Toyota C-HR (2017 year). Manual japanese — part 15
223
4-5. 運転支援装置について
4
運転
車間制御モードでは、レーダーセンサーにより車両前方約 100m 以内の
先行車の有無・先行車との車間距離を判定して、先行車との適切な車間
距離を確保する制御をします。
長い下り坂を走行しているときは、車間距離が短めになります。
定速走行:
先行車がいないとき
運転者が設定した速度で定速走行します。また、車間距離切りかえスイッチを操作
して、希望の車間距離に設定することもできます。
減速走行 ー 追従走行:
設定した速度より、車速が遅い先行車が現れたとき
先行車を検知すると自動で減速し、より大きな減速が必要な場合はブレーキがかか
ります(このとき制動灯が点灯します)。先行車の車速変化に合わせて、運転者の
設定した車間距離になるように追従走行します。十分に減速できない状態で先行車
に接近した場合は、接近警報を鳴らします。
先行車が停止したときは、続いて停止します(制御停車)。先行車の発進後、クルー
ズコントロールレバーを上げるか、アクセルペダルを踏むと追従走行にもどりま
す。
加速走行:
設定した速度より、車速が遅い先行車がいなくなったとき
設定速度まで加速し、定速走行にもどります。
車間制御モードでの走行
224
4-5. 運転支援装置について
ON-OFFスイッチを押して、シス
テムをONにする
レーダークルーズコントロール表示灯
が点灯し、マルチインフォメーション
ディスプレイにメッセージが表示され
ます。
OFF にするには再度スイッチを押しま
す。
ON-OFF スイッチを 1.5 秒以上押し続
けると 定速制御モー ドでシステ ムが
ON します。(→ P. 228)
希望の車速
(約50∼約100km/h)
までアクセルペダル操作で加速/
減速し、レバーを下げて速度を設
定する
クルーズコントロールセット表示灯が
点灯します。
レバーを離したときの車速で定速走行
できます。
車速が約50km/h未満、かつ先行車が
いる状態でレバーを操作したときは、
設定速度が約50km/hにセットされま
す。
速度を設定する(車間制御モード)
1
2
225
4-5. 運転支援装置について
4
運転
設定速度をかえるには、希望の速度が表示されるまでレバーを操作しま
す。
速度を上げる
(車間制御モードの制御停車中は
除く)
速度を下げる
微調整:レバーを上または下に軽く操
作して手を離す
大幅調整:レバーを上または下に保持
して速度をかえ、希望の速度で手を離
す
車間制御モードでは、設定速度は、次のとおりに増減されます。:
微調整:レバー操作をするごとに 1km/h
大幅調整:レバーを保持しているあいだ、5km/h ずつ
定速制御モード(→ P. 228)では、設定速度は、次のとおりに増減されます。:
微調整:レバー操作をするごとに 1km/h
大幅調整:レバーを保持しているあいだ連続して変化
設定速度をかえる
226
4-5. 運転支援装置について
スイッチを押すごとに次のように
車間距離を切りかえます。
長い
中間
短い
パワースイッチを ON モードにするた
びに車間距離は
にもどります。
先行車がいる場合、先行車マークも表
示されます。
次の目安を参考に車間距離を選択してください。
(車速 80km/h で走行している場合)
なお、車速に応じて車間距離は増減します。また、制御停車したときの
車間距離は設定にかかわらず約 3 ∼ 5m です。
先行車の発進後、レバーを上げる
先行車の発進後にアクセルペダルを踏
んでも追従走行に復帰します。
車間距離を変更する(車間制御モード)
先行車マーク
車間距離選択の目安(車間制御モード)
車間距離選択
車間距離
長い
約 50m
中間
約 40m
短い
約 30m
制御停車から追従走行に復帰させる(車間制御モード)
227
4-5. 運転支援装置について
4
運転
制御を解除するには、レバーを手
前に引く
ブレーキペダルを踏んだときも解除さ
れます。
(車間制御モードの制御停車中
は、ブレーキペダルを踏んでも解除さ
れません)
制御を復帰させるには、レバーを
上げる
ただし、車速が約 40km/h 以下で、かつ先行車を検知していないときは、復帰し
ません。
追従走行中の他車の割り込みなど、
十分な減速ができない状態で先行
車に接近したときは、表示の点滅と
ブザーで運転者に注意をうながし
ます。その場合は、ブレーキペダル
を踏むなど適切な車間距離を確保
してください。
■
警報されないとき
車間距離が短くても、次のような場合は警報されないことがあります。
●
先行車と自車の車速が同じか先行車の方が速いとき
●
先行車が極端な低速走行をしているとき
●
速度を設定した直後
●
アクセルペダルを踏んだとき
制御を解除する・復帰させる
接近警報(車間制御モード)
228
4-5. 運転支援装置について
定速制御モードでは、先行車の車速変化に合わせた追従走行を行わず、一
定の車速で走行します。レーダーセンサーの汚れなどにより、車間制御
モードで走行できない場合のみご使用ください。
クルーズコントロールが OFF の
状態で、ON-OFF スイッチを 1.5
秒以上押し続ける
ON-OFF スイ ッ チ を 押 し た 直 後 は、
レーダークルーズコントロール表示灯
が点灯します。その後、クルーズコン
トロール表示灯に切りかわります。
システムが OFF の状態から操作したと
きのみ、定速制御モードへの切りかえ
が可能です。
希望の車速(約 50 ∼約 100km/h)
までアクセルペダル操作で加速/減
速し、レバーを下げて速度を設定す
る
クルーズコントロールセット表示灯が
点灯します。
レバーを離したときの車速で定速走行
できます。
設定速度をかえる
→ P. 225
制御を解除する・復帰させる
→ P. 227
定速制御モードでの走行
1
2
229
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
設定条件について
●
シフトレバーが D のとき設定できます。
●
車速は約 100km/h 以下で設定できます。
(ただし、先行車を検知していないときは、約 50km/h 以下では設定できませ
ん)
■
速度設定後の加速について
通常走行と同様にアクセルペダル操作で加速できます。加速後、車速が設定速度
にもどります。ただし、車間制御モード時は先行車との距離を保持するため車速
が設定速度以下になることもあります。
■
車間制御モードの自動解除
次のとき、自動的に車間制御モードが解除されます。
●
先行車がいないときに車速が約 40km/h 以下になったとき
●
車速が約 40km/h 以下で追従走行中に先行車がいなくなった、もしくはセン
サーが正しく車両を検知できなかったとき
●
VSC が作動したとき
●
TRC が一定時間作動したとき
●
TRC または VSC を OFF にしたとき
●
センサーが何かでふさがれて正しく検知できないとき
●
プリクラッシュブレーキが作動したとき
●
パーキングブレーキが作動したとき
●
急坂路で制御停車したとき
●
制御停車中に次を検出したとき
・ 運転席シートベルトを着用していない
・ 運転席ドアが開いた
・ 車両が停止したあと約 3 分経過した
その他の理由で車間制御モードが自動解除されるときは、システムが故障してい
る可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。
知識
230
4-5. 運転支援装置について
■
定速制御モードの自動解除
次のとき、自動的に定速制御モードが解除されます。
●
設定速度より車速が約 16km/h 以上低下したとき
●
車速が約 40km/h 以下になったとき
●
VSC が作動したとき
●
TRC が一定時間作動したとき
●
TRC または VSC を OFF にしたとき
●
プリクラッシュブレーキが作動したとき
その他の理由で定速制御モードが自動解除されるときは、システムが故障してい
る可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。
■
レーダークルーズコントロールの警告メッセージ・警告ブザー
走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージ・警告ブザーで注意をうながします。マルチインフォメーション
ディスプレイに警告メッセージが表示されたときは、表示された画面の指示に
従ってください。
■
センサーが正しく検知しないおそれのある先行車
次のような場合にシステムによる減速が不十分な場合はブレーキペダルを、加速
が必要な場合はアクセルペダルを、状況に応じて操作してください。
センサーが正しく車両を検知できず、接近警報(→ P. 227)も作動しないおそ
れがあります。
●
先行車が急に割り込んできたとき
●
先行車が低速で走行中のとき
●
同じ車線に停車中の車がいるとき
●
先行車の後部分が小さすぎるとき(荷物を積んでいないトレーラーなど)
●
同じ車線を二輪車が走行中のとき
●
周囲の車より水や雪がまき散らされ、レーダーセンサーの検知のさまたげにな
る場合
231
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
車間制御モードが正しく作動しないおそれのある状況
次の状況では、必要に応じてブレーキペダルで減速(場合によってアクセルペダ
ルを操作)してください。
センサーが正常に車両を検知できず、システムが正常に作動しないおそれがあり
ます。
●
先行車が急ブレーキをかけた場合
●
自車の車両姿勢が上向きになる場合(重い
荷物を積んだときなど)
●
先行車の車高が極端に高いとき
●
カーブや車線幅が狭い道路などを走行す
る場合
●
ハンドル操作が不安定な場合や、車線内の
自車の位置が一定でない場合
232
4-5. 運転支援装置について
ドライブモードセレクト
■
走行モードの切りかえ
メーター操作スイッチの “<” または “>” を押して
を選択
する
メーター操作スイッチの “” または “” を押して “ ドライブ
モード ” を選択する
メーター操作スイッチの “” または “” を押して走行モードを
選択する
●
NORMAL(ノーマルモード)
燃費性能、静粛性、運動性能のバランスが良く、市街地を走行す
る場合に適しています。
●
SPORT(スポーツモード)
トランスミッションとエンジンの制御により、アクセルレスポン
スを向上させ、力強い加速が可能です。また、ステアリングの
フィーリングも変化し、コーナーの多い道などで、きびきびした
走りを楽しみたいときに適しています。
SPORT 選択中は、SPORT 表示灯が点灯します。
●
ECO(エコモード)
スロットル特性を穏やかに設計することで、エコ運転中のドライ
バーのアクセル操作をアシストします。またエアコン(暖房/ 冷
房)の作動を抑え、燃費の向上を意識した走行に適しています。
ECO 選択中は、エコドライブモード表示灯が点灯します。
エアコンの使用時は、エコ空調モード(→ P. 271)に自動的に切りかわり、
より燃費のよい走行につながります。
走行状況に応じて、3 種類から走行モードを選択することができます。
走行モードについて
1
2
3
233
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
走行モードの解除について
●
スポーツモードは、パワースイッチを OFF にすると自動的に解除され、ノーマ
ルモードにもどります。
●
ノーマルモード、およびエコモードは、ほかの走行モードに切りかえるまで解
除されません。(パワースイッチを OFF にしても自動では解除されません)
■
EV ドライブモード時の走行モードの切りかえについて
→ P. 158
知識
234
4-5. 運転支援装置について
BSM(ブラインドスポットモニター)
★
ブラインドスポットモニターには、2 つの機能があります。
●
BSM(ブラインドスポットモニター)機能
運転者による車線変更時の判断を支援します。
●
RCTA(リヤクロストラフィックアラート)機能
★
後退時に運転者を支援します。
これらの機能は同じセンサーを使用します。
ブラインドスポットモニターの概要
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
235
4-5. 運転支援装置について
4
運転
ドアミラーインジケーター
BSM 機能:
ドアミラーの死角領域に車両を検知したとき、または後方からその死
角領域に急速に接近してくる車両を検知したときは、検知した側のド
アミラーインジケーターが点灯します。検知した側に方向指示レバー
を操作している場合は、ドアミラーインジケーターが点滅します。
RCTA 機能:
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、
両側のドアミラーインジケーターが点滅します。
マルチインフォメーションディスプレイ
BSM 機能または RCTA 機能の ON/OFF を切りかえます。
RCTA機能は、BSM機能がONのときのみONにすることができます。
RCTA ブザー(RCTA 機能のみ)
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、
ブザーが鳴ります。
BSM 機能を ON にした直後の約1秒間はブザーが鳴ります。
BSM 表示灯 /RCTA 表示灯
BSM 機能または RCTA 機能が ON のとき、それぞれのインジケー
ターが点灯します。
236
4-5. 運転支援装置について
メーター操作スイッチの “<” または “>” を押して
を選択す
る
メーター操作スイッチの “” または “” を押して
を選択する
メーター操作スイッチの “” または “” を押して
または
を選択する
■
ドアミラーインジケーターの視認性について
強い日差しのもとでは、ドアミラーインジケーターが見えづらいことがありま
す。
■
RCTA ブザー音の聞こえ方について
大音量のオーディオなど大きな音がする場合、RCTA ブザー音が聞こえづらくな
る場合があります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「BSM 現在使用できません」が表示さ
れたときは
電圧異常やセンサー周辺のバンパーに氷・雪・泥などが付着していることが考え
られます(→ P. 237)。センサー周辺のバンパーの氷・雪・泥などを取り除け
ば、正常に復帰します。また、極めて高温または低温の環境で使用した場合、正
常に作動しないことがあります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「BSM 故障販売店で点検してくださ
い」が表示されたときは
センサーの故障や位置、向きのずれなどが考えられます。トヨタ販売店にて点検
を受けてください。
設定のしかた
知識
1
2
3
237
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
レーダーセンサーの取り扱い
ブラインドスポットモニターのセンサーは、車両リヤバンパー内側に左右ひと
つずつ設置されています。システムを正しく作動させるために次のことをお守
りください。
●
センサー周辺のリヤバンパーへの強い衝撃を避ける
センサーの位置や向きが少しでもずれると、車両を正しく検知できなくなっ
たり、装置が正常に動作しなくなるおそれがあります。
次のような場合には、必ずトヨタ販売店にて点検を受けてください。
・ センサーやセンサー周辺に強い衝撃を受けた
・ センサー周辺のリヤバンパーなどに傷や凹みがある、一部が外れている
●
センサーを分解しない
●
センサーやセンサー周辺のリヤバンパーにステッカーを貼らない
●
センサーやセンサー周辺のリヤバンパーを改造しない
●
リヤバンパーの塗装修理の際にはトヨタ設定色以外への変更は行わないでく
ださい
●
本製品は各国の電波法に適合しています。製品表面の印字はその証明ですの
で、消さないでください。
製品を改造しないでください。改造すると認証番号が無効となります。
●
センサー周辺のリヤバンパーは常にきれ
いにしておく
センサー周辺のリヤバンパーに汚れや着
雪がある場合、警告表示 ( → P. 236) と
ともにシステムが作動しなくなることが
あります。その場合、汚れや雪を落とした
後、BSM 機能の作動条件 ( → P. 239) で
しばらく走行してください ( 目安 : 約 10
分 )。それでも警告表示が消えない場合は
トヨタ販売店にて点検を受けてください。
238
4-5. 運転支援装置について
BSM 機能はレーダーセンサーにより隣の車線を走行する次の車両を検
知し、ドアミラーのインジケーターによってその車両の存在を運転者に
知らせます。
ドアミラーに映らない領域(死角領域)を併走する車両
後方からドアミラーに映らない領域(死角領域)に急速に接近してく
る車両
次の範囲に入った車両を検知します。
検知できる範囲 :
車両の両側面について、側面から約 0.5m 離れた面から約 3.5m の領
域
※
※
車両側面から外側に約 0.5m は検知しません。
リヤバンパーから約 1m 前方の領域
リヤバンパーから約 3m 後方の領域
リヤバンパーから後方約 3m ∼ 60m の領域
※
※
自車と他車の速度差が大きいほど、ドアミラーインジケーターは他車がより遠
くにいる状況で点灯、点滅します。
BSM 機能
BSM 機能で検知できる範囲
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст