Toyota Mark X (2016 year). Manual japanese — part 7
95
1-5. 給油のしかた
運転する前に
1
警告
■
給油について
給油前には次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
ボデーなどの金属部分にふれて体の静電気を除去する
除去しないと放電による火花で燃料に引火するおそれがあります。
●
キャップをゆるめたときに、
“シュー”という音がする場合は、その音が止まっ
てからゆっくり開けてください。
キャップを開けるとき、キャップのツマミ部分を持ち、ゆっくりと開けます。
ゆっくりと開けないと気温が高いとき、給油口から燃料が吹き返すおそれがあ
ります。
●
給油口に、静電気を除去していない人を近付けない
●
気化した燃料を吸わないようにする
燃料の成分には、有害物質を含んでいるものもあります。
●
喫煙しない
引火して火災を引き起こすおそれがあります。
●
車内にもどったり、静電気を除去していない人や帯電しているものにふれない
再び帯電する可能性があります。
■
給油時の注意
●
ふきこぼれを防ぐため以下の点に注意してください。
・ 給油口にノズルを確実に挿入する
・ 継ぎ足し給油をしない
●
そのほか、ガソリンスタンド内に掲示されている注意事項を守ってください。正
常に給油できない場合は、スタンドの店員を呼んで指示に従ってください。
■
キャップ交換時の警告
トヨタ純正以外のキャップを使用しないでください。
純正品を使わないと火災などを引き起こし、その結果重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
96
1-5. 給油のしかた
注意
■
給油するときは
指定のガソリンを使用してください。
指定以外のガソリンや他の燃料(粗悪ガソリン・軽油・灯油・高濃度アルコー
ル含有燃料)を使用したり、燃料をこぼしたりしないでください。
次のような状態になるおそれがあります。
●
エンジンの始動性が悪くなる
●
エンジンからの異音や振動など(ノッキング)が発生する
●
エンジン出力が低下する
●
排気制御システムが正常に機能しない
●
燃料系部品が損傷する
●
塗装が損傷する
97
運転する前に
1
1-6. 盗難防止システム
エンジンイモビライザーシステム
キーに信号発信機が内蔵してあり、あらかじめ登録されたキー以外で
はエンジンを始動できません。
車両から離れる場合は、車内にキーを残さないでください。
このシステムは車両盗難の防止に寄与する機能であり、すべての車両
盗難に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
スマートエントリー&スタート
システム非装着車
エンジン スイッチを OFF にす
ると、システムの作動を知らせ
るためにメーター内の表示灯が
点滅します。
登録されたキーをエンジン スイッ
チに挿し込むとシステムが解除さ
れ、表示灯が消灯します。
スマートエントリー&スタート
システム装着車
“ エンジン スタート ストップ ”
スイッチを OFF にすると、シス
テ ム の 作 動 を 知 ら せ る た め に
メーター内の表示灯が点滅しま
す。
登録されたキーを携帯し、
“ エンジ
ン スタート ストップ ”スイッチ
をアクセサリーモードまたはイグ
ニッション ONモードにするとシ
ステムが解除され、表示灯が消灯
します。
98
1-6. 盗難防止システム
知識
■
メンテナンスについて
エンジンイモビライザーシステムのメンテナンスは不要です。
■
システムが正常に作動しないとき
●
キーが金属製のものに接したり、覆われているとき
●
キーが他の車両のセキュリティシステム用キー(信号発信機内蔵キー)と重
なっているときや接近しているとき
■
機能が正常に働かないおそれのある状況
oP. 33
注意
■
エンジンイモビライザーシステムを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
99
運転する前に
1
1-7. 安全にお使いいただくために
正しい運転姿勢
次の条件にあった正しい姿勢で運転してください。
まっすぐ座り、背もたれから
背を離さない
(oP. 53、54)
シートをペダルが十分に踏み
込めるようなシート位置にす
る(oP. 53、54)
各装置が操作しやすい背もた
れの角度にする
SRS エアバッグが自分の胸
の方へ向くようなハンドルの
位置にする(o P. 71)
ヘッドレストの中央が耳のい
ちばん上のあたりになるよう
にする(o P. 61)
シートベルトが正しく着用で
きる(o P. 63)
100
1-7. 安全にお使いいただくために
警告
■
走行中は
●
走行中は運転席の調整をしないでください。
運転を誤るおそれがあり危険です。
●
背もたれと背のあいだにクッションなどを入れないでください。
正しい運転姿勢がとれないばかりか、衝突したとき、シートベルトやヘッドレ
ストなどの効果が十分に発揮されずに、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死
亡につながるおそれがあります。
●
フロントシートの下にものを置かないでください。
ものが挟まるとシートが固定されず、思わぬ事故の原因になって、重大な傷害
におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。また、調整機構の
故障の原因になります。
■
シートを調整するときは
●
同乗者がシートにあたってけがをしないように注意してください。
●
シートの下や動いている部分に手を近付けないでください。
指や手を挟み、重大な障害を受けるおそれがあり危険です。
101
運転する前に
1-7. 安全にお使いいただくために
1
SRS エアバッグ
SRS エアバッグは乗員に重大な危害がおよぶような強い衝撃を受け
たときにふくらみ、シートベルトが体を拘束する働きと併せて乗員へ
の衝撃を緩和させます。
フロント SRS エアバッグ
運転席 SRS エアバッグ/助手席 SRS エアバッグ
(運転者と助手席乗員の頭や胸などへの衝撃を緩和)
SRS ニーエアバッグ
(運転者の衝撃緩和を補助)
SRS サイドエアバッグ& SRS カーテンシールドエアバッグ
SRS サイドエアバッグ
(フロント席乗員の胸などへの衝撃を緩和)
SRS カーテンシールドエアバッグ
(フロント席とリヤシート外側席乗員のおもに頭部への衝撃を緩
和)
102
1-7. 安全にお使いいただくために
知識
■
SRS エアバッグが作動すると
●
SRS エアバッグとの接触により、打撲やすり傷などを受けることがありま
す。
●
作動音とともに白いガスが発生します。
●
フロント席・フロントピラー・リヤピラー・ルーフサイドレールの一部分な
どだけでなくエアバッグ構成部品(ハンドルのハブ・エアバッグカバー・イ
ンフレーター)も数分間熱くなることがあります。エアバッグそのものも熱
くなります。
●
フロントウインドウガラスが破損することがあります。
■
SRS エアバッグが作動するとき(フロント SRS エアバッグ)
●
フロント SRS エアバッグは、衝撃の強さが設定値(移動も変形もしない固定
された壁に、約 20 ∼ 30 km/h の速度で正面衝突した場合の衝撃の強さに
相当する値)以上の場合に作動します。
ただし、次のような場合はエアバッグが作動する車速は設定値より高くなり
ます。
・ 駐車している車や標識のような衝撃によって移動や変形するものに衝突
した場合
・ もぐり込むような衝突の場合(例えば、車両前部がもぐり込む、下に入り
込む、トラックの下敷きになるなど)
●
衝撃条件によってはシートベルトプリテンショナー(フロント席)のみ作動
する場合があります。
■
SRS エアバッグが作動するとき
(SRS サイドエアバッグ& SRS カーテンシールドエアバッグ)
SRS サイドエアバッグと SRS カーテンシールドエアバッグは、衝撃の強さが
設定値(約 1.5t の車両が、約 20 ∼ 30km/h の速度で客室へ直角に衝突し
た場合の衝撃の強さに相当する値)以上の場合に作動します。
103
1-7. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
■
衝突以外で作動するとき(フロント SRS エアバッグ)
次のような状況で、車両下部に強い衝撃を受けたときも、フロント SRS エア
バッグが作動する場合があります。
■
SRS エアバッグが作動しないとき(フロント SRS エアバッグ)
フロント SRS エアバッグは、側面や後方からの衝撃・横転・または低速での前
方からの衝撃では、通常は作動しません。ただし、それらの衝撃が前方への減
速を十分に引き起こす場合には、フロント SRS エアバッグが作動することがあ
ります。
●
縁石 や 歩道 の端 など、固 い もの にぶ つ
かったとき
●
深い穴や溝に落ちたり、乗り越えたとき
●
ジャンプして地面にぶつかったり、道路
から落下したとき
●
側面からの衝突
●
後方からの衝突
●
横転
104
1-7. 安全にお使いいただくために
■
SRS エアバッグが作動しないとき
(SRS サイドエアバッグ& SRS カーテンシールドエアバッグ)
斜めから衝撃を受けた場合や、客室部分以外の側面に衝撃を受けたときには、
SRS サイドエアバッグと SRS カーテンシールドエアバッグが作動しない場合
があります。
SRS サイドエアバッグと SRS カーテンシールドエアバッグは、前方や後方か
らの衝撃、横転、または低速での側面からの衝撃では、作動しません。
■
トヨタ販売店に連絡が必要な場合
次のような場合には、点検・修理が必要になります。できるだけ早くトヨタ販
売店へご連絡ください。
●
いずれかの SRS エアバッグがふくらんだとき
●
客室部分以外の側面への衝撃
●
斜めからの衝撃
●
前方からの衝突
●
後方からの衝突
●
横転
●
フロント SRS エアバッグはふくらまな
かったが、事故で車両の前部が衝突した
とき、または破損・変形などがあるとき
105
1-7. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
●
いずれかの SRS エアバッグがふくらんだとき
●
SRS サイドエアバッグと SRS カーテン
シールドエアバッグはふくらまなかった
が、事故でドア部分が衝突したとき、ま
たは破損・変形などがあるとき
●
ハンドルのパッド部分やダッシュボード
の助手席 SRS エアバッグ付近、インスト
ルメントパネル下部が傷付いたり、ひび
割れたり、その他の損傷を受けたとき
●
SRS
サイドエアバッグが内蔵されている
シート表面が、傷付いたり、ひび割れたり、
その他の損傷を受けたとき
●
SRS カーテンシールドエアバッグが内蔵
されているフロント・リヤピラー部、ルー
フサイド部が、傷付いたり、ひび割れた
り、その他の損傷を受けたとき
106
1-7. 安全にお使いいただくために
警告
■
SRS エアバッグについて
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
●
運転者と乗員すべてがシートベルトを正しく着用してください。
SRS エアバッグはシートベルトを補助するためのものです。
●
助手席 SRS エアバッグは強い力でふくらむため、特に乗員がエアバッグに近
付きすぎると、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあ
ります。乗員が SRS エアバッグのふくらむ場所に近い場合は特に危険です。
シートの背もたれを調整して、シートをできるだけ SRS エアバッグから離
し、まっすぐに座ってください。
●
お子さまがシートにしっかり座っていないと、SRS エアバッグのふくらむ衝
撃で重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。お
子さまが小さくてシートベルトが使用できないときは、チャイルドシートで
しっかり固定してください。
お子さまはリヤ席に乗せ、チャイルドシートまたはシートベルトを着用させる
ことをおすすめします。(oP. 119)
●
シートの縁に座ったり、ダッシュボード
にもたれかかったりしない。
●
お子さまを助手席SRSエアバッグの前に
立たせたり、ひざの上に抱いたりしない。
●
運転者および助手席乗員は、ひざの上に
何も持たない。
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1-7. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
警告
■
SRS エアバッグについて
●
ドアやフロント・センター・リヤピラー・
ルーフサイドレールへ寄りかからない。
●
助手席や、リヤシート外側席でドアに向
かってひざをついたり、窓から顔や手を
出したりしない。
●
ダッシュボード、ハンドルのパッド部・イ
ンストルメントパネル下部などには何も
取り付けたり、置いたりしない。
●
ドア、フロントガラス、ドアガラス、フ
ロントおよびリヤピラー、ルーフサイド
レール、アシストグリップなどには何も
取り付けない。(速度制限ラベルを除く
oP. 395)
108
1-7. 安全にお使いいただくために
警告
■
SRS エアバッグについて
●
SRS ニーエアバッグがふくらむ場所にビニールカバーが付いている場合は、
取り除いてください。
●
SRS サイドエアバッグがふくらむ場所を覆うようなシートアクセサリーを使
用しないでください。エアバックが展開する際、アクセサリーが干渉するおそ
れがあります。そのようなアクセサリーがエアバッグが正常に作動するのをさ
またげ、システムを不能にしたり、またはエアバッグが誤って展開したりし
て、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
SRS エアバッグシステム構成部品の周辺は、強くたたくなど過度の力を加え
ないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなるおそれがあります。
●
SRS エアバッグがふくらんだ直後は、構成部品が熱くなっているため、ふれ
ないでください。
●
SRS エアバッグがふくらんだあとに、もし呼吸が苦しく感じたら、ドアやド
アガラスを開けて空気を入れるか、安全を確認して車外に出てください。皮膚
の炎症を防ぐため、残留物はできるだけ早く洗い流してください。
●
SRS
エアバッグが収納されているパッド部およびフロントピラーガーニッ
シュ部に傷が付いていたり、ひび割れがあるときは、そのまま使用せずトヨタ
販売店で交換してください。
109
1-7. 安全にお使いいただくために
運転する前に
1
警告
■
改造・廃棄について
トヨタ販売店への相談なしに、次の改造・廃棄をしないでください。
SRS エアバッグが正常に作動しなくなったり、誤ってふくらむなどして、重大
な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
SRS エアバッグの取りはずし・取り付け・分解・修理
●
ハンドル・インストルメントパネル・ダッシュボード・シート・シート表皮・
フロントピラー・センターピラー・リヤピラー・ルーフサイドレール周辺の修
理、取りはずし、改造
●
フロントフェンダー・フロントバンパー・車両客室側面部の修理、改造
●
グリルガード(ブルバー・カンガルーバーなど)・除雪装置・ウィンチなどの
取り付け
●
サスペンションの改造
●
CD プレーヤー、無線機などの電化製品の取り付け
110
1-7. 安全にお使いいただくために
子供専用シート
知っておいていただきたいこと
● お子さまの年齢や体格に合わせて、適切な子供専用シートをお選びく
ださい。
● 子供専用シートの取り付け方法および取りはずし方は、それぞれの子
供専用シートに付属の取り扱い説明書をお読みください。
● この車は 2006 年 10 月 1 日施行の保安基準に適合した ISOFIX 対応
チャイルドシート固定専用バーを標準装備しています。
子供専用シートの適合性一覧表について
■ 質量グループについて
ECE R44
※
の基準に適合する子供専用シートはお子さまの体重により
次の 5 種類に分類されます。
グループ 0
:10kg まで
グループ 0
+
:13kg まで
グループⅠ
:9 ∼ 18kg
グループⅡ
:15 ∼ 25kg
グループⅢ
:22 ∼ 36kg
この本では代表的な次の 3 種類の子供専用シートをシートベルトで固定
する方法を紹介します。
※
ECE R44 は、子供専用シートに関する国際法規です。
■ サイズ等級、固定具について
子供専用シートに表示される分類記号と、それにともなう取り付け器具
の記号になります。
子供専用シートの固定機構を使用して、子供専用シートを固定するこ
とができます。
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