Toyota Hiace Wagon (2016 year). Instruction japanese — part 23
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8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
警告
■
タイヤ交換について
●
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
・ スペアタイヤは、ジャッキアップする前に格納具から取りはずしておく
・ スペアタイヤ格納具を操作するときは、可動部分やスペアタイヤのあいだ
に手や足などを挟まないように注意する
・ スペアタイヤ格納具を降ろす、または持ち上げるときは、足の上などに落
とさないよう、手でしっかり支える
・ スペアタイヤは完全に地面に降ろしてから取り出す
・ ホイールキャップ・センターオーナメントは直接手をかけて取らない
取り扱いには十分に注意してください。けがをするおそれがあります。
・ 走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれない
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているためタ
イヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ホイールの交換後はすぐに 100 N・m(1020 kgf・cm)の力でナット
を締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ 約 1,000km 走行したあとに、再度ナットを締め付けてゆるみがないこと
を確認する
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(→ P. 288)
■
パワースライドドア装着車のタイヤ交換について
タイヤ交換などをする際は、パワースライドドアメインスイッチ(→ P. 98)
を OFF にしてください。OFF にしないと、誤ってパワースライドドアスイッ
チを操作したときにスライドドアが動き、指や手などを挟んでけがをするおそ
れがあります。
352
8-2. 緊急時の対処法
ホイール接触面の汚れをふき取
る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががたつかない程度まで手でナットを仮締
めする
車体を下げる
タイヤの取り付け
1
2
X
スチールホイール装着車
X
アルミホイール装着車
ナットのテーパー部がホイールの
シート部に軽くあたるまでまわす
ナットの座金がホイールにあたる
までまわす
テーパー部
シート部
座金
ホイール
3
353
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
図の番号順でナットを 2、3 度
しっかり締め付ける
締め付けトルク:
100 N・m(1020 kgf・cm)
センターオーナメント、またはホイールキャップを取り付ける
すべての工具・ジャッキ・パンクしたタイヤを格納する
4
5
X
スチールホイール装着車
X
アルミホイール装着車
タイヤのバルブ(空気口)に切り欠
きを合わせてホイールキャップを
確実に取り付けます。
はずしたタイヤからセンターオー
ナメントを取りはずして、交換し
たタイヤに取り付けます。
6
354
8-2. 緊急時の対処法
スペアタイヤ格納具にタイヤを載
せて持ち上げ(
)、フックをか
けてボルトを締め付ける(
)
フックを格納具にかけるときは、
はずした場所と同じ位置にかけ
てください。
格納具にタイヤが確実に固定されてい
ることを確認します。
パイプががたつかなくなるまで
ボルトを締め付けたあと、さらに
1/4 回転以上締め付ける
締め付けトルク:
18.0 N・m(184 kgf・cm)以上
キャップを取り付ける
キャップのツメをフロア下に挿し込ん
で、ボルトの頭にキャップ下部を合わ
せて、キャップ上部をフロアにはめて
ください。
キャップ上部が確実にはまっているこ
とを確認してください。
スペアタイヤの格納
1
1
2
パイプ
2
3
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8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
■
スペアタイヤについて
空気圧を必ず点検してください。(→ P. 376)
■
スペアタイヤ格納具のフックについて
■
リヤ側ジャッキセット位置について
■
キャップについて
■
輪止めの使い方
知識
スペアタイヤ格納具を降ろす際に、ボルトを
ゆるめすぎてフックが脱落した場合は、図の
ようにパイプが入っているのを確認してか
らフックを取り付けてください。
ジャッキ上部の溝を、図のように合わせてく
ださい。
キャップ上部と下部がはずれたときは、図の
ようにはめ込んでから、フロアに取り付けて
ください。
キャップ下部のツメの位置が、キャップ上部
の取っ手と反対側になるようにはめ込んで
ください。
図のように展開して使用します。
パイプ
フック
356
8-2. 緊急時の対処法
警告
■
工具・ジャッキを使用したあとは
走行前に必ず、指定の場所に確実に収納してください。車室内などに放置する
と、急ブレーキ時などに工具類が飛び出し、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
注意
■
車載ジャッキでジャッキアップするときは
■
スペアタイヤを格納するときは
●
タイヤと車両とのあいだにものが挟まっていないことを確認してください。
●
タイヤを格納したあとは、確実に固定されていることを確認してください。
固定されていないとタイヤががたつき、走行中にはずれるおそれがあります。
図のマウントハンガーにジャッキをかけな
いでください。マウントハンガーが破損す
るおそれがあります。
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8
万一の場合には
8-2. 緊急時の対処法
エンジンがかからないときは
次の原因が考えられます。
●
燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
●
燃料を吸い込みすぎている可能性があります。
再度、正しい手順(→ P. 154, 157)に従って、エンジンをかけて
ください。
●
エンジンイモビライザーシステムに異常がある可能性があります。
(→ P. 61)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 361)
●
バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
電装品の断線やヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性があります。異
常の種類によっては、エンジンを一時的な処置でかけることができます。
(→ P. 358)
次の原因が考えられます。
●
バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
●
バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 361)
●
ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
処置のしかたがわからないとき、あるいは処置をしてもエンジンがかからないとき
は、トヨタ販売店にご連絡ください。
正しいエンジンのかけ方(→ P. 154, 157)に従っても、エンジンが
かからないときは、次のことを確認してください。
スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない場合
スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドランプが暗い/ホーンの
音が小さい、または鳴らない場合
スターターがまわらない場合(スマートエントリー&スタートシステム
装着車)
スターターがまわらない/室内灯・ヘッドランプが点灯しない/ホーン
が鳴らない場合
358
8-2. 緊急時の対処法
通常のエンジン始動操作でエンジンが始動しないときは、次の手順でエ
ンジンが始動する場合があります。
緊急時以外は、この方法で始動させないでください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
エンジンスイッチをアクセサリーモードにする
ブレーキペダルをしっかり踏んで、エンジンスイッチを約 15 秒以上押
し続ける
上記の方法でエンジンが始動しても、システムの故障が考えられます。た
だちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
緊急始動機能(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
1
2
3
4
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8
万一の場合には
8-2. 緊急時の対処法
電子キーが正常に働かないときは(スマートエントリー&
スタートシステム装着車)
メカニカルキー(→ P. 85)を使っ
て次の操作ができます。
全ドア施錠
全ドア解錠
シフトレバーが P の状態でブレーキペダルをしっかり踏む
電子キーのトヨタエンブレム面
で、エンジンスイッチにふれる
電子キーを認識するとブザーが鳴り、
イグニッション ON モードへ切りかわ
ります。
カ スタマイズ機 能でスマート エント
リー&スタートシステムを非作動にし
たときは、アクセサリーモードへ切り
かわります。
ブレーキペダルをしっかりと踏み込んで、スマートエントリー&スター
トシステム表示灯が緑色に点灯していることを確認する
エンジンスイッチを押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
電子キーと車両間の通信がさまたげられたり(→ P. 117)、電子キーの
電池が切れたときは、スマートエントリー&スタートシステムとワイヤ
レスリモコンが使用できなくなります。このような場合、次の手順でド
アを開けたり、エンジンを始動したりすることができます。
ドアの施錠・解錠
1
2
エンジン始動の方法
1
2
3
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8-2. 緊急時の対処法
■
エンジンの停止方法
通常のエンジンの停止方法と同様に、シフトレバーを P にしてエンジンスイッチ
を押します。
■
電池交換について
ここで説明しているエンジンの始動方法は一時的な処置です。電池が切れたとき
は、ただちに電池の交換をおすすめします。(→ P. 294)
■
モードの切りかえ
エンジン始動方法の手順
で、ブレーキペダルから足を離してエンジンスイッ
チを押すと、エンジンが始動せず、スイッチを押すごとにモードが切りかわりま
す。(→ P. 158)
■
電子キーが正常に働かない場合
車両カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムの設定を確認
し、非作動になっている場合には、作動可能に設定変更してください。
(→ P. 378)
知識
3
361
8
万一の場合には
8-2. 緊急時の対処法
バッテリーがあがったときは
ブースターケーブルと 12V のバッテリー付き救援車があれば、次の手順
に従って、エンジンを始動させることができます。
エンジン点検口を開ける(→ P. 277)
バッテリーの+端子のカバーをはずし、ブースターケーブルを次の順
につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの + 端子につなぐ
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテリーの
+端子につなぐ
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につなぐ
黒色のブースターケーブルのもう一方の端をバッテリーから離れ
た、未塗装の金属部(図に示すような固定された部分)につなぐ
バッテリーがあがった場合、次の手順でエンジンを始動することができ
ます。
1
2
1
2
3
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8-2. 緊急時の対処法
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間自車の
バッテリーを充電する
スマートエントリー&スタートシステム装着車は、エンジンスイッチ
が OFF の状態で、いずれかのドアを開閉する
スマートエントリー&スタートシステム非装着車:
救援車のエンジン回転を維持したまま、自車のエンジンをかける
スマートエントリー&スタートシステム装着車:
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチをいったん
イグニッション ON モードにしてからエンジンを始動する
自車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルをつないだときと
逆の順ではずす
エンジンがかかっても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンがかかっていないときは、ランプやエアコンの電源を切ってください。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくださ
い。
■
バッテリーがあがったときは
パワースライドドア
★
とパワーウインドウの初期設定が必要です。
(→ P. 100, 138)
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消費
や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間放置
すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
知識
3
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5
6
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
363
8-2. 緊急時の対処法
8
万一の場合には
■
バッテリーあがり時や取りはずし時など
(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
●
バッテリー脱着直後はスマートエントリー&スタートシステムによるドアの解
錠ができない場合があります。解錠できなかった場合はワイヤレスリモコン、ま
たはメカニカルキーで解錠・施錠を実施してください。
●
バッテリー脱着後、最初の始動操作ではエンジンが始動できないことがありま
すが異常ではありません。再度始動操作を行ってください。
●
車両は常にエンジンスイッチの状態を記憶しています。バッテリー脱着時、車
両はバッテリーをはずす前の状態に復帰します。バッテリーを脱着する際は、エ
ンジンスイッチを OFF にしてから行ってください。バッテリーがあがる前の状
態が不明の場合、バッテリー接続時は特に注意してください。
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に接続しない
●
ブースターケーブルは + 側と−側の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、次のことを必
ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液(酸)が皮膚・衣服・車
体に付着しないようにする
●
必要以上、顔や頭などをバッテリーに近付けない
●
誤ってバッテリー液が体に付着したり目に入ったりした場合、ただちに大量の
水で洗い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあててお
く
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱・ターミナル・その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近付けない
364
8-2. 緊急時の対処法
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、ベルトに巻き込まれな
いように十分注意してください。
365
8
万一の場合には
8-2. 緊急時の対処法
オーバーヒートしたときは
安全な場所に停車し、エアコンを OFF にしてから、エンジンを停止す
る
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネットとエン
ジン点検口を開ける
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットとエンジン点検口を開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラジエーターコア部(放熱部)やホー
スなどからの冷却水もれを点検する
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、た
だちにトヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
●
水温計(→ P. 67)の針がレッドゾーンに入ったり、エンジン出力が
低下する(スピードが出ないなど)
●
エンジンルームから蒸気が出る
対処方法
1
2
3
1
2
366
8-2. 緊急時の対処法
冷却水の量がリザーバータンクの“ FULL ”
(上限)と“ LOW ”
(下
限)のあいだにあるかを点検する
リザーバータンク
“ FULL ”(上限)
“ LOW ”(下限)
冷却水が不足している場合は、冷
却水を補給する
冷却水がない場合は、応急措置として
水を補給してください。
エンジンを始動し、エアコンを作動させてラジエーター冷却用のファ
ンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなどから冷却
水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファンが作動
します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、エアコンの
ON・OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
■
冷却水の補給について
冷却水の量が LOW(下限)以下になった場合は、冷却水の補給後にエア抜きが
必要となるため、トヨタ販売店で点検を受けてください。
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