイッチでシステムを OFF してください。
■
LDA を使用してはいけない状況
次の状況では、LDA を使用しないでください。
システムが適切に作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
応急用タイヤ・タイヤチェーンなどを装着しているとき
●
路側物に白(黄)線と見間違えるような構造物・模様があるとき(ガードレー
ル・縁石・反射ポールなど)
●
雪道を走行するとき
●
雨・雪・霧・砂ぼこりなどで白(黄)線が見えにくいとき
●
道路の修復で、アスファルト修復跡や白(黄)線の跡が残っているとき
●
工事によって規制された車線や仮設の車線を走行するとき
179
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
注意
■
LDA の故障や誤作動を防ぐために
●
ヘッドランプを改造したり、ランプの表面にステッカーなどを貼ったりしない
でください。
●
サスペンションなどを改造したり、純正品以外の部品に交換したりしないでく
ださい。
●
ボンネットやグリルの上には、何も取り付けたり置いたりしないでください。
また、グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)を取り付けないでくだ
さい。
180
4-5.Toyota Safety Sense C
オートマチックハイビーム
★
ランプスイッチを AUTO
★
また
は
にし、レバーを前方へ押す
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビームが作動する
と、オートマチックハイビーム表示灯
が点灯します。
ランプスイッチがロービームの状態で
ス イ ッ チ を 押 す と、マ ル チ イ ン フ ォ
メーションディスプレイに警告メッ
セージが表示されます。
(→ P. 290)
オートマチックハイビームは、フロントウインドウガラス上部に設置さ
れた前方センサーにより対向車または先行車のランプや街路灯などの明
るさを判定し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。
オートマチックハイビームの使い方
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
181
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
●
車速が約 30km/h 以上
●
車両前方が暗い
●
対向車または先行車が存在しない、またはランプを点灯していない
●
前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
●
車速が約 25km/h 以下
●
車両前方が明るい
●
対向車または先行車がランプを点灯している
●
前方の道路沿いの街路灯の光が多い
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
手動切りかえのしかた
182
4-5.Toyota Safety Sense C
■
作動条件
エンジンスイッチ
★
が“ON”またはパワースイッチ
★
が ON モードのとき
■
オートマチックハイビームについて
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで対向車や先行車が見え隠れする
とき
●
対向車のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合があ
ります。
●
街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。
●
次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります
・ 対向車または先行車のランプの明るさ
・ 対向車または先行車の動きや向き
・ 対向車または先行車のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 対向車または先行車が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
オートマチックハイビームは車両前方にあるランプの明るさなどで周囲の状況
を認識します。従って、ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切り
かわる場合があります。
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
183
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
●
次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが対向車や先行
車の迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このような場
合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。
・ 悪天候時(霧・雪・砂嵐・大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ 前方センサーが変形しているときや、汚れているとき
・ 前方センサーの温度が非常に高いとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 対向車または先行車のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があっ
たり光軸がずれているとき
・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車両の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示されている
とき
■
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示されたとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
注意
■
オートマチックハイビームを正しく作動させるために
●
荷物を積み過ぎない
●
車両を改造しない
184
4-5.Toyota Safety Sense C
先行車発進告知機能
★
前の車に続いて停車しているとき
に先行車を認識し続け、先行車が発
進してしばらく進んでも自車が停
車し続けた場合に告知します。
■
作動条件
シフトレバーが D でブレーキペダルを踏んで停車している、またはシフトレバー
が N で停車しているとき
■
先行車が発進したのに告知されない可能性があるとき
次の状況では先行車発進告知機能による告知がされない場合があります。
●
自車と先行車の停車位置がずれており、先行車を正しく認識できないとき
●
坂道やカーブなどにより、先行車を正しく認識できないとき
●
先行車の背面形状(けん引をしている車両や荷物を積んでいないトレーラー、雪
や泥などが大量に付着している車両など)により、先行車を正しく認識できな
いとき
●
先行車が二輪車のとき
●
先行車の右左折や車線変更などにより、先行車を認識できなくなったとき
●
先行車を認識できないような悪天候時(霧・雪・砂嵐・激しい雨など)
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、先行
車を正しく認識できないとき
●
プリクラッシュセーフティシステムが一時的に使用できないときや、故障など
により PCS 警告灯が点滅しているとき
●
ハンドルを大きくきっているとき
先行車の発進後、自車が停車し続けた場合、警告ブザーと表示でお知ら
せするシステムです。
先行車発進告知機能
先行車
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
185
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
■
先行車発進告知機能を ON / OFF するには
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 79)により、先行車発進
告知機能を ON / OFF できます。
■
先行車発進告知機能の告知タイミングを切りかえるには
マルチインフォメーションディスプレイの設定(→ P. 79)により、先行車発進
告知機能の告知タイミングを変更することができます。
警告
■
告知されない状況のときに告知される可能性があるとき
次の状況では告知されない状況でも告知がされるおそれがあります。
システムを過信せずに、先行車の動きを確認してから発進をしてください。
●
悪天候(霧・雪・砂嵐・激しい雨など)により、先行車の発進を誤認識したとき。
●
坂道やカーブなどにより、間違った対象を先行車と認識しているとき
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、間
違った対象を先行車と認識しているとき
●
交差点を先頭で停車時、交差点の先の車両や正面を横切る車両などを先行車と
認識したとき
●
自車と先行車のあいだに、他の車両や移動物が割り込んだり通過したとき
186
4-6. 運転支援装置について
運転を補助する装置
◆
ECB(電子制御ブレーキシステム)
電子制御により、ブレーキ操作に応じたブレーキ力を発生させます。
◆
ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロック防
止に貢献し、スリップを抑制します。
◆
ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
◆
VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作やすべりやすい路面で旋回するときに横すべりを抑
え、車両の姿勢維持に寄与します。
◆
TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
の確保に貢献します。
◆
ヒルスタートアシストコントロール
上り坂で発進するときに、車が後退するのを緩和します。
◆
EPS(エレクトリックパワーステアリング)
電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。
◆
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
→ P. 166
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらのシステムは補助的なものなので、過
信せずに運転には十分に注意してください。
187
4-6. 運転支援装置について
4
運転
◆
緊急ブレーキシグナル
急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。
TRC・VSC・ABS が作動している
ときは、スリップ表示灯が点滅しま
す。
ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動していると、
アクセルペダルを踏み込んでもハイブリッドシステムの出力が上がら
ず、脱出が困難な場合があります。このようなときに
押す
ことによ
り、脱出しやすくなる場合があります。
TRC を停止するには
を押
す
マルチインフォメーションディスプ
レイに「TRC OFF」と表示されま
す。
もう一度
を押すと、システム
作動可能状態にもどります。
TRC・VSC・ABS が作動しているとき
TRC を停止するには
188
4-6. 運転支援装置について
■
TRC と VSC を停止するには
TRC と VSC を停止するには、停車時に
を押し 3 秒以上保持してください。
VSC OFF 表示灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「TRC
OFF」が表示されます。
もう一度
を押すと、システム作動可能状態にもどります。
※
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)装着車は、プリクラッシュブレー
キアシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。
PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージ
が表示されます。(→ P. 286)
■
を押さなくてもマルチインフォメーションディスプレイに「TRC OFF」が
表示されたとき
TRC およびヒルスタートアシストコントロールが作動できない状態になってい
ます。トヨタ販売店にご相談ください。
■
ABS・ブレーキアシスト・VSC・TRC・ヒルスタートアシストコントロールの
作動音と振動
●
上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異
常ではありません。
・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
・ ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
・ ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る
■
ECB の作動音
次のような場合に ECB の作動音が聞こえることがありますが、異常ではありま
せん。
●
ブレーキペダルを操作したときに、エンジンルームから聞こえる作動音(“カ
チ”、“シュー”、“ジー”という音)
●
運転席ドアを開けたときに車両前方から聞こえるブレーキシステムのモーター
音(“ジー”という音)
●
ハイブリッドシステム停止後1∼2分経過時に、エンジンルームから聞こえる作
動音(“カチ”、“シュー”、“ジー”という音)
知識
189
4-6. 運転支援装置について
4
運転
■
EPS モーターの作動音
ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ウィーン”という音)が聞こえる
ことがありますが、異常ではありません。
■
TRC や VSC の自動復帰について
TRC や VSC を作動停止にしたあと、次のときは作動可能状態にもどります。
●
エンジンスイッチ
★
を“LOCK”、またはパワースイッチ
★
を OFF にしたとき
●
(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき
ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰はあ
りません。
■
EPS の効果が下がるとき
停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じられる
ようになります。
その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、ハイブリッドシステムを停止し
てください。10分程度で、もとの状態にもどります。
■
ヒルスタートアシストコントロールの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
シフトレバーの位置が P または N 以外(前進または後退での上り坂発進時)
●
車両停止状態
●
アクセルを踏んでいない
●
パーキングブレーキがかかっていない
■
ヒルスタートアシストコントロールの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
シフトレバーを P または N の位置にした
●
アクセルを踏んだ
●
パーキングブレーキをかけた
●
ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した
■
緊急ブレーキシグナルの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
非常点滅灯が点滅していないこと
●
車速 55km/h 以上
●
ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
190
4-6. 運転支援装置について
■
緊急ブレーキシグナルの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
非常点滅灯を点滅させた
●
ブレーキペダルを離した
●
車両の減速度から急ブレーキではないと判断された
警告
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
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