Toyota Prius Alpha (2017 year). Manual japanese — part 18
271
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
レーダーセンサーが検知しない場合
パイロンなどのプラスチック類は検知できません。人や動物・二輪車・木・雪の
吹きだまりなどは検知しない場合があります。
■
システムの作動しない環境
プリクラッシュセーフティシステムは、想定されていない状況では有効に作動し
ない場合があります。
●
きついカーブや起伏がある場所
●
交差点などで、自車の進行方向に急な飛び出しがある状況
●
自車の進行方向に車の急な割り込みがある状況
●
雨・霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況
●
VSC が作動していないとき、車が横すべりしている状態
●
車両姿勢が極端に変化している状態
●
レーダーセンサー周辺への強い衝撃などにより、レーダーセンサーの向きがず
れているとき
●
大きくハンドルをきるなどにより、障害物が前方に突然出現したとき
●
前方の車両や障害物への部分的な衝突や接触をする状況
■
システムの自動解除
システムの異常が検知された場合やセンサーが障害物を検知できない状況(セン
サーの汚れなど)では、システムの動作が自動的に解除されます。このような場
合には、衝突の可能性があってもシステムは有効に作動しません。
■
システムに異常がある、またはシステムが一時的に使用できないとき
PCS 警告灯が点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセー
ジが表示されます。マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが
表示されたときは、表示された画面の指示に従ってください。
(→ P. 376, 380)
272
4-5. 運転支援装置について
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
プリクラッシュセーフティシステムを日常のブレーキ操作のかわりには絶対に
使用しないでください。本システムはあらゆる状況で衝突を回避または軽減す
るものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運転をすると思わ
ぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれ
があります。
本システムは衝突の回避を支援、あるいは衝突の被害を軽減することを目的と
して設計していますが、その効果はさまざまな条件(→ P. 269, 270)によ
りかわります。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではありません。ま
た、プリクラッシュブレーキは運転者の操作状態によっては作動しません。運
転者がブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していると、その操作
状態によっては運転者の回避操作と判断され、自動ブレーキが作動しない場合
があります。
■
レーダーセンサーの取り扱い
プリクラッシュセーフティシステムが効果を発揮できるように次のことをお守
りください。お守りいただかないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故
につながるおそれがあります。
●
センサーとグリルカバーは常にきれいにしておく
お手入れをする際は、センサーやグリルカバーを傷付けないよう、やわらかい
布を使ってください。
●
センサー周辺への強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、システムに誤動作または異常が起こるおそれがあ
ります。センサー、またはその周辺に強い衝撃を受けた際は、必ずトヨタ販売
店にて点検を受け、調整してください。
●
センサーを分解しない
●
センサーやグリルカバー周辺にアクセサリーを付けたり、ステッカーを貼った
りしない
●
センサーやグリルカバーを改造したり塗装したりしない
●
センサーは電波法の基準に適合しています。センサーに貼り付けられているラ
ベルはその証明ですのではがさないでください。また、センサーを分解・改造
すると罰せられることがあります。
●
センサーの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。
273
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
システムの支援内容に関する注意点
プリクラッシュセーフティシステムは、警報やブレーキ制御により衝突回避支
援を行うために、運転者が「見る」・「判断する」・「操作する」過程で、支援を
行います。システムの支援には限界があるため、次の点に注意してください。
●
運転者が見る過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムは、前方の障害物を可能な範囲で検知する
のみであり、わき見やぼんやり運転を許容するシステムでも、視界不良時の運
転を補助するシステムでもありません。運転者自らが周囲の状況に注意を払う
必要があります。
●
運転者が判断する過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムは、検知しうる前方の障害物の情報のみか
ら衝突の可能性を判断するものです。安全の確保の判断は運転者自らが行う必
要があります。
●
運転者が操作する過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムの制動制御は、衝突が避けられないと判断
した段階で作動するもので、運転者の適切な操作なしに衝突を回避したり、安
全に停止させるものではありません。このため、危険性があれば自らが安全を
確保する必要があります。
274
4-5. 運転支援装置について
LED イルミネーションビーム
★
ON / OFF
ON にするとフロントバンパーの LED
イ ルミネーショ ンビームが点 灯しま
す。
■
作動条件
パワースイッチが ON モード
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
知識
注意
■
補機バッテリーあがりを防ぐために
ハイブリッドシステムが停止した状態でLEDイルミネーションビームを長時間
点灯しないでください。
275
4
運転
4-6. 運転のアドバイス
ハイブリッド車運転のアドバイス
◆
エコドライブモードの利用
エコドライブモードを使用すると、通常にくらべてアクセルペダルの
踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになります。また、エアコン
(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費向上につながります。
(→ P. 261)
◆
ハイブリッドシステムインジケーターの利用
メーター内のハイブリッドシステムインジケーターの表示をエコエリ
アの範囲に保つことで、環境に配慮した走行が可能です。(→ P. 92)
◆
シフトポジションの変更
信号待ちや渋滞のときなどは、シフトポジションを D にしましょう。
また、駐車するときは、シフトポジションを P にしましょう。シフト
ポジションを N にしても、燃費向上の効果はありません。N では、ガ
ソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電されないため、エ
アコンなどを使用していると駆動用電池の残量が低下します。
◆
アクセルペダル・ブレーキペダルの操作
●
急加速・急減速を控え、スムーズな運転を心がけましょう。ゆるや
かに加速・減速することで、より効果的に電気モーターを使用でき、
余分なガソリン消費を抑えることができます。
●
加速のくり返しは、駆動用電池の残量を低下させ、結果、燃費が悪
化するため控えましょう。走行中、アクセルペダルを少しもどすこ
とで駆動用電池の残量を回復させることができます。
◆
減速時のブレーキ操作
減速時は、早めに、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
渋滞
加速・減速のくり返しや、長い信号待ちは燃費を悪化させます。お出
かけ前に交通情報を確認するなどして、なるべく渋滞を回避するよう
にしましょう。また渋滞の際は、ブレーキペダルをゆるめて微前進し、
アクセルペダルをあまり踏まないようにしましょう。余分なガソリン
消費を抑えることができます。
環境に配慮した経済的な運転のためには、次のことを心がけてください。
276
4-6. 運転のアドバイス
◆
高速道路での運転
速度を抑え、一定速度で走行しましょう。また、料金所手前では早め
にアクセルをもどし、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。減速
時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができます。
◆
エアコンの ON / OFF
必要時以外は OFF にしましょう。余分なガソリン消費を抑えることが
できます。
夏季:外気温が高いときは、内気循環モードに設定しましょう。エア
コンへの負荷が減り燃費向上につながります。
冬季:ガソリンエンジン・車室内が暖まるまで、ガソリンエンジンが
自動停止しないので、燃料を消費します。また、過剰な暖房を
避けると、燃費向上につながります。
◆
タイヤ空気圧の点検
タイヤ空気圧はこまめに点検しましょう。タイヤ空気圧が適切でない
と、燃費の悪化につながります。
また、冬用タイヤは転がり抵抗が大きいため、乾燥した路面では燃費
の悪化につながります。季節、道路状況に応じて適切なタイミングで
タイヤを交換しましょう。
◆
荷物
重い荷物が積まれていると、燃費が悪化します。不要な荷物は、積ん
だままにせずに降ろしましょう。また、大型ルーフキャリアの装着も
重い荷物と同様に燃費の悪化につながります。
◆
走行前の暖機運転
ガソリンエンジンが冷えているときは、ガソリンエンジンの始動/停
止を自動的に行いますので、暖機運転は必要ありません。
なお短距離走行のくり返しは、暖機運転のためのガソリンエンジン始
動がひんぱんに行われることになりますので、燃費の悪化につながり
ます。
277
4
運転
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
●
補機バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン
※
(前 2 輪)を使用してください。
タイヤは 4 輪とも指定サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーン
※
はタイヤサイズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:→ P. 341)
※
G's を除く
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を溶かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬を迎える前の準備
運転する前に
運転するとき
278
4-6. 運転のアドバイス
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できなく
なるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトポジショ
ンを P にして駐車し、必ず輪止め
※
をしてください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
■
タイヤチェーンについて
X
G's を除く
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
前 2 輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取り扱い説明書に従う
●
取り付け後 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
X
G's
この車にはタイヤチェーンは装着できません。
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
駐車するとき
知識
279
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を推奨値に調整する
●
装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない
●
冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する
■
タイヤチェーン装着時の警告(G's を除く)
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30km/h のどちらか低い
方をこえる速度で走行しない
●
路面の凹凸や穴を避ける
●
急加速・急ハンドル・急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避ける
●
カーブの入り口手前で十分減速して、車のコントロールを失うのを防ぐ
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)
★
を使用しない
注意
■
タイヤチェーンの使用について(G's を除く)
トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。
トヨタ純正品以外のタイヤチェーンの中には、使用すると車体にあたり、走行
のさまたげとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
■
フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するとき
たたいて割らないでください。
フロントウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
280
4-6. 運転のアドバイス
室内装備・機能
281
5
5-1. エアコンの使い方
オートエアコン . . . . . .. 282
シートヒーター . . . . . .. 290
5-2. 室内灯のつけ方
室内灯一覧 . . . . . . . .. 291
・ フロントインテリア
ランプ. . . . . . . . . 292
・ パーソナルランプ . . . . 292
・ リヤインテリアランプ. .. 293
5-3. 収納装備の使い方
収納装備一覧. . . . . . ...294
・ グローブボックス. . . ..295
・ コンソールボックス. . ..295
・ カップホルダー/
ボトルホルダー/
ドアポケット . . . . . .296
・ 小物入れ . . . . . . . .299
・ カードホルダー. . . . ..300
ラゲージルーム内装備 . . ...301
5-4. その他の室内装備の使い方
その他の室内装備. . . . ...307
・ サンバイザー . . . . . .307
・ バニティミラー. . . . ..307
・ 時計. . . . . . . . . .308
・ アクセサリーソケット . ..309
・ アクセサリー
コンセント . . . . . . .310
・ アームレスト
(セカンドシート). . . ..316
・ コートフック . . . . . .316
・ アシストグリップ. . . ..317
・ パノラマルーフ
シェード . . . . . . . .318
・ ステアリングスイッチ . ..320
282
5-1. エアコンの使い方
オートエアコン
■
機能の切りかえと設定のしかた
を左右に倒して設定を行
う機能を選択する
選択中の機能が枠で囲まれます。
枠の横に表示される矢印は、次に枠を
移動できる方向を表しています。
風量
設定温度
吹き出し口
をまわして設定を変更する
設定温度に合わせて吹き出し口と風量を自動で調整します。
エアコン操作スイッチについて
1
1
2
3
2
283
5-1. エアコンの使い方
5
室内装備・機能
■
吹き出し口を切りかえる
上半身に送風
上半身と足元に送風
足元に送風
足元に送風・ガラスの曇りを取
る
を押す
※
吹き出し口と風量が自動で調整されます。
エアコン(冷房・除湿機能)の ON / OFF を切りかえるには
を押しま
す。(押すたびに機能の ON / OFF が切りかわります)
※
を押すと、自動で設定温度表示(
)が選択されます。
設定温度を上げるときは
を右にまわし、下げるときは左にま
わす
ファンを止めたいときは
を押す
■
オート設定時の作動表示灯について
風量や吹き出し口を切りかえると、AUTO スイッチの作動表示灯が消
灯しますが、操作した機能以外のオート設定は継続します。
1
2
3
4
オート設定で使用する
1
2
3
284
5-1. エアコンの使い方
■
内気循環/外気導入を切りかえるには
を押す
スイッチを押すたびに内気循環/外気導入が切りかわります。
内気循環を選択しているときは、スイッチの表示灯が点灯します。
■
フロントウインドウガラスの曇りを取るには
を押す
除湿機能が作動し、風量が増えます。内気循環にしている場合は、外気導入に
してください。(自動的に外気導入に切りかわることがあります)
風量を強くし、設定温度を上げると、より早く曇りを取ることができます。
曇りが取れたら再度
を押すと前のモードにもどります。
■
リヤウインドウデフォッガー & ミラーヒーター
★
リヤウインドウガラスの曇りを取るときや、ドアミラーから雨滴や霜
を取るときにご使用ください。
を押す
リヤウインドウデフォッガーとミラーヒーターは、しばらくすると自動的に
OFF になります。
■
花粉除去機能を使用するには
を押す
内気循環に切りかわり、上半身に送風して花粉を除去します。
外気温が低いときは、フロントウインドウガラスの曇りを防止するために除湿
機能が作動する場合があります。
花粉除去モードが OFF のときも花粉はフィルターで取り除かれています。
その他の機能
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
285
5-1. エアコンの使い方
5
室内装備・機能
■
フロントワイパーデアイサー
★
フロントウインドウガラスとワイパーブレードの凍結を防ぐためにご
使用ください。
スイッチを押す
フロントワイパーデアイサーが ON
のとき、スイッチの表示灯が点灯し
ます。
フロントワイパーデアイサーは、し
ばらくすると自動的に OFF になり
ます。
■
吹き出し口の位置
吹き出し口の切りかえ設定によ
り、風が出る位置や風量が変化し
ます。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
吹き出し口について
286
5-1. エアコンの使い方
■
風向きの調整と吹き出し口の開閉
X
中央
X
左右
風向きの調整
ノブに刻印されている矢印の
方向へ“カチッ”と音がする位
置まで動かし、閉じる
風向きの調整
ノブに刻印されている矢印の
方向へ“カチッ”と音がする
位置まで動かし、閉じる
1
2
1
2
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