Toyota Vitz (2017 year). Manual japanese — part 22
335
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
車両運搬車で輸送するときは、図の
場所で固縛する
輸送後は、リヤ側に取り付いているフ
タをもとにもどしてください。
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45° になるように固縛する
車両運搬車を使用するとき
前側
336
7-2. 緊急時の対処法
けん引フックを取り出す ( → P. 363, 378)
フタの上側を下に押しながら手
前に引いてはずす
フタの下側とグリルはクランプでつな
がっているため、作業時にフタを強く
引かないでください。
けん引フックを穴に挿し込み、軽
く締める
ホイールナットレンチや金属の
固い棒などを使い確実に取り付
ける
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引してくださ
い。
他車にけん引してもらうとき
1
つめ
クランプ
2
3
4
5
337
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3m 平方(30cm×30cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、ハイブリッドシステムを始動する
ハイブリッドシステムが始動しないときは、エンジンスイッチを “ON”(スマー
トエントリー&スタートシステム非装着車)、またはパワースイッチを ON モード
(スマートエントリー&スタートシステム装着車)にしてください。
けん引される車両のシフトレバーを N にしてから、パーキングブレー
キを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
シフトレバーがシフトできないときは:→ P. 175
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
ハイブリッドシステムが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンド
ル操作が通常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
ラゲージルームに搭載されています。(→ P. 363, 378)
■
緊急用フックについて
25m 以内
5m 以内
白い布
けん引方向
6
知識
雪の吹きだまりなどでスタックして走行で
きなくなったとき、やむを得ず他車に引っ張
り出してもらうために使用することができ
ます。他車をけん引することはできません。
7
8
338
7-2. 緊急時の対処法
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
レッカー車でけん引するとき
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
エンジン スイッチを “LOCK”(スマートエントリー & スタートシステム非
装着車)またはパワースイッチを OFF(スマートエントリー & スタートシス
テム装着車)にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないとけん引時にフックがはずれるおそれ
があります。
必ず前輪を持ち上げるか、4 輪とも持ち上
げた状態で運搬してください。前輪が地面
に着いた状態でけん引すると、駆動系部品
が破損したり、モーターが回転することに
より発電され、故障や破損の状態によって
は火災が発生するおそれがあります。
339
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
車両の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30km/h 以下、距離は車両積載車までの移動など、できるだけ短距
離にとどめる
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するとき
レッカー車で前輪を持ち上げるか、4 輪とも持ち上げた状態でけん引してくだ
さい。レッカー車でけん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれ
があります。
■
緊急用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
緊急用フックで他車をけん引しないでください。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
340
7-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではありませ
ん。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点検を受
けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
(赤色)
ブレーキ警告灯(警告ブザー)
※1
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。走行を続けると危険です。
充電警告灯
※2
充電系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。
油圧警告灯
※2
エンジンオイルの圧力異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。
高水温警告灯
※2
エンジン冷却水の高温異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡して
ください。
341
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
エンジン警告灯
・ ハイブリッドシステムの異常
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パーキングブレーキ警告灯(警告ブザー
※3
)
パーキングブレーキが解除されていない
→
パーキングブレーキを解除する
解除後、消灯すれば正常です。
パワーステアリング警告灯(警告ブザー)
EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
スリップ表示灯
・ VSC システムの異常
・ TRC システムの異常
・ ヒルスタートアシストコントロールシステムの異常
ABS・VSC・TRC システム作動時は点滅します。
(→ P. 230)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
・ 回生ブレーキシステムの異常
・ 電子制御ブレーキシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
342
7-2. 緊急時の対処法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
PCS(プリクラッシュセーフティシステム) 警告灯
★
警告灯が点滅した場合(ブザーあり):
プリクラッシュセーフティシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯が点灯した場合 :
次の原因などによりプリクラッシュセーフティシステムが
一時停止している可能性があります。
・ 前方センサー周辺のフロントウインドウガラスに汚れ
(くもり、結露、凍結などを含む)や付着物がある
→ 汚れや付着物を取り除いてください。(→ P. 197)
・ 前方センサー温度が作動範囲外
→ センサーの周辺温度が下がるまでしばらくお待ちくださ
い。
VSC(ビークルスタビリティコントロール)システムまた
はプリクラッシュセーフティシステム、もしくは両方が
OFF になっています。
→ VSCシステムとプリクラッシュセーフティシステムをON
にすると、プリクラッシュセーフティシステムが利用可能
になります。(→ P. 202、231)
343
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
燃料残量警告灯(警告ブザー)
燃料の残量減
約 5 L 以下になるとブザーが鳴り、点灯します。
→ 燃料を補給する
運転席・助手席シートベルト非着用警告灯
(警告ブザー)
※4
運転席・助手席シートベルトの非着用
→ シートベルトを着用する
助手席乗員がいるときは、助手席乗員もシートベルトを
着用してください。
ドライブスタートコントロール警告灯
※2
アクセルペダルを踏んだ状態でシフト操作が行われたこ
とによりドライブスタートコントロールが作動
→ ただちにアクセルペダルを離してください。
ドライブスタートコントロールの異常(警告ブザー)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
マスターウォーニング
システムの異常時にブザーと共に点灯・点滅し、マルチ
インフォメーションディスプレイ上に警告メッセージを
表示します。
→ P. 346
344
7-2. 緊急時の対処法
※1
ブレーキ警告ブザー:
ブレーキの効き低下につながる異常があると、警告灯の点灯と同時にブザーが
鳴ります。
※2
マルチインフォメーションディスプレイに表示されます。
※3
パーキングブレーキ走行時警告ブザー:
パーキングブレーキをかけたまま
、
車速が 5km/h 以上になると警告ブザーが
鳴ります。
※4
シートベルト非着用警告ブザー:
運転席または助手席シートベルトが非着用のまま車速が約 20km/h 以上にな
ると警告ブザーが1回鳴ります。それから運転席または助手席シートベルトが
非着用のまま 30 秒経過すると、警告ブザーが断続的に 30 秒間鳴ります。そ
の後警告ブザーの音がかわり 90 秒間鳴ります。
■
助手席シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検知して警
告灯が点滅し、警告ブザーが鳴ることがあります。
●
座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しないことがあ
ります。
■
パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて
補機バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に警
告灯が点灯し、警告ブザーが鳴ることがあります。
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
知識
345
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
パワーステアリング警告灯が点灯したとき
ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
注意
■
充電警告灯がひんぱんに点滅するとき
補機バッテリーが劣化している可能性があります。その状態で放置しておくと、
補機バッテリーあがりを起こすおそれがあるため、トヨタ販売店で補機バッテ
リーの点検を受けてください。
346
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
警告内容や対処方法が表示されます。
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示された
場合は、落ち着いて次のように対処してください。
2
1
警告メッセージ一覧
警告メッセージ
警告内容・対処方法
ハイブリッドシステムの異常
警告メッセージの表示に合わせて警告ブザーが鳴
ります。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
エンジン冷却水高温異常
→ ただちに安全な場所に停車してください。
(→ P. 399)
347
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
電子制御ブレーキの異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
エンジンオイル圧力の異常
エンジンオイルの圧力が異常に低いと、警告ブザー
と共に表示されます。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
充電系統の異常
警告ブザーがなります
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連
絡してください。
パワーステアリングシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
LDA(レーンディパーチャーアラート)
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
348
7-2. 緊急時の対処法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
衝突の可能性が高い
プリクラッシュブレーキが作動している(プリクラッ
シュセーフティシステム)
★
警告ブザーが鳴ります。
→ 周囲の安全を確認して、必要に応じて回避行動を
とってください。
スマートエントリー & スタートシステム
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
クルーズコントロールシステム
★
の異常
ON-OFF スイッチを一度 OFF にし、再度設定して
ください。
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
燃料の残量が約 5L 以下になった
→ 燃料を補給する
(点滅)
(点滅)
349
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
LED ヘッドランプオートレべリングシステム
★
の異
常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
・AHB(オートマチックハイビーム)
★
の異常
・LED ヘッドランプ
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ドライブスタートコントロールの異常
警告ブザーが鳴ります。
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
LDA[レーンディパーチャーアラート]
★
車線逸脱警報
車両が車線から逸脱すると、逸脱している側の表示
が橙色で点滅します。
警告ブザーが連続して鳴ります。
→ 周囲の安全を確認してから、ハンドルを操作して
車両を車線内にもどす
先行車発進告知
★
警告ブザーが鳴ります。
→ 周囲の安全を確認してから、車両を発進させる。
350
7-2. 緊急時の対処法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
各ドアが確実に閉まっていない
開いてるドアが表示されます。
各ドアが確実に閉まっていない状態のまま、車速が
5km/h をこえたときには
が点滅し警告
ブザーが鳴ります。
→ 各ドアを閉める
バックドアが確実に閉まっていない
バックドアが確実に閉まっていない状態のまま、車
速が 5km/h をこえたときには
が点滅し
警告ブザーが鳴ります。
→ バックドアを閉める
パーキングブレーキが解除されていない
パーキングブレーキをかけたまま、車速が 5km/h
をこえたときには
が点滅し警告ブザーが
鳴ります。
→ パーキングブレーキを解除する
ハイブリッドシステムの過熱
負荷の高い走行状況(例えば、長い上り坂を走行)
のときにメッセージが表示される場合があります。
警告ブザーが鳴ります。
→ 車両を停車して点検する(→ P. 399)
ヘッドランプがロービームの状態でオートマチック
ハイビームスイッチ
★
を押した
→ ヘッドランプをハイビームに切りかえる
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