Toyota Mirai (2017 year). Instruction japanese — part 5
63
1-2. 盗難防止装置
1
安全・安心のために
イモビライザーシステム
パワースイッチを OFF にすると、イ
モビライザーシステムの作動を知
らせるためにインジケーターが点
滅します。
登 録 さ れ た キ ー を 携 帯 し、パ ワ ー ス
イ ッチをアクセ サリーモー ドまたは
ON モードにするとイモビライザーシ
ステムが解除され、インジケーターが
消灯します。
■
メンテナンスについて
イモビライザーシステムのメンテナンスは不要です。
■
機能が正常に作動しないおそれのある状況
周囲の環境や条件により、イモビライザーシステムが正常に作動せず FC システ
ムを始動できないことがあります。(→ P. 131)
キーに信号発信機が内蔵してあり、あらかじめ登録されたキー以外では
FC システムを始動できません。
車両から離れる場合は、車内にキーを残さないでください。
このシステムは車両盗難の防止に寄与する機能であり、すべての車両盗
難に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
知識
注意
■
イモビライザーシステムを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
64
1-2. 盗難防止装置
オートアラーム
オートアラームとは、侵入を検知した場合に音と光で警報する機能です。
オートアラームを設定すると、次のような状況でオートアラームが作動
します。
●
施錠されたドアまたはトランクが、スマートエントリー&スタートシ
ステム・ワイヤレスリモコン・メカニカルキーを使わずに解錠された
り、開けられたとき
●
ボンネットが開けられたとき
ドア・トランク・ボンネットを閉め、
スマートエントリー&スタートシ
ステム・ワイヤレスリモコンを使っ
て施錠します。
30 秒以上経過すると、自動的に設
定されます。
オートアラームがセットされるとイン
ジケーターは点灯から点滅にかわりま
す。
次のいずれかを行ってください。
●
ドアまたはトランクを解錠する
●
パワースイッチをアクセサリーモードまたは ON モードにするか、FC
システムを始動する(数秒後に解除・停止します)
オートアラームとは
オートアラームを設定する
オートアラームの設定を解除・作動を停止する
65
1-2. 盗難防止装置
安全・安心のために
1
■
メンテナンスについて
オートアラームシステムのメンテナンスは不要です。
■
ドアを施錠する前の確認
オートアラームの思わぬ作動、および盗難を防ぐため、次のことを必ず確認して
ください。
●
車内に人が乗っていないか
●
ドアガラスが閉じているか
●
車内に貴重品などを放置していないか
■
オートアラームの作動について
次のような場合、オートアラームが作動することがあります。オートアラームを
解除・作動を停止する操作を行ってください。
■
オートアラーム作動によるドアロック機能について
以下のとき、自動的にドアが施錠されます。
●
車内に残った人がドアを解錠し、オートアラームが作動したとき
●
オートアラーム作動中に車内に残った人がドアを解錠したとき
■
外部給電中の作動について
外部給電中は、ドアを施錠してもオートアラームは設定されません。
(→ P. 88)
知識
●
車内に残った人が、ドア・トランク・ボン
ネットを開けたとき
●
車内に残った人が、ロックレバーで解錠し
たとき
●
施錠後、補機バッテリーあがりなどで補機
バッテリーの充電や交換をしたとき
(→ P. 395)
66
1-2. 盗難防止装置
侵入センサーは、超音波を使って車内への侵入者や室内の動きを検知す
るセンサーです。
このシステムは、車両盗難を防止または抑止する機能であり、すべての
侵入に対する完全なセキュリティを保証するものではありません。
■
侵入センサーを設定する
オートアラームを設定すると、自動でセットされます。(→ P. 64)
■
侵入センサーを停止する
車内で動くものに反応するため、ペットや動くものを車内に残すとき
は、必ず侵入センサーを停止してからオートアラームを設定してくだ
さい。
パワースイッチを OFF にする
侵入センサー OFF スイッチを
押す
もう一度スイッチを押すと、侵入セ
ンサーは再びセットされます。
侵入センサーを OFF/ON にするた
びに、マルチインフォメーション
ディスプレイにメッセージが表示さ
れます。
注意
■
オートアラームを正常に作動させるために
システムの改造や取りはずしをしないでください。システムが正常に作動しな
いおそれがあります。
侵入センサーとは
67
1-2. 盗難防止装置
安全・安心のために
1
■
侵入センサーの作動・停止について
●
侵入センサーの作動を停止しても、オートアラームは作動します。
●
侵入センサーを停止したあとにパワースイッチを押すか、スマートエントリー
&スタートシステム・ワイヤレスリモコン・メカニカルキーによる解錠操作を
行うと、侵入センサーは復帰します。
●
再度オートアラームをセットすると、侵入センサーは作動可能状態(システム
ON の状態)に自動復帰します。
■
侵入センサーについての留意事項
次のような場合、侵入センサーの検知によりオートアラームが作動することがあ
ります。状況に応じ、侵入センサーを停止してからアラームを設定してください。
知識
●
車内に乗員やペットなどを残して車両か
ら離れる場合
●
ドアガラスが開いている場合、次のものを
検知することがあります。
・ 室内に入った落ち葉・虫・風など
・ 他車の侵入センサーなどが発する超音
波
・ 室外の歩行者の動き
●
マスコットやアクセサリーをぶら下げた
状態で取り付けたり、コートフックに衣類
をかけているときなど、動きやすいものが
車内にある場合
68
1-2. 盗難防止装置
注意
■
侵入センサーを正しく作動させるために
●
運転席と助手席のシートのあいだに、トヨタ純正品以外のアクセサリーを装着
したりものを放置したりすると、検知性能が低下することがあります。
●
センサーの穴に向かって、直接消臭スプ
レーなどを噴射しないでください。
●
センサーの穴はふさがないようにしてく
ださい。
FC システム
69
2
2-1. 燃料電池車について
燃料電池車の特徴. . . . . ..70
燃料電池車の注意. . . . . ..74
燃料電池車運転の
アドバイス. . . . . . . ...86
2-2. 外部電源供給システム
について
外部電源供給システム . . . ..88
70
2-1. 燃料電池車について
燃料電池車の特徴
イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
燃料電池車は、FC スタックで水素と酸素の化学反応によって発電され
た電気と、駆動用電池に蓄えられた電気を効率良く使用して、電気モー
ターで走行します。
燃料は H
2
(圧縮水素ガス)を使用するので、走行中に排出するのは水
や水蒸気のみです。CO
2
(二酸化炭素)や NO
x
(窒素酸化物)といった
排気ガスを出さない、環境にやさしい車両です。
燃料電池車固有部品について
FC スタック(燃料電池)
水素タンク
駆動用電池
排気排水管
FC 昇圧コンバーター
電気モーター
71
2-1. 燃料電池車について
2
FC
システム
電気モーターならではの力強く滑らかな発進・加速が可能です。
特別な操作は不要でガソリン車と同様に走行できます。(→ P. 158)
エンジン音もなく静かな車のため、燃料電池車固有部品の作動音が聞こ
える場合があります。(→ P. 72)
寒冷時は、始動性向上のため寒冷時特有のシステム作動になる場合があ
ります。(→ P. 171)
作動音(→ P. 72)、排水処理(→ P. 171)などが通常と異なりますが、
異常ではありません。
燃料の圧縮水素ガスは、水素ステーションで充てんできます。
燃料充てん口(補給口)の開け方(→ P. 196)
走行について
FC システムについて
燃料充てん(燃料補給)について
72
2-1. 燃料電池車について
■
燃料電池車特有の音と振動
燃料電池車は、いろいろな状況で次のような音や振動が発生する場合があります
が、異常ではありません。
なお、聞こえ方は、使用環境や状況により異なる場合があります。
知識
聞こえる音の例
音の意味
“コトン、カチン”
リレー、水素タンクのバルブの作動音です。
床下やリアシート後部から聞こえる場合があります。
FC システム始動時に聞こえる場合があります。
“コン、カタン”
パーキングロックがはまる音です。
モータールームから聞こえる場合があります。
P ポジションスイッチを押したとき、または FC シス
テム停止時に聞こえる場合があります。
“ジュー”、“キュー”
燃料が流れる際の気流音・作動音です。
リヤシート後部から聞こえる場合があります。
燃料充てん時に聞こえる場合があります。
“ウィーン”、
“ガー”、
“ウー”
ポンプなどの回転機の作動音です。
モータールームとフロントシート下部から聞こえる
場合があります。
特に、FC システム始動時、発進時、給電時、H
2
O ス
イッチを押したときに聞こえる場合があります。
Bs モード時、またはレーダークルーズコントロール
での減速時には音が大きくなる場合があります。
“ヒューン”
ポンプなどの回転機の回転数が上がる音です。
モータールームとフロントシート下部から聞こえる
場合があります。
特に加速時、減速時に聞こえる場合があります。
“シュッ、シュ”、
“ゴンゴンゴン”
インジェクタの作動に伴う音です。
フロントシート下部やリヤシート後部から聞こえる
場合があります。
特に始動時、低速走行時、駆動用電池充電時に聞こえ
る場合があります。
“ヒューン”、
“キーン”
電気モーターの回転に伴う音です。
モータールームから聞こえる場合があります。
特に加速時、減速時に聞こえる場合があります。
73
2-1. 燃料電池車について
2
FC
システム
■
回生ブレーキについて
次の場合、車の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、減速力を得ることが
できます。
●
シフトポジションが D で走行中に、アクセルペダルから足を離したとき
●
シフトポジションが D で走行中に、ブレーキペダルを踏んだとき
■
駆動用電池の充電について
FC スタックの発電による充電や回生ブレーキにより、駆動用電池が充電される
ため、車外からの充電は必要ありません。しかし、車両を長時間放置すると、少
しずつ放電します。そのため少なくとも、2 ∼ 3ヶ月に一度、約 30 分間または
16km ほど運転してください。
万一、駆動用電池が完全に放電し、FC システムを始動できないときはトヨタ販
売店にご連絡ください。
■
補機バッテリーの充電について
→ P. 395
■
駐車中は
燃料電池車は、READY インジケーターが点灯し、走行可能な状態でも、通常の
車のように、エンジン音や振動がないため、走行可能な状態であることに気が付
かない場合があります。安全のため、駐車中はパーキングブレーキをかけて、確
実にシフトポジションを P にしてください。
■
メンテナンスや修理・廃車について
お車のメンテナンスや修理・廃車の際は必ずトヨタ販売店にご相談ください。特
に廃車する場合は、トヨタ販売店を通じて FC スタック・駆動用電池などの回収
を行っていますので、ご協力ください。
“シャー”
水や空気を排出する音です。
車両後部より聞こえる場合があります。
寒冷時は凍結防止のため駐車中に音がする場合があ
ります。
停車中、FC システム停止時、または駐車中に聞こえ
る場合があります。
“ジャー”
冷却水の流れる音です。
モータールームから聞こえる場合があります。
特に給電時に聞こえる場合があります。
“ブーン”
冷却ファンの作動音です。
モータールームから聞こえる場合があります。
特に給電時に聞こえる場合があります。
聞こえる音の例
音の意味
74
2-1. 燃料電池車について
燃料電池車の注意
燃料電池車には、水素タンク(70MPa)・FC スタック・水素配管など
の水素関係部位があります。水素関係部位などには、取り扱い上の注意
を記載したラベルが貼付してあります。
イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
水素関係部位について
ラベル
水素ディテクタ(検知器)
FC スタック(燃料電池)
水素タンク
水素タンクバルブ
水素配管
75
2-1. 燃料電池車について
2
FC
システム
燃料電池車には、FC スタック・駆動用電池・パワーコントロールユニッ
ト・オレンジ色の高圧ケーブル・電気モーターなどの高電圧部位(最高
約 650V)や、冷却用ラジエーターなどの高温部位があります。高電圧
部位などには、取り扱い上の注意を記載したラベルが貼付してあります。
イラストは説明のための例であり、実際とは異なります。
高電圧部位・高電圧配線・高温部位について
ラベル
パワーコントロールユニット
高電圧ケーブル(オレンジ色)
FC スタック(燃料電池)
駆動用電池
サービスプラグ
給電口
給電ボックス
FC 昇圧コンバーター
電気モーター
エアコンコンプレッサー
イ ンバ ータ ー冷 却用 ラジ エー
ター
FCスタック冷却用ラジエーター
補機インバーター
水加熱ヒータ−
76
2-1. 燃料電池車について
事故により衝撃を受けたときなどは、FC システムを停止して高電圧を遮
断します。また、水素タンクバルブにより燃料供給を停止します。
この場合、FC システムを再始動させることができなくなるためトヨタ販
売店へご連絡ください。
FC システムの異常やお知らせしたい事項が発生すると自動で表示され
ます。
警告メッセージは、マルチインフォ
メーションディスプレイに表示さ
れます。
表示された画面の指示に従ってくださ
い。(→ P. 367)
燃料電池車は、従来の車両と違いエンジン音がありません。走行時、車
両の接近を周囲の人に知らせるため、車速に応じた音階で音を鳴らしま
す。車速が約 25km/h をこえると消音します。スイッチ操作で消音する
こともできます。
消音するには、READY インジケー
ターが点灯している状態で、スイッ
チを押す
スイッチ上のインジケーターが点灯し
ます。再度スイッチを押すと ON にな
ります。FCシステムを始動(→P. 168)
するごとに、車両接近通報装置は ON に
なります。
緊急停止システム
警告メッセージ
車両接近通報装置
77
2-1. 燃料電池車について
2
FC
システム
リヤシート横部(左側)には、駆動
用電池冷却用の吸入口があります。
吸入口をふさぐと、駆動用電池の出
力低下の原因になります。
■
警告灯が点灯したときや、警告メッセージが表示されたとき、または補機バッテ
リーとの接続が断たれたとき
FC システムを再始動できないおそれがあります。
もう一度始動操作をしてもREADYインジケーターが点灯しない場合はトヨタ販
売店にご連絡ください。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「水素漏れ検知 販売店で点検してく
ださい」が表示されたときは
少量の水素ガスもれのおそれがあります。ただちにトヨタ販売店で点検を受けて
ください。
■
マルチインフォメーションディスプレイに「水素漏れによりシステム停止 安全
な場所に停車して販売店に連絡」が表示されたときは
●
水素ガスもれのおそれがあります。
水素ガスもれやその他の異常に気付いたとき: → P. 82
●
エアコンが自動的に停止します。
■
燃料切れになったとき
燃料切れで FC システムが始動できないときは、燃料残量警告灯(→ P. 364)
が 消 灯 す る ま で 充 て ん し て か ら 再 始 動 し て く だ さ い。少 量 の 充 て ん(約
1.2kg 以下)では始動できない場合があります。
駆動用電池冷却用吸入口
知識
78
2-1. 燃料電池車について
■
FC スタックについて
●
使用環境により、出力は低下しますが走行への影響はほとんどありません。
●
次のような状況では、通常使用時と比べて早めに出力が低下する場合がありま
す。
・ 高濃度粉じんの場所で使い続ける
・ 火山、温泉地などの高い硫黄濃度の場所で使い続ける
・ 高い濃度のシンナー・塗料などの有機溶剤・アンモニア臭などのアミン系物
質・塩素系物質(潮風・融雪剤など)が存在する場所で使い続ける
ただし、通常環境に戻り一定時間使用することで出力は戻ります
・ エアクリーナフィルター内に海水が浸入したとき
エアクリーナフィルターの交換および周辺の清掃をおすすめします。トヨタ
販売店で点検を受けてください
・ FC システムの始動停止回数が過度に多い場合
・ 氷点下での使用期間が過度に多い場合
■
水素タンクについて
●
水素タンクは、車両の燃料である圧縮水素ガスを水素ステーションで高圧充て
んしてためておく容器です。
●
燃料電池車は定期的な燃料装置の点検の他に、定期的な容器(水素タンク)の
再検査が法律で義務づけられています。
容器再検査に合格し、検査有効期限内でないと圧縮水素ガスを充てんすること
ができません。詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
●
水素タンクは法律により充てん可能期限が定められています。燃料充てん扉の
裏側・ボンネットの裏側に明記される充てん可能期限を過ぎる場合は、水素タ
ンクを交換する必要があります。
●
水素タンクまたは水素タンクバルブを廃棄するときは、法律に従い処分する必
要があります。詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
●
高圧ガス・水素タンクの喪失・盗難時の順守事項
・ 燃料電池車が盗難された場合、管轄の警察官へ被害届を必ず提出をしてくだ
さい。
・ その際に、盗難された車両が高圧ガスを充てんするための容器を搭載してい
ることを、警察官に必ず伝えてください。
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