Toyota Hiace Wagon (2016 year). Manual japanese — part 11
159
4-2. 運転のしかた
4
運転
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止させた場合、エンジンは停止し
ますが、エンジンスイッチのモードは OFF になりません。次の手順で
OFF にしてください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーを P の位置にする
スマートエントリー&スタートシステム表示灯が緑色にゆっくりと点
滅していることを確認し、エンジンスイッチを 1 回押す
スマートエントリー&スタートシステム表示灯が消灯していることを
確認する
■
電子キーの検知に関する留意事項
電子キーはポケットなどに携帯してください。
電子キーがフロア上、ダッシュボード上、オープントレイ内、カップホルダー内、
サードシート
★
よりうしろの座席などにあるときは、スマートエントリー&ス
タートシステムが正常に作動しません。(作動範囲:→ P. 116)
■
自動電源 OFF 機能
シフトレバーが P にあるとき、20 分以上アクセサリーモードか 1 時間以上イ
グニッション ON モード(エンジンがかかっていない状態)にしたままにしてお
くと、エンジンスイッチが自動で OFF になります。
ただし、自動電源 OFF 機能は、バッテリーあがりを完全に防ぐものではありま
せん。エンジンがかかっていないときは、エンジンスイッチをアクセサリーモー
ドまたはイグニッション ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
■
エンジンスイッチの操作について
スイッチを短く確実に押せていない場合は、モードの切りかえやエンジン始動が
できない場合があります。
■
電子キーの電池の消耗について
→ P. 119
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 117
■
ご留意いただきたいこと
→ P. 118
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止したとき
知識
1
2
3
4
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
160
4-2. 運転のしかた
■
エンジンが始動しないとき
エンジンイモビライザーシステムが解除されていない可能性があります。
(→ P. 61)
トヨタ販売店へご連絡ください。
■
ステアリングロックについて
エンジンスイッチを OFF にしたあとにドアを開閉すると、ステアリングロック
機能によりハンドルが固定されます。エンジンスイッチを操作すると、ステアリ
ングロックは自動で解除されます。
■
ステアリングロックが解除できないとき
■
ステアリングロックモーターのオーバーヒート防止について
短時間にエンジン始動・停止をくり返すと、モーターのオーバーヒート防止のた
めに作動制限することがあります。その場合は操作を控えてください。10 秒程
度でもとの状態にもどります。
■
スマートエントリー&スタートシステム表示灯が黄色に点滅およびマルチイン
フォメーションディスプレイに「スマートエントリー&スタートシステムチェッ
ク」が表示されたときは
システムに異常があるおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
電子キーの電池が切れたときは
→ P. 294
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
は
→ P. 359
スマートエントリー&スタートシステム表
示灯が緑色に速く点滅し、マルチインフォ
メーションディスプレイに警告メッセージ
が表示されます。シフトレバーが P の位置
にあることを確認して、ハンドルを左右にま
わしながら再操作してください。
161
4-2. 運転のしかた
4
運転
警告
■
エンジンを始動するとき
必ず運転席に座って行ってください。このとき決してアクセルペダルは踏まな
いでください。思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
■
走行中の警告
エンジンの停止などで車両滑走状態になったときは、車両が安全な状態で停止
するまでドアを開けたり、ロック操作をしたりしないでください。ステアリン
グロック機能が作動し、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
■
緊急時のエンジン停止方法
走行中にエンジンを緊急停止したい場合には、エンジンスイッチを 2 秒以上押
し続けるか、素早く 3 回以上連続で押してください。 (→ P. 320)
ただし、緊急時以外は走行中にエンジンスイッチにふれないでください。走行
中にエンジンスイッチの操作を行った場合、マルチインフォメーションディス
プレイに「エンジンスイッチを押し続けるとエンジン非常停止」が表示され、
警告音が吹鳴します。走行中にエンジンを停止してもハンドルやブレーキの操
作は可能ですが、操作力補助がなくなり、ハンドルとブレーキの操作が困難に
なります。安全を確認した上で、すみやかに道路脇に停車してください。
162
4-2. 運転のしかた
注意
■
バッテリーあがりを防止するために
●
エンジンがかかっていないときは、エンジンスイッチをアクセサリーモードま
たはイグニッション ON モードにしたまま長時間放置しないでください。
●
エンジンがかかっていないときに、スマートエントリー&スタートシステム表
示灯が消灯していない場合、エンジンスイッチが OFF になっていません。
エンジンスイッチを OFF にしてから車両を離れてください。
●
シフトレバーが P 以外でエンジンを停止させないでください。シフトレバーが
P 以外でエンジンを停止させた場合、エンジンスイッチがアクセサリーモード
となるため、そのまま放置するとバッテリーあがりの原因になります。
■
エンジンを始動するとき
●
エンジンが冷えた状態で空ぶかししないでください。
●
もしエンジンが始動しにくかったり、ひんぱんにエンストする場合は、ただ
ちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
エンジンスイッチの操作について
エンジンスイッチ操作時に引っかかりなどの違和感があるときは、故障のおそ
れがあります。すみやかにトヨタ販売店にご連絡ください。
163
4
運転
4-2. 運転のしかた
オートマチックトランスミッション
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ ON ”の状態で、ブレーキペダルを踏んだ
まま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから
行ってください。
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
エンジンスイッチがイグニッション ON モードの状態で、ブレー
キペダルを踏んだまま操作します。
P と D のあいだの操作は、ブレーキペダルを踏み、車を完全に止めてから
行ってください。
シフトレバーの動かし方
164
4-2. 運転のしかた
※ 1
燃費向上や騒音の低減のために、通常は D ポジションを使用してください。
※ 2
S モードではエンジンブレーキ力の選択が可能です。また、D ポジションに
くらべエンジン回転数を高く制御するため、加速応答性が向上します。
シフトポジションの使用目的
シフトポジション
目的
P
駐車またはエンジン始動・停止
R
後退
N
動力が伝わらない状態
D
通常走行
※ 1
S
S モード走行
※ 2
(→ P. 165)
165
4-2. 運転のしかた
4
運転
シフトレバーが S の位置にあるとき、シフトレバーを次のように操作で
きます。
シフトアップ
シフトダウン
1 ∼ 6 レンジのあいだで選択されてい
るレンジがメーターに表示されます。
S ポジションへ操作したときの初期シ
フトレンジは、車速に応じて 5 または
4 レンジに設定されます。ただし、D
ポジションにて AI-SHIFT 制御中はそ
れに従い、初期のシフトレンジが 3 レ
ンジになる場合があります。
(→ P. 167)
■
シフトレンジ機能
●
エンジンブレーキ力は、6 段階から選択が可能です。
●
シフトレンジの数字の小さい方がエンジンブレーキ力は大きくな
り、エンジン回転数も高くなります。
S モードでのシフトレンジ切りかえ(6 速オートマチック車)
1
2
166
4-2. 運転のしかた
■
リバース警告ブザー
シフトレバーを R に入れるとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせます。
■
シフトロックシステム
シフトロックシステムは、発進時のシフトレバーの誤動作を防ぐシステムです。
エンジンスイッチが “ ON ” (スマートエントリー&スタートシステム非装着
車)または、イグニッション ON モード(スマートエントリー&スタートシステ
ム装着車)でブレーキペダルを踏んだ状態でなければ、シフトレバーを P からシ
フトできません。
■
シフトレバーを P からシフトできないとき
ブレーキペダルを踏んでいることを確認してください。
ブレーキペダルを踏んだ状態でシフトレバーがシフトできない場合、シフトロッ
クシステムなどの故障が考えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてく
ださい。
ただし、一時的な処置として、次の方法でシフトレバーをシフトすることができ
ます。
シフトロック解除のしかた:
パーキングブレーキをかける
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:
エンジンスイッチを “ LOCK ” にする
スマートエントリー&スタートシステム装着車:
エンジンスイッチを OFF にする
ブレーキペダルを踏む
知識
マイナスドライバーなどを使ってカバー
をはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドライ
バーの先端に布などを巻いて保護してく
ださい。
ドライバーの先などでシフトロック解除
ボタンを押す
ボタンを押しているあいだは、レバーをシ
フトできます。
1
2
3
4
5
167
4-2. 運転のしかた
4
運転
■
S モードについて
4 レンジ以下のとき、シフトレバーを“+”側へ保持すると 6 レンジに設定され
ます。
■
シフトレバーを S にしても“S”が点灯しないときは
システム異常のおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
■
シフトダウン制限警告ブザー(S モード走行時)
安全や走行性能を確保するため、シフトダウン操作には制限があり、シフトレ
バーを操作してもシフトダウンできない場合があります。(このときブザーが 2
回鳴ります)
■
AI-SHIFT について
AI-SHIFT は、運転者の運転操作と走行状況により、自動的に適切なギヤに切り
かえます。
AI-SHIFT は、シフトレバーを D にしているときに、自動的に作動します。(シ
フトレバーを S ポジションにすると、機能が解除されます。)
■
オートマチックトランスミッション保護機能
ぬかるみや砂地・雪道などでスタックしてタイヤが空転する状態が続くときや、
走行時にアクセルペダルをくり返し踏んだり離したりする状況が続くと、トラン
スミッションが高温になり損傷するおそれがあります。
このとき、トランスミッションが損傷しないように、ギヤが一時的に固定される
場合があります。
トランスミッションの温度が下がるとギヤの固定は解除され、通常作動に戻りま
す。
警告
■
すべりやすい路面では
急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が、横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。
■
シフトロック解除時の事故を防ぐために
シフトロック解除ボタンを押すときは、必ずパーキングブレーキをかけブレー
キペダルを踏んでください。
誤ってアクセルペダルを踏んでいると、シフトロック解除ボタンを押してシフ
トレバーを操作したときに、車が急発進して思わぬ事故につながり、重大な傷
害におよぶか最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
168
4-2. 運転のしかた
方向指示レバー
レバー操作により、次のように運転者の意思を表示することができます。
左折
左側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで、左側方向指示灯が
点滅します。
右側へ車線変更
(レバーを途中で保持)
レバーを離すまで、右側方向指示灯が
点滅します。
右折
■
作動条件
X
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ ON ”のとき
X
スマートエントリー&スタートシステム装着車
エンジンスイッチがイグニッション ON モードのとき
■
表示灯の点滅が異常に速くなったときは
方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。
操作のしかた
1
2
3
4
知識
169
4
運転
4-2. 運転のしかた
パーキングブレーキ
パーキングブレーキをかけるに
は、ブレーキペダルを踏みなが
ら、パーキングブレーキレバーを
いっぱいまで引く
パーキングブレーキを解除する
には、レバー裏側にあるボタンを
押しながら左にまわし完全に奥
までもどす
■
駐車するとき
→ P. 142
■
冬季のパーキングブレーキの使用について
→ P. 202
操作のしかた
1
2
知識
注意
■
走行前の注意
パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレーキ
の効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。
170
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
ランプスイッチ
消灯
ヘッドランプ・車幅灯など
を自動点灯・消灯
(コンライト
※
装着車)
※
エンジンスイッチが“ ON ”
(ス マ ー ト エ ン ト リ ー & ス
タートシステム非装着車)、
またはイグニッション ON
モード(スマートエントリー
& スタートシステム装着車)
のときに使用できます。
車幅灯・尾灯・番号灯を点灯
上記ランプとヘッドランプ
を点灯
ランプ点灯時ハイビームに切り
かえ
レ バーをもとの 位置へもどす とロー
ビームにもどります。
レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯
ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。
自動
★
または手動でヘッドランプなどを点灯できます。
操作のしかた
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
3
4
ハイビームにする
1
2
171
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
4
運転
乗車人数や荷物の量などによる車の姿勢の変化に合わせて、ヘッドランプ
の光軸を調整することができます。
上向きに調整
下向きに調整
■
目盛り設定の目安
手動光軸調整ダイヤル(ハロゲンヘッドランプ装着車)
1
2
乗員と荷物の条件
ダイヤル位置
乗員
荷物
運転者
なし
0
運転者と助手席乗員
ラゲージルーム満載時
3
172
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
■
ライトセンサー(コンライト装着車)
■
ランプ消し忘れ防止機能
ランプ点灯時、エンジンスイッチを“ ACC ”または“ LOCK ”
(スマートエン
トリー&スタートシステム非装着車)、またはエンジンスイッチをアクセサリー
モードまたは OFF(スマートエントリー & スタートシステム装着車)にして運
転席ドアを開けると、ヘッドランプと尾灯などが消灯します。再びランプを点灯
する場合は、エンジンスイッチを“ ON ”(スマートエントリー&スタートシス
テム非装着車)、またはエンジンスイッチをイグニッション ON モード(スマー
トエントリー & スタートシステム装着車)にするか、一度ランプスイッチを
にもどし、再度
または
の位置にします。
ただし、ランプスイッチを
にもどし、再度ランプを点灯させ、エンジンスイッ
チからキーを抜く(スマートエントリー&スタートシステム非装着車)、または
エンジンスイッチを OFF(スマートエントリー&スタートシステム装着車)にし
て運転席ドアを開けた場合は、ランプ類の消し忘れを防止するブザーが鳴りま
す。(コンライト装着車は、ランプ点灯時に作動します)
■
オートレベリングシステム(LED ヘッドランプ装着車)
通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数・荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。
■
カスタマイズ機能
ライトセンサーの感度の設定を変更できます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 379)
知識
センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをウインドウガラスに貼
らないでください。周囲からの光がさえぎら
れると、自動点灯・消灯機能が正常に働かな
くなります。
注意
■
バッテリーあがりを防止するために
エンジンを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでください。
173
4
運転
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
フォグランプスイッチ
★
X
フロントフォグランプ装着車
消灯する
点灯する
雨や霧などの悪天候下での視界を確保します。
操作のしかた
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
1
2
174
4-3. ランプのつけ方・ ワイパーの使い方
X
リヤフォグランプ装着車
消灯する
点灯する
手 を 離 す と
の 位 置 ま で も ど り ま
す。
再度操作すると消灯します。
X
フロント&リヤフォグランプ装着車
消灯する
フロントフォグランプを点
灯する
リヤフォグランプを点灯す
る
手を離すと
の位置までもどりま
す。
再度操作すると消灯します。
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