Toyota Mark X (2016 year). Manual japanese — part 23
5
351
トラブルが起きたら
5-1. まず初めに
非常点滅灯(ハザードランプ)
知識
■
非常点滅灯について
エンジン停止中に、非常点滅灯を長時間使用すると、バッテリーがあがるおそ
れがあります。
故障などでやむを得ず路上駐車する場合、他車に知らせるために使用
してください。
スイッチを押す
す べ て の 方 向 指 示 灯 が 点 滅 し ま
す。
もう一度押すと消灯します。
352
5-1. まず初めに
発炎筒
高速道路や踏切などでの故障・事故時に非常信号用として使用しま
す。(トンネル内や可燃物の近くでは使用しないでください。)
発炎時間は約5分です。非常点滅灯と併用してください。
助手席足元の発炎筒を取り出す
本体をまわしながら抜き、本体
を逆さにして挿し込む
先端のフタをとり、すり薬で発
炎筒の先端をこすり、着火させ
る。
必ず車外で使用してください。
着火させる際は、筒先を顔や体に
向けないでください。
手順
1
手順
2
手順
3
すり薬
5
353
5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
知識
■
発炎筒の有効期限
本体に表示してある有効期間が切れる前に、トヨタ販売店でお求めください。
有効期限が切れると、着火しなかったり、炎が小さくなる場合があります。
警告
■
発炎筒を使用してはいけない場所
次の場所では、発炎筒を使用しないでください。
煙で視界が悪くなったり、引火するおそれがあるため危険です。
●
トンネル内
●
ガソリンなど可燃物の近く
■
発炎筒の取り扱いについて
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
使用中は、発炎筒を顔や体に向けたり、近付けたりしない
●
発炎筒は、お子さまにさわらせない
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5-1. まず初めに
けん引について
けん引の前に販売店への連絡が必要な状況
次の場合は、駆動系の故障が考えられるため、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
● エンジンはかかるが車が動かない
● 異常な音がする
レッカー車でけん引するとき
前向きにけん引するときは
台車を使用して後輪を持ち上げる
うしろ向きにけん引するときは
台車を使用して前輪を持ち上げる
けん引は、できるだけトヨタ販売店または専門業者にご依頼くださ
い。
その場合は、レッカー車または、車両運搬車を使用することをおすす
めします。
5
355
5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
車両運搬車を使用するとき
車両運搬車で輸送されているとき
は、図の場所にフックを取り付け
る
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45°になるように固縛する
けん引されるとき
けん引フックを取り出す (
o
P. 379、 389)
■ G's 以外
マイナスドライバーを使ってフタ
をはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドラ
イバーの先端に布などを巻いて保護
してください。
手順
1
手順
2
356
5-1. まず初めに
けん引フックを穴に挿し込んでま
わし、軽く締める
ホイールナットレンチや金属の固
い棒などを使い確実に取り付ける
■ G's
マイナスドライバーを使ってフタ
をはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドラ
イバーの先端に布などを巻いて保護
してください。取りはずしたフタは紛
失しないようにしてください。
けん引フックを穴に挿し込み軽く
締める
手順
3
手順
4
手順
2
手順
3
5
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5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
ホイールナットレンチを使い確実
に取り付ける
傷が付くのを防ぐため、ホイールナッ
トレンチに布などを巻いて保護して
ください。
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引して
ください。
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3 m 平方(30 cm × 30 cm)以上
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:運転者はけん
引される車両に乗り、エンジンを始動する
エンジンが始動しないときは、エンジンスイッチを“ON”にしてください。
スマートエントリー&スタートシステム装着車:運転者はけん引
される車両に乗り、エンジンをかける
エンジンがかからないときは、
“ エンジン スタート ストップ ”スイッチを
イグニッション ON モードにしてください。
けん引される車両のシフトレバーを N にしてから、パーキング
ブレーキを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせ
てください。
シフトレバーがシフトできないときは:oP. 406
手順
4
手順
5
手順
6
2 5m 以 内
5m 以 内
けん 引方 向
白い布
手順
7
手順
8
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5-1. まず初めに
知識
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引されるときに使うものであり、他車をけん引するための
ものではありません。
■
けん引されるときに
エンジンが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンドル操作が通
常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
ラゲージアンダートレイに搭載されています。 (
o
P. 379、 389)
■
リヤ側フックについて
このフックは、自車より軽い車をやむを得
ず一般路上でロープによりけん引するとき
に使用することができます。
5
359
5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
けん引されるとき
2WD 車
4WD 車
必ず 4 輪とも持ち上げた状態で運搬してく
ださい。タイヤが地面に着いた状態でけん
引すると、駆動系部品が破損したり、車の
向きがかわり事故につながったりするおそ
れがあります。
4 輪とも持ち上げた状態で運搬してくださ
い。タイヤが地面に着いた状態でけん引す
ると、駆動系部品が破損したり車が台車か
ら飛び出したりするおそれがあります。
360
5-1. まず初めに
警告
■
けん引中の運転について
●
ロープによるけん引を行うときは、けん引フックやロープに過剰な負荷をかけ
る急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:エンジンスイッチを“
LOCK ”にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
●
スマートエントリー&スタートシステム装着車:“ エンジン スタート ストッ
プ ”スイッチを OFF にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないとけん引時にフックがはずれるおそれ
があります。
注意
■
レッカー車でけん引するとき
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
5
361
5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
注意
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
駆動系部品の損傷を防ぐために
●
ロープでけん引されるときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度 30 km/h 以下、距離 80 km 以内でけん引する
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で 4 輪とも持ち上げた状態でけん引してください。レッカー車でけ
ん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあります。
■
リヤ側フックについて
やむを得ない場合以外は使用しないでください。装置の変形や車両の損傷など
につながるおそれがあります。
362
5-1. まず初めに
イベントデータレコーダー
記録するデータ
エアバッグコンピューターに搭載しているイベントデータレコーダー
が、衝突のときや衝突に近い状態のときに下記のデータを記録します。
● エンジン回転数
● 車速
● ブレーキペダルの操作状況
● アクセルペダルの操作状況
● オートマチックトランスミッションのシフトポジション
● 運転席乗員のシートベルト装着の有無
● 運転席のシート位置
● エアバッグ作動に関する情報
● エアバッグシステムの故障診断情報
イベントデータレコーダーは会話などの音声や映像は記録しません。
(車種によっては記録される項目が異なります。)
お車には、最適な車両性能を維持する為のコンピュータを搭載してい
ます。このコンピュータはシステムが正常に作動していることを診断
するとともに、衝突のときや衝突に近い状態のときのデータを記録す
るイベントデータレコーダー(EDR) を装備しています。
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363
5-1. まず初めに
トラブルが起きたら
データの開示について
トヨタおよびトヨタが委託した第三者は、イベントデータレコーダーに
記録されたデータを、車の研究開発を目的に取得・流用することがあり
ます。なお、トヨタおよびトヨタが委託した第三者は、取得したデータ
を次の場合を除き、第三者へ開示・提供することはありません。
● お車の使用者の同意がある場合
● 裁判所命令などの法的強制力のある要請に基づく場合
● 統計的な処理を行うなどの使用者や車が特定されないように加工し
たデータを研究機関などに提供する場合
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5-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
ただちに停車してください。走行を続けると危険です。
次の警告はブレーキの故障のおそれがあることを意味します。ただちに
安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してください。
※
パーキングブレーキ未解除警告ブザー:
パーキングブレーキをかけたまま、車速が約 5km/h 以上になると警告ブザーが鳴り
ます。(oP. 371)
ただちに停車してください。
次の警告は、お車へのダメージや思わぬ危険を招くおそれがあることを
意味します。ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してく
ださい。
警告灯
警告灯名・警告内容
ブレーキ警告灯(警告ブザー)
※
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
パーキングブレーキが解除されていないときも点灯します。解
除後、消灯すれば正常です。
警告灯
警告灯名・警告内容
充電警告灯
充電系統の異常
油圧警告灯
*
エンジンオイルの圧力異常
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対
処してください。点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではあり
ません。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点
検を受けてください。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
5
365
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
ただちに点検を受けてください。
次の警告は、放置するとシステムが正しく働かず、思わぬ危険や故障を
招くおそれがあることを意味します。ただちにトヨタ販売店で点検を受
けてください。
警告灯
警告灯名・警告内容
エンジン警告灯
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
・ オートマチックトランスミッション電子制御システムの異常
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付シートベルトシステム(フロント席)の異
常
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
パワーステアリング警告灯 ( 警告ブザー )
・ EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
(点滅)
PCS 警告灯
*
プリクラッシュセーフティシステムの異常
システムの異常時以外にも、警告灯が次のように作動します。
・ システム作動中は、速い点滅でお知らせします。(oP. 221)
・ プリクラッシュブレーキを OFF にしたときは点灯します。
(oP. 222)
・ システムが一時的に使用できないときに点灯します。
(oP. 372)
ディスチャージヘッドランプオートレべリング警告灯
・ 自動光軸調整システムの異常
(点灯)
スリップ表示灯
次のいずれかの機能の異常
・ VSC
・ TRC
・ ヒルスタートアシストコントロール
*
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
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5-2. 緊急時の対処法
警告灯
警告灯名・警告内容
4WD 警告灯
*
・ 4WD システムの異常
油量警告灯
*
・ エンジンオイル量の異常
(点滅)
AFS OFF 表示灯
*
AFS(アダプティブフロントライティングシステム)の異常
(oP. 175)
(点滅)
クルーズコントロール表示灯
*
クルーズコントロールの異常
(oP. 187)
(点滅)
レーダークルーズコントロール表示灯
*
レーダークルーズコントロールの異常
(oP. 198)
知識
■
パワーステアリング警告灯について
バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に点灯
することがあります。
警告
■
パワーステアリング警告灯が点灯したときは
ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
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