Toyota Prius (2017 year). Manual japanese — part 14

207

4

運転

4-2. 運転のしかた

トランスミッション

シフトレバー

シフトレバーは、ゆっくり確実に操作してください。
シフトレバーを操作したあとは、シフトレバーから手を離してください。シフトレ
バーが

の位置に自然にもどります。

D または R に切りかえるときは、ゲートにそってそのまま操作し

ます。

N に切りかえるときは、右にスライドさせ、しばらく保持します。

B へ切りかえるときは、下側に操作します。
シフトポジションが D のときのみ、B に切りかえが可能です。

P から N・D・R へ、または D から R、および R から D へ切りかえるときは、ブ
レーキペダルを踏み、車が完全に停止している状態で行ってください。

シフトポジション表示灯

現在のシフトポジションが強調表示されます。

D・B 以外のときは、シフトポジション表示灯の B 方向への矢印と B 表示が消灯
します。

シフトレバーを操作したあとは、シフトポジション表示灯で、目的のシフトポジ
ションに切りかわったことを必ず確認してください。

シフトレバーの動かし方

1

2

208

4-2. 運転のしかた

燃費向上や騒音の低減のために、通常は D を使用してください。

→ P. 288

シフトポジションを P に切りかえる

車を完全に停止させ、パーキング
ブレーキをかけ、P ポジションス
イッチを押す

シフトポジションを P にすると、ス
イッチの作動表示灯が点灯します。
シフトポジション表示灯で、P の位
置が点灯していることを必ず確認し
てください。

P から他のシフトポジションに切りかえる

ブレーキペダルをしっかり踏みながら、シフトレバーを操作します。

(ブレーキペダルを踏まずにシフトレバーを操作すると、ブザーが鳴

りシフトポジションの切りかえができません)

操作後は、シフトポジション表示灯で、目的のシフトポジションに
切りかわったことを必ず確認してください。

P から直接、シフトポジションを B に切りかえることはできません。

シフトポジションの使用目的

シフトポジション

目的および状態

P

駐車またはハイブリッドシステム始動

R

後退

N

動力が伝わらない状態

D

通常走行

B

急な下り坂など、強いエンジンブレーキが必要なとき

走行モードの選択

P ポジションスイッチ

209

4-2. 運転のしかた

4

運転

シフトポジションについて

パワースイッチが OFF のときはシフトポジションの切りかえはできません。

パワースイッチが ON モードで、READY インジケーターが消灯しているとき
は、N にのみ切りかえが可能です。シフトレバーを操作して D または R の位置
で保持したときも N に切りかわります。

READY インジケーターが点灯中は、P から、D・N・R を選択できます。

READYインジケーターが点滅しているときは、シフトレバーを操作してもPか
ら他のシフトポジションに切りかえることはできません。READY インジケー
ターが点滅から点灯にかわってから、再度シフトレバーを操作してください。

D 以外から直接、B に切りかえることはできません。

また、次に示す操作をするとブザーが鳴り、シフトポジションの切りかえが無効
になるときや、自動的に N に切りかわる場合があります。その場合は適切なシフ
トポジションに切りかえてください。

シフトポジションの切りかえを無効にするとき

・ P からブレーキペダルを踏まずにシフトレバーを操作したとき
・ P または N から、B を選択したとき

自動的にシフトポジションが N に切りかわるとき

・ 走行中に、P ポジションスイッチを押したとき

※ 1

・ 車両が前進しているときに R を選択したとき

※ 2

・ 車両が後退しているときに D を選択したとき

※ 3

・ R から B を選択したとき

※ 1

極低速走行時は、P に切りかわることがあります。

※ 2

低速走行時は、R に切りかわることがあります。

※ 3

低速走行時は、D に切りかわることがあります。

一定以上の速度で走行中にNを選択した場合は、シフトレバーをNの位置で保持
しなくても N に切りかわります。この場合はブザーが鳴り、マルチインフォ
メーションディスプレイに確認メッセージが表示され、N にかわったことを運
転者に知らせます。

リバース警告ブザー

シフトポジションを R にするとブザーが鳴り、R にあることを運転者に知らせま
す。

知識

210

4-2. 運転のしかた

急発進の抑制について(ドライブスタートコントロール)

次のような通常と異なる操作が行われた場合、ハイブリッドシステム出力を抑制
する場合があります。

アクセルペダルを踏み込んだまま、シフトポジションを切りかえた(R から D、
D または B から R、N から R、P から D、P から R)とき
この場合、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージが表示されま
す。表示された画面の指示に従ってください。

後退時にアクセルペダルを踏みすぎたとき

自動 P ポジション切りかえ機能について

パワースイッチがON モードの状態でシフトポジションがP以外のとき、車両を
完全に停止させパワースイッチを押すと、自動的にシフトポジションが P に切
りかわり、パワースイッチが OFF になります。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

の制御停車中に次を検

出したときは、自動で P ポジションに切りかわる場合があります。

・ 運転席シートベルトを着用していない
・ 運転席ドアが開いた
・ 車両が停止したあと約 3 分経過した

シフトポジションが P から切りかわらない場合は

補機バッテリーあがりの可能性があります。補機バッテリーがあがってしまった
場合の対処法は、P. 534 を参照してください。

エンジンブレーキについて

高速走行時は、通常の車にくらべてエンジンブレーキによる減速感が小さくな
ります。

強いエンジンブレーキが必要な場合は、シフトポジションを B にしてください。
B のまま走行し続けると、燃費の悪化につながります。通常は D で走行してく
ださい。

補機バッテリーを脱着したとき

→ P. 537

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

211

4-2. 運転のしかた

4

運転

シフト操作に関するメッセージがマルチインフォメーションディスプレイに表示
されたときは

誤操作やシステムの状況等によりシフトポジションが切りかわらない、またはシ
フト操作が無効にされたときには、切りかえができない原因や、正しい操作方法
などに関するメッセージが、マルチインフォメーションディスプレイに表示され
ます。その場合は、画面の指示に従って操作し直してください。

警告

すべりやすい路面を走行するとき

急なアクセル操作や、シフト操作を行わないでください。エンジンブレーキ力
の急激な変化が、横すべりやスピンの原因になりますので注意してください。

シフトレバー/ P ポジションスイッチについて

シフトレバーのノブを取りはずしたり、純正品以外のノブを取り付けたりしな
いでください。また、ものをぶら下げたりしないでください。シフトレバーが
定位置にもどらなくなって、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

車が動いているときは、P ポジションスイッチにふれないでください。
停車直前など、極低速走行中に P ポジションスイッチを押すと、シフトポジ
ションが P に切りかわることがあるため、車が急停止して思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。

意図せぬシフトポジションの切りかわりを防止するため、操作時以外は P ポ
ジションスイッチやシフトレバーにふれないでください。

212

4-2. 運転のしかた

注意

駆動用電池の充電について

シフトポジションが N では、ガソリンエンジンが回転していても駆動用電池は
充電されないため、N で長時間放置すると駆動用電池の残量が低下し、走行不
能になるおそれがあります。

シフト制御システムの異常が考えられるとき

次のような状態になったときは、シフト制御システムの異常が考えられます。
安全で平坦な場所に停車し、パーキングブレーキをかけて、トヨタ販売店にご
連絡ください。

マルチインフォメーションディスプレイにシフト制御システムに関する警告
メッセージが表示されたとき(→ P. 490)

シフトポジションが選択されていない表示状態が、数秒以上続いているとき

シフトポジションの切りかえ操作について

P から P 以外、および P 以外から P への切りかえ操作を短時間にくり返し行
わないでください。そのような操作を行うと、システム保護のため、一定時間
P からの切りかえができなくなることがあります。その場合は、約 20 秒待っ
てから操作し直してください。

213

4

運転

4-2. 運転のしかた

方向指示レバー

左折

左側へ車線変更

(レバーを途中で保持)

レバーを離すまで、左側方向指示灯が
点滅します。

右側へ車線変更

(レバーを途中で保持)

レバーを離すまで、右側方向指示灯が
点滅します。

右折

作動条件

パワースイッチが ON モードのとき

表示灯の点滅が異常に速くなったとき

方向指示灯の電球が切れていないか確認してください。

操作のしかた

1
2

3

4

知識

214

4-2. 運転のしかた

パーキングブレーキ

パーキングブレーキをかけるには、
右足でブレーキペダルを踏みなが
ら、左足でパーキングペダルをいっ
ぱいまで踏み込む(再度踏み込むと
解除される)

パーキングブレーキ未解除警告ブザー

パーキングブレーキを解除しないまま車を発進させ、車速が約 5km/h 以上にな
ると、警告ブザーが鳴ります。

冬季のパーキングブレーキの使用について

→ P. 364

操作のしかた

知識

注意

走行前の注意

パーキングブレーキを完全に解除してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキ部品が過熱し、ブレー
キの効きが悪くなったり、早く摩耗したりするおそれがあります。

215

4

運転

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

ランプスイッチ

レバーの端をまわすと、次のようにランプが点灯します。

ヘッドランプ・薄暮灯

車幅灯などを自動点灯・
消灯(パワースイッチが
ON モードのとき)

薄暮灯

・車幅灯・尾灯・

番号灯・インストルメン
トパネルランプを点灯

上記ランプとヘッドラン
プを点灯

消灯

ヘッドランプ点灯時ハイビーム
に切りかえ

レ バーをもとの 位置へもど すとロー
ビームにもどります。

レバーを引いているあいだ、ハイ
ビームを点灯

ランプが消灯していても、ハイビーム
が点灯します。レバーを離すと、ロー
ビームにもどる、または消灯します。

自動または手動でヘッドランプなどを点灯できます。

操作のしかた

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

1

2

3

4

ハイビームにする

1

2

216

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

ライトセンサー

ランプ消し忘れ防止機能

パワースイッチをアクセサリーモードまたは OFF にしてランプが点灯した状態
で運転席ドアを開けるとヘッドランプと尾灯が消灯します。

再びランプを点灯する場合は、パワースイッチを ON モードにするか、一度ラン

プスイッチを OFF または

にもどし、再度

または

の位置にしま

す。

オートレベリングシステム

通行人や対向車がまぶしくないように、乗車人数、荷物の量などによる車の姿勢
の変化に合わせて、ヘッドランプの光軸を自動で調整します。

ランプ消し忘れ警告ブザー

ヘッドランプ・尾灯が点灯している状態で運転席ドアを開けると、ランプ類の消
し忘れを警告するブザーが鳴ります。

節電機能

車両のバッテリーあがりを防止するため、パワースイッチが OFF の状態でヘッ
ドランプまたは尾灯が点灯している場合、節電機能が働き約 20 分後すべてのラ
ンプが自動消灯します。

パワースイッチを ON モードにすると節電機能は解除されます。

次のいずれかを行った場合、節電機能はいったん解除され、再度節電機能が働き
約 20 分後すべてのランプが自動消灯します。

ランプスイッチを操作したとき

ドアを開閉したとき

知識

センサーの上にものを置いたり、センサーを
ふさぐようなものをフロントウインドウガ
ラスに貼らないでください。周囲からの光が
さえぎられると、自動点灯・消灯機能が正常
に働かなくなります。
また、エアコン作動のさまたげとなります。

217

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

4

運転

マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」が表示されたときは

システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。

カスタマイズ機能

ライトセンサーの感度の設定などを変更できます。

(カスタマイズ一覧:→ P. 555)

注意

補機バッテリーあがりを防止するために

ハイブリッドシステムを停止した状態でランプ類を長時間点灯しないでくださ
い。

218

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

オートマチックハイビーム

ランプスイッチを

または

にし、レバーを前方へ押す

オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す

オートマチックハイビームが作動する
と、オートマチックハイビーム表示灯
が点灯します。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

オートマチックハイビームは、フロントウインドウガラスに設置された
カメラセンサーにより前方車両のランプや街路灯などの明るさを判定
し、自動的にハイビームとロービームを切りかえます。

警告

安全にお使いいただくために

オートマチックハイビームを過信しないでください。運転者は常に自らの責任
で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけ、必要に応じて手動でハイビームと
ロービームを切りかえてください。

オートマチックハイビームの誤操作を防ぐために

荷物を積み過ぎないでください。

オートマチックハイビームの使い方

1

2

219

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

4

運転

ロービームへの切りかえ

レバーをもとの位置にもどす

オートマチックハイビーム表示灯が
消灯します。

オートマチックハイビームにもどす
には、再度レバーを前方に押します。

ハイビームへの切りかえ

オ ー ト マ チ ッ ク ハ イ ビ ー ム ス
イッチを押す

オートマチックハイビーム表示灯が
消灯し、ハイビーム表示灯が点灯し
ます。

オートマチックハイビームにもどす
には、再度スイッチを押します。

手動切りかえのしかた

220

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

ハイビームとロービームの自動切りかえ条件

次の条件をすべて満たすと、ハイビームを点灯します。

・ 車速が約 30km/h 以上
・ 車両前方が暗い
・ 前方にランプを点灯した車両がいない
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が少ない

次の条件のいずれかのときはロービームが点灯します。

・ 車速が約 25km/h 以下
・ 車両前方が明るい
・ 前方車両がランプを点灯している
・ 前方の道路沿いの街路灯の光が多い

カメラセンサーの検知について

次の状況では、ハイビームが自動でロービームに切りかわらない場合がありま
す。

・ 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
・ 他車が前方を横切ったとき
・ 連続するカーブや中央分離帯、街路樹などで前方車両が見え隠れするとき
・ 前方車両が離れた車線から接近してきたとき
・ 前方車両が無灯火のとき

前方車両のフォグランプにより、ハイビームがロービームに切りかわる場合が
あります。

街路灯や信号・広告などの照明、または標識・看板などの反射物によりハイビー
ムがロービームに切りかわる場合や、ロービームが継続する場合があります。

次の原因により、ハイビームとロービームの切りかえのタイミングが変化する
場合があります。

・ 前方車両のランプの明るさ
・ 前方車両の動きや向き
・ 前方車両のランプが片側のみ点灯しているとき
・ 前方車両が二輪車のとき
・ 道路の状態(勾配やカーブ、路面状況など)
・ 乗車人数や荷物の量

従って、ハイビームとロービームが運転者の感覚に合わず切りかわる場合があ
ります。

自転車などの軽車両は検知しない場合があります。

知識

221

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

4

運転

次の状況では、周囲の明るさが正確に検知されず、ハイビームが歩行者や前方
車両などの迷惑になる場合や、ロービームが継続する場合があります。このよ
うな場合は、手動でハイビームとロービームを切りかえてください。

・ 悪天候時(霧・雪・砂嵐・大雨など)
・ フロントウインドウガラスが汚れているときや、曇っているとき
・ フロントウインドウガラスにひび割れや破損があるとき
・ カメラセンサーが変形しているときや、汚れているとき
・ カメラセンサーが極端に高温になっているとき
・ 周囲にヘッドランプや尾灯などに似た光があるとき
・ 前方車両のランプが無灯火のときや、ランプに汚れや変色があったり光軸が

ずれているとき

・ 急激な明るさの変化が連続するとき
・ 起伏や段差が多い道路を走行しているとき
・ カーブが多い道路を走行しているとき
・ 車両前方に標識やミラーのように光を強く反射するものがあるとき
・ コンテナなど、先行車両の後部が光を強く反射するとき
・ 自車のヘッドランプが破損または汚れているとき
・ パンクやけん引などにより車両が傾いているとき
・ ハイビームとロービームをひんぱんに切りかえているとき
・ ハイビームの使用に問題がある、またはほかの運転者・付近の歩行者の迷惑

になると思われるとき

・ マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売

店で点検してください」の警告メッセージが表示されているとき

マルチインフォメーションディスプレイに「ヘッドランプシステム故障 販売店で
点検してください」の警告メッセージが表示されたとき

システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。

222

4-3. ランプのつけ方・ワイパーの使い方

フォグランプスイッチ

X

フロントフォグランプ装着車

消灯する

点灯する

雨や霧などの悪天候下での視界を確保します。

操作のしかた

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

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