Toyota Crown Royal (2017 year). Manual japanese — part 14
207
4-4. 給油のしかた
4
運転
■
給油口が開かないとき
キャップを “ カチッ ” と音がする
までまわして閉める
手を離すと、キャップが逆方向に少し
もどります。
知識
給油口オープナーを押しても給油口が開か
ないときは、トランク内のカバーを取りはず
し、その穴の上側にあるレバーを引くこと
で、給油口を開けることができます。
給油口の閉め方
警告
■
キャップが正常に閉まらないとき
必ずトヨタ販売店へご連絡ください。
正常に閉まらないキャップをそのまま使用したり、純正品以外のキャップを使
用すると、火災などを引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
208
4-5. 運転支援装置について
Toyota Safety Sense P
◆
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
→ P. 213
◆
LDA(レーンディパーチャーアラート[ステアリング制御・ふらつき
警報機能付き ])
→ P. 223
◆
アダプティブハイビームシステム
★
→ P. 186
◆
オートマチックハイビーム
★
→ P. 193
◆
レーダークルーズコントロール
→ P. 233
Toyota Safety Sense P は、次の運転支援装置によって運転者を補助
し、安全で快適なドライブを支援します。
警告
■
Toyota Safety Sense P について
Toyota Safety Sense P は運転者の安全運転を前提としたシステムであり、
事故被害や運転負荷の軽減に寄与することを目的としています。
本システムは認識性能・制御性能に限界があります。システムを過信せず、運
転者は常に自らの責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
209
4-5. 運転支援装置について
4
運転
プリクラッシュセーフティシステムには、車両の制御や操作に関する
データなどを記録するコンピューターが装備されており、主に次のよう
なデータを記録します。
・ アクセルペダルの操作状況
・ ブレーキペダルの操作状況
・ 車速
・ プリクラッシュセーフティシステムの各機能の作動状況
・ 先行車などの障害物との距離、相対速度などの情報
・ カメラセンサーの画像情報(プリクラッシュブレーキまたはプリク
ラッシュブレーキアシスト作動時のみ)
なお、会話などの音声や車内の映像は記録しません。
●
データの取り扱いについて
トヨタはコンピューターに記録されたデータを車両の故障診断・研究
開発・品質の向上を目的に取得・利用することがあります。
なお、次の場合を除き、トヨタは取得したデータを第三者へ開示また
は提供することはありません。
・ お車の使用者の同意(リース車は借主の同意)がある場合
・ 警察・裁判所・政府機関などの法的強制力のある要請に基づく場合
・ トヨタが訴訟で使用する場合
・ 統計的な処理を行う目的で、使用者や車両が特定されないように加
工したデータを研究機関などに提供する場合
●
記録した画像情報は特別な装置を使用して消去することが可能です。
また、画像情報を記録する機能を停止することも可能です。ただし、
機能を停止するとプリクラッシュセーフティシステム作動時のデータ
は残りません。
車両データの記録について
210
4-5. 運転支援装置について
フロントグリルとフロントウインドウガラス上部にある 2 種類のセン
サーにより、各運転支援装置の作動に必要な情報を認識します。
レーダーセンサー
カメラセンサー
前方センサー
1
2
警告
■
レーダーセンサーの故障や誤作動を防ぐために
次のことをお守りください
お守りいただかないと、レーダーセンサーが正常に作動せず、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害のおよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
レーダーセンサーとフロントグリルエンブレム付近は常にきれいにしておく。
●
レーダーセンサーやフロントグリルエンブレム周辺にアクセサリーを付けた
り、ステッカー(透明なものを含む)などを貼ったりしない
●
レーダーセンサー周辺への強い衝撃を避ける
レーダーセンサー・フロントグリル・フロントバンパーに強い衝撃を受けた際
は、必ずトヨタ販売店で点検を受けてください。
●
レーダーセンサーを分解しない
●
レーダーセンサーやフロントグリルエンブレムを改造したり、塗装したりしな
い
●
レーダーセンサー・フロントグリル・フロントバンパーの脱着や交換が必要な
場合は、トヨタ販売店にご相談ください。
レーダーセンサー
フロントグリルエンブレム
レーダーセンサー前面やフロントグリル
エンブレム前後面に汚れ・水滴・雪など
が付着した場合は、取り除いてください。
お手入れをする際は、レーダーセンサー
やフロントグリルエンブレムを傷付けな
いよう、やわらかい布を使ってください。
1
2
211
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
カメラセンサーの故障や誤作動を防ぐために
次のことをお守りください
お守りいただかないと、カメラセンサーが正常に作動せず、思わぬ事故につな
がり、重大な傷害のおよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
フロントウインドウガラスは常にきれいにしておく。
・ フロントウインドウガラス外側に汚れ・油膜・水滴・雪などが付着した場
合は、取り除いてください。
・ フロントウインドウガラスにガラスコーティング剤を使用していても、カ
メラセンサー前部に水滴などが付着した場合は、ワイパーでふき取ってく
ださい。
・ フロントウインドウガラス内側のカメラセンサー取付け部が汚れた場合
は、トヨタ販売店にご相談ください。
●
カメラセンサー前部のフロントウインドウガラスが曇ったり、結露したり、凍
結したりした場合は、フロントデフロスターで取り除く(→ P. 282)
●
カメラセンサー前部のフロントウインドウガラスの水滴をワイパーが正しく
ふき取れないときは、ワイパーゴムまたはワイパーブレードを交換する
ワイパーゴムまたはワイパーブレードの交換が必要な場合は、トヨタ販売店に
ご相談ください。
●
フロントウインドウガラスにフィルムを貼らない
●
フロントウインドウガラスに傷・ひびなどが生じた場合は、そのままにせずに
交換する
フロントウインドウガラスの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談くだ
さい。
●
カメラセンサーに液体をかけない
●
カメラセンサーに強い光を照射しない
●
カメラセンサー前部のフロントウインド
ウガラス(図に示す範囲)にアンテナを取
り付けたり、ステッカー(透明なものを含
む)などを貼ったりしない
212
4-5. 運転支援装置について
■
レーダーセンサーの取り扱い
レーダーセンサーは電波法の基準に適合しています。センサーに印字されている
マークはその証明ですので消さないでください。また、製品を分解・改造すると
罰せられることがあります。必ず日本国内でご使用下さい。
警告
●
カメラセンサーのレンズを汚したり、傷を付けたりしない
フロントウインドウガラス内側を掃除するときは、ガラスクリーナーがレンズ
に付着しないようにしてください。また、レンズにはふれないでください。
レンズに汚れ・傷がある場合は、トヨタ販売店にご相談ください。
●
カメラセンサーに強い衝撃を加えない
●
カメラセンサーの取り付け位置や向きを変更したり、取りはずしたりしない
●
カメラセンサーを分解しない
●
カメラセンサー付近に電子機器や、強い電波を発信する機器を取り付けない
●
インナーミラーなどのカメラセンサー周辺部品や天井を改造しない
●
ボンネット・フロントグリル・フロントバンパーに、カメラセンサーの視界を
さえぎる可能性のあるアクセサリーを取り付けない
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
●
ルーフ上に全長の長い荷物(サーフボードなど)を積むときは、カメラセン
サーの視界をさえぎらないようにする
●
ヘッドランプなどのランプ類を改造しない
知識
213
4
運転
4-5. 運転支援装置について
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
◆
衝突警告表示
衝突の可能性が高いとシステム
が検知したとき、“ ピピピ・・・”
とブザー音が鳴り、マルチイン
フォメーションディスプレイに
メッセージを表示し、回避操作を
うながします。
◆
プリクラッシュブレーキアシスト
衝突の可能性が高いとシステムが判断したとき、ブレーキペダルが踏
まれる強さに応じてブレーキ力を増強します。
◆
プリクラッシュブレーキ
衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに衝突警報を行い、さ
らに衝突の可能性が高まったと判断したときは、ブレーキが自動でか
かり、衝突回避を支援、あるいは衝突速度の低減に寄与します。
◆
サスペンションコントロール
★
衝突の可能性が高いとシステムが判断したとき、AVS(→ P. 263)
によってショックアブソーバーの減衰力を制御することで、安定した
車両姿勢の維持に寄与します。
道路上の車両や歩行者を前方センサーで検出し、衝突の可能性が高いと
システムが判断したときに、警報やブレーキ力制御により運転者の衝突
回避操作を補助します。また、衝突の可能性がさらに高まったと判断し
たときは、自動的にブレーキを作動させることで、衝突回避を支援、あ
るいは衝突被害の軽減に寄与します。
必要に応じて、プリクラッシュセーフティシステムの ON / OFF や警
報タイミングを切りかえることができます。(→ P. 216)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
214
4-5. 運転支援装置について
警告
■
安全にお使いいただくために
●
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
プリクラッシュセーフティシステムを日常のブレーキ操作のかわりには絶対
に使用しないでください。本システムはあらゆる状況で衝突を回避または衝突
の被害を軽減するものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運
転をしたりすると思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合
死亡につながるおそれがあります。
●
プリクラッシュセーフティシステムは衝突回避を支援、あるいは衝突被害の軽
減に寄与することを目的としていますが、その効果はさまざまな条件によりか
わります。そのため、常に同じ性能を発揮できるものではありません。
次の項目をお読みいただき、システムを過信せず安全運転につとめてくださ
い。
・ 衝突の可能性がなくてもシステムが作動するおそれがあるとき:→ P. 218
・ システムが正常に作動しないおそれがあるとき:→ P. 220
●
お客様ご自身でプリクラッシュセーフティシステムの作動テストを行わない
でください。状況によってシステムが正常に作動せず、思わぬ事故につながる
おそれがあります。
■
プリクラッシュブレーキについて
●
プリクラッシュブレーキが作動したときは、強いブレーキがかかります。
●
プリクラッシュブレーキの作動により車両が停止したときは、約 2 秒後にプリ
クラッシュブレーキが解除されます。必要に応じて運転者自らブレーキをかけ
てください。
●
プリクラッシュブレーキは運転者の操作状態によっては作動しません。運転者
がアクセルペダルを強く踏んでいたり、ハンドルを操作したりしていると、場
合によっては運転者の回避操作とシステムが判断し、プリクラッシュブレーキ
が作動しない場合があります。
●
プリクラッシュブレーキ作動中に、アクセルペダルを強く踏んだり、ハンドル
を操作したりすると、場合によっては運転者の回避操作とシステムが判断し、
プリクラッシュブレーキの作動が解除されます。
●
ブレーキペダルを踏んでいるときは、運転者の回避操作とシステムが判断し、
プリクラッシュブレーキの作動開始タイミングが遅れる場合があります。
215
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
プリクラッシュセーフティシステムを OFF にするとき
次のときはシステムを OFF にしてください。
システムが正常に作動せず、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
けん引されるとき
●
けん引するとき
●
トラック・船舶・列車などに積載するとき
●
車両をリフトで上げ、ハイブリッドシステムを始動しタイヤを空転させるとき
●
点検でシャシーダイナモやフリーローラーなどを使用するとき
●
事故などにより、フロントバンパーやフロントグリルに強い衝撃が加わったと
き
●
事故や故障で自車の走行が不安定なとき
●
オフロード走行やスポーツ走行をするとき
●
タイヤの空気圧が適正でないとき
●
著しく摩耗したタイヤを装着しているとき
●
メーカー指定のサイズ以外のタイヤを装着しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
応急用タイヤやタイヤパンク応急修理キットを使用しているとき
●
車両に前方センサーをさえぎるような装備品(除雪装置など)を一時的に取り
付けているとき
216
4-5. 運転支援装置について
■
プリクラッシュセーフティシステムの ON / OFF を変更する
マルチインフォメーションディスプレイの
(→ P. 88)から、
プリクラッシュセーフティシステムの ON(作動)/ OFF(非作動)
を変更することができます。
パワースイッチが ON モードになるたびシステムは ON になります。
システムを OFF にすると、PCS
警告灯が点灯し、マルチインフォ
メーションディスプレイにメッ
セージが表示されます。
■
プリクラッシュセーフティシステムの警報タイミングを変更する
マルチインフォメーションディスプレイの
(→ P. 88)から、
プリクラッシュセーフティシステムの警報タイミングを変更すること
ができます。
パワースイッチを OFF にしても選択した警報タイミングは継続します。
遠い
「中間」より警報タイミングが早くな
る
中間
初期設定
近い
「中間」より警報タイミングが遅くな
る
プリクラッシュセーフティシステムの設定変更
1
2
3
217
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
システムの作動条件
プリクラッシュセーフティシステムが ON で、前方の車両や歩行者と衝突の可能
性が高いとシステムが判断したときに作動します。
各機能の作動速度は次のとおりです。
●
衝突警報
・ 自車速度約 10 ∼ 180km/h(検出対象が歩行者のときは、自車速度約 10
∼ 80km/h)
・ 自車から見た前方の車両や歩行者との相対速度約 10km/h 以上
●
プリクラッシュブレーキアシスト
・ 自車速度約 30 ∼ 180km/h(検出対象が歩行者のときは、自車速度約 30
∼ 80km/h)
・ 自車から見た前方の車両や歩行者との相対速度約 30km/h 以上
●
プリクラッシュブレーキ
・ 自車速度約 10 ∼ 180km/h(検出対象が歩行者のときは、自車速度約 10
∼ 80km/h)
・ 自車から見た前方の車両や歩行者との相対速度約 10km/h 以上
ただし、次のときシステムは作動しません。
●
補機バッテリー端子を脱着したあと、しばらく走行するまでのあいだ
●
シフトレバーが R のとき
●
VSC が OFF のとき(衝突警報のみ作動可能状態になります)
●
PCS 警告灯が点滅または点灯しているとき
■
歩行者検出について
■
プリクラッシュブレーキの作動解除
プリクラッシュブレーキの作動中に次の操作をすると、プリクラッシュブレーキ
の作動が解除されます。
●
アクセルペダルを強く踏み込む
●
ハンドルを大きくきる、またはすばやく操作する
知識
対象となる歩行者の大きさ・輪郭・動きなど
から検出します。
周囲の明るさや、歩行者の動き・姿勢・角度
などによっては、歩行者を検出できず、シス
テムが正常に作動しないおそれがあります。
(→ P. 221)
218
4-5. 運転支援装置について
■
衝突の可能性がなくてもシステムが作動するおそれがあるとき
●
例えば次のような状況では、システムが衝突の可能性があると判断し、作動す
るおそれがあります。
・ 車両や歩行者のすぐそばを通過するとき
・ 車線を変更して先行車を追いこすとき
・ 車線変更している先行車を追い抜くとき
・ 道路脇が構造物に囲まれた狭い道(狭いトンネル・鉄橋など)を走行するとき
・ 路上または道路脇に金属物(マンホール・鉄板など)
・段差・突起物があるとき
・ 右左折する先行車を追いこすとき
・ 右左折待ちの対向車とすれ違うとき
・ 隣の車線の前方車両との位置関係がず
れる道(曲がりくねった道など)を走行
するとき
・ 前方車両に急接近したとき
・ 路面にうねり・凹凸があるときなど、車両姿勢が変化しているとき
・ 道路脇の構造物(ガードレール・電柱・木・壁など)に近付いたとき
・ カーブ入り口の道路脇に車両・歩行者・
構造物が存在するとき
219
4-5. 運転支援装置について
4
運転
・ 前方車両から水・雪・土埃などの巻き上げがあるとき
・ 車両前方に水蒸気や煙などがあるとき
・ 路面または壁面に車両や歩行者との区別がつきにくい模様・ペイントがある
とき
・ 電波の反射が強い物体(大型トラック・ガードレールなど)の横を走行する
とき
・ テレビ塔・放送局・発電所など、強い電波やノイズが発生する場所の近くを
走行するとき
・ 横断する歩行者が車両のすぐそばに近
付いたとき
・ 道路上方に構造物(天井の低いトンネ
ル・道路標識など)がある場所を走行す
るとき
・ 上り坂で道路上方に構造物(看板など)
がある場所を走行するとき
・ ETC ゲートや駐車場のゲートなどの開閉バーに急速に接近したとき
・ 洗車機を使用するとき
・ 車両に覆い被さるような障害物(生い
茂った草・垂れ下がった枝・垂れ幕な
ど)がある場所を走行するとき
220
4-5. 運転支援装置について
■
システムが正常に作動しないおそれがあるとき
●
例えば次のような状況では、前方センサーが対象となる車両を検出できず、シ
ステムが正常に作動しないおそれがあります。
・ 前方から自車に向かって車両が近付いてくるとき
・ 前方車両がオートバイ・自転車のとき
・ 車両の側面または前面に近付いたとき
・ 先行車の後端面積が小さいとき(空荷のトラックなど)
・ 悪天候(雨・霧・雪・砂嵐など)のとき
・ 前方車両から水・雪・土埃などの巻き上げがあるとき
・ 車両前方に水蒸気や煙などがあるとき
・ 周囲の明るさが急激に変化する場所を走行するとき(トンネルの出入り口な
ど)
・ 先行車の後端が低い位置にあるとき(低
床トレーラーなど)
・ 前方車両の荷台から荷物がはみ出しているとき
・ 前方車両の最低地上高が極端に高いと
き
・ 前方車両が特殊な形状のとき(トラクター・サイドカーなど)
・ 前方車両が太陽光などを強く反射しているとき
・ 車両が横から割り込んできたり、飛び出してきたりしたとき
・ 前方車両が急な動きをしたとき(急ハンドル・急加速・急減速など)
・ 自車が車線変更を行い、変更した車線の先行車に急接近したとき
・ 前方車両と自車の中心がずれていると
き
221
4-5. 運転支援装置について
4
運転
・ 強い光(太陽光や対向車のヘッドランプ光など)がカメラセンサーに直接あ
たっているとき
・ 薄暗いとき(朝方・夕方など)、および夜間やトンネル内
・ ハイブリッドシステムを始動したあと、走行を開始してしばらくのあいだ
・ 右左折中および右左折後の数秒間
・ カーブ走行中およびカーブを曲がりきってからの数秒間
・ 自車が横すべりしているとき
・ ホイールアライメントがずれているとき
・ ワイパーブレードがカメラセンサーの視界をさえぎっているとき
・ ふらつき運転をしているとき
・ 過度な高速走行をしているとき
・ 坂道を走行しているとき
・ 前方センサーの向きがずれているとき
●
例えば次のような状況では、制動力が十分に得られず、システムの性能を発揮
できないおそれがあります。
・ ブレーキ性能が十分に発揮できない場合(ブレーキ部品が極度に冷えている・
過熱している・ぬれているなど)
・ 車両の整備状態(ブレーキ部品・タイヤの摩耗や空気圧など)が良好でない
とき
・ 砂利道やすべりやすい路面を走行しているとき
●
例えば次のような歩行者は、前方センサーが検出できず、システムが正常に作
動しないおそれがあります。
・ 身長が約 1m 以下、または約 2m 以上の歩行者
・ 合羽・ロングスカートなどを着ていて、全身の輪郭があいまいな歩行者
・ 大きな荷物を抱えていたり、傘をさしていたりして、体の一部が隠れている
歩行者
・ 前かがみになっている、またはしゃがんでいる歩行者
・ ベビーカー・車いす・自転車などを押している歩行者
・ 集団でいる歩行者
・ 白っぽい服を着ていて、極端に明るく見える歩行者
・ 夜間やトンネル内など、暗闇にいる歩行者
・ 服装の色合いや明るさなどが背景に溶け込んでいる歩行者
・ 壁際や車両・フェンス・ガードレールなどのそばにいる歩行者
・ 路面の金属物(マンホール・鉄板など)上にいる歩行者
・ 歩く速度が速い歩行者
・ 車両姿勢が変化しているとき
222
4-5. 運転支援装置について
・ 歩く速度を急激に変化させている歩行者
・ 物陰から飛び出してきた歩行者
・ 車両の側端(ドアミラーなど)すれすれの位置にいる歩行者
■
PCS 警告灯が点滅、およびマルチインフォメーションディスプレイに警告メッ
セージが表示されたとき
システムが一時的に作動しない、またはシステムに異常があるおそれがありま
す。
●
次のときは、状況が改善されると PCS 警告灯・警告メッセージが消え、作動可
能状態になります。
・ 炎天下などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が高いとき
・ 極寒の環境などで、前方センサーや前方センサー周辺の温度が低いとき
・ レーダーセンサーやフロントグリルエンブレム周辺に雪や汚れなどが付着し
ているとき
・ ボンネットが開いているときや、フロントウインドウガラスのカメラセン
サー付近にシールが貼り付けられているときなど、カメラセンサーの前方が
さえぎられているとき
●
PCS 警告灯が点滅したままのとき、および警告メッセージが表示されたままの
ときは、システムに異常があるおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受け
てください。
■
VSC を停止したとき
●
VSC の作動を停止(→ P. 265)したときは、プリクラッシュブレーキアシス
ト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。
●
PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「VSC が Off
のためプリクラッシュブレーキも停止します」が表示されます。
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