Toyota Land Cruiser (2018 year). Instruction japanese — part 24
367
4-5. 運転支援装置について
4
運転
ぬかるみや新雪などから脱出するときに、アクティブ TRC が作動してい
ると、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの出力が上がらず、脱出
が困難な場合があります。このようなときに、アクティブ TRC を停止す
ることにより脱出しやすくなります。
アクティブ TRC を停止するには
VSC OFF スイッチを押す
TRC OFF 表示灯が点灯します。
もう一度スイッチを押すと、システム
作動状態にもどります。
アクティブ TRC を停止するには
368
4-5. 運転支援装置について
■
アクティブ TRC と VSC を停止するには
アクティブ TRC と VSC を停止するには停車時に VSC OFF スイッチを押し 3
秒以上保持する
VSC OFF 表示灯と TRC OFF 表示灯が点灯します。
※
もう一度スイッチを押すと、システム作動状態にもどります。
※
プリクラッシュブレーキアシスト・プリクラッシュブレーキも停止します。
PCS 警告灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプレイにメッセージ
が表示されます。(→ P. 238)
■
アクティブ TRC や VSC の自動復帰について
アクティブ TRC や VSC を作動停止にしたあと、エンジンスイッチを OFF にす
ると、自動的にアクティブ TRC と VSC は作動可能状態にもどります。
■
アクティブ TRC OFF の作動制限
アクティブ TRC のみ作動を停止している場合は、車速が高くなるとアクティブ
TRC は作動を再開します。
■
アクティブ TRC と VSC OFF の作動制限
アクティブ TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による作動再開は
ありません。
■
マルチテレイン ABS・ブレーキアシスト・VSC・アクティブ TRC・ヒルスター
トアシストコントロール・VGRS
★
の作動音と振動
●
エンジン始動時や発進直後や、ブレーキを繰り返し踏んだときに、エンジンルー
ムから作動音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
●
上記のシステムが作動すると、以下のような現象が発生することがありますが、
異常ではありません。
・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
・ マルチテレイン ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
・ マルチテレイン ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥に入る
■
ヒルスタートアシストコントロールの作動条件
●
シフトレバーが D または S の位置にあるとき
●
ブレーキペダルが踏まれていないとき
知識
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
369
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
VGRS の作動が停止する場合
★
以下の状況では、VGRS が作動を停止することがあります。この場合、直進のハ
ンドル位置がずれることがありますが、システムの復帰と共にもとにもどりま
す。
●
停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けたとき
●
ハンドルをいっぱいに切った状態で長く力をかけ続けたとき
●
バッテリーの充電が不十分、または電圧が一時的に下がったとき
●
− 30 ℃以下でエンジンを始動したあと
これらの状況が改善されれば、システムは復帰します。
■
長時間の使用について
ブレーキシステムが異常過熱するおそれがあるため、ブザーが鳴り、TRC OFF
表示灯が点灯するかマルチインフォーメーションディスプレイに「TRC OFF」と
表示され、アクティブ TRC とヒルスタートアシストコントロールが一時的に作
動出来なくなります。この場合、速やかに安全な場所に停車して、表示が消える
までブレーキシステムを十分に冷却してください。
(この間の通常走行は可能です)
しばらくして、TRC OFF 表示灯が消えれば、アクティブ TRC とヒルスタート
アシストコントロールが作動可能となります。
■
緊急ブレーキシグナルの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
非常点滅灯が作動していないこと
●
車速 55km/h 以上
●
ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキと判断された
■
緊急ブレーキシグナルの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
非常点滅灯を点滅させた
●
ブレーキペダルを離した
●
車両の減速度から急ブレーキではないと判断された
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
370
4-5. 運転支援装置について
警告
以下の状況では、事故が起き、その結果重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
■
マルチテレイン ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界を超えたとき
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
マルチテレイン ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性
があるとき
マルチテレイン ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に以下の
状況では、常に速度を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥、砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
アクティブ TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、アクティブ TRC が作動していても、車両の方向安定
性や駆動力が得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うよ
うな状況では、とくに慎重に運転してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
■
アクティブ TRC や VSC を OFF にするときは
アクティブ TRC や VSC は自動的にブレーキやエンジンの出力を制御して駆動
力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外はアクティブ TRC 機能、VSC 機能を作動停止状態
にしないでください。アクティブ TRC 機能や VSC 機能を作動停止状態にした
ときは、路面状況に応じた速度で、とくに慎重な運転を心がけてください。
371
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
スリップ表示灯が点滅しているときは
VSC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心がけてくださ
い。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表示灯が点滅
したらとくに慎重に運転してください。
■
タイヤを交換するときは
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 541)
異なったタイヤを装着すると、マルチテレイン ABS・アクティブ TRC・VSC
が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
注意
■
KDSS に関する注意
★
以下の場合はシステム異常のおそれがあり、乗り心地や悪路走破性が損なわれ
る可能性がありますので、ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
●
コーナーを曲がる際に、車の傾きが通常より大きくなったと感じられるとき
●
縁石に乗り上げたり、傾斜地など車両が傾いた状態で長時間放置したあと、走
行を続けても傾きがもどらないとき(水平地にもどした直後は傾いたままにな
ることがあります)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
372
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
●
バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(後部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも同一サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーンはタイヤサイ
ズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:
→
P. 375)
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を解かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ、車両の屋根、タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬を迎える前の準備
運転する前に
運転するとき
373
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
●
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できな
くなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレ
バーを P に入れて駐車し、必ず輪止め
※1
をしてください。
●
パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、シフトレバーを P に
入れた状態でシフトレバーが動かないこと
※2
を確認してください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
※1
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
※2
ブレーキペダルを踏まないで P からシフトするときにロックがかかります。シ
フトできる場合は、シフトロックシステムなどの故障が考えられます。ただち
にトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については、次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
後2輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取り扱い説明書に従う
●
取り付け後 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
■
4-Wheel AHC 装着車は
寒冷時は、4-Wheel AHC の作動に制限がかかる場合があります。
(→ P. 286)
駐車するとき
知識
374
4-6. 運転のアドバイス
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を推奨値に調整する
●
装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない
●
冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する
■
タイヤチェーン取り付け時の警告
4-Wheel AHC 装着車は、車高制御を停止させてください。オートレベリング
機能により車高がかわり車両に体が挟まれたりして、思わぬ事故につながるお
それがあり危険です。(→ P. 280)
■
タイヤチェーン装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30km/h のどちらか低い
方をこえる速度で走行しない
●
路面の凹凸や穴を避ける
●
急加速・急ハンドル・急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避ける
●
カーブの入り口手前で十分減速して車のコントロールを失うのを防ぐ
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)を使用しない
375
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
注意
■
タイヤチェーンの使用について
●
トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。トヨタ純正品以外のタ
イヤチェーンの中には、使用すると車体にあたり、走行のさまたげとなるおそ
れがあるものもあります
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
●
アルミホイールにタイヤチェーンを取り付けると、ホイールに傷が付くことが
あります。
■
フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するときは
たたいて割らないでください。
ウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。
376
4-6. 運転のアドバイス
室内装備・機能
377
5
5-1. エアコン・デフォッガーの
使い方
フロントオートエアコン
(ナビゲーションシステム
非装着車). . . . . . . . 378
フロントオートエアコン
(ナビゲーションシステム
装着車). . . . . . . . . 390
リヤエアコン . . . . . . .. 400
ステアリングヒーター/
シートヒーター&
ベンチレーター. . . . . 403
5-2. 室内灯のつけ方
室内灯一覧 . . . . . . . .. 407
・ インテリアランプ . . . . 408
・ パーソナルランプ . . . . 409
5-3. 収納装備の使い方
収納装備一覧. . . . . . ...411
・ グローブボックス. . . ..413
・ コンソールボックス. . ..414
・ オーバーヘッド
コンソールボックス. . ..415
・ カップホルダー. . . . ..416
・ ボトルホルダー. . . . ..418
・ カードホルダー. . . . ..418
・ 小物入れ . . . . . . . .419
ラゲージルーム内装備 . . ...420
5-4. その他の室内装備の使い方
その他の室内装備. . . . ...423
・ クールボックス. . . . ..423
・ サンバイザー . . . . . .424
・ バニティミラー. . . . ..424
・ 時計. . . . . . . . . .425
・ 外気温度表示 . . . . . .427
・ アクセサリーソケット・
アクセサリーコンセント... 428
・ おくだけ充電
(ワイヤレス充電器). . ..431
・ アームレスト
(セカンドシート). . . ..439
・ コートフック . . . . . .439
・ アシストグリップ. . . ..440
378
5-1. エアコン・デフォッガーの 使い方
フロントオートエアコン(ナビゲーションシステム非装着車)
X
GX
設定温度に合わせて吹き出し口と風量を自動で調整します。
操作パネル
379
5-1. エアコン・デフォッガーの 使い方
5
室内装備・機能
X
AX、ZX
■
温度を調整する
温度を上げるときは“TEMP”ボタンの“∧”を、下げるときは“∨”を押す
■
風量を切りかえる
風 量 を 増 や す と き は
の
を、減 ら す と き は
を押す
風量は 7 段階に調整できます。
送風を止めるときは
を押します。
380
5-1. エアコン・デフォッガーの 使い方
■
吹き出し口を切りかえる
を押す
押すたびに吹き出し口が切りかわりま
す。
上半身へ送風する
上半身と足元へ送風する
足元へ送風する
足元へ送風し、フロントウイン
ドウデフォッガーが作動する
1
2
3
4
381
5-1. エアコン・デフォッガーの 使い方
5
室内装備・機能
を押す
温度を調整する
ファンをとめたいときは、
を押す
■
オート設定時の作動表示灯について
風量や吹き出し口を切りかえると、AUTO スイッチの作動表示灯が消
灯しますが、操作した機能以外のオート設定は継続します。
X
左右独立モード(GX)
運転席と助手席の温度を別々に調整できます。
次のいずれかの操作をすると、左右独立モードが ON になります。
●
を押す
●
助手席側の設定温度を変更する
左右独立モードになり、作動表示灯が点灯します。
を押すと、連動モードへ戻ります。
連動モードで全体の温度調整をするときは、運転席側の “TEMP” ボタンの
“ ∧ ” や “ ∨ ” のみ使用可能です。
オート設定で使用する
運転席と助手席の温度を別々で設定する
1
2
382
5-1. エアコン・デフォッガーの 使い方
X
4-ZONE モード(AX、ZX)
運転席と助手席、リヤ席の温度を別々に調整できます。
次のいずれかの操作をすると、4-ZONE モードが ON になります。
●
を押す
●
助手席側またはリヤ席の設定温度を変更する
4-ZONE モードになり、作動表示灯が点灯します。
を押すと、連動モードへ戻ります。
連動モードで全体の温度調整をするときは、運転席側の “TEMP” ボタンの
“ ∧ ” や “ ∨ ” のみ使用可能です。
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