Toyota Prius Alpha (2017 year). Manual japanese — part 3
31
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
図の部分を押して固定をはずし、
シートベルトを引き出す
“カチッ”と音がするまでプレー
ト B をバックル B に挿し込み、
結合する
“カチッ”と音がするまでプレー
ト A をバックル A に挿し込み、
ベルトを固定する
着け方(セカンドシート中央席)
1
プレート B
バックル B
2
プレート A
バックル A
3
32
1-1. 安全にお使いいただくために
プレート A に手を添えてバック
ル A の解除ボタンを押し、ベル
トを解除する
プレート AなどでバックルB のボ
タンを押し、プレート B を分離
する
プレート A、B を重ねて、ホル
ダーに挿し込む
確 実 に 固 定 さ れ る よ う、図 の よ う に
しっかりと挿し込みます。
バックル B を格納する
はずし方(セカンドシート中央席)
バックル A
解除ボタン
プレート A
1
プレート A
バックル B
プレート B
2
プレート B
プレート A
ホルダー
3
バックル B
4
33
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
解除ボタンを押しながら、アジャ
スターを下げる
アジャスターを上げる
“カチッ”と音がして固定されるところ
まで動かしてください。
前方・側方から強い衝撃を受けたと
き、シートベルトを引き込むことで
適切な乗員拘束効果を確保します。
前方・側方からの衝撃が弱いときや、う
しろからの衝撃、横転のときは通常は
作動しません。
■
シートベルトロックの解除方法
急停止や衝撃があったときベルトがロックされます。急に体を前に倒したり、
シートベルトをすばやく引き出してもロックする場合があります。一度ベルトを
強く引いてからゆるめ、ゆっくり動かせば、ベルトを引き出すことができます。
■
お子さまのシートベルトの使い方
この車のシートベルトは、シートベルトを着用するのに十分な、大人の体格を
持った人用に設計されています。
●
シートベルトが正しい位置で着用できない小さなお子さまの場合は、お子さま
の体に合ったチャイルドシートを使用してください。(→ P. 46)
●
シートベルトが正しい位置で着用できるお子さまの場合は、シートベルトの着
用のしかたに従ってください。(→ P. 30)
■
シートベルトプリテンショナーについて
シートベルトプリテンショナーは、一度しか作動しません。玉突き衝突などで連
続して衝撃を受けた場合でも、一度作動したあとは、その後の衝突では作動しま
せん。
シートベルトの高さ調節(フロント席)
解除ボタン
1
2
シートベルトプリテンショナー(フロント席)
知識
34
1-1. 安全にお使いいただくために
警告
急ブレーキや事故の際のけがを避けるため、次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
シートベルトの着用について
●
全員がシートベルトを着用する
●
シートベルトを正しく着用する
●
シートベルトは一組につき一人で使用する
お子さまでも一組のベルトを複数の人で使用しない
●
お子さまはリヤ席に座らせてシートベルトを着用させる
●
背もたれは必要以上に倒さず、上体を起こし、シートに深く座る
●
肩部ベルトを腕の下に通して着用しない
●
腰部ベルトはできるだけ低い位置に密着させ着用する
●
セカンドシート左右席・サードシート(7 人乗り車のみ)のシートベルトを使
用するときは、シートベルトがシートベルトハンガー(→ P. 122, 125)に
かかっていないことを確認する
●
セカンドシート中央席のシートベルトを
使用するときは、プレート B とバックル
B を結合する
プレート B
バックル B
35
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
警告
■
妊娠中の女性の場合
■
疾患のある方の場合
医師に注意事項を確認の上、必ず正しく着用してください。
■
お子さまを乗せるとき
お子さまをシートベルトで遊ばせないでください。
万一ベルトが首に巻き付いた場合、窒息など重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
誤ってそのような状態になってしまい、バックルもはずせない場合は、ハサミ
などでシートベルトを切断してください。
■
プリテンショナー付きシートベルトについて
シートベルトプリテンショナーが作動すると、SRS エアバッグ/プリテンショ
ナー警告灯が点灯します。その場合は、シートベルトを再使用することができ
ないため、必ずトヨタ販売店で交換してください。
医師に注意事項を確認の上、必ず正しく着
用してください。(→ P. 30)
通常の着用のしかたと同じように、腰部ベ
ルトが腰骨のできるだけ低い位置にかかる
ようにお腹のふくらみの下に、肩部ベルト
は確実に肩を通し、お腹のふくらみを避け
て胸部にかかるように着用してください。
ベルトを正しく着用していないと、衝突し
たときなどに、母体だけでなく胎児までが
重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
36
1-1. 安全にお使いいただくために
警告
■
シートベルトの損傷・故障について
●
ベルトやプレート、バックルなどは、シートやドアに挟むなどして損傷しない
ようにしてください。
●
シートベルトが損傷したときはシートベルトを修理するまでシートは使用し
ないでください。
●
プレートがバックルに確実に挿し込まれているか、シートベルトがねじれてい
ないかを確認してください。うまく挿し込めない場合はただちにトヨタ販売店
に連絡してください。
●
もし重大な事故にあったときは、明らかな損傷が見られない場合でも、シー
ト・シートベルトを交換してください。
●
プリテンショナー付きシートベルトの取り付けや取りはずし・分解・廃棄など
は、トヨタ販売店以外でしないでください。
不適切に扱うと、正常に作動しなくなり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合
死亡につながるおそれがあります。
37
1-1. 安全にお使いいただくために
1
安全・安心のために
SRS エアバッグ
イラストは 7 人乗り車で代表しています。
X
フロント SRS エアバッグ
運転席 SRS エアバッグ/助手席 SRS エアバッグ
(運転者と助手席乗員の頭や胸などへの衝撃を緩和)
X
SRS サイド&カーテンシールドエアバッグ
SRS サイドエアバッグ
(フロント席乗員の胸などへの衝撃を緩和)
SRS カーテンシールドエアバッグ
(フロント席とリヤ外側席乗員の主に頭部への衝撃を緩和)
SRS エアバッグは乗員に重大な危害がおよぶような強い衝撃を受けた
ときにふくらみ、シートベルトが体を拘束する働きと併せて乗員への衝
撃を緩和させます。
1
2
3
38
1-1. 安全にお使いいただくために
警告
■
SRS エアバッグについて
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
運転者と乗員すべてがシートベルトを正しく着用してください。
SRS エアバッグはシートベルトを補助するためのものです。
●
助手席 SRS エアバッグは強い力でふくらむため、特に乗員がエアバッグに近
付きすぎると、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあ
ります。乗員が SRS エアバッグのふくらむ場所に近い場合は特に危険です。
シートの背もたれを調整して、シートをできるだけ SRS エアバッグから離
し、まっすぐに座ってください。
●
お子さまがシートにしっかり座っていないと、SRS エアバッグのふくらむ衝
撃で重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。お
子さまが小さくてシートベルトを使用できないときは、チャイルドシートで
しっかり固定してください。
お子さまはセカンドシートまたはサードシート(7 人乗り車のみ)に乗せ、
チャイルドシートまたはシートベルトを着用させることをおすすめします。
(→ P. 46)
●
シートの縁に座ったり、ダッシュボードに
もたれかかったりしない
●
お子さまを助手席 SRS エアバッグの前に
立たせたり、ひざの上に抱いたりしない
●
運転者および助手席乗員は、ひざの上に何
も持たない
39
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
警告
■
SRS エアバッグについて
●
コートフックにハンガーなどの硬いものをかけないでください。
SRS カーテンシールドエアバッグが作動したときに投げ出されて重大な傷害
におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
ドアやフロントピラー・センターピラー・
リヤピラー・ルーフサイドレールへ寄りか
からない
●
助手席では、ドアに向かってひざをついた
り、窓から顔や手を出したりしない
●
ダッシュボード・ハンドルのパッド部分な
どには何も取り付けたり、置いたりしない
●
ドア・フロントガラス・ドアガラス・フロ
ントピラーおよびリヤピラー・ルーフサイ
ドレール・アシストグリップなどには何も
取り付けない
(速度制限ラベルを除く:→ P. 420)
40
1-1. 安全にお使いいただくために
警告
■
SRS エアバッグについて
●
SRS サイドエアバッグがふくらむ場所を覆うようなシートアクセサリーを使
用しないでください。エアバッグが作動する際、アクセサリーが干渉するおそ
れがあります。そのようなアクセサリーがエアバッグが正常に作動するのをさ
またげ、システムを不能にしたり、またはエアバッグが誤って作動したりし
て、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
SRS エアバッグシステム構成部品の周辺は、強くたたくなど過度の力を加え
ないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなるおそれがあります。
●
SRS エアバッグがふくらんだ直後は、構成部品が熱くなっているため、ふれ
ないでください。
●
SRS エアバッグがふくらんだあとに、もし呼吸が苦しく感じたら、ドアやド
アガラスを開けて空気を入れるか、安全を確認して車外に出てください。皮膚
の炎症を防ぐため、残留物はできるだけ早く洗い流してください。
●
SRS エアバッグが収納されているパッド部およびフロントピラーガーニッシュ
部に傷が付いていたり、ひび割れがあるときはそのまま使用せず、トヨタ販売
店で交換してください。
■
改造・廃棄について
トヨタ販売店への相談なしに、次の改造・廃棄をしないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなったり、誤ってふくらむなどして、重大
な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
SRS エアバッグの取りはずし・取り付け・分解・修理
●
ハンドル・インストルメントパネル・ダッシュボード・シート・シート表皮・
フロントピラー・センターピラー・リヤピラー・ルーフサイドレール周辺の修
理・取りはずし・改造
●
フロントフェンダー・フロントバンパー・車内側面部の修理、改造
●
グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)・除雪装置・ウィンチなどの
取り付け
●
サスペンションの改造
●
CD プレーヤー・無線機などの電化製品の取り付け
41
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
■
SRS エアバッグが作動すると
●
SRS エアバックは高温のガスにより非常に速い速度でふくらむため、すり傷・
やけど・打撲などを受けることがあります。
●
作動音と共に白いガスが発生します。
●
フロント席・フロントピラー・リヤピラー・ルーフサイドレールの一部分など
だけでなくエアバッグ構成部品(ハンドルのハブ・エアバッグカバー・インフ
レーター)も数分間熱くなることがあります。エアバッグそのものも熱くなり
ます。
●
フロントウインドウガラスが破損することがあります。
■
SRS エアバッグが作動するとき(フロント SRS エアバッグ)
●
フロント SRS エアバッグは、衝撃の強さが設定値(移動も変形もしない固定さ
れた壁に、車速約 20 ∼ 30km/h で正面衝突した場合の衝撃の強さに相当する
値)以上の場合に作動します。
ただし、次のような場合はエアバッグが作動する車速は設定値より高くなりま
す。
・ 駐車している車や標識のような衝撃によって移動や変形するものに衝突した
場合
・ もぐり込むような衝突の場合(例えば、車両前部がもぐり込む、下に入り込
む、トラックの下敷きになるなど)
●
衝突条件によってはシートベルトプリテンショナーのみ作動する場合がありま
す。
知識
42
1-1. 安全にお使いいただくために
■
SRS エアバッグが作動するとき
(SRS サイド&カーテンシールドエアバッグ)
●
SRS サイド&カーテンシールドエアバッグは、衝撃の強さが設定値(約 1.5t の
車両が、約 20 ∼ 30km/h の速度で客室へ直角に衝突した場合の衝撃の強さに
相当する値)以上の場合に作動します。
●
前面衝突時でも、特に衝撃が大きい場合は左右の SRS サイド & カーテンシール
ドエアバッグが開く場合があります。
■
衝突以外で作動するとき
次のような状況で車両下部に強い衝撃を受けたときも、フロント SRS エアバッ
グと SRS サイド&カーテンシールドエアバッグが作動する場合があります。
■
SRS エアバッグが作動しないとき(フロント SRS エアバッグ)
フロント SRS エアバッグは、側面や後方からの衝撃・横転・または低速での前
方からの衝撃では、通常は作動しせん。ただし、それらの衝撃が前方への減速を
十分に引き起こす場合には、フロント SRS エアバッグが作動することがありま
す。
●
縁石や歩道の端など、固いものにぶつかっ
たとき
●
深い穴や溝に落ちたり、乗りこえたとき
●
ジャンプして地面にぶつかったり、道路か
ら落下したとき
●
側面からの衝突
●
後方からの衝突
●
横転
43
1-1. 安全にお使いいただくために
安全・安心のために
1
■
SRS エアバッグが作動しないとき
(SRS サイド&カーテンシールドエアバッグ)
斜めから衝撃を受けた場合や、客室部分以外の側面に衝撃を受けたときには、
SRS サイド&カーテンシールドエアバッグが作動しない場合があります。
SRSサイド&カーテンシールドエアバッグは、後方からの衝撃・横転・または低
速での前方や側面からの衝撃では、通常は作動しません。
●
客室部分以外の側面への衝撃
●
斜めからの衝撃
●
後方からの衝突
●
横転
44
1-1. 安全にお使いいただくために
■
トヨタ販売店に連絡が必要な場合
次のような場合には、点検・修理が必要になります。できるだけ早くトヨタ販売
店へご連絡ください。
●
いずれかの SRS エアバッグがふくらんだとき
●
フロント SRS エアバッグはふくらまな
かったが、事故で車両の前部が衝突したと
き、または破損・変形などがあるとき
●
SRS サイド & カーテンシールドエアバッ
グはふくらまなかったが、事故でドアおよ
びその周辺部分を衝突したとき、または破
損・変形などがあるとき
●
ハンドルのパッド部分・ダッシュボードの
助手席SRSエアバッグ付近が傷付いたり、
ひび割れたり、その他の損傷を受けたとき
●
SRS サイドエアバッグが内蔵されている
シート表面が傷付いたり、ひび割れたり、
その他の損傷を受けたとき
●
SRS カーテンシールドエアバッグが内蔵
されているフロントピラー・リヤピラー
部・ルーフサイド部が傷付いたり、ひび割
れたり、その他の損傷を受けたとき
45
1-1. 安全にお使いいただくために
1
安全・安心のために
お子さまの安全のために
●
お子さまにも必ずシートベルトを着用させてください。シートベルト
を正しく着用できない小さなお子さまを乗せるときは、適切な子供専
用シートをご用意ください。(→ P. 46)
●
運転装置にふれるのを防ぐため、お子さまはリヤシートに乗せること
をおすすめします。
●
走行中にドアを開けたり、パワーウインドウを誤操作したりしないよ
うに、チャイルドプロテクター(→ P. 101)・ウインドウロックス
イッチ(→ P. 134)をご使用ください。
●
小さなお子さまには、パワーウインドウ・ボンネット・バックドアや
シートなど、体を挟まれるおそれがある装備類を操作させないでくだ
さい。
お子さまを乗せるときは、次のことをお守りください。
警告
●
お子さまを車の中に残したままにしないでください。車内が高温になって熱射
病や脱水症状になり、重大な健康障害におよぶか、最悪の場合死亡につながる
おそれがあります。
また、お子さまが車内の装置を操作し、ドアガラスなどに挟まれたり、発炎筒
などでやけどしたり、運転装置を動かして、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
●
車にお子さまを乗せる場合は、お子さまの安全を確保するための注意事項や
チャイルドシートの取り付け方などをまとめた「チャイルドシートの取り付
け」を参照してください。(→ P. 54
)
46
1-1. 安全にお使いいただくために
子供専用シート
●
車の仕様やお子さまの年齢、体格に合わせて、適切な子供専用シート
をお選びください。
●
子供専用シートの取り付け方法および取りはずし方は、それぞれの子
供専用シートに付属の取り扱い説明書をお読みください。
●
この車は 2006 年 10 月 1 日施行の保安基準に適合した ISOFIX 対応
チャイルドシート固定専用バーを標準装備しています。
■
質量グループについて
ECE R44
※
の基準に適合する子供専用シートはお子さまの体重によ
り次の 5 種類に分類されます。
グループ 0 :10kg まで
グループ 0+:13kg まで
グループⅠ :9 ∼ 18kg
グループⅡ :15 ∼ 25kg
グループⅢ :22 ∼ 36kg
この本では代表的な次の 3 種類の子供専用シートをシートベルトで固
定する方法を紹介します。
※
ECE R44 は、子供専用シートに関する国際法規です。
■
サイズ等級、固定具について
子供専用シートに表示される分類記号と、それにともなう取り付け器
具の記号になります。
子供専用シートの固定機構を使用して、子供専用シートを固定すること
ができます。
知っておいていただきたいこと
子供専用シートの適合性一覧表について
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