Toyota C-HR (2017 year). Manual japanese — part 10
143
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
継続的にブレーキ付近から警告音(キーキー音)が発生したとき
できるだけ早くトヨタ販売店で点検を受け、ブレーキパッドを交換してくださ
い。必要なときにパッドの交換が行われないと、ディスクローターの損傷につ
ながる場合があります。
パッドやローターなどの部品は、役割を果たすと共に摩耗していきます。摩耗
の限界をこえて走行すると故障を引き起こすばかりでなく、事故につながるお
それがあります。
■
停車するとき
●
不必要にアクセルペダルを踏み込まないでください。
シフトレバーが P または N 以外にあると、車が急発進して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。
●
車が動き出すことによる事故を防ぐため、READY インジケーターが点灯して
いるときは常にブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをか
けてください。
●
坂道で停車するときは、前後に動き出して事故につながるのを防ぐため、常に
ブレーキペダルを踏み、必要に応じてパーキングブレーキをかけてください。
●
停車中に空ぶかしをしないでください。
排気管が過熱し、可燃物が近くにあると火災につながるおそれがあり危険で
す。
144
4-1. 運転にあたって
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
駐車するとき
●
炎天下では、メガネ・ライター・スプレー缶・炭酸飲料の缶などを車内に放置
しないでください。
放置したままでいると、次のようなことが起こるおそれがあり危険です。
・ ライターやスプレー缶からガスがもれたり、出火する
・ プラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネが、変形またはひび割れ
を起こす
・ 炭酸飲料の缶が破裂して車内を汚したり、電気部品がショートする原因に
なる
●
ライターを車内に放置したままにしないでください。ライターをグローブボッ
クスなどに入れておいたり、車内に落としたままにしておくと、荷物を押し込
んだりシートを動かしたときにライターの操作部が誤作動し、火災につながる
おそれがあり危険です。
●
ウインドウガラスなどには吸盤を取り付けないでください。また、インストル
メントパネルやダッシュボードの上に芳香剤などの容器を置かないでくださ
い。
吸盤や容器がレンズの働きをして、車両火災につながるおそれがあり危険で
す。
●
シルバー色などの金属蒸着フィルムを曲面ガラスに貼った場合は、ドアやウイ
ンドウを開けたまま放置しないでください。直射日光が曲面ガラスの内側に反
射し、レンズの働きをして火災につながるおそれがあり危険です。
●
車から離れるときは、必ずパーキングブレーキをかけ、シフトレバーを P に入
れて、ハイブリッドシステムを停止し、施錠してください。
READY インジケーターが点灯しているあいだは、車から離れないでくださ
い。
パーキングブレーキをかけずにシフトレバーを P にした状態では、車が動き
思わぬ事故ににつながるおそれがあり危険です。
●
READY インジケーターが点灯しているとき、またはハイブリッドシステム停
止直後は、排気管にふれないでください。
やけどをするおそれがあります。
145
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
次の警告をお守りください。お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
仮眠するとき
必ずハイブリッドシステムを停止してください。
READY インジケーターが点灯した状態のまま仮眠すると、無意識にシフトレ
バーを動かしたり、アクセルペダルを踏み込んだりして、事故やハイブリッド
システムの異常過熱による火災が発生するおそれがあります。さらに、風通し
の悪い場所に停めると、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康障害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
ブレーキをかけるとき
●
ブレーキがぬれているときは、普段よりも注意して走行してください。
ブレーキがぬれていると、制動距離が長くなり、ブレーキのかかりに、左右の
違いが出るおそれがあります。また、パーキングブレーキがしっかりとかから
ないおそれもあります。
●
電子制御ブレーキシステムが機能しないときは、他の車に近付いたりしないで
ください。また、下り坂や急カーブを避けてください。
この場合ブレーキは作動しますが、通常よりもブレーキペダルを強く踏む必要
があります。また制動距離も長くなります。ただちにブレーキの修理を受けて
ください。
●
ブレーキシステムは 2 つ以上の独立したシステムで構成されており、1 つの油
圧システムが故障しても、残りは作動します。この場合、ブレーキペダルを通
常より強く踏む必要があり、制動距離が長くなります。ただちにブレーキの修
理を受けてください。
146
4-1. 運転にあたって
注意
■
運転しているとき
●
運転中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏まないでください。アク
セルペダルとブレーキペダルを同時に踏むと、ハイブリッドシステム出力を抑
制する場合があります。
●
坂道で停車するために、アクセルペダルを使ったり、アクセルペダルとブレー
キペダルを同時に踏んだりしないでください。
■
駐車するとき
必ずパーキングブレーキをかけシフトレバーを P にしてください。パーキング
ブレーキをかけシフトレバーを P にしておかないと、車が動き出したり、誤っ
てアクセルペダルを踏み込んだときに急発進するおそれがあります。
■
部品の損傷を防ぐために
●
パワーステアリングモーターの損傷を防ぐため、ハンドルをいっぱいにまわし
た状態を長く続けないでください。
●
ディスクホイールなどの損傷を防ぐため、段差などを通過するときは、できる
だけゆっくり走行してください。
■
走行中にタイヤがパンクしたら
次のようなときはタイヤのパンクや損傷が考えられます。ハンドルをしっかり
持って徐々にブレーキをかけ、スピードを落としてください。
●
ハンドルがとられる
●
異常な音や振動がある
●
車両が異常に傾く
タイヤがパンクした場合の対処法は P. 372, 386 をご覧ください。
147
4-1. 運転にあたって
4
運転
注意
■
冠水路走行に関する注意
大雨などで冠水した道路では、次のような重大な損傷を与えるおそれがあるた
め、走行しないでください。
●
エンストする
●
電装品がショートする
●
水を吸い込んでのエンジン破損
万一、冠水した道路を走行し、水中に浸かってしまったときは必ずトヨタ販売
店で次の点検をしてください。
●
ブレーキの効き具合
●
エンジン・トランスミッション・トランスアクスルなどのオイルやフルードの
量および質の変化
●
各ベアリング・各ジョイント部などの潤滑不良
148
4-1. 運転にあたって
荷物を積むときの注意
安全で快適なドライブをするために、荷物を積むときは次のことをお守
りください。
警告
■
積んではいけないもの
次のようなものを積むと引火するおそれがあり危険です。
●
燃料が入った容器
●
スプレー缶
■
荷物を積むとき
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、ブレーキペダル・アクセルペダルを正しく操作できな
かったり、荷物が視界をさえぎったり、荷物が乗員に衝突したりして、思わぬ
事故につながるおそれがあり危険です。
●
できるだけ荷物はラゲージルームに積んでください。
●
シート背もたれより高いものをラゲージルームに積まないでください。
●
後席のシート背もたれを折りたたんで、寸法が長い荷物を積むときは、できる
だけ前席シート背もたれの真うしろには積まないでください。
●
次の場所には荷物を積まないでください。
・ 運転席足元
・ 助手席やリヤ席(荷物を積み重ねる場合)
・ ラゲージカバー
・ インストルメントパネル
・ ダッシュボード
●
室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させてください。
●
ラゲージルームに人を乗せないでください。乗員用には設計されていません。
乗員は、適切にシートベルトを着用させ、座席に座らせてください。
149
4-1. 運転にあたって
4
運転
警告
■
荷物の重量・荷重のかけ方について
●
荷物を積み過ぎないでください。
●
荷重を不均等にかけないようにしてください。
これはタイヤに負担をかけるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低
下により思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につ
ながるおそれがあります。
150
4-2. 運転のしかた
パワー(イグニッション)スイッチ
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
ブレーキペダルをしっかり踏む
マルチインフォメーションディスプレイに
とメッセージが表示されます。
表示されないと、ハイブリッドシステムは始動しません。
パワースイッチを短く確実に押
す
短く確実に押せば、押し続ける必要は
ありません。
READYインジケーターが点灯すれば、
ハイブリッドシステムは正常に始動し
ています。
READY インジケーターが点灯するま
でブレーキペダルを踏み続けてくださ
い。
パワースイッチのどのモードからでも
ハイブ リッドシステ ムを始動で きま
す。
READY インジケーターが点灯したことを確認する
READY インジケーターが点滅から点灯にかわり、ブザーが鳴れば、ハイブリッド
システムは正常に始動しています。
READY インジケーターが消灯している状態では走行できません。
READY インジケーターが点灯していれば、ガソリンエンジンが停止していても走
行できます。
(車両の状態に応じて、ガソリンエンジンは自動で始動・停止します)
電子キーを携帯して次の操作を行うことで、ハイブリッドシステムの始
動またはパワースイッチのモードを切りかえることができます。
ハイブリッドシステムの始動のしかた
1
2
3
4
5
151
4-2. 運転のしかた
4
運転
車両を完全に停止させる
パーキングブレーキをかけて(→ P. 165)、シフトレバーを P の位置
にする(→ P. 159)
パワースイッチを押す
ハイブリッドシステムが停止します。
ブレーキペダルから足を離してマルチインフォメーションディスプレ
イの「アクセサリー」の表示が消灯していることを確認する
ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチを押すと、モードを切りかえ
ることができます。(スイッチを押すごとにモードが切りかわります)
OFF
※
非常点滅灯が使用できます。
アクセサリーモード
アクセサリーソケットなどの電装品が
使用できます。
マルチインフォメーションディスプレ
イに「アクセサリー」が表示されます。
ON モード
すべての電装品が使用できます。
マルチインフォメーションディスプレ
イに「イグニッション ON」が表示さ
れます。
※
シフトレバーがP以外のときはアクセサリーモードになり、OFFになりません。
ハイブリッドシステムの停止のしかた
パワースイッチの切りかえ
1
2
3
4
アクセサリー
イグニッション ON
152
4-2. 運転のしかた
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、ハイ
ブリッドシステムは停止しますが、パワースイッチのモードは OFF にな
りません。次の手順で OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
マルチインフォメーションディスプレイに「アクセサリー」と「電源
を OFF してください」が表示されていることを確認し、パワースイッ
チを1回押す
マルチインフォメーションディスプレイの「アクセサリー」と「電源
を OFF してください」の表示が消灯していることを確認する
■
自動電源 OFF 機能
シフトポジションが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか 1 時間以上
ON モード(ハイブリッドシステムが作動していない状態)にしたままにしてお
くと、パワースイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、補機バッテリーあがりを完全に防ぐものではあ
りません。ハイブリッドシステムが作動していないときは、パワースイッチをア
クセサリーモードまたは ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
ハイブリッド車特有の音と振動について
→ P. 64
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 100
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止したとき
1
2
3
4
知識
153
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
外気温が低いとき
●
ハイブリッドシステム始動時に READY インジケーターの点滅時間が長くなる
ことがあります。READY インジケーターが点灯すれば走行可能になりますの
で点灯するまでそのままお待ちください。
●
極寒の環境などで駆動用電池の温度が著しく低くなっている場合(およそ
−30℃以下)、ハイブリッドシステムが始動できなくなることがあります。
その場合は気温の上昇を待つなど、駆動用電池の温度が上がってから再度
始動操作をしてください。
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 116
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 117
■
ハイブリッドシステムが始動しないとき
●
イモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。(→ P. 73)
トヨタ販売店へご連絡ください。
●
シフトレバーがPの位置にあるか確認してください。ハイブリッドシステムを始
動するときに、シフトレバーが傾いたり、P 以外の位置にするとハイブリッド
システムを始動できないことがあります。マルチインフォメーションディスプ
レイに「始動時は P レンジに入れて下さい」が表示されます。
■
ステアリングロックについて
パワースイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック機
能によりハンドルが固定されます。パワースイッチを操作すると、ステアリング
ロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
マルチインフォメーションディスプレイに
「ハンドルを左右に回しながらパワースイッ
チを押してください」が表示されます。シフ
トレバーが P の位置にあることを確認して、
ハンドルを左右にまわしながら再操作して
ください。
154
4-2. 運転のしかた
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にハイブリッドシステムの始動・停止をくり返すと、モーターのオーバー
ヒート防止のために作動制限することがあります。その場合は操作を控えてくだ
さい。10 秒程度でもとの状態にもどります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシス
テム故障 取扱書を確認」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
万一、READY インジケーターが点灯しないとき
正しい手順で始動操作を行っても READY インジケーターが点灯しない場合は、
ただちにトヨタ販売店へご連絡ください。
■
ハイブリッドシステムに異常があるとき
→ P. 368
■
電子キーの電池が切れたとき
→ P. 334
■
パワースイッチの操作について
●
スイッチを短く確実に押せていない場合は、モードの切りかえやハイブリッド
システムの始動ができない場合があります。
●
パワースイッチ OFF 後、すぐに再始動した場合は、ハイブリッドシステムが始
動しない場合があります。パワースイッチ OFF 後の再始動は、数秒待ってから
操作してください。
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたときは
→ P. 398
155
4-2. 運転のしかた
4
運転
警告
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。
思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
■
走行中の警告
ハイブリッドシステムの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全
な状態で停止するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。
ステアリングロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のハイブリッドシステム停止方法
●
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したい場合には、パワースイッチ
を2秒以上押し続けるか、素早く3回以上連続で押してください。
(→P. 356)
ただし、緊急時以外は走行中にパワースイッチにふれないでください。走行中
にハイブリッドシステムを停止してもハンドルやブレーキの操作は可能です
が、ハンドルの操作力補助がなくなり、ハンドル操作が困難になります。安全
を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
●
走行中にパワースイッチを操作すると、マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示され、警告ブザーが鳴ります。
●
走行中にハイブリッドシステムを緊急停止したあと、走行中にハイブリッドシ
ステムを再始動させる場合は、パワースイッチを押してください。停車後にハ
イブリッドシステムを再始動させる場合は、シフトレバーを P にし、パワー
スイッチを押してください。
156
4-2. 運転のしかた
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
●
ハイブリッドシステム停止中は、パワースイッチをアクセサリーモードまたは
ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
●
ハイブリッドシステム停止中に、マルチインフォメーションディスプレイの
「アクセサリー」または「イグニッション ON」の表示が消灯していない場
合、パワースイッチが OFF になっていません。パワースイッチを OFF にし
てから車両を離れてください。
●
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させないでください。
シフトレバーが P 以外でハイブリッドシステムを停止させた場合、パワース
イッチがアクセサリーモードとなるため、そのまま放置すると補機バッテ
リーあがりの原因となります。
■
ハイブリッドシステムを始動するとき
もしハイブリッドシステムが始動しにくい場合は、ただちにトヨタ販売店で点
検を受けてください。
■
パワースイッチの操作について
パワースイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそれ
があります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
157
4
運転
4-2. 運転のしかた
EV ドライブモード
EV ドライブモードの ON / OFF を
切りかえる
EV ドライブモードになると、EV ドラ
イブモード表示灯が点灯します。
もう一 度スイッチを 押すと通常 走行
(ガソリンエンジンと電気モーターに
よる走行)にもどります。
■
EV ドライブモードの切りかえについて
次のときは EV ドライブモードに切りかわらない場合があります。EV ドライブ
モードに切りかわらないときはブザーが鳴り、マルチインフォメーションディス
プレイにメッセージが表示されます。
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
●
ハイブリッドシステムが高温のとき
炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など
●
ハイブリッドシステムが低温のとき
約 0 ℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど
●
ガソリンエンジンが暖機運転中のとき
●
駆動用電池の充電量が低いとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 94)
●
フロントウインドウガラスの曇り取りを使用しているとき
EV ドライブモードは、駆動用電池から電力を供給し、電気モーターの
みを使って走行するモードです。早朝、深夜の住宅街や屋内の駐車場な
どで、騒音や排気ガスを気にすることなく走行することができます。
通常は車両接近通報装置が ON になっているため、静かに走行したい場
合は OFF にしてください。(→ P. 62)
知識
158
4-2. 運転のしかた
■
ガソリンエンジンが冷えているときの EV ドライブモードの切りかえについて
ガソリンエンジンが冷えているときにハイブリッドシステムを始動した場合、し
ばらくすると暖機運転のためガソリンエンジンが自動的に始動し、EV ドライブ
モードに切りかえることができなくなります。
ハイブリッドシステム始動操作後、READY インジケーターが点灯したら、ガソ
リンエンジンが始動する前に EV ドライブモードスイッチを押してください。
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV ドライブモード表示灯が点滅したあと、消灯
し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されます。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 94)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は数百 m から約 1km 程度です。ただし、車
両の状況によっては EV ドライブモードが使用できない場合があります。(走行
距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
走行モード(→ P. 232)の切りかえについて
EV ドライブモードとエコモード/スポーツモードは併用することができます。
ただし、スポーツモードとの併用時は EV ドライブモードが自動解除されやすく
なることがあります。
■
燃費について
ハイブリッドシステムは、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)において、最も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモー
ドを多用すると、燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON でも、周囲の騒音
などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十分注
意して運転してください。特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注
意が必要です。
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