Toyota Tank (2018 year). Manual japanese — part 69
278
4-5. 運転支援装置について
警告
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
スリップ表示灯が点滅しているときは
VSC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心がけてくださ
い。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表示灯が点滅
したら特に慎重に運転してください。
279
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
TRC や VSC を OFF にするときは
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。
■
V フレックスフルタイム 4WD について
★
●
この車の 4WD(V フレックスフルタイム 4WD)は、オンロード専用です。オ
フロード走行やラリー走行などが目的ではなく、一般道での優れた走行安定性
に寄与することを目的とした 4WD ですので、無理な運転はしないでくださ
い。
●
脱輪などにより、いずれかのタイヤが宙に浮いているときは、むやみに空転さ
せないでください。
前・後輪の回転差が激しい状態が続くと、駆動系部品に無理な力が加わり焼き
付きなどの損傷を受けたり、焼き付きにより、車両が急に飛び出し思わぬ事故
につながるおそれがあり危険です。
■
タイヤまたはホイールを交換するときは
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 452)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC・V フレックスフルタイム
4WD
★
が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
280
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
●
バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(前部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも同一サイズ、同一銘柄で著しい摩耗差のないものを、
タイヤチェーンはタイヤサイズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:→ P. 345)
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を溶かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬を迎える前の準備
運転する前に
運転するとき
281
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
●
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できな
くなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレ
バーを P に入れて駐車し、必ず輪止め
※ 1
をしてください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
●
パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、シフトレバーを P に
入れた状態でシフトレバーが動かないこと
※ 2
を確認してください。
※ 1
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
※ 2
ブレーキペダルを踏まないで P からシフトするときにロックがかかります。シ
フトできる場合は、シフトロックシステムなどの故障が考えられます。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
前 2 輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取扱説明書に従う
●
取り付け後約 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
駐車するとき
知識
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст