Toyota Spade (2017 year). Manual japanese — part 13
191
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
・ 路面または壁面に車両との区別がつきにくい模様・ペイントがあるとき
・ 車両に覆い被さるような障害物(垂れ
幕・垂れ下がった枝・生い茂った草な
ど)がある場所を走行するとき
・ 前方車両から水・雪・土埃などの巻き上
げがあるとき
・ 車両前方に水蒸気や煙などがあるとき
・ 車両姿勢が変化しているとき
・ センサーへの強い衝撃などにより、セン
サーの向きがずれているとき
192
4-5. Toyota Safety Sense C
・ 前方センサーの高さに突き出た障害物
がある場所に駐停車するとき
・ フロントウインドウガラスが雨滴など
で覆われているとき
193
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
システムが正常に作動しないおそれのあるとき
●
例えば次のような状況では、前方センサーが対象となる車両を検出できず、シ
ステムが正常に作動しないおそれがあります。
・ 前方から自車に向かって車両が近づいてくるとき
・ 前方車両が横向き、自車向きのとき
・ 先行車の後端面積が小さいとき(空荷のトラックなど)
・ 前方車両の荷台から荷物がはみ出しているとき
・ 前方車両が特殊な形状のとき(トラクター・サイドカーなど)
・ 前方車両が太陽光などを強く反射しているとき
・ 前方車両が急な動きをしたとき(急ハンドル・急加速・急減速など)
・ 自車が車線変更を行い、変更した車線の先行車に急接近したとき
・ 先行車の後端が低い位置にあるとき(低
床トレーラーなど)
・ 前方車両の最低地上高が極端に高いと
き
・ 車両が横から割り込んできたり、飛び出
してきたりしたとき
194
4-5. Toyota Safety Sense C
・ 前方車両から水・雪・土埃などの巻き上げがあるとき
・ 水蒸気や煙などで前方車両が見えないとき
・ 周囲の明るさが急激に変化する場所を走行するとき(トンネルの出入り口な
ど)
・ カーブ走行中およびカーブを曲がりきってからしばらくの間
・ 前方車両と自車の中心がずれていると
き
・ 悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)のとき
・ 強い光(太陽光や対向車のヘッドランプ
光など)が前方センサーに直接あたって
いるとき
・ 薄暗いとき(朝方・夕方など)、および
夜間やトンネル内
195
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
・ ホイールアライメントがずれているとき
・ ワイパーブレードが前方センサーの視界をさえぎっているとき
・ ふらつき運転をしているとき
・ 過度な高速走行をしているとき
・ きついカーブや起伏がある場所を走行するとき
・ 先行車がレーザー波を反射しにくい状態のとき
●
例えば次のような状況では、制動力が十分に得られず、システムの性能を発揮
できないおそれがあります。
・ ブレーキ性能が十分に発揮できない場合(ブレーキ部品が極度に冷えている・
加熱している・濡れているなど)
・ 車両の整備状態(ブレーキ部品・タイヤの磨耗や空気圧など)が良好でない
とき
・ 砂利道や滑りやすい路面を走行しているとき
・ 自車が横すべりしているとき
・ 車両姿勢が変化しているとき
・ センサーへの強い衝撃などにより、セン
サーの向きがずれているとき
196
4-5. Toyota Safety Sense C
■
PCS 警告灯が点滅したとき
システムが一時的に作動しない、またはシステムに異常があるおそれがありま
す。
●
次のときは、状況が改善されると PCS 警告灯が消灯し、作動可能状態になりま
す。
・ 炎天下に駐車したあとなど、前方センサー周辺の温度が高いとき
・ フロントウインドウガラスが曇ったり、結露したり、凍結したりしていると
き(→ P. 231, 237)
・ 極寒の環境などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が低いとき
・ ボンネットが開いているときや、フロントウインドウガラスの前方センサー
付近にシールが貼り付けられているときなど、前方センサーの前方がさえぎ
られているとき
●
PCS警告灯が点滅したままのときは、システムに異常があるおそれがあります。
トヨタ販売店で点検を受けてください。
■
VSC を停止したとき
●
TRC と VSC の作動を停止(→ P. 221)したときは、プリクラッシュブレーキ
アシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。ただし、衝突警報は
作動します。
●
PCS 警告灯が点灯します。
197
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
白(黄)線が整備された道路を走行中、車線からの逸脱の可能性を運転
者に警告します。
LDA は、フロントウインドウガラ
ス上部のカメラセンサーで、白(黄)
線を認識します。
車両が車線から逸脱する可能性が
ある場合に、メーターの表示およ
び、警報ブザーにより注意をうなが
します。
警報ブザーが鳴ったときは、まわりの
道路状況を確認の上、ハンドルを慎重
に操作して、白(黄)線内の中央付近
にもどってください。
LDA(レーンディパーチャーアラート / 車線逸脱警報)
機能概要
車線逸脱警報機能
198
4-5. Toyota Safety Sense C
警告
■
LDA をお使いになる前に
LDA を過信しないでください。LDA は自動で運転する装置でも前方への注意
を軽減する装置でもないため、運転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、
ハンドル操作で進路を修正し、安全運転を心がけてください。また、長時間の
運転などによる疲労時は適切に休憩をとってください。
適切な運転操作をしなかったり、注意を怠ったりすると、思わぬ事故につなが
るおそれがあり危険です。
■
誤作動を防ぐために
LDA を使用しないときは、LDA スイッチでシステムを OFF にしてください。
■
LDA の故障、または誤作動を防ぐために
●
ヘッドランプを改造したり、ランプの表面にステッカーなどを貼ったりしない
でください。
●
サスペンションなどを改造しないでください。交換が必要な場合は、トヨタ販
売店にご相談ください。
●
ボンネットやグリルの上には、何も取り付けたり置いたりしないでください。
また、グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)を取り付けたりしない
でください。
●
フロントウインドウガラスの修理が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談くだ
さい。
199
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
LDA を ON にするには LDA スイッ
チを押す
メーター内のLDA表示灯が緑色で点灯
します。
OFF にするには、再度スイッチを押し
ます。
いったん LDA を ON / OFF すると、
次回エンジンを始動したときにも、そ
のままの状態が続きます。
設定のしかた
200
4-5. Toyota Safety Sense C
●
両側の白線表示灯が緑色で表示
されているとき:
システムが左右の白(黄)線を認
識していることを示しています。
車両が車線から逸脱した場合、逸脱し
ている側の白線表示が黄色で点滅しま
す。
●
片側の白線表示灯が緑色で表示
されているとき:
システムが左右いずれか一方の
白(黄)線を認識していることを
示しています。
認識されている側の白(黄)線から車
両が逸脱した場合、その白線表示が黄
色で点滅します。
●
両側の白線表示灯が表示されて
いないとき:
システムが白(黄)線を認識でき
ていない、またはシステムが一時
的に解除されていることを示し
ています。
メーター表示
201
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
作動条件
次の条件をすべて満たしたとき作動します。
●
LDA を ON にしているとき
●
車速が約 50km/h 以上のとき
●
システムが白(黄)線を認識しているとき
●
車線の幅が約 3m 以上のとき
●
方向指示レバーを操作していないとき
●
直線路または半径が約 150m よりゆるいカーブを走行しているとき
●
システムの異常が検知されていないとき(→ P. 381)
■
機能の一時解除
作動条件が満たされなくなった場合、一時的に機能が解除されますが、ふたたび
作動条件が満たされると、自動的に復帰します。
■
車線逸脱警報機能について
外部の騒音やオーディオの音などにより、警報ブザーが聞きとりにくい場合があ
ります。
■
白(黄)線が片側しかないとき
白(黄)線が認識できていない方向への車線逸脱警報は作動しません。
■
炎天下に駐車したあとは
走行開始後、しばらくのあいだ LDA は作動せず、LDA 表示灯が黄色で点灯する
ことがあります。室内温度が低下し、前方センサー周辺の温度が適温になると作
動するので、いったん LDA スイッチを OFF にして、しばらくしてから ON に
してください。
知識
202
4-5. Toyota Safety Sense C
■
機能が正常に作動しないおそれのある状況
次のような状況では、カメラセンサーが白(黄)線を正しく検知できず、各機能
が正しく作動しないおそれがあります。
●
白(黄)線に平行するような影がある、または白(黄)線が影の中にあるとき
●
料金所や検札所の手前や交差点など、白(黄)線がない場所を走行するとき
●
白(黄)線がかすれている、またはキャッツアイ(道路鋲)や置き石などがあ
るとき
●
白(黄)線が砂ぼこりなどで見えない、または見えにくくなっているとき
●
雨天・雨上がり・水たまりなどぬれた路面を走行しているとき
●
車線が黄色のとき(白線にくらべて認識率が低下することがあります)
●
白(黄)線が縁石等の上に引かれているとき
●
コンクリート路のような明るい路面を走行しているとき
●
照り返しなどにより明るくなった路面を走行しているとき
●
トンネルの出入口など明るさが急変する場所を走行しているとき
●
対向車のヘッドランプ光・太陽光などがカメラに入射しているとき
●
分岐・合流路などを走行しているとき
●
坂道を走行しているとき
●
左右に傾いた道路やうねった道路を走行しているとき
●
舗装されていない道路や荒れた道路を走行しているとき
●
急カーブを走行しているとき
●
車線の幅が極端に狭いとき、または広いとき
●
重い荷物の積載やタイヤ空気圧の不足などで、車両が著しく傾いているとき
●
先行車との車間距離が極端に短くなったとき
●
走行中の路面状況(悪路・道路の継ぎ目など)により、車両が上下に大きく揺
れているとき
●
夜間にヘッドランプのレンズが汚れて照射が弱いときや、光軸がずれていると
き
●
車線変更をした直後、または交差点を通過した直後
■
LDA 表示灯が黄色で点灯したとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。(→ P. 381)
■
車線逸脱警報機能の感度を調整するには
→ P. 75
203
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
ラ ン プ スイ ッ チを
ま た は
★
にし、レバーを前方へ押す
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビームが作動する
と、オートマチックハイビーム表示灯
が緑色で点灯します。
オートマチックハイビーム
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
オートマチックハイビームは、フロントウインドウガラス上部に設置さ
れたカメラセンサーにより前方車両のランプや街路灯などの明るさを判
定し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
■
オートマチックハイビームの誤作動を防ぐために
荷物を積み過ぎないでください。
オートマチックハイビームの使い方
1
2
204
4-5. Toyota Safety Sense C
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
手動切りかえのしかた
205
4-5. Toyota Safety Sense C
4
運転
■
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
●
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
・ 前方にランプを点灯した車両がいない
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
●
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
・ 車速が約 25km/h 以下
・ 車両前方が明るい
・ 前方車両がランプを点灯している
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が多い
■
カメラセンサーの検知について
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで前方車両が見え隠れするとき
・ 前方車両が離れた車線から接近してきたとき
・ 前方車両が無灯火のとき
●
前方車両のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合が
あります。
●
街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。
●
次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります
・ 前方車両のランプの明るさ
・ 前方車両の動きや向き
・ 前方車両のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 前方車両が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切りかわる場合があります。
知識
206
4-5. Toyota Safety Sense C
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
●
次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが歩行者や前方
車両などの迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このよ
うな場合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。
・ 悪天候時(霧・雪・砂嵐・大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ カメラセンサーが変形しているときや、汚れているとき
・ カメラセンサーが極端に高温になっているとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 前方車両のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があったり光軸が
ずれているとき
・ 先行車から水・雪・土埃などの巻き上げがあるとき
・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ ハイビームとロービームをひんぱんに切りかえているとき
・ ハイビームの使用に問題がある、または他の運転者・付近の歩行者の迷惑に
なると思われるとき
■
オートマチックハイビーム表示灯が黄色で点灯したとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
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