Toyota Crown Athlete (2017 year). Manual japanese — part 12
175
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
EV ドライブモードの自動解除について
EV ドライブモードで走行中、次のときは自動的に通常走行(ガソリンエンジン
と電気モーターによる走行)になることがあります。EV ドライブモードが解除
されるときは、ブザーが鳴り、EV ドライブモード表示灯が点滅したあと、消灯
します。
●
駆動用電池の充電量が低下したとき
エネルギーモニターに表示される駆動用電池の残量が少ない状態(→ P. 93)
●
車速が高いとき
●
アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など
■
EV ドライブモードの走行可能距離
EV ドライブモードの走行可能距離は数百 m から約 1km 程度です。ただし、車
両の状況によっては EV ドライブモードが使用できない場合があります。(走行
距離は、駆動用電池の充電量や走行状態によって異なります)
■
燃費について
ハイブリッドシステムは、通常走行(ガソリンエンジンと電気モーターによる走
行)において、最も燃費がよくなるように制御されています。EV ドライブモー
ドを多用すると、燃費が悪くなることがあります。
警告
■
走行中の警告
EV ドライブモードではエンジン音がしないため、周囲の人が車両の発進や接
近に気が付かない場合があります。車両接近通報装置が ON でも、周囲の騒音
などが大きい場合は、車両の接近に気が付かない場合がありますので、十分注
意してください。特に車両接近通報装置を OFF にしているときは、注意が必
要です。
176
4-2. 運転のしかた
トランスミッション
パワースイッチが ON モードの状態で、ブレーキペダルを踏んだま
ま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから行っ
てください。
※1
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
※2
S モードはシフトレンジを選択することで、加速力やエンジンブレーキ力を切
りかえることができます。
シフトレバーの動かし方
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的および状態
P
駐車またはハイブリッドシステムの始動
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※1
S
S モード走行
※2
(→ P. 178)
177
4-2. 運転のしかた
4
運転
車両設定スイッチを押す
「走行モード」を選択し、各走行
モードを選択する
NORMAL
通常走行に適しています。
POWER / SPORT
※
ステアリングの応答性および
ハイブリッドシステムの制御
により、アクセルレスポンスを
向上させ、山岳路などできびき
びとした走りを楽しみたいと
きに適しています。
※
ロイヤル:POWER
アスリート:SPORT
ECO(エコドライブモード)
通常にくらべてアクセルペダルの踏み込みに対するトルクの発生が
ゆるやかになり、またエアコン(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費
を向上させる走行に適しています。
SNOW(スノーモード)
雪道など、すべりやすい路面での発進・走行するときに選択してく
ださい。
「NORMAL」、「ECO」選択時に押すことができます。
解除するにはもう一度押します。
NORMAL・POWER / SPORT・ECO のモードを切りかえるには、選
択されていないいずれかのモードを選択します。
また、エコドライブモードが ON の状態はパワースイッチを OFF にして
も記憶されています。
「POWER / SPORT」、「ECO」、「SNOW」を選択時、マルチインフォメーショ
ンディスプレイ内の表示灯が点灯します。
走行モードの選択
1
2
1
2
3
4
178
4-2. 運転のしかた
シフトレバーを S ポジションにすると、S モードに切りかわります。シ
フトレバーの操作で思い通りのシフトレンジを選択し、運転することが
できます。シフトレバーの “ − ” 側または “ + ” 側の操作でシフト
レンジを選択することができます。
シフトアップ
シフトダウン
シフトレバーを操作するごとに1速ず
つ変速します。
“ + ” 側へ押し続けたときは、S6 に
なります。
S1から S6レンジのあいだで選択され
ているシフトレンジがメーターに表示
されます。
S ポジションへ操作したときの初期レンジは、車速に応じて S2・S3・S4 もしく
は S5 に設定されます。
■
シフトレンジ機能
●
加速力・エンジンブレーキ力は、6 段階から選択が可能です。
●
シフトレンジの数字が小さい方が、加速力・エンジンブレーキ力は
大きくなり、エンジン回転数も高くなります。
●
1 から 5 のシフトレンジでの加速時は、車速に応じて、シフトレンジ
が自動的に切りかわります。
■
シフトダウン制限警告ブザー
安全や走行性能を確保するため、シフトダウン操作には制限があり、シフトレ
バーを操作してもシフトダウンできない場合があります。(このときブザーが 2
回鳴ります)
■
スノーモード、POWER / SPORT の自動解除
●
スノーモードまたは POWER / SPORT を選択して走行後、ハイブリッドシス
テムを停止すると、自動的に NORMAL に切りかわります。
●
POWER / SPORT 選択時に「SNOW」を押すと NORMAL(スノーモード)に
切りかわります。
S モードでのシフトレンジ選択
1
2
知識
179
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
駆動力の抑制について(ドライブスタートコントロールシステム)
次のような通常と異なる操作が行われた場合、駆動力を抑制する場合がありま
す。
●
アクセルペダルを踏み込んだまま、シフトレバーを操作した(R から D または S、
D または S から R、N から R、P から D または S、P から R)とき。
この場合、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されま
す。(→ P. 393)
●
後退時にアクセルペダルを踏みすぎたとき。
■
レーダークルーズコントロールを使って走行しているとき
エンジンブレーキを目的に次の操作を行っても、レーダークルーズコントロール
が解除されないため、エンジンブレーキは効きません。
●
S モード走行時に 5 または 4 へシフトダウンしたとき
●
D ポジションで走行中に走行モードを POWER / SPORT にしたとき
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
シフトロックシステム
シフトロックシステムは、発進時のシフトレバーの誤操作を防ぐシステムです。
パワースイッチが ON モードでブレーキペダルを踏んだ状態でなければ、シフト
レバーを P からシフトできません。
■
エコドライブモード時のエアコン作動について
エコドライブモードは、暖房/冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図って
います。空調の効きをよりよくしたいときは、風量の調整またはエコドライブ
モードの解除をしてください。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
ブレーキペダルを踏んでいることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだ状態でシフトレバーがシフトできない場合、シフトロッ
クシステムなどの故障が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
ただし一時的な処置として、次の方法でシフトレバーをシフトすることができま
す。
シフトロック解除のしかた:
パーキングブレーキをかける
パワースイッチを OFF にする
ブレーキペダルを踏む
1
2
3
180
4-2. 運転のしかた
カバーをはずす
傷が付くのをふせぐため、マイナスドライ
バーの先端に布などを巻いて保護してく
ださい。
シフトロック解除ボタンを押す
ボタンを押しているあいだは、レバーをシ
フトできます。
警告
■
すべりやすい路面を走行するとき
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
■
シフトロック解除時の事故を防ぐために
シフトロック解除ボタンを押すときは、必ずパーキングブレーキをかけブレー
キペダルを踏んでください。
誤ってアクセルペダルを踏んでいると、シフトロック解除ボタンを押してシフ
トレバーを操作したときに、車が急発進して思わぬ事故につながり、重大な傷
害におよぶか最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
注意
■
駆動用電池の充電について
シフトレバーが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は充電
されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不能に
なるおそれがあります。
4
5
181
4
運転
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
左折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで左側方向指示灯が点
滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで右側方向指示灯が点
滅します。
右折
■
作動条件
パワースイッチが ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったとき
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
182
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるには、
右足でブレーキペダルを踏みなが
ら、左足でパーキングペダルをいっ
ぱいまで踏み込む
(再度踏み込むと解除される)
■
駐車するとき
→ P. 158
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 272
■
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー
→ P. 388
操作のしかた
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
183
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
車 幅灯・尾 灯・番号灯・イ
ンストルメントパネルラン
プを点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ヘッドランプ・LED デイラ
イト(→ P. 184)・車幅灯
などを自動点灯・消灯
(パワースイッチが ON モー
ドのとき)
消灯
ヘッドランプ点灯時ハイビーム
に切りかえ
レバーをもとの位置へもどすとロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
1
2
3
4
ハイビームにする
1
2
184
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチを操作すると、マルチインフォメーションディスプレイ
にランプスイッチの状態が約 3 秒間表示されます
現在のスイッチ位置
選択されているスイッチ位置が明るく
表示されます。
ハイビーム切りかえ操作表示
アダプティブハイビームシステムス
イッチ/オートマチックハイビームが
ON のときに表示されます。
アダプティブハイビームシステ
ム表示
★
オートマチックハイビーム
表示
★
アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビームが作動すると明る
くなります。
AFS は、交差点やカーブで優れた視認性を確保するため、ハンドル操作
によって変化するタイヤの角度や車速に応じて、ヘッドランプの光軸を
自動で調整します。
車速が 10km/h 以上のときに作動します。
■
LED デイライト
日中での走行時、自車が他の運転者から見やすくなるように、ハイブリッドシス
テム始動後、パーキングブレーキを解除し、ランプスイッチを AUTO にすると
LED デイライトが自動で点灯します。(車幅灯より明るく点灯します。)
LED デイライトは夜間の使用を意図したものではありません。
マルチインフォメーションディスプレイ
1
2
3
AFS(アダプティブフロントライティングシステム)
★
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
185
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
■
ライトセンサー
■
ランプ消し忘れ防止機能
パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にして運転席ドアを開けると
すべてのランプが自動的に消灯します。
再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラン
プスイッチを OFF にもどし、再度
または
の位置にします。
■
オートレベリングシステム
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
カスタマイズ機能
ライトセンサーの感度の設定やマルチインフォメーションディスプレイ表示の
有無を変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 459)
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをウインドウガラスに貼
らないでください。周囲からの光がさえぎら
れると、自動点灯・消灯機能が正常に働かな
くなります。
注意
■
補機バッテリーあがりを防止するために
ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。
186
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
アダプティブハイビームシステム
★
●
車速に応じて、ハイビームの明るさと照らす範囲を調整します。
●
カーブを走行しているとき、進行方向側をハイビームでより明るく照
らします。
●
前方車両の周辺を遮光したハイ
ビームを点灯します。(遮光ハイ
ビーム)
●
先行車との距離に応じて、ロービームの照らす範囲を調整します。
アダプティブハイビームシステムは、インナーミラーに設置されたカメ
ラセンサーにより前方車両のランプや街路灯などの明るさを判定し、
ヘッドランプの配光を制御します。
警告
■
安全にお使いいただくために
アダプティブハイビームシステムを過信しないでください。運転者は常に自ら
の責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビー
ムとロービームを切りかえてください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
187
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
ラ ン プ ス イ ッ チ を
ま た は
にし、レバーを前方へ押す
アダプティブハイビームシステ
ムスイッチを押す
ヘッドランプが点灯しているとき、ア
ダプティブハイビームシステム表示灯
が点灯します。
ランプスイッチを操作すると、マル
チインフォメーションディスプレ
イに約 3 秒間表示されます。
ヘッドランプが点灯しておりラン
プスイッチがハイビーム位置のと
き、アダプティブハイビームシステ
ム表示が明るくなります
アダプティブハイビームシステムの使い方
1
2
マルチインフォメーションディスプレイ
188
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
アダプティブハイビームシステム表
示灯が消灯します。
アダプティブハイビームシステムに
もどすには、再度レバーを前方に押
します。
■
ハイビームへの切りかえ
アダプティブハイビームシステ
ムスイッチを押す
アダプティブハイビームシステム表
示灯が消灯し、ハイビーム表示灯が
点灯します。
アダプティブハイビームシステムに
もどすには、再度スイッチを押しま
す。
手動切りかえのしかた
189
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
●
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
・ ランプを点灯した対向車または先行車が存在しない
●
次の条件のいずれかのとき、対向車または先行車の位置に応じて、ロー
ビームが点灯します。
・ 車速が約 25km/h 以下
・ 車両前方が明るい
・ 前方車両の動きが速く、その車両にまぶしさを与える
●
次の条件をすべて満たしたとき、対向車または先行車の位置に応じて、
遮光ハイビームへ切りかわります。
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
●
次の条件をすべて満たし、車速が約15∼30km/hで住宅地を走行して
いると判断した場合、左側ヘッドランプはロービーム、右側ヘッドラ
ンプはハイビームを点灯します。
・ 車両前方が暗い
・ ランプを点灯した対向車または先行車がいない
ハイビーム・ロービーム・遮光ハイビームの自動切りかえ条件
190
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
作動条件
エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき
■
アダプティブハイビームシステムについて
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームや遮光ハイビームに切りかわら
ない場合があります。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで対向車や先行車が見え隠れする
とき
●
対向車のフォグランプにより、ハイビームからロービームや遮光ハイビームに
切りかわる場合があります。
●
街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームや遮光ハイビームに切りかわる場合や、遮光範囲が変化する場
合があります。
●
次の原因により、遮光範囲の追従速度やロービームの切りかえのタイミングが
変化する場合があります。
・ 対向車または先行車のランプの明るさ
・ 対向車または先行車の動きや向き
・ 対向車または先行車のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 対向車または先行車が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
アダプティブハイビームシステムは車両前方にあるランプの明るさなどで周囲
の状況を認識します。従って、ハイビーム・ロービーム・遮光ハイビームが運
転者の感覚に合わず切りかわる場合があります。
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
知識
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