Toyota Esquire (2018 year). Manual japanese — part 5
63
1-2. ハイブリッドシステム
1
安全・安心のために
ハイブリッドシステムの注意
イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
ハイブリッドシステムには、駆動用電池・パワーコントロールユニット・
オレンジ色の高圧ケーブル・電気モーターなどの高電圧部位(最高約
650V)や、冷却用ラジエーターなどの高温部位がありますので、ご注
意ください。なお、高電圧部位などには、取り扱い上の注意を記載した
ラベルが貼付してありますので、ラベルの指示に従って正しい取り扱い
をしてください。
ラベル
サービスプラグ
駆動用電池
高電圧ケーブル(オレンジ色)
電気モーター
エアコンコンプレッサー
パワーコントロールユニット
1
2
3
4
5
6
7
64
1-2. ハイブリッドシステム
助手席下部には、駆動用電池冷却用
の吸入口があります。吸入口をふさ
いだりすると、駆動用電池の過熱や
出力低下の原因となります。
事故により衝撃を受けたときなどは、ハイブリッドシステムを停止して
高電圧を遮断します。また、フューエルポンプ制御により燃料供給を停
止し、燃料もれを最小限に抑えます。
この場合、ハイブリッドシステムを再始動させることができなくなるた
めトヨタ販売店へご連絡ください。
ハイブリッドシステムの異常やお知らせしたい事項が発生すると自動で
表示されます。
警告メッセージは、マルチインフォ
メーションディスプレイに表示さ
れます。
表示された画面の指示に従ってくださ
い。
駆動用電池冷却用吸入口
緊急停止システム
警告メッセージ
65
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
■
警告灯が点灯したときや、警告メッセージが表示されたとき、または補機バッテ
リーとの接続が断たれたとき
ハイブリッドシステムを再始動できないおそれがあります。
もう一度始動操作をしてもREADYインジケーターが点灯しない場合はトヨタ販
売店にご連絡ください。
■
ガス欠になったとき
ガス欠でハイブリッドシステムが始動できないときは、燃料残量警告灯(→P. 357)
が消灯するまで給油してから再始動してください。少量の給油では始動できない
場合があります。
(給油量の目安は車両水平状態で約7.5Lです。車両の傾きによっ
て給油量はかわります。傾いているときは、少し多めに給油してください)
■
電磁波について
●
高電圧部位や高電圧配線は、電磁シールド構造になっています。従来の車や家
電製品と比べて、電磁波が多いということはありません。
●
アマチュア無線の一部(遠距離通信)において、受信時に雑音が混入する場合
がありますので、あらかじめご了承ください。
■
駆動用電池について
駆動用電池には寿命があります。寿命は車の使い方、走行条件により異なります。
■
適合宣言
この車両は、ECE100(バッテリー電気車両安全)に基づいた水素排出量に適合
しています。
知識
66
1-2. ハイブリッドシステム
警告
■
高電圧・高温について
この車は、高電圧システムを使用しています。
次のことをお守りいただかないと、やけどや感電など重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
高電圧部位・高電圧の配線(オレンジ色)およびそのコネクターの取りはず
し・分解などは絶対に行わないでください。
●
走行後はハイブリッドシステムが高温になります。車に貼ってあるラベルの指
示に従い、常に高電圧・高温部位に注意してください。
●
サービスプラグが駆動用電池に設置してあ
ります。サービスプラグは絶対にさわらな
いでください。サービスプラグは、トヨタ
販売店での車両の修理時などに、駆動用電
池の高電圧を遮断するためのものです。
67
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
警告
■
事故が発生したとき
次のことをお守りいただかないと、感電など重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
続発事故防止のため安全な場所に停車して、パーキングブレーキをかけ、シフ
トポジションを P にして、ハイブリッドシステムを停止する
●
高電圧部位・高電圧配線(オレンジ色)などには、絶対にさわらない
●
車室内および車室外に、はみ出している電気配線には絶対さわらない
●
液体の付着やもれがある場合は絶対にさわらない
駆動用電池の電解液(強アルカリ性)が目や皮膚にふれると失明や皮膚傷害の
おそれがあり危険です。万一、目や皮膚に付着した場合はただちに多量の水で
洗い流し、早急に医師の診察を受けてください。
●
万一、車両火災が発生したときは、ABC 消火器を使用して消火する
水をかける場合は、消火栓などから大量にかけてください。
●
前輪が接地した状態でけん引しない
電気モーターから発電され、破損の状態によっては、火災のおそれがあり危険
です。(→ P. 349)
●
車の下の路面などを確認し、液体のもれ(エアコンの水以外)が見つかった場
合、燃料系統が損傷している可能性があります。そのままハイブリッドシステ
ムを始動すると燃料に引火するおそれがあり危険ですので、始動しないでくだ
さい。
この場合は、トヨタ販売店に状況を連絡するときに併せてお伝えください。
68
1-2. ハイブリッドシステム
警告
■
駆動用電池について
●
絶対に転売・譲渡・改造などをしないでください。廃車から取りはずされた駆
動用電池は事故防止のため、トヨタ販売店を通じて回収を行っていますので、
ご協力ください。
適切に回収されないと、次のようなことがおこり、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ 不法投棄または放置され、環境汚染となるばかりか、第三者が高電圧部位
にふれてしまい、感電事故が発生する
・ 装備された車両以外で駆動用電池を使用(改造などを含む)し、感電事故、
発熱・発煙・発火・爆発事故、電解液漏出事故などが発生する
特に、転売・譲渡などを行うと、相手にこれらの危険性が認識されず、事故
につながるおそれがあります。
●
駆動用電池を取りはずさないままでお車を廃棄された場合、高電圧部品・ケー
ブル・それらのコネクターにふれると、深刻な感電の危険があります。お車を
廃棄するときには、トヨタ販売店で駆動用電池を廃棄してください。駆動用電
池は適切に廃棄しないと、感電を引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがります。
注意
■
駆動用電池冷却用の吸入口について
●
吸入口をふさぐように荷物などを置かないでください。
吸入口がふさがれると駆動用電池が過熱したり、故障の原因になります。
●
吸入口は、目づまりしないよう定期的に清掃してください。
●
吸入口に水や異物を入れないでください。
駆動用電池を損傷するおそれがあります。
●
駆動用電池周辺に多量の水をこぼさないよう注意してください。
誤ってこぼしてしまったときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。
69
1-3. 盗難防止装置
1
安全・安心のために
イモビライザーシステム
パワースイッチを OFF にすると、シ
ステムの作動を知らせるためにセ
キュリティ表示灯が点滅します。
登 録 さ れ た キ ー を 携 帯 し、パ ワ ー ス
イッチ をアクセサリ ーモードま たは
ON モードにするとシステムが解除さ
れ、セキュリティ表示灯が消灯します。
■
メンテナンスについて
イモビライザーシステムのメンテナンスは不要です。
■
システムが正常に作動しないとき
●
キーが金属製のものに接したり、覆われているとき
●
キーが他の車両のセキュリティシステム用キー(信号発信機内蔵キー)と重なっ
ているときや接近しているとき
キーに信号発信機が内蔵してあり、あらかじめ登録されたキー以外では
ハイブリッドシステムを始動できません。
車両から離れる場合は、車内にキーを残さないでください。
このシステムは車両盗難の防止に寄与する機能であり、すべての車両盗
難に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
知識
注意
■
イモビライザーシステムを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
70
1-3. 盗難防止装置
メーターの見方
71
2
2.
計器の見方
警告灯/表示灯. . . . . . ..72
計器類 . . . . . . . . . . .77
マルチインフォメーション
ディスプレイ . . . . . . ...81
72
2. 計器の見方
警告灯/表示灯
メーター内の警告灯/表示灯でお車の状況をお知らせします。
次のイラストは、説明のためすべての警告灯/表示灯を示しています。
73
2. 計器の見方
2
メーターの見方
万一のシステム異常などを警告します。
警告灯
※1
(赤色)
ブレーキ警告灯
(→ P. 355)
※1
(点滅)
PCS(プリクラッシュセー
フティシステム)警告灯
(→ P. 356)
※1
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
(→ P. 355)
※1
スリップ表示灯
(→ P. 356)
※1
充電警告灯
(→ P. 355)
※1
ヘッドランプ
オートレベリング警告灯
(→ P. 356)
※1
油圧警告灯
(→ P. 355)
半ドア警告灯
(→ P. 357)
※1, 2
高水温警告灯
(→ P. 355)
燃料残量警告灯
(→ P. 357)
※1
エンジン警告灯
(→ P. 355)
シートベルト非着用警告灯
(→ P. 357)
※1
SRS エアバッグ/
プリテンショナー警告灯
(→ P. 356)
※1
マスターウォーニング
(→ P. 357)
※1
ABS &ブレーキアシスト
警告灯(→ P. 356)
※3
ブレーキオーバーライド
システム警告灯/
ドライブスタート
コントロール警告灯
(→ P. 357)
※1
(赤色 /
黄色)
パワーステアリング警告灯
(→ P. 356)
74
2. 計器の見方
※1
作動確認のためにパワースイッチを ON モードにすると点灯し、数秒後または
ハイブリッドシステムを始動すると消灯します。点灯しない場合や点灯したま
まのときはシステム異常のおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
※2
水温の上昇にともない、点滅から点灯にかわります。
※3
マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。
75
2. 計器の見方
2
メーターの見方
システムの作動状況を表示します。
表示灯
方向指示表示灯
(→ P. 186)
PWR MODE 表示灯
(→ P. 237)
尾灯表示灯
(→ P. 188)
※1, 2
スリップ表示灯
(→ P. 240)
ハイビーム表示灯
(→ P. 188)
※1
TRC OFF 表示灯
(→ P. 240)
フロントフォグランプ
表示灯(→ P. 191)
※1
PCS(プリクラッシュセー
フティシステム)警告灯
(→ P. 209)
READY インジケーター
(→ P. 172)
LDA
(レーンディパーチャー
アラート)表示灯
(→ P. 221)
シフトポジション表示灯
(→ P. 77)
オートマチックハイビーム
表示灯(→ P. 226)
※1
EV 走行インジケーター
(→ P. 60)
クルーズコントロール
表示灯(→ P. 233)
セキュリティ表示灯
(→ P. 69)
クルーズコントロール
セット表示灯(→ P. 233)
スマートエントリー&
スタートシステム表示灯
(→ P. 173)
※3
始動可能表示
(→ P. 172)
EV ドライブモード表示灯
(→ P. 178)
※3
低温表示灯
(→ P. 82)
ECO MODE 表示灯
(→ P. 237)
76
2. 計器の見方
※1
作動確認のためにパワースイッチを ON モードにすると点灯し、数秒後または
ハイブリッドシステムを始動すると消灯します。点灯しない場合や点灯したま
まのときはシステム異常のおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
※2
システム作動時に点滅します。
※3
マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。
警告
■
安全装置の警告灯が点灯しないとき
ABS や SRS エアバッグなどの安全装置の警告灯が、ハイブリッドシステムを
始動しても点灯しない場合や点灯したままの場合は、事故にあったときに正し
く作動せず、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあり
ます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
77
2
2. 計器の見方
メーターの見方
計器類
ハイブリッドシステムインジケーター
ハイブリッドシステムの出力や回生レベルを示します。(→ P. 80)
スピードメーター
車両の走行速度を示します。
燃料計
燃料残量を示します。次の場合、実際の燃料残量が正しく表示されないことがあり
ます。
・ 少量給油(約 5L 以下)を行ったとき
・ 坂道など傾いた場所に停車したとき
・ 坂道やカーブを走行したとき
シフトポジション表示灯
選択されているシフトポジションを表示します。(→ P. 181)
オドメーター・トリップメーター・メーター照度調整画面
オドメーター:
走行した総距離を km の単位で表示します。
トリップメーター:
リセットしてからの走行距離を km の単位で表示します。区間距離は、トリップ
A・トリップ B の 2 種類で使い分けることができます。
メーター照度調整画面:
メーター照明の明るさを調整できます。
表示切りかえボタン
→ P. 78
1
2
3
4
5
6
78
2. 計器の見方
ボタンを押すごとに次のように切りかわります。
オドメーター
トリップメーター A
※1
トリップメーター B
※1
メーター照度調整画面
※2
※1
押し続けると 0 にもどります。
※2
押し続けると照度を調整できます。
表示切りかえボタン
1
2
3
4
1
2
3
4
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