Toyota Vitz (2017 year). Manual japanese — part 25
383
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ジャッキの A 部を手でまわして、
ジャッキ溝をジャッキセット位
置にしっかりかける
タイヤが地面から少し離れるま
で、車体をあげる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タ イ ヤ を 直 接 地 面 に 置 く と き は、ホ
イールの意匠面に傷が付かないよう意
匠面を上にします。
4
5
6
384
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
タイヤ交換について
●
走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください。
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているためタイ
ヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ねじ部やナットのテーパー部にオイルやグリースを塗らない
ナットを締めるときに必要以上に締め付けられ、ボルトが破損したり、ディ
スクホイールが損傷するおそれがあります。またナットがゆるみホイール
が落下して、重大な事故につながるおそれがあります。オイルやグリース
がねじ部についている場合はふき取ってください。
・ ホイールの交換後は、すぐに 103N・m(1050kgf・cm)の力でナット
を締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(→ P. 297)
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ホイール接触面の汚れや異物を
ふき取る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
応急用タイヤを取り付けタイヤが、がたつかない程度まで手でナット
を仮締めする
ナットのテーパー部がホイールのシート部に軽くあたるまでまわす
車体を下げる
応急用タイヤの取り付け
1
2
X
スチールホイール装着車
X
アルミホイール装着車
シート部
テーパー部
シート部
テーパー部
3
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7-2. 緊急時の対処法
図の番号順でナットを 2、3 度
しっかり締め付ける
締め付けトルク:
103N・m (1050kgf・cm)
すべての工具・ジャッキ・パンクしたタイヤを収納する
■
応急用タイヤについて
●
タイヤの側面に TEMPORARY USE ONLY と書かれています。応急用にのみ
使用してください。
●
空気圧を必ず点検してください。(
→
P. 413)
■
応急用タイヤを装着しているとき
標準タイヤ装着時にくらべ車高が低くなっています。
■
雪道・凍結路で前輪がパンクしたときは
後輪を応急用タイヤに交換する
パンクした前輪をはずした後輪に交換する
タイヤチェーンを前輪に装着する
3
1
4
2
4
知識
5
1
2
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
応急用タイヤを使用するとき
●
お客様のお車専用になっているため、他の車には使用しないでください。
●
同時に2つ以上の応急用タイヤを使用しないでください。
●
できるだけ早く通常のタイヤと交換してください。
●
急加速・急ハンドル・急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避けてください。
■
応急用タイヤを装着しているとき
正確な車両速度が検出できない場合があり、次のシステムが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
■
応急用タイヤ使用時の速度制限
応急用タイヤを装着しているときは、80 km/h 以上の速度で走行しないでく
ださい。
応急用タイヤは、高速走行に適していないため、思わぬ事故につながるおそれ
があり危険です。
注意
■
応急用タイヤ装着中は段差に注意
応急用タイヤ装着中は、標準タイヤ装着時にくらべ車高が低くなっています。
段差を乗りこえるときは注意してください。
■
応急用タイヤ使用時のタイヤチェーン装着
応急用タイヤには、タイヤチェーンを装着しないでください。
タイヤチェーンが車体側にあたり、走行に悪影響をおよぼすおそれがあります。
・ ABS
・ ブレーキアシスト
・ VSC
・ PCS(プリクラッシュセーフティ
システム)
★
・ LDA(レーンディパーチャー
アラート)
★
・ TRC
・ EPS
・ クルーズコントロール
★
・ オートマチックハイビーム
★
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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7-2. 緊急時の対処法
ハイブリッドシステムが始動できないときは
次の原因が考えられます。
●
スマートエントリー&スタートシステム装着車:電子キーが正常に働
いていない可能性があります。(→ P. 390)
●
燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
●
イモビライザーシステムに異常がある可能性があります。(→ P. 79)
●
ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
●
スマートエントリー&スタートシステム装着車:電子キーの電池切れ
やヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性があります。異常の種類
によっては、ハイブリッドシステムを一時的な処置で始動することが
できます。(→ P. 389)
次の原因が考えられます。
●
補機バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 393)
●
補機バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
次の原因が考えられます。
●
補機バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 393)
●
補機バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
対処の方法がわからないとき、あるいは対処をしてもハイブリッドシステムが始動
できないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
ハイブリッドシステムが始動できない原因は状況によって異なります。
次のことをご確認いただき、適切に対処してください。
正しいハイブリッドシステムの始動方法(→ P. 159, 163)に従って
も始動できない
室内灯・ヘッドランプが暗い/ホーンの音が小さい、または鳴らない場合
室内灯・ヘッドランプが点灯しない/ホーンが鳴らない場合
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
通常のハイブリッドシステム始動操作でハイブリッドシステムが始動し
ないときは、次の手順でハイブリッドシステムが始動する場合がありま
す。緊急時以外は、この方法で始動させないでください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
パワースイッチをアクセサリーモードにする
ブレーキペダルをしっかり踏んでパワースイッチを約 15 秒以上押し
続ける
この方法でハイブリッドシステムが始動しても、システムの故障が考え
られます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
緊急始動機能 ( スマートエントリー&スタートシステム装着車)
1
2
3
4
390
7-2. 緊急時の対処法
電子キーが正常に働かないときは(スマートエン
トリー&スタートシステム装着車)
メカニカルキー(→ P. 111)を使っ
て次の操作ができます。(運転席ド
アのみ)
全ドア施錠
全ドア解錠
電子キーと車両間の通信がさまたげられたり(→ P. 127)、電子キーの
電池が切れたときは、スマートエントリー&スタートシステムとワイヤ
レスリモコンが使用できなくなります。このような場合、次の手順でド
アを開けたり、ハイブリッドシステムを始動したりすることができます。
ドアの施錠・解錠
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
シフトレバーが P の状態でブレーキをしっかり踏む
電子キーのトヨタエンブレム面
で、パワースイッチにふれる
電子キーを認識するとブザーが鳴り、
ON モードへ切りかわります。
車両カスタマイズ機能でスマートエン
トリー&スタートシステムの設定が非
作 動 に な っ て い る と き は、ア ク セ サ
リーモードへ切りかわります。
ブレーキペダルをしっかりと踏み込んで、マルチインフォメーション
ディスプレイに
が表示されていることを確認する
パワースイッチを押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
ハイブリッドシステム始動の方法
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2
3
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7-2. 緊急時の対処法
■
ハイブリッドシステムの停止方法
通常のハイブリッドシステム停止のしかたと同様に、シフトレバーを P にしてパ
ワースイッチを押します。
■
電池交換について
ここで説明しているハイブリッドシステムの始動方法は一時的な処置です。電池
が切れたときは、ただちに電池の交換をおすすめします。(
→
P. 303)
■
パワースイッチのモードの切りかえ
ハイブリッドシステム始動方法の
で、ブレーキペダルから足を離してパワー
スイッチを押すと、ハイブリッドシステムが始動せず、スイッチを押すごとに
モードが切りかわります。(
→
P. 165)
■
電子キーが正常に働かない場合について
車両カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムの設定を確認
し、非作動になっている場合には、作動可能に設定変更してください。
(→ P. 415)
知識
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393
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
補機バッテリーがあがったときは
ブースターケーブルと 12 V のバッテリー付き救援車があれば、次の手
順に従って、ハイブリッドシステムを始動させることができます。
ボンネットを開けて(→ P. 288)、
ヒューズボックスのカバーをはず
す
ツメを押しながら、カバーを持ち上げ
てはずします。
ヒューズボックス内の救援用端
子のカバーを開ける
ツメを押しながら、カバーを開けます。
補機バッテリーがあがった場合、次の手順でハイブリッドシステムを始
動することができます。
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7-2. 緊急時の対処法
ブースターケーブルを次の順につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車の救援用端子につなぐ
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテリーの
+端子につなぐ
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につなぐ
黒色のブースターケーブルのもう一方の端を未塗装の金属部(図に
示すような固定された部分)につなぐ
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間自車の補
機バッテリーを充電する
スマートエントリー&スタートシステム装着車:パワースイッチが
OFF の状態でいずれかのドアを開閉する
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチをいったん
“ON” にしてからハイブリッドシステムを始動する
スマートエントリー&スタートシステム装着車:
救援車のエンジン回転を維持したまま、パワースイッチをいったんON
モードにしてからハイブリッドシステムを始動する
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
READY インジケーターが点灯することを確認する
点灯しない場合はトヨタ販売店にご連絡ください。
ハイブリッドシステムが始動したら、ブースターケーブルをつないだ
ときと逆の順ではずす
救援用端子カバーを閉じ、ヒューズボックスのカバーをもとどおりに
取り付ける
ヒューズボックスのカバーは、奥にあるツメ(2箇所)を先に引っかけてから取り
付けてください。
ハイブリッドシステムが始動しても、早めにトヨタ販売店で点検を受け
てください。
■
補機バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
補機バッテリーあがりを防ぐために
●
ハイブリッドシステムが停止しているときは、ランプやオーディオの電源を
切ってください。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくださ
い。
■
補機バッテリーがあがったとき
コンピューターに記憶されている情報が消去されます。補機バッテリーがあがっ
たときはトヨタ販売店で点検を受けてください。
知識
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7-2. 緊急時の対処法
■
補機バッテリーあがり時や取りはずし時など(スマートエントリー&スタートシ
ステム装着車)
●
補機バッテリー脱着直後はスマートエントリー&スタートシステムによるドア
の解錠ができない場合があります。解錠できなかった場合は、ワイヤレスリモ
コン、またはメカニカルキーで解錠・施錠を実施してください。
●
補機バッテリーがあがったあとの、最初のハイブリッドシステムは始動できな
いことがあります。2回目以降のハイブリッドシステムは正常に始動しますの
で、問題ではありません。
●
車両は常にパワースイッチの状態を記憶しています。補機バッテリーあがり時、
補機バッテリー脱着後は、補機バッテリーをはずす前の状態に車両は復帰しま
す。補機バッテリーを脱着する際は、パワースイッチを OFF にしてから行って
ください。
補機バッテリーがあがる前の状態が不明の場合、補機バッテリー接続時は特に
注意してください。
■
補機バッテリーについて
→
P. 289
■
補機バッテリーの充電について
補機バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による
消費や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間
放置すると、補機バッテリーがあがってハイブリッドシステムを始動できなくな
るおそれがあります。(補機バッテリーはハイブリッドシステムの作動中に自動
で充電されます)
■
補機バッテリーを交換するとき
●
欧州規格バッテリーを使用してください。
●
交換前と同一のケースサイズ(LN0)、20 時間率容量(20HR)が同等(35Ah)
以上、かつ性能基準値(CCA)が同等(240A)以上の補機バッテリーを使用
してください。
・ ケースサイズが異なると、補機バッテリーが正しく固定されません。
・ 20 時間率容量が小さいと、車両を使用していない期間が短い期間であって
も補機バッテリーがあがって、ハイブリッドシステムの始動ができなくなる
おそれがあります。
●
詳しくは、トヨタ販売店にご相談ください。
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7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
補機バッテリーの引火または爆発を防ぐために
補機バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険
ですので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子以外に接続しない
●
+端子に接続したブースターケーブルの先を付近のブラケットや未塗装の金
属部に接触させない
●
ブースターケーブルは+側と−側の端子を絶対に接触させない
●
補機バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
補機バッテリーあがりの処置をしたあとは
早めにトヨタ販売店で補機バッテリーの点検を受けてください。
補機バッテリーが劣化している場合、そのまま使い続けると補機バッテリーか
ら異臭ガスが発生し、乗員に健康障害をおよぼすおそれがあり危険です。
■
補機バッテリーの交換について
→ P. 290
■
補機バッテリーの取り扱いについて
補機バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関
連部品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のこと
を必ずお守りください。
●
補機バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液 ( 酸 ) が皮膚・衣服・
車体に付着しないようにする
●
必要以上、顔や頭などを補機バッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の
水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあててお
く
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
補機バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗
う
●
お子さまを補機バッテリーに近付けない
398
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンなどに巻き
込まれないように十分注意してください。
■
救援用端子について
この車の救援用端子は、他の車から応急的に補機バッテリーを充電するための
ものです。
この救援用端子を使用して、他の車のバッテリーあがりを救援することはでき
ません。
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