Toyota Crown Royal (2017 year). Manual japanese — part 5
63
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
リヤシート横部には、駆動用電池冷
却用の吸入口があります。吸入口を
ふさいだりすると、駆動用電池の過
熱や出力低下の原因となります。
事故により衝撃を受けたときなどは、ハイブリッドシステムを停止して
高電圧を遮断します。また、フューエルポンプ制御により燃料供給を停
止し、燃料もれを最小限に抑えます。
この場合、ハイブリッドシステムを再始動させることができなくなるた
めトヨタ販売店へご連絡ください。
ハイブリッドシステムの異常やお知らせしたい事項が発生すると自動で
表示されます。
警告メッセージは、マルチインフォ
メーションディスプレイに表示さ
れます。
表示された画面の指示に従ってくださ
い。(→ P. 382)
駆動用電池冷却用吸入口
緊急停止システム
警告メッセージ
64
1-2. ハイブリッドシステム
■
警告灯が点灯したときや、警告メッセージが表示されたとき、または補機バッテ
リーとの接続が断たれたとき
ハイブリッドシステムを再始動できないおそれがあります。
もう一度始動操作をしてもREADYインジケーターが点灯しない場合はトヨタ販
売店にご連絡ください。
■
ガス欠になったとき
ガ ス 欠 で ハ イ ブ リ ッ ド シ ス テ ム が 始 動 で き な い と き は、燃 料 残 量 警 告 灯
(→ P. 380)が消灯するまで給油してから再始動してください。少量の給
油 で は 始 動 で き な い 場 合 が あ り ま す。(給 油 量 の 目 安 は 車 両 水 平 状 態 で 約
9.7L です。車両の傾きによって給油量はかわります。傾いているときは、
少し多めに給油してください)
■
電磁波について
●
高電圧部位や高電圧配線は、電磁シールド構造になっています。従来の車や家
電製品と比べて、電磁波が多いということはありません。
●
アマチュア無線の一部(遠距離通信)において、受信時に雑音が混入する場合
がありますので、あらかじめご了承ください。
■
駆動用電池について
駆動用電池には寿命があります。寿命は車の使い方、走行条件により異なります。
■
適合宣言
この車両は、ECE100(バッテリー電気車両安全)に基づいた水素排出量に適合
しています。
知識
65
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
警告
■
高電圧・高温について
この車は、高電圧システムを使用しています。
次のことをお守りいただかないと、やけどや感電など重大な傷害におよぶか、
最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
高電圧部位・高電圧の配線(オレンジ色)およびそのコネクターの取りはず
し・分解などは絶対に行わないでください。
●
走行後はハイブリッドシステムが高温になります。車に貼ってあるラベルの指
示に従い、常に高電圧・高温部位に注意してください。
●
サービスプラグが駆動用電池に設置して
あります。サービスプラグは絶対にさわら
ないでください。サービスプラグは、トヨ
タ販売店での車両の修理時などに、駆動用
電池の高電圧を遮断するためのものです。
66
1-2. ハイブリッドシステム
警告
■
事故が発生したとき
次のことをお守りいただかないと、感電など重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
続発事故防止のため安全な場所に停車して、パーキングブレーキをかけ、シフ
トレバーを P に入れ、ハイブリッドシステムを停止する
●
高電圧部位・高電圧配線(オレンジ色)などには、絶対にさわらない
●
車室内および車室外に、はみ出している電気配線には絶対さわらない
●
液体の付着やもれがある場合は絶対にさわらない
駆動用電池の電解液(強アルカリ性)が目や皮膚にふれると失明や皮膚傷害の
おそれがあり危険です。万一、目や皮膚に付着した場合はただちに多量の水で
洗い流し、早急に医師の診察を受けてください。
●
万一、車両火災が発生したときは、ABC 消火器を使用して消火する
水をかける場合は、消火栓などから大量にかけてください。
●
タイヤが接地した状態でけん引しない
電気モーターから発電され、破損の状態によっては、火災のおそれがあり危険
です。(→ P. 371)
●
車の下の路面などを確認し、液体のもれ(エアコンの水以外)が見つかった場
合、燃料系統が損傷している可能性があります。そのままハイブリッドシステ
ムを始動すると燃料に引火するおそれがあり危険ですので、始動しないでくだ
さい。
この場合は、トヨタ販売店に状況を連絡するときに併せてお伝えください。
67
1-2. ハイブリッドシステム
安全・安心のために
1
警告
■
駆動用電池について
●
絶対に転売・譲渡・改造などをしないでください。廃車から取りはずされた駆
動用電池は事故防止のため、トヨタ販売店を通じて回収を行っていますので、
ご協力ください。
適切に回収されないと、次のようなことがおこり、重大な傷害におよぶか、最
悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ 不法投棄または放置され、環境汚染となるばかりか、第三者が高電圧部位
にふれてしまい、感電事故が発生する
・ 装備された車両以外で駆動用電池を使用(改造などを含む)し、感電事故、
発熱・発煙・発火・爆発事故、電解液漏出事故などが発生する
特に、転売・譲渡などを行うと、相手にこれらの危険性が認識されず、事故
につながるおそれがあります。
●
駆動用電池を取りはずさないままでお車を廃棄された場合、高電圧部品・ケー
ブル・それらのコネクターにふれると、深刻な感電の危険があります。お車を
廃棄するときには、トヨタ販売店で駆動用電池を廃棄してください。駆動用電
池は適切に廃棄しないと、感電を引き起こし、重大な傷害におよぶか、最悪の
場合死亡につながるおそれがあります。
注意
■
駆動用電池冷却用の吸入口について
●
吸入口をふさぐように荷物などを置かないでください。
吸入口がふさがれると駆動用電池が過熱したり、故障の原因になります。
●
吸入口は、目づまりしないよう定期的に清掃してください。
●
吸入口に水や異物を入れないでください。
駆動用電池を損傷するおそれがあります。
●
駆動用電池周辺に多量の水をこぼさないよう注意してください。
誤ってこぼしてしまったときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。
68
1-3. 盗難防止装置
イモビライザーシステム
パワースイッチを OFF にすると、システムの作動を知らせるためにイン
ジケーターが点滅します。
登録されたキーを携帯し、パワースイッチをアクセサリーモードまたは ON モード
にするとシステムが解除され、インジケーターが消灯します。
■
メンテナンスについて
イモビライザーシステムのメンテナンスは不要です。
■
システムが正常に作動しないとき
●
キーが金属製のものに接したり、覆われているとき
●
キーが他の車両のセキュリティシステム用キー(信号発信機内蔵キー)と重なっ
ているときや接近しているとき
キーに信号発信機が内蔵してあり、あらかじめ登録されたキー以外では
ハイブリッドシステムを始動できません。
車両から離れる場合は、車内にキーを残さないでください。
このシステムは車両盗難の防止に寄与する機能であり、すべての車両盗
難に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
X
ナビゲーションシステム非装着
車
X
ナビゲーションシステム装着車
知識
注意
■
イモビライザーシステムを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
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1-3. 盗難防止装置
1
安全・安心のために
オートアラーム
オートアラームとは、侵入を検知した場合に音と光で警報する機能です。
オートアラームを設定すると、次のような状況でオートアラームが作動
します。
●
施錠されたドアまたはトランクが、スマートエントリー&スタートシ
ステム・ワイヤレスリモコン・メカニカルキーを使わずに解錠された
り、開けられたとき
●
ボンネットが開けられたとき
※
T-Connect DCM パッケージをご利用のお客様へは、オートアラームが作動
した場合 E メールや電話でお知らせすることができます。
詳しくは、別冊「ナビゲーションシステム取扱書/ T-Connect /サービスの
使い方/マイカー Security」を参照してください。
ドア・トランク・ボンネットを閉め、スマートエントリー&スタートシ
ステム・ワイヤレスリモコンを使って施錠します。
30 秒以上経過すると、自動的に設定されます。
オートアラームがセットされるとインジケーターは点灯から点滅にかわります。
次のいずれかを行ってください。
●
ドアまたはトランクを解錠する
●
パワースイッチをアクセサリーモードまたはONモードにするか、ハイ
ブリッドシステムを始動する(数秒後に解除・停止します)
オートアラームとは
オートアラームを設定する
X
ナビゲーションシステム非装着
車
X
ナビゲーションシステム装着車
オートアラームの設定を解除・作動を停止する
70
1-3. 盗難防止装置
■
メンテナンスについて
オートアラームシステムのメンテナンスは不要です。
■
ドアを施錠する前の確認
オートアラームの思わぬ作動、および盗難を防ぐため、次のことを必ず確認して
ください。
●
車内に人が乗っていないか
●
ドアガラスとムーンルーフ
★
が閉じているか
●
車内に貴重品などを放置していないか
■
オートアラームの作動について
次のような場合、オートアラームが作動することがあります。オートアラームを
解除・作動を停止する操作を行ってください。
■
オートアラーム作動によるドアロック機能について
次のような場合、自動的にドアが施錠されることがあります。
●
車内に残った人がドアを解錠し、オートアラームが作動したとき
●
オートアラーム作動中に車内に残った人がドアを解錠したとき
●
補機バッテリーあがりなどで充電・交換したとき
知識
●
車内に残った人が、ドア・トランク・ボン
ネットを開けたとき
●
施錠後、補機バッテリーあがりなどで補機
バッテリーの充電や交換をしたとき
(→ P. 434)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
71
1-3. 盗難防止装置
安全・安心のために
1
■
T-Connect(ご契約のお客様のみ)
●
うっかり通知
施錠のし忘れや非常点滅灯の消し忘れ、ドアガラスの閉め忘れ、ムーンルーフ
の閉め忘れを、ご指定の E メールアドレスへお知らせすることができます。
うっかり通知は車内の電子キー検知を使用しているため、スマートエントリー
&スタートシステムが正しく作動しない場合は、うっかり通知が正しく働かな
いことがあります。
●
リモート確認
ドアの開閉や施錠の状態、非常点滅灯の点滅状態、電子キーの車内への置き忘
れなどを T-Connect スマホアプリで確認できます。
●
リモートイモビライザー
お客様からの要請により、ハイブリッドシステムの再始動とステアリングロッ
クの解除を禁止します。
●
リモート操作
T-Connect スマホアプリからドアの施錠操作、非常点滅灯の消灯操作をするこ
とができます。
●
カーファインダー(ハザード点灯)
T-Connect スマホアプリを操作し、非常点滅灯を 1 分間点滅させることがで
きます。
T-Connect スマホアプリは、車両の駐車位置を地図に表示することができま
す。
詳しくは、別冊「ナビゲーションシステム取扱書/ T-Connect /サービスの使
い方/マイカー Security」を参照してください。
■
カスタマイズ機能
メカニカルキーを使って解錠したときにオートアラームが作動するよう、設定を
変更することができます。(カスタマイズ一覧:→ P. 455)
注意
■
オートアラームを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
72
1-3. 盗難防止装置
侵入センサーは、車内に不正に入り込んだ侵入者の動きを超音波で検知
するセンサーです。侵入者の動きで検知するため、ドアを開けずガラス
を割って入り込んだ侵入者なども検知できます。
このシステムは、車両盗難を防止または抑止する機能であり、すべての
侵入に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
■
侵入センサーを設定する
オートアラームを設定すると、自動でセットされます。(→ P. 69)
■
侵入センサーを停止する
車内で動くものに反応するため、ペットや動くものを車内に残すとき
は、必ず侵入センサーを停止してからオートアラームを設定してくだ
さい。
パワースイッチを OFF にする
侵入センサー OFF スイッチを
押す
メーター内のマルチインフォメー
ションディスプレイに、侵入セン
サー停止のメッセージが表示されま
す。
もう一度スイッチを押すと、侵入セ
ンサーは再びセットされます。
侵入センサーとは
1
2
73
1-3. 盗難防止装置
安全・安心のために
1
■
侵入センサーの作動・停止について
●
侵入センサーの作動を停止しても、オートアラームは作動します。
●
侵入センサーを停止したあとにパワースイッチを押すと、侵入センサーは復帰
します。
●
オートアラームの設定を解除するたびに侵入センサーは復帰します。
■
侵入センサーについての留意事項
次のような場合、侵入センサーの検知によりオートアラームが作動することがあ
ります。状況に応じ、侵入センサーを停止してからアラームを設定してください。
●
振動や騒音が激しい場所、または連続的な衝撃や振動が車両に伝わる状況
・ 立体駐車場に駐車したとき
・ フェリー・トレーラー・列車などで車両を運搬するとき
・ ガラスに付着した氷を削り落すとき
・ 高圧洗車機や自動洗車機などを使うとき
・ ひょう・落雷などのとき
知識
●
ドアガラスやムーンルーフ
★
などが開いて
いる場合、次のものを検知することがあり
ます。
・ 室内に入った落ち葉・虫・風など
・ 他車の侵入センサーなどが発する超音
波
・ 室外の歩行者の動き
●
マスコットやアクセサリーをぶら下げた
状態で取り付けたり、コートフックに衣類
をかけているときなど、動きやすいものが
車内にある場合
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
74
1-3. 盗難防止装置
注意
■
侵入センサーを正しく作動させるために
●
運転席と助手席のシートのあいだに、トヨタ純正品以外のアクセサリーを装着
したりものを放置したりすると、検知性能が低下することがあります。
●
センサーの穴はふさがないようにしてく
ださい。
●
センサーの穴に向かって、直接消臭スプ
レーなどを噴霧しないでください。
メーターの見方
75
2
2.
計器の見方
警告灯/表示灯. . . . . . ..76
計器類 . . . . . . . . . . .80
マルチインフォメーション
ディスプレイ . . . . . . ...84
エネルギーモニター/
燃費画面/ ESPO 画面 . . .92
76
2. 計器の見方
警告灯/表示灯
メーター・オーバーヘッドコンソール・ドアミラーの警告灯/表示灯で
お車の状況をお知らせします。
次のイラストは、説明のためすべての警告灯/表示灯を示しています。
77
2. 計器の見方
2
メーターの見方
システム異常などを警告します。
※1
作動確認のためにパワースイッチを ON モードにすると点灯し、数秒後また
はハイブリッドシステムを始動すると消灯します。点灯しない場合や点灯し
たままのときはシステム異常のおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受
けてください。
※2
マルチインフォメーションディスプレイ内に表示されます。
※3
リヤドアを開閉すると約 34 秒間点灯します。
いずれかのリヤシートベルトを着脱すると点灯し続けます。点灯し続けてい
るときに、リヤドアを開閉すると約 34 秒後に消灯します。
※4
オーバーヘッドコンソール部に点灯します。
警告灯
※1
(赤色)
ブレーキ警告灯
(→ P. 378)
燃料残量警告灯
(→ P. 380)
※1
エンジン警告灯
(→ P. 378)
シートベルト非着用警告灯
(→ P. 380)
※1
SRS エアバッグ/
プリテンショナー警告灯
(→ P. 378)
マスターウォーニング
(→ P. 380)
※1
ABS &ブレーキアシスト
警告灯(→ P. 378)
※1
スリップ表示灯
(→ P. 379)
※1
パワーステアリング警告灯
(→ P. 378)
(点滅)
ICS OFF 表示灯
★
(→ P. 379)
※1
充電警告灯
(→ P. 378)
パーキングブレーキ未解除
警告灯(→ P. 379)
※1
(点滅)
PCS 警告灯
(→ P. 379)
※1
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
(→ P. 378)
※2
(橙色)
LDA 表示灯
(→ P. 380)
※3、4
後席シートベルト非着用
警告灯(→ P. 380)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
78
2. 計器の見方
システムの作動状況を表示します。
表示灯
方向指示表示灯
(→ P. 181)
※1
(点滅)
スリップ表示灯
(→ P. 264)
尾灯表示灯
(→ P. 183)
※1
VSC OFF 表示灯
(→ P. 265)
ハイビーム表示灯
(→ P. 183)
アダプティブハイビームシ
ステム表示灯
★
(→P. 187)
オートマチックハイビーム
表示灯
★
(→ P. 193)
フロントフォグランプ
表示灯(→ P. 197)
※2
EV ドライブモード表示灯
(→ P. 173)
リヤフォグランプ表示灯
★
(→ P. 198)
READY インジケーター
(→ P. 167)
※2
スノーモード表示灯
(→ P. 177)
EV インジケーター
(→ P. 59)
※2
スポーツモード表示灯
★
(→ P. 177)
※2
エコドライブモード表示灯
(→ P. 177)
※2
パワーモード表示灯
★
(→ P. 177)
クリアランスソナー表示灯
★
(→別冊「ナビゲーションシ
ステム取扱書」参照)
※1、6
PCS 警告灯
(→ P. 216)
ICS OFF 表示灯
★
(→別冊「ナビゲーションシ
ステム取扱書」参照)
※2
レ ー ダ ー ク ル ー ズ コ ン ト
ロール表示灯(→ P. 237)
※2
クルーズコントロール
セット表示灯(→ P. 237)
※2
クルーズコントロール
表示灯(→ P. 243)
※2、4
低温表示灯(→ P. 80)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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