Toyota Prius PHV (2017 year). Manual japanese — part 33

511

5-5. 運転支援装置について

5

運転

EPS モーターの作動音

ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ ウィーン ” という音)が聞こえ
ることがありますが、異常ではありません。

EPS の効果が下がるとき

停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドルが重く感じられるよう
になります。その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、ハイブリッドシス
テムを停止してください。10 分程度でもとの状態にもどります。

パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて

→ P. 653

TRC や VSC の自動復帰について

TRC や VSC を作動停止にしたあと、次のときはシステム作動可能状態にもどり
ます。

パワースイッチを OFF にしたとき

(TRC のみを作動停止にしている場合)車速が高くなったとき

ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による自動復帰はあ
りません。

ヒルスタートアシストコントロールの作動条件

次のときシステムが作動します。

シフトポジションが P または N 以外(前進または後退での上り坂発進時)

車両停止状態

アクセルペダルを踏んでいない

パーキングブレーキがかかっていない

ヒルスタートアシストコントロールの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

シフトポジションを P または N にした

アクセルペダルを踏んだ

パーキングブレーキをかけた

ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した

512

5-5. 運転支援装置について

緊急ブレーキシグナルの作動条件

次のときシステムが作動します。

非常点滅灯が点滅していないこと

車速 55km/h 以上

ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された

緊急ブレーキシグナルの自動解除

次のいずれかのときシステムが解除されます。

非常点滅灯を点滅させた

ブレーキペダルを離した

車両の減速度から急ブレーキではないと判断された

警告

ABS の効果を発揮できないとき

タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)

雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき

ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき

ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。

泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき

タイヤチェーンを装着しているとき

道路のつなぎ目など、段差をこえたとき

凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき

TRC や VSC の効果を発揮できないとき

すべりやすい路面では、TRC や VSC が作動していても、車両の方向安定性や
駆動力が得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような
状況では、特に慎重に運転してください。

513

5-5. 運転支援装置について

5

運転

警告

ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき

ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。

ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐車するための機能でありませんので、同機能を坂道での駐停車のために使
用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

スリップ表示灯が点滅しているとき

TRC・VSC・ABS が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心
がけてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
表示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。

TRC や VSC を OFF にするとき

TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。

タイヤまたはホイールを交換するとき

4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 703)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC など、運転を補助するシステ
ムが正常に作動しません。タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ
販売店に相談してください。

タイヤとサスペンションの取り扱い

問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。

514

5-6. 運転のアドバイス

寒冷時の運転

次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。

・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液

補機バッテリーの点検を受けてください。

冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(前部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも指定サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーンは
タイヤサイズに合ったものを使用してください。

(タイヤについて:→ P. 600)

状況に応じて次のことを行ってください。

ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を溶かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。

フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。

外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。

乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。

ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。

寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。

冬を迎える前の準備

運転する前に

運転するとき

515

5-6. 運転のアドバイス

5

運転

パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できなく
なるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトポジショ
ンを P にして駐車し、必ず輪止め

をしてください。

輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。

輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。

タイヤチェーンについて

取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。

安全に作業できる場所で行う

前 2 輪に取り付ける

タイヤチェーンに付属の取り扱い説明書に従う

取り付け後 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う

寒冷地用ワイパーブレードについて

降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。

高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。

寒冷時の燃費・電費について

一般に自動車は、寒冷時は車両各部(トランスミッション・タイヤなど)の抵抗
が増え、走行時に消費されるエネルギーが増加するため、燃費が下がりやすくな
ります。

この車も同様に、寒冷時は燃費・電費の数値が低下しやすくなります。

駐車するとき

知識

516

5-6. 運転のアドバイス

警告

冬用タイヤ装着時の警告

次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

指定サイズのタイヤを使用する

空気圧を推奨値に調整する

装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない

冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する

タイヤチェーン装着時の警告

次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30km/h のどちらか低い
方をこえる速度で走行しない

路面の凹凸や穴を避ける

急加速・急ハンドル・急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避ける

カーブの入り口手前で十分減速して、車のコントロールを失うのを防ぐ

LDA(レーンディパーチャーアラート)

を使用しない

注意

タイヤチェーンの使用について

トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。
トヨタ純正品以外のタイヤチェーンの中には、使用すると車体にあたり、走行
のさまたげとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。

フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するとき

たたいて割らないでください。
フロントウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

室内装備・機能

517

6

6-1. エアコンの使い方

オートエアコン

(ナビゲーションシステム

非装着車). . . . . . . . 518

オートエアコン

(ナビゲーションシステム

装着車). . . . . . . . . 529

リモートエアコン

システム . . . . . . . ... 542

ステアリングヒーター/

シートヒーター

(快適温熱シート). . . . 546

6-2. 室内灯のつけ方

室内灯一覧 . . . . . . . .. 548

・ フロント

インテリアランプ . . . . 549

・ マップランプ . . . . . . 549

・ リヤインテリアランプ. .. 550

6-3. 収納装備の使い方

収納装備一覧. . . . . . ...551

・ グローブボックス. . . ..552

・ コンソールボックス. . ..552

・ カップホルダー. . . . ..553

・ ボトルホルダー/

ドアポケット . . . . . .554

・ 小物入れ . . . . . . . .555

・ カードホルダー. . . . ..556

ラゲージルーム内装備 . . ...557

6-4. その他の室内装備の使い方

その他の室内装備. . . . ...562

・ サンバイザー . . . . . .562

・ バニティミラー. . . . ..562

・ アクセサリーソケット . ..563

・ アクセサリー

コンセント . . . . . . .564

・ ワイヤレス充電器

(おくだけ充電). . . . ..572

・ コートフック . . . . . .578

・ アシストグリップ. . . ..578

・ ステアリングスイッチ . ..579

518

6-1. エアコンの使い方

オートエアコン(ナビゲーションシステム

非装着車)

温度を調整する

設定温度を上げるときは温度調
整ノブを上に、下げるときは下に
操作する

風量を切りかえる

風量を増やすときは風量切りか
えノブを上に、減らすときは下に
操作する

風量は 7 段階に調整できます。

を押すと、ファンが止まり

ます。

:メーカーオプションのナビゲーションシステム

設定温度に合わせて吹き出し口と風量を自動で調整します。

基本操作

温度調整ノブ

風量切りかえノブ

519

6-1. エアコンの使い方

6

室内装備・機能

吹き出し口を切りかえる

吹き出し口切りかえノブを上下
に操作する

操作するたびに、吹き出し口が切り
かわります。

上半身に送風

上半身と足元に送風

足元に送風

足元に送風・フロントウインド
ウガラスの曇りを取る

S-FLOW モード

S-FLOW モードではフロント席への送風を優先させ、リヤ席への送風
および空調の効きを抑えます。乗員が運転席のみの場合は、運転席の
みの送風に切りかわります。

ただし、助手席のサイド吹き出し口からは常時送風されます。

S-FLOWモードは、設定温度や外気温度に応じて自動的に作動します。

(→ P. 525)

を押すと、S-FLOW モードの ON / OFF を手動で切りかえることがで

きます。
S-FLOW モードのときは、

の作動表示灯が点灯します。

その他の機能

内気循環/外気導入を切りかえる(

P. 521)

フロントウインドウガラスの曇りを取る(

P. 521)

リヤウインドウガラスの曇りやミラーの霜を取る(

P. 522)

吹き出し口
切りかえノブ

1
2
3
4

520

6-1. エアコンの使い方

を押す

温度を設定する(→ P. 518)

ファンを止めたいときは、

を押す

オート設定時の作動表示灯について

風量や吹き出し口を切りかえると、

の作動表示灯が消灯します

が、操作した機能以外のオート設定は継続します。

オート設定で使用する

1

2

3

521

6-1. エアコンの使い方

6

室内装備・機能

内気循環/外気導入を切りかえる

を押す

押すたびに内気循環/外気導入が切りかわります。

内気循環を選択しているときは、

の表示灯が点灯します。

エコ空調モードを使用する

燃費性能を優先した作動に切りかえることができます。(→ P. 526)

を押す

押すたびにエコ空調モードの ON / OFF が切りかわります。
エコ空調モードのときは、モニター部に「ECO」が表示されます。

フロントウインドウガラスの曇りを取る

フロントウインドウガラス、運転席・助手席ドアガラスの曇りを取る
ときに使用してください。

を押す

除湿機能が作動し、風量が増えます。内気循環にしている場合は、外気導入に
してください。(自動的に外気導入に切りかわることがあります)
風量を強くし、設定温度を上げると、より早く曇りを取ることができます。

作動中は、

の作動表示灯が点灯します。

曇りが取れたら再度

を押すと前のモードにもどります。また、作動中に

パワースイッチを OFF にしても、前のモードにもどります。

その他の機能

522

6-1. エアコンの使い方

リヤウインドウデフォッガー & ミラーヒーター

リヤウインドウガラスの曇りを取るときや、ドアミラーから雨滴や霜
を取るときに使用してください。

を押す

押すたびに ON / OFF が切りかわります。

ON のときは、

の作動表示灯が点灯します。

リヤウインドウデフォッガーとミラーヒーターは、しばらくすると自動的に
OFF になります。

ウインドシールドデアイサー

フロントウインドウガラスとワイパーブレードの凍結を防ぐために使
用してください。

スイッチを押す

押すたびに ON / OFF が切りかわ
ります。
ON のときは、スイッチの作動表示
灯が点灯します。

ウインドシールドデアイサーは、し
ばらくすると自動的に OFF になり
ます。

エコジャッジ(空調スコア)について

→ P. 270

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

523

6-1. エアコンの使い方

6

室内装備・機能

吹き出し口の位置

吹き出し口の切りかえ設定によ
り、風が出る位置や風量が変化し
ます。

風向きの調整

ノブを上下左右に動かす

吹き出し口の開閉

吹き出し口について

X

助手席サイド/運転席サイド

X

中央

開ける

閉める

開ける

閉める

1
2

1
2

524

6-1. エアコンの使い方

暖房について

HV モード時は、エンジン冷却水の排熱による暖房を行うため、ガソリンエンジ
ンが作動することがあります。

EV モード時は、ヒートポンプによる暖房を行います。

・ ヒートポンプの特性上、外気温が低いときや雪が降っているときなどには、

従来の車両にくらべて暖房が効きにくい場合や、温風が出ない場合がありま
す。

・ 室外熱交換器に着霜している場合は、運転の前にリモートエアコンシステム

を作動させると、室外熱交換器の着霜を取り除くことができます。

(→ P. 542)。

着霜している場合、リモートエアコンシステムは除霜してから暖房運転を開
始します。

が ON のときに最適な暖房を行うように設定されているため、風量設

定を上げても所定の暖房能力が出ない場合があります。

次のときは、EV モードであってもエンジン冷却水の排熱による暖房を行うた
め、ガソリンエンジンが作動することがあります。

・ 外気温が約− 10 ℃以下のとき

が ON のとき

オート設定の作動について

風量は温度設定と外気の状態により自動で調整されるため、

を押した直

後、温風や冷風の準備ができるまでしばらく送風が停止する場合があります。

知識

・ ヒートポンプの暖房運転中に室外熱交

換器に着霜すると、風量が低下して暖房
が効きにくくなる場合がありますが、異
常ではありません。
この場合、設定温度を上げても吹き出し
口から出る風の温度が上がらないこと
があります。

室外熱交換器

525

6-1. エアコンの使い方

6

室内装備・機能

エアコン作動時の水滴について

エアコン設定内容の確認表示

S-FLOW モードの作動について

オート設定で使用しているとき、リヤ席ドアを開閉すると S-FLOW モードは作

動しません。

を押すと、S-FLOW モードにもどります。

マルチインフォメーションディスプレイでエアコンの設定を変更する

マルチインフォメーションディスプレイの

画面からエアコンの設定を変更

することができます。(→ P. 269)

エアコンの作動中に室外熱交換器・アキュム
レーター・エアコン配管が結露・着霜する場
合があります。

エアコンの作動中や作動後に、車の下に水滴
が落ちることがありますが、異常ではありま
せん。

エアコンの設定を変更すると、マルチイン
フォメーションディスプレイにエアコン設
定内容の確認画面が表示されます。

メーターコントロールスイッチの

を押

すと、前の画面表示にもどります。

を押すと、マルチインフォメーショ

ンディスプレイに S-FLOW モードの作動
状態が表示されます。

アキュムレーター

室外熱交換器

526

6-1. エアコンの使い方

ガラスの曇りについて

車 室 内 の 湿 度 が 高 い と き は ガ ラ ス が 曇 り や す く な り ま す。そ の 場 合 は、

を ON にすると、吹き出し口から除湿された風が出るため、効果的に曇

りを取ることができます。

を ON から OFF にすると、ガラスが曇りやすくなります。

内気循環を使うとガラスが曇る場合があります。

フロントウインドウガラス内側の曇り検知機能について

オート設定時、湿度センサー(→ P. 528)でフロントウインドウガラス内側の
曇りを検知し、エアコンを自動的に制御して曇りを防ぎます。

外気導入・内気循環について

トンネルや渋滞などで、汚れた外気を車内に入れたくないときや、外気温度が
高いときに冷房効果を高めたい場合は、内気循環にすると効果的です。

設定温度や室内温度などにより、自動的に切りかわる場合があります。

駐車時外気導入システム

駐車時に自動で外気導入に切りかえることにより駐車中の換気をうながし、始動
時に発生する臭いを緩和します。

エコ空調モードのエアコン作動について

エコ空調モードは燃費性能を優先させるため、空調システムが次のように制御
されます。

・ エンジン回転数やコンプレッサーの作動を制御し、暖房/冷房の能力を抑制

します。

・ オート設定での使用時、ファンの風量を抑制します。

空調の効きをよりよくしたいときは、次の操作を行ってください。

・ 風量を調整する
・ 温度を調整する
・ エコ空調モードを解除する

走行モードをエコドライブモードにすると、自動でエコ空調モードに切りかわ

ります。この場合でも、

を押すとエコ空調モードを解除できます。

(→ P. 445)

外気温度が 0 ℃近くまで下がったとき

を押しても除湿機能が作動しない場合があります。

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