Toyota Land Cruiser (2018 year). Manual japanese — part 23
351
4-5. 運転支援装置について
4
運転
ハンドルが直進状態であるにも関わらず、予想進路線がまがっている(車幅
延長線と予想進路線がずれる)
ステアリングセンサーの信号に異常が
発生した
トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
車両後方のガイド線が表示されない
バックドアが開いている
バックドアを閉めてください。
直らない場合は、トヨタ販売店で点検
を受けてください。
!マークが表示される
バッテリーの脱着をした
車を止め、ハンドルを左右いっぱいに
まわしてください。
直らない場合は、トヨタ販売店で点検
を受けてください。
マルチテレインモニターに異常が発生
している
トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
考えられる原因
処置
352
4-5. 運転支援装置について
BSM(ブラインドスポットモニター)
★
ブラインドスポットモニターには 2 つの機能があります。
●
BSM(ブラインドスポットモニター)機能
運転者による車線変更時の判断を支援します。
●
RCTA(リヤクロストラフィックアラート)機能
★
後退時に運転者を支援します。
これらの機能は同じセンサーを使用します。
ブラインドスポットモニターの概要
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
353
4-5. 運転支援装置について
4
運転
マルチインフォメーションディスプレイ
BSM 機能または RCTA 機能の ON / OFF を切り替えます。
BSM 機能が ON のとき、RCTA 機能を ON できます。
ドアミラーインジケーター
BSM 機能:
ドアミラーの死角領域に車両を検知したとき、または後方からその死角領域に急速
に接近してくる車両を検知したときは、検知した側のドアミラーインジケーターが
点灯します。検知した側に方向指示レバーを操作している場合は、ドアミラーイン
ジケーターが点滅します。
RCTA 機能:
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、両側のドアミ
ラーインジケーターが点滅します。
BSM 表示灯 /RCTA 表示灯
BSM 機能または RCTA 機能が ON のとき、それぞれのインジケーターが点灯し
ます。
モニター画面の表示(RCTA 機能のみ)
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、モニター画面
に検知した側の RCTA アイコン(→ P. 361)が点灯します。
イラストは左後方から車両が接近している例です。
RCTA ブザー(RCTA 機能のみ)
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、ブザーが鳴り
ます。
BSM 機能を ON にした直後の約 1 秒間はブザーが鳴ります。
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4-5. 運転支援装置について
メーター操作スイッチで、
を選択する。
「BSM」を選択し、
を押す。
「BSM」/「RCTA」を選択し、
を押す。
を押すたびに ON / OFF が切りかわります
■
ドアミラーインジケーターの視認性について
強い日差しのもとでは、ドアミラーインジケーターが見えづらいことがありま
す。
■
RCTA ブザー音の聞こえ方について
大音量のオーディオなど大きな音がする場合、RCTA ブザー音が聞こえづらくな
る場合があります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「BSM 現在使用できません」が表示さ
れたときは
センサー周辺のバンパーに氷・雪・泥などが付着していることが考えられま
す。センサー周辺のバンパーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰し
ます。また、極めて高温または低温の環境で使用した場合正常に作動しない
ことがあります。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「BSM 故障 販売店で点検してくださ
い」が表示されたときは
センサーの故障や電圧異常などが考えられます。トヨタ販売店にて点検を受けて
下さい。
設定のしかた
知識
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4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
レーダーセンサーの取り扱い
ブラインドスポットモニターのセンサーは、車両リヤバンパー内側に左右ひと
つずつ設置されています。システムを正しく作動させるために次のことをお守
りください。
●
センサー周辺のリヤバンパーへの強い衝撃を避ける
センサーの位置や向きが少しでもずれると、車両を正しく検知できなくなった
り、装置が正常に動作しなくなるおそれがあります。
次のような場合には、必ずトヨタ販売店にて点検を受けてください。
・ センサーやセンサー周辺に強い衝撃を受けた
・ センサー周辺のリヤバンパーなどに傷や凹みがある、一部が外れている
●
センサーを分解しない
●
センサーやセンサー周辺のリヤバンパーにステッカーを貼らない
●
センサーやセンサー周辺のリヤバンパーを改造しない
●
リヤバンパーの塗装修理の際にはトヨタ設定色以外への変更は行わないでく
ださい
●
センサー周辺のリヤバンパーは常にきれ
いにしておく
センサー周辺のリヤバンパーに汚れや着
雪がある場合、警告表示(→ P. 354)と
ともにシステムが作動しなくなることが
あります。その場合、汚れや雪を落とした
後、BSM 機能の作動条件(→ P. 358)
でしばらく走行してください(目安:約
10 分)。それでも警告表示が消えない場
合はトヨタ販売店にて点検を受けてくだ
さい。
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4-5. 運転支援装置について
BSM 機能はレーダーセンサーにより隣の車線を走行する次の車両を検
知し、ドアミラーのインジケーターによってその車両の存在を運転者に
知らせます。
ドアミラーに映らない領域(死角領域)を併走する車両
後方からドアミラーに映らない領域(死角領域)に急速に接近してく
る車両
BSM 機能
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4-5. 運転支援装置について
4
運転
次の範囲に入った車両を検知します。
検知できる範囲:
車両の両側面について、側面から約 0.5m 離れた面から約 3.5m の領
域
※
※
車両側面から外側に約 0.5m は検知しません。
リヤバンパーから約 1m 前方の領域
リヤバンパーから約 3m 後方の領域
リヤバンパーから後方約 3m ∼ 60m の領域
※
※
自車と他車の速度差が大きいほど、ドアミラーインジケーターは他車がより遠
くにいる状況で点灯、点滅します。
BSM 機能で検知できる範囲
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
BSM 機能は、ドアミラーの死角領域に入った車両の存在とその死角領域に急
速に接近してくる車両の存在を運転者に提供する、補助的なシステムです。本
システムだけで安全な車線変更の可否を判断できるものではないため、システ
ムを過信すると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
状況によっては本システムが有効に機能しないことがあるため、運転者は自ら
の目視とミラーによる安全確認をおこなう必要があります。
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4-5. 運転支援装置について
■
BSM 機能の作動条件
BSM 機能は、次の条件をすべて満たしているときに作動します。
●
BSM 機能が ON のとき
●
シフトレバーが R 以外の位置のとき
●
車速が約 16km/h 以上のとき
■
BSM 機能が車両を検知する条件
BSM 機能は、次のような状況で検知範囲に入った車両を検知します。
●
隣の車線を走行する他車に自車が追い越されるとき
●
他車が車線変更中に検知範囲に進入するとき
■
BSM 機能が車両を検知しない状況
BSM 機能は、次のような車両や車両以外のものを検知対象としません。
●
小型の二輪車、自転車、歩行者など
※
●
対向車
●
ガードレール・壁・標識・駐車車両などの静止物
※
●
同じ車線を走行する後続車
※
●
2 つ隣の車線を走行する他車
※
※
状況によっては検知をすることがあります。
知識
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4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
BSM 機能が有効に作動しないおそれがある状況
●
BSM 機能は、次のような状況では車両を有効に検知しないおそれがあります。
・ センサーやセンサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの位置や向きが
ずれているとき
・ 泥・雪・氷・ステッカーなどがセンサーやセンサー周辺のリヤバンパーに付
着したとき
・ 大雨・雪・霧などの悪天候時、水たまりなどの濡れた路面を走行するとき
・ 複数台の他車が狭い間隔で連続して接近するとき
・ 自車と後続車の車間距離が短いとき
・ 検知範囲に入る他車と自車の速度差が大きすぎるとき
・ 自車と他車の速度差に変化があるとき
・ 検知範囲に入る他車と自車の速度がほとんど等しいとき
・ 停止状態から発進した際に、検知範囲に他車が存在し続けたとき
・ 急勾配の上り・下りが連続した坂道や道路のくぼみ等を走行しているとき
・ きついカーブや連続したカーブ、起伏がある場所を走行するとき
・ 車線の幅が広い、もしくは車線の端を走行するなど、隣の車線の他車が自車
から離れすぎているとき
・ 車両後部に自転車キャリアなどのアクセサリーを装着しているとき
・ 検知範囲に入る他車と自車の高さに差がありすぎるとき
・ BSM 機能を ON にした直後
●
BSM 機能は、特に次のような状況では不要な検知が増えることがあります。
・ センサーやセンサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの位置や向きが
ずれているとき
・ ガードレールや壁などとの距離が短い状況で、それらが検知範囲に入ったと
き
・ 急勾配の上り・下りが連続した坂道や道路のくぼみ等を走行しているとき
・ 車線の幅が狭い、もしくは車線の端を走行するなど、隣の車線以外を走行す
る車両が検知範囲に入ったとき
・ きついカーブや連続したカーブ、起伏がある場所を走行するとき
・ タイヤがスリップ(空転)しているとき
・ 自車と後続車の車間距離が短いとき
・ 車両後部に自転車キャリアなどのアクセサリーを装着しているとき
360
4-5. 運転支援装置について
RCTA 機能はレーダーセンサーにより自車の右後方または左後方から接
近している車両を検知し、ドアミラーのインジケーターとブザーによっ
てその車両の存在を運転者に知らせます。
接近車両
接近車両を検知できる範囲
RCTA 機能
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4-5. 運転支援装置について
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運転
■
RCTA アイコンの表示
自車の右後方または左後方から接近している車両を検知したときは、
モニター画面上に次の表示をします。
画面表示
表示内容
左後方から車両が接近しているとき
右後方から車両が接近しているとき
両方向から車両が接近しているとき
RCTA 機能に異常があるとき(→ P. 354)
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
RCTA 機能は自車の右後方または左後方から接近してくる車両の存在を運転者
に提供する補助的なシステムです。
RCTA 機能を使用していても状況によっては本システムが有効に機能しないこ
とがあるため、運転者は自らの目視による安全確認をおこなう必要があります。
システムを過信すると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。
362
4-5. 運転支援装置について
次の範囲に入った車両を検知します。
速度が速い車両に対しては、より離れた位置で警報ブザーを鳴らします。
例:
■
RCTA 機能の作動条件
RCTA 機能は、次の条件をすべて満たしているときに作動します。
●
RCTA 機能が ON のとき
●
シフトレバーが R のとき
●
自車の車速が約 8km/h 以下のとき
●
接近する他車の車速が約 8km/h ∼ 28km/h の間のとき
RCTA 機能で検知できる範囲
接近車両
速度
警報距離(概算)
速い
28km/h
20m
遅い
8km/h
5.5m
知識
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363
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
RCTA 機能が車両を検知しない状況
RCTA 機能は、次のような車両や車両以外のものを検知対象としません。
●
真後ろから接近する車両
●
自車の隣の駐車スペースで後退する車両
●
ガードレール・壁・標識・駐車車両などの静止物
※
●
小型の二輪車、自転車、歩行者など
※
●
自車から遠ざかる車両
●
自車の隣の駐車スペースから接近する車両
※
※
状況によっては検知をすることがあります。
■
RCTA 機能が有効に作動しないおそれがある状況
●
RCTA 機能は、次のような状況では車両を有効に検知しないおそれがあります。
・ センサーやセンサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの位置や向きが
ずれているとき
・ 泥・雪・氷・ステッカーなどがセンサーやセンサー周辺のリヤバンパーに付
着したとき
・ 大雨・雪・霧などの悪天候時、水たまりなどの濡れた路面を走行するとき
・ 複数台の他車が狭い間隔で連続して接近するとき
・ 高速で接近する車両
●
障害物のためにセンサーが検知できない
車両
・ 勾配の変化が激しい坂で後退している
とき
364
4-5. 運転支援装置について
・ RCTA 機能を ON にした直後
・ RCTA 機能を ON にした状態で、エンジンを始動した直後
●
RCTA 機能は、特に次のような状況では不要な検知が増えることがあります。
・ 自車の横を通過する車両
・ 車両後方に電波の反射しやすい金属(ガードレール・壁・標識・駐車車両な
ど)が存在するとき
・ 浅い角度での駐車
・ 障害物のためにセンサーが検知できな
い車両
・ 駐車場に面した道を走行する車両
365
4
運転
4-5. 運転支援装置について
運転を補助する装置
◆
マルチテレイン ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時、またはすべりやすい路面やオフロード(砂利・砂地・泥地・氷雪路
など)でのブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、スリップを抑制します。
◆
ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
◆
VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを抑え、車両の
姿勢維持に寄与します。
◆
アクティブ TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面や険しいオフロードでの発進時や加速時に生じる車輪の空転を
4 輪別々に抑制すると共に、降坂時のエンジンブレーキ抜けによる加速を抑制し、
車両の方向安定性と駆動力を確保します。
◆
ヒルスタートアシストコントロール
登り坂やすべりやすい丘面で発進するときに、車が後退するのを緩和します。
◆
KDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)
★
オフロード走行時やカーブ時などの路面状況や運転状況に応じて、油圧によりサス
ペンションスタビライザーを制御して、走行安定性を確保します。
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過信せ
ずに運転には十分に注意してください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
366
4-5. 運転支援装置について
◆
VGRS(バリアブルギヤレシオステアリング)
★
車速やハンドルの動きに合わせてホイールが切れる角度を調整します。
◆
AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)
★
路面の状態や運転操作などにに応じ、ショックアブソーバーの減衰力を 4 輪独立
に制御することで、なめらかな乗り心地と優れた操縦安定性を両立し、車両姿勢を
良好な状態に保ちます。
◆
緊急ブレーキシグナル
急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車に注意をうな
がし、追突される可能性を低減させます。
VSC・アクティブ TRC・ヒルスター
トアシストコントロールが作動し
ているときは、スリップ表示灯が点
滅します。
ヒルスタートアシストコントロールの
作動時、制動灯とハイマウントストッ
プランプが点灯します。
VSC・アクティブ TRC・ヒルスタートアシストコントロールが作動し
ているとき
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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