Toyota Alphard (2017 year). Manual japanese — part 24
367
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
緊急ブレーキシグナルの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
非常点滅灯を点滅させた
●
ブレーキペダルを離した
●
車両の減速度から急ブレーキではないと判断された
警告
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
スリップ表示灯が点滅しているとき
VSC または TRC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心が
けてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表
示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。
368
4-5. 運転支援装置について
警告
■
TRC や VSC を OFF にするとき
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC 機能、VSC 機能を作動停止状態にしないで
ください。TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度
で、特に慎重な運転を心がけてください。
■
タイヤを交換するとき
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・銘柄・トレッドパターン(溝模
様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 554)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
369
4
運転
4-5. 運転支援装置について
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
★
◆
衝突警告表示
衝突の可能性が高いと検知した
とき、“ピピピ・・・”とブザー
音が鳴り、マルチインフォメー
ションディスプレイに衝突警告
表示を出し、回避操作をうながし
ます。
◆
プリクラッシュブレーキアシスト
衝突の可能性が高いときには、ブレーキペダルが踏まれる強さに反応
してブレーキ力を増強します。
◆
プリクラッシュブレーキ
衝突の可能性が高いとシステムが判断したときに衝突警告表示・ブ
ザー音で警報を行い、さらに衝突の可能性が高まったと判断したとき
は、ブレーキが自動でかかり、衝突回避を支援、あるいは衝突速度の
低減に寄与します。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
レーダーセンサーにより、前方の車両や障害物と衝突の可能性があると
判断したときに、警報により運転者に対して回避操作をうながし、衝突
の防止に役立ちます。前方の障害物と衝突の可能性が高い、または前方
の障害物と衝突が避けられないと検知したとき、自動的にブレーキを作
動させ、乗員や車両への衝撃の軽減に寄与します。
必要に応じて、スイッチ操作でプリクラッシュセーフティシステムの警
報タイミングの変更や ON/OFF を切りかえることができます。(
→
P.
370)
370
4-5. 運転支援装置について
■
プリクラッシュセーフティシステムの警報タイミングを変更する
PCS スイッチを押すごとに次の
ように距離に応じて変更できま
す。
遠い
中間
※
近い
※
初期設定
■
プリクラッシュセーフティシステムを OFF にする
PCS スイッチを 3 秒以上押す
PCS 警告灯が点灯し、マルチイン
フォメーションディスプレイにメッ
セージが表示されます。
ON にするには、再度 PCS スイッ
チを押します。パワースイッチが
ON モードになるたびシステムは
ON になります。
プリクラッシュセーフティシステムの切りかえ
1
2
3
1
2
3
371
4-5. 運転支援装置について
4
運転
走行中に進路上またはその付近に
車や障害物があるかどうかを検知
し、その位置や速度・進路から衝突
するおそれがあるかどうか判断し
ます。
■
システムの作動条件
プリクラッシュセーフティシステムが ON(→ P. 370)で、次の状態のとき、
作動します。
●
警報の作動条件:
・ 車速が約 15km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物の接近速度が約 10km/h 以上
●
プリクラッシュブレーキアシストの作動条件:
・ VSC が OFF でないとき
・ 車速が約 30km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物の接近速度が約 30km/h 以上
・ ブレーキペダルが踏まれているとき
●
プリクラッシュブレーキの作動条件:
・ VSC が OFF でないとき
・ 自車速度が約 15km/h 以上
・ 自車から見た前方の車両や障害物との接近速度が約 10km/h 以上
レーダーセンサー
知識
372
4-5. 運転支援装置について
■
衝突の可能性がなくてもシステムが作動するとき
センサーの前方がさえぎられる次のような場合、システムが衝突の可能性がある
と判断し、作動することがあります。
●
カーブまたは右左折時に対向車とすれ違ったとき
●
車両前方の障害物(前方車両・ETC ゲートなど)に急速に接近したとき
●
上り坂を走行中など進行方向の道路上方に構造物(看板・低い天井・蛍光灯な
ど)があるとき
●
幅が狭い、または天井の低い場所(橋・トンネル・高架下など)を通過するとき
●
凹凸のある路面を走行するとき
●
路面上に金属物、段差または突起物があるとき
●
車高が極端に変化しているとき
●
センサー周辺への強い衝撃などにより、センサーの向きがずれているとき
●
カーブの入り口の道路脇に障害物(ガードレールなど)があるとき
●
自車の車両姿勢が前上がりになる場合(重い荷物を積んだときなど)
また、このとき、ブレーキをかけると通常よりブレーキが強くかかる場合があり
ます。
■
センサーが検知しない場合
パイロンなどのプラスチック類は検知できません。人や動物・二輪車・木・雪の
吹きだまりなどは検知しない場合があります。
■
システムの作動しない環境
プリクラッシュセーフティシステムは、想定されていない状況では有効に作動し
ない場合があります。
●
きついカーブや起伏がある場所
●
交差点などで、自車の進行方向に急な飛び出しがある状況
●
自車の進行方向に車の急な割り込みがある状況
●
雨・霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況
●
VSC が作動していないとき、車が横すべりしている状態
●
車両姿勢が極端に変化している状態
●
レーダーセンサー周辺への強い衝撃などにより、レーダーセンサーの向きがず
れているとき
●
大きくハンドルをきるなどにより、障害物が前方に突然出現したとき
●
前方の車両や障害物への部分的な衝突や接触をする状況
373
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
システムの自動解除
システムの異常が検知された場合やセンサーが障害物を検知できない状況(セン
サーの汚れなど)では、システムの動作が自動的に解除されます。このような場
合には、衝突の可能性があってもシステムは有効に作動しません。
■
システムに異常がある、またはシステムが一時的に使用できないとき
PCS 警告灯が点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセー
ジが表示されます。マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが
表示されたときは、表示された画面の指示に従ってください。
■
TRC と VSC を停止したとき
●
TRC と VSC の作動を停止(→ P. 365)したときは、プリクラッシュブレーキ
アシスト・プリクラッシュブレーキの作動も停止します。ただし、警報機能は
作動します。
●
PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイに「VSC が Off
のためプリクラッシュブレーキも停止します」と表示されます。
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
プリクラッシュセーフティシステムを日常のブレーキ操作のかわりには絶対に
使用しないでください。本システムはあらゆる状況で衝突を回避または軽減す
るものではありません。システムに頼ったり、安全を委ねる運転をすると思わ
ぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれ
があります。
本システムは衝突の回避を支援、あるいは衝突の被害を軽減することを目的と
して設計していますが、その効果はさまざまな条件(→ P. 371)によりかわ
ります。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではありません。また、プ
リクラッシュブレーキは運転者の操作状態によっては作動しません。運転者が
ブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していると、その操作状態に
よっては運転者の回避操作と判断され、自動ブレーキが作動しない場合があり
ます。
374
4-5. 運転支援装置について
警告
■
レーダーセンサーの取り扱い
プリクラッシュセーフティシステムが効果を発揮できるように次のことをお守
りください。お守りいただかないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故
につながるおそれがあります。
●
センサーとグリルカバーは常にきれいにしておく
お手入れをする際は、センサーやグリルカバーを傷付けないよう、やわらかい
布を使ってください。
●
センサー周辺への強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、システムに誤動作または異常が起こるおそれがあ
ります。センサー、または周辺に強い衝撃を受けた際は、必ずトヨタ販売店に
て点検を受け、調整してください。
●
センサーを分解しない
●
センサーやグリルカバー周辺にアクセサリーを付けたり、ステッカーを貼った
りしない
●
センサーやグリルカバーを改造したり塗装したりしない
●
センサーの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください
●
センサーは電波法の基準に適合しています。センサーに貼り付けられているラ
ベルはその証明ですのではがさないでください。また、センサーを分解・改造
すると罰せられることがあります。
■
システムの支援内容に関する注意点
プリクラッシュセーフティシステムは、警報やブレーキ制御により衝突回避支
援を行うために、運転者が「見る」・「判断する」・「操作する」過程で、支援を
行います。システムの支援には限界があるため、次の点に注意してください。
●
運転者が見る過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムは、前方の障害物を可能な範囲で検知する
のみであり、わき見やぼんやり運転を許容するシステムでも、視界不良時の運
転を補助するシステムでもありません。運転者自らが周囲の状況に注意を払う
必要があります。
●
運転者が判断する過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムは、検知しうる前方の障害物の情報のみか
ら衝突の可能性を判断するものです。安全の確保の判断は運転者自らが行う必
要があります。
●
運転者が操作する過程での支援内容
プリクラッシュセーフティシステムの制動制御は、衝突が避けられないと判断
した段階で作動するもので、運転者の適切な操作なしに衝突を回避したり、安
全に停止させるものではありません。このため、危険性があれば自らが安全を
確保する必要があります。
375
4
運転
4-6. 運転のアドバイス
ハイブリッド車運転のアドバイス
◆
エコドライブモードの利用
エコドライブモードを使用すると、通常にくらべてアクセルペダルの
踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになります。また、エアコ
ン(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費向上につながります。
(→ P. 231)
◆
ハイブリッドシステムインジケーターの利用
メーター内のハイブリッドシステムインジケーターの針をエコエリア
の範囲に保つことで、より環境に配慮した走行が可能です。
(→ P. 89)
◆
シフトレバーの操作
信号待ちや渋滞のときなどは、シフトレバーを D にしましょう。また、
駐車するときは、シフトレバーを P にしましょう。シフトレバーを N
にしても、燃費向上の効果はありません。N では、ガソリンエンジン
が回転していても駆動用電池は充電されないため、エアコンなどを使
用していると駆動用電池の残量が低下します。
◆
アクセルペダル・ブレーキペダルの操作
●
急加速・急減速を控え、スムーズな運転を心がけましょう。ゆるや
かに加速・減速することで、より効果的に電気モーターを使用でき、
余分なガソリン消費を抑えることができます。
●
加速のくり返しは、駆動用電池の残量を低下させ、結果、燃費が悪
化するため控えましょう。走行中、アクセルペダルを少しもどすこ
とで駆動用電池の残量を回復させることができます。
◆
減速時のブレーキ操作
減速時は、早めに、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
渋滞
加速・減速のくり返しや、長い信号待ちは燃費を悪化させます。お出
かけ前に交通情報を確認するなどして、なるべく渋滞を回避するよう
にしましょう。また渋滞の際は、ブレーキペダルをゆるめて微前進し、
アクセルペダルをあまり踏まないようにしましょう。余分なガソリン
消費を抑えることができます。
環境に配慮した経済的な運転のためには、次のことを心がけてください。
376
4-6. 運転のアドバイス
◆
高速道路での運転
速度を抑え、一定速度で走行しましょう。また、料金所手前では早め
にアクセルペダルをもどし、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
エアコンの ON / OFF
必要時以外は OFF にしましょう。余分なガソリン消費を抑えることが
できます。
夏季:外気温が高いときは、内気循環モードに設定しましょう。エア
コンへの負荷が減り燃費向上につながります。
冬季:ガソリンエンジン・車室内が暖まるまで、ガソリンエンジンが
自動停止しないので、燃料を消費します。また、過剰な暖房を避ける
と、燃費向上につながります。
◆
タイヤ空気圧の点検
タイヤ空気圧はこまめに点検しましょう。タイヤ空気圧が適切でない
と、燃費の悪化につながります。
また、冬用タイヤは転がり抵抗が大きいため、乾燥した路面では燃費
の悪化につながります。季節、道路状況に応じて適切なタイミングで
タイヤを交換しましょう。
◆
荷物
重い荷物が積まれていると、燃費が悪化します。不要な荷物は、積ん
だままにせずに降ろしましょう。また、大型ルーフキャリアの装着も
重い荷物と同様に燃費の悪化につながります。
◆
走行前の暖機運転
ガソリンエンジンが冷えているときは、ガソリンエンジンの始動/停
止を自動的に行いますので、暖機運転は必要ありません。
なお、短距離走行のくり返しは、暖機運転のためのガソリンエンジン
始動がひんぱんに行われることになりますので、燃費の悪化につなが
ります。
377
4
運転
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
●
補機バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(前部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも指定サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーンは
タイヤサイズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:
→
P. 453)
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を解かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ、車両の屋根、タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬を迎える準備
運転する前に
運転するとき
378
4-6. 運転のアドバイス
●
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できな
くなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレ
バーを P に入れて駐車し、必ず輪止め
※ 1
をしてください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
パーキングブレーキがオートモードのときは、シフトレバーを P に入
れたあとにパーキングブレーキを解除してください。(→ P. 237)
●
パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、シフトレバーを P に
入れた状態でシフトレバーが動かないこと
※ 2
を確認してください。
●
寒冷時にブレーキ部品がぬれた状態で車を駐車したままにすると、凍
結するおそれがあります。
※ 1
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
※ 2
ブレーキペダルを踏まないで、P からシフトするときにロックがかかります。
シフトできる場合は、シフトロックシステムなどの故障が考えられます。ただ
ちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
駐車するとき
379
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
ワイパーの停止位置を冬用停止位置に切りかえることができます。
フロントウインドウガラスに多量の雪が積もった場合、ワイパーが上が
らなくなりワイパーモーターを損傷するおそれがありますので、標準停
止位置から冬用停止位置に切りかえてください。
■
冬用停止位置に切りかえるには
ワイパーアームのフック部を持
ち、ガラス面にそって引き上げま
す。
ワイパーブレードのみを持って引き
上げないでください。
ブレードが変形するおそれがありま
す。
必ずフック部を持ってください。
■
標準停止位置にもどすときは
フック上部をガラス面にそって、
手で押します。
ワイパー停止位置の切りかえ(寒冷地仕様車)
フック部
380
4-6. 運転のアドバイス
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
前 2 輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取扱説明書に従う
●
取り付け後約 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
■
ワイパー停止位置の切りかえ機構(寒冷地仕様車)
標準停止位置の状態でワイパー作動中、ワイパー停止位置に雪がたまると、自動
的に冬用停止位置に切りかわる構造になっていますが、雪のたまりかたによって
は冬用停止位置に切りかわらず“コツン”、
“コツン”と音がする場合があります。
音がしたときは、冬用停止位置に切りかえて雪を取り除いてください。
知識
381
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡事故につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を指定値に調整する
●
装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない
●
冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する
■
タイヤチェーン装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30km/h のどちらか低い
ほうをこえる速度で走行しない
●
路面の凹凸や穴を避ける
●
急加速、急ハンドル、急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避ける
●
カーブの入り口手前で十分減速して、車のコントロールを失うのを防ぐ
注意
■
タイヤチェーンの使用について
トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。
トヨタ純正品以外のタイヤチェーンの中には、使用すると車体にあたり、走行
のさまたげとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
■
フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するとき
たたいて割らないでください。
ウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。
■
ワイパーアームを立てるとき(寒冷地仕様車)
ワイパーを積雪時の停止位置に切りかえてから立ててください。(→ P. 379)
停止位置を切りかえずに立てると、ワイパーアームとボンネットが干渉し、傷
が付くおそれがあります。
382
4-6. 運転のアドバイス
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст