Toyota Voxy (2018 year). Manual japanese — part 15
223
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
■
LDA の設定変更
マルチインフォメーションディスプレイの
または
画面で、車線逸
脱機能の警報感度(「高い」・「普通」)を変更することができます。
X
画面での設定方法
画面(→ P. 84)がマルチインフォメーションディスプレイに表示さ
れている状態で、メーター操作スイッチの
を押す
LDA 警報感度の設定画面が表示されます。
メーター操作スイッチの
/
を押して、ご希望の設定の位置にカーソルを
移動し、
を押す
設定が終了したら、メーター操作スイッチの
を押す
X
画面での設定方法
→ P. 92
1
2
3
224
4-5.Toyota Safety Sense C
オートマチックハイビーム
ランプスイッチを AUTO または
にし、レバーを前方へ押す
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビームが作動する
と、オートマチックハイビーム表示灯
が点灯します。
オートマチックハイビームは、フロントウインドウガラス上部に設置さ
れた前方センサーにより対向車両のランプや街路灯などの明るさを判定
し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。
警告
■
安全にお使いいただくために
オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。
■
オートマチックハイビームの誤操作を防ぐために
荷物を積み過ぎないでください。
オートマチックハイビームの使い方
1
2
225
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
■
ロービームへの切りかえ
レバーをもとの位置にもどす
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。
■
ハイビームへの切りかえ
オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す
オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。
オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。
手動切りかえのしかた
226
4-5.Toyota Safety Sense C
■
ハイビームとロービームの自動切りかえ条件
●
次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
・ 前方にランプを点灯した車両がいない
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が少ない
●
次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。
・ 車速が約 25km/h 以下
・ 車両前方が明るい
・ 前方車両がランプを点灯している
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が多い
■
前方センサーの検知について
●
次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。
・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで前方車両が見え隠れするとき
・ 前方車両が離れた車線から接近してきたとき
・ 前方車両が無灯火のとき
●
前方車両のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合が
あります。
●
街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。
●
次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります。
・ 前方車両のランプの明るさ
・ 前方車両の動きや向き
・ 前方車両のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 前方車両が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量
●
ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切りかわる場合があります。
●
自転車などの軽車両は検知しない場合があります。
知識
227
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
●
次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが歩行者や前方
車両などの迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このよ
うな場合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。
・ 悪天候時(霧・雪・砂嵐・大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ 前方センサーが変形しているときや、汚れているとき
・ 前方センサーの温度が非常に高いとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 前方車両のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があるとき、また
は光軸がずれているとき
・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車両の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ ハイビームとロービームをひんぱんに切りかえているとき
・ ハイビームの使用に問題がある、または他の運転者・付近の歩行者の迷惑に
なると思われるとき
■
マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」の警告メッセージが表示されたとき
システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
228
4-5.Toyota Safety Sense C
先行車発進告知機能
前の車に続いて停止しているとき
に先行車を認識し続け、先行車が発
進してしばらく進んでも自車が停
止し続けた場合にお知らせします。
先行車の発進後、自車が停止し続けた場合、警告ブザーとマルチインフォ
メーションディスプレイの表示でお知らせする機能です。
先行車発進告知機能
先行車
229
4-5.Toyota Safety Sense C
4
運転
■
作動条件
シフトポジションが P・R 以外で、ブレーキペダルを踏んで停止している、また
はシフトポジションが N で停止しているとき
■
先行車が発進していても告知しない場合があるとき
例えば次のような状況では、前方センサーが対象を検出できず、システムが正常
に作動しない場合があります。
●
自車と先行車の停止位置がずれており、先行車を正しく認識できないとき
●
坂道やカーブなどにより、先行車を正しく認識できないとき
●
先行車の背面形状(けん引をしている車両や荷物を積んでいないトレーラー、雪
や泥などが大量に付着している車両など)やボデーカラーなどにより、先行車
を正しく認識できないとき
●
先行車がオートバイ・自転車などのとき
●
先行車の右左折や車線変更などにより、先行車を認識できなくなったとき
●
悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)
・煙・水蒸気などにより、先行車を認識できないとき
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、先行
車を正しく認識できないとき
●
プリクラッシュセーフティシステムが一時的に使用できないときや、故障など
により PCS 警告灯が点滅または点灯しているとき
●
右左折や車線変更などのために、ハンドルを大きくまわしたとき
■
先行車が発進していなくても告知する場合があるとき
例えば次のような状況では、先行車が発進したと判断し、システムが作動する場
合があります。
●
悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)により、先行車の発進を誤認識したとき
●
坂道やカーブなどにより、先行車ではないものを先行車と認識しているとき
●
前方センサー周辺への強い衝撃などにより、前方センサーの向きがずれ、先行
車ではないものを先行車と認識しているとき
●
先行車がいない状態での停止時に、交差点の先にいる車両や自車の正面を横切
る車両などを先行車として認識したとき
●
自車と先行車とのあいだに、ほかの車両が割り込んだり通過したりしたとき
知識
230
4-5.Toyota Safety Sense C
■
先行車発進告知機能の設定を変更するには
マルチインフォメーションディスプレイの
画面(→ P. 92)で、先行車
発進告知機能に関する次の設定を変更することができます。
●
先行車発進告知機能の ON / OFF
●
先行車発進告知機能の告知タイミング
231
4
運転
4-6. 運転支援装置について
クルーズコントロール
アクセルペダルを踏まなくても一定の速度で走行できます。
表示灯
クルーズコントロールスイッチ
ON-OFF スイッチを押して、シ
ステムを ON にする
メーター内のクルーズコントロール表
示灯が点灯します。
OFF にするには、再度スイッチを押し
ます。
希望の速度まで加速/減速し、レ
バーを下げて設定する
メータ ー内のクルー ズコントロ ール
セット表示灯が点灯します。
レバーを離したときの速度で定速走行
できます。
機能概要
1
2
速度を設定する
1
2
232
4-6. 運転支援装置について
設定速度をかえるには、希望の速度になるまでレバーを操作します。
速度を上げる
速度を落とす
微調整:
レバーを上または下に軽く操作して手
を離す
調整:
希望の車速になるまでレバーを保持す
る
設定速度は、次のとおりに増減されます。
微調整:
レバー操作するごとに約 1.6km/h
調整:
レバーを保持するあいだ
解除するには、レバーを手前に引
く
ブレーキペダルを踏んだときも解除さ
れます。
定速走行にもどすには、レバーを
上げる
レバーを上げると、もとの定速走行に
もどります。ただし、実際の速度が約
40km/h 以下になると設定速度が消去
されるため、復帰しません。
設定速度をかえる
1
2
1
2
定速走行を解除する・復帰させる
1
2
1
2
233
4-6. 運転支援装置について
4
運転
■
設定条件について
●
シフトポジションが D のとき設定できます。
●
車速が約 40km/h 以上のとき設定できます。
■
車速設定後の加速について
●
通常走行と同様にアクセルで加速できます。加速後、設定車速にもどります。
●
クルーズコントロールを解除しなくても、希望の速度まで加速して、レバーを
下げることにより設定車速を変更することができます。
■
定速走行の自動解除
次のとき、自動的に定速走行が解除されます。
●
設定速度より実際の速度が約 16km/h 以上低下したとき
●
実際の速度が約 40km/h 以下になったとき
●
VSC が作動したとき
●
TRC が一定時間作動したとき
●
TRC を OFF にしたとき(→ P. 238)
■
定速走行中、マルチインフォメーションディスプレイに「クルーズコントロール
故障 販売店で点検してください」が表示されたとき
ON-OFF スイッチでシステムを一度 OFF にし、再度設定してください。
設定できないとき、またはすぐに解除されるときは、システム異常のおそれがあ
ります。トヨタ販売店で点検を受けてください。
知識
234
4-6. 運転支援装置について
警告
■
誤操作を防ぐために
クルーズコントロールを使用しないときは、ON-OFF スイッチでシステムを
OFF にしてください。
■
クルーズコントロールを使用してはいけない状況
次の状況では、クルーズコントロールを使用しないでください。
車のコントロールを失い、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
交通量の多い道
●
急カーブのある道
●
曲がりくねった道
●
雨天時や、凍結路・積雪路などのすべりやすい路面
●
急な下り坂
急な下り坂では設定車速以上になることがあります。
235
4
運転
4-6. 運転支援装置について
ドライブモードセレクトスイッチ
スイッチ操作により、次の各モードに切りかえることができます。
■
エコドライブモード
※
通常にくらべてアクセルペダル
の踏み込みに対するトルクの発
生がゆるやかになり、またエアコ
ン(暖房/冷房)の作動を抑え、
燃費を向上させる走行に適して
います。
ECO MODE スイッチを押すとエ
コ ド ラ イ ブ モ ー ド に 切 り か わ り、
メーター内の ECO MODE 表示灯が
点灯します。
■
パワーモード
※
山岳路などで、アクセルレスポン
スのよい、きびきびとした走りを
楽しみたいときに適しています。
PWR MODE スイッチを押すとパ
ワーモードに切りかわり、メーター
内の PWR MODE 表示灯が点灯し
ます。
※
エコドライブモード・パワーモードともに解除された状態のときは、通常の走
行に適した通常走行モードになります。
走行状況に応じて、走行モードを切りかえることができます。
走行モードについて
236
4-6. 運転支援装置について
■
クルーズコントロールを使用して走行しているとき
エンジンブレーキを目的に走行モードをパワーモードにしても、クルーズコント
ロールが解除されないため、エンジンブレーキは効きません。
■
エコドライブモードのエアコン作動について
エコドライブモードは暖房/冷房の作動や風量を抑制して、燃費向上を図ってい
ます(→ P. 257)。空調の効きをよりよくしたいときは、風量を調整するか、エ
コドライブモードを解除してください。
■
エコドライブモード/パワーモードを解除するとき
●
各モードの選択後に再度スイッチを押すと、通常走行モードにもどります。
●
エコドライブモードのときにパワーモードスイッチを押す、またはその逆の操
作を行うと、あとから押したスイッチのモードに切りかわります。
●
パワーモードは、パワースイッチを OFF にすると自動的に解除されます。
エコドライブモードは、パワースイッチを OFF にしても自動解除されません。
知識
237
4
運転
4-6. 運転支援装置について
運転を補助する装置
◆
ECB(電子制御ブレーキシステム)
電子制御により、ブレーキ操作に応じたブレーキ力を発生させます。
◆
ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを
防ぎ、スリップを抑制します。
◆
ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
◆
VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを
抑え、車両の姿勢維持に寄与します。
◆
S-VSC(ステアリングアシステッドビークルスタビリティコントロール)
ABS・TRC・VSC・EPS を協調して制御します。
すべりやすい路面などの走行で急なハンドル操作をした際に、ハンド
ル操作力を制御することで、車両の方向安定性確保に貢献します。
◆
TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
確保に貢献します。
◆
ヒルスタートアシストコントロール
上り坂で発進するときに、車が後退するのを緩和します。
◆
EPS(エレクトリックパワーステアリング)
電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。
◆
緊急ブレーキシグナル
急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。
走行の安全性や運転性能を確保するため、走行状況に応じて次の装置が
自動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過信
せずに運転には十分に注意してください。
238
4-6. 運転支援装置について
TRC・VSC・ABS が作動している
ときは、スリップ表示灯が点滅しま
す。
ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動していると、
アクセルペダルを踏み込んでもハイブリッドシステムの出力が上がら
ず、脱出が困難な場合があります。このようなときに
を押すこと
により、脱出しやすくなる場合があります。
TRC を停止するには
を押す
TRC OFF 表示灯が点灯します。
もう一度
を押すと、システム作
動可能状態にもどります。
TRC・VSC・ABS が作動しているとき
TRC を停止するには
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