Toyota Crown Athlete (2017 year). Instruction japanese — part 17
255
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
交差点ごとの作動する通知・案内・注意喚起について
道路に設置されている DSSS 用路側装置の種類により発信している情報が異な
るため、交差点によって作動する通知・案内・注意喚起は異なります。
■
システムが正常に作動しないおそれがあるとき
●
例えば次のような状況などでは、車両の位置や向きを正しく特定できず、シス
テムが正常に作動しないおそれがあります。
・ 高いビルや高い街路樹に囲まれているとき
・ トンネルや高架下を通過しているとき
・ ハイブリッドシステムを始動してから、しばらく走行するまでの間
●
例えば次のような状況などでは、正しく通信ができず、システムが正常に作動
しないおそれがあります。
・ 周囲に大型車が走行しているときなど、通信が遮られたとき
・ 通信を妨害する電波が発せられているとき
・ DSSS 用路側装置の向きが変わってしまっているとき
・ DSSS 用路側装置がメンテナンス中や故障しているとき
・ 他車両の通信機が故障しているとき
●
右折時注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがありま
す。
・ 交差点内で一旦停止せずに右折しようとしたとき
・ 周囲の環境や天候、DSSS 用路側装置の劣化などの影響により、対向車や歩
行者の検知性能が低化しているとき
・ 対向車や歩行者が周囲の建物や別の車両に隠れているとき
・ DSSS 用路側装置の検知範囲外に対向車や歩行者がいるとき
●
赤信号注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがありま
す。
・ 遅い速度で走行しているとき
・ 停車しているとき
・ DSSS 用路側装置が設置された交差点付近の側道を走行しているとき
・ DSSS 用路側装置から受信した情報が誤っているとき
●
信号待ち発進準備案内は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれが
あります。
・ 前方の信号機が青信号、黄信号または矢印信号のとき
・ 青信号にかわるまでの待ち時間が残り少ないとき
・ 停車していないとき
・ DSSS 用路側装置から受信した情報が誤っているとき
知識
256
4-5. 運転支援装置について
●
緊急車両存在通知は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあり
ます。
・ 緊急車両と自車の距離が一定以上離れているとき
・ 緊急車両が自車から遠ざかる方向に走行しているとき
・ 立体交差付近を走行しているとき
・ 緊急車両から受信した情報が誤っているとき
●
通信車両接近通知は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがあり
ます。
・ 相手通信車両から受信した情報が誤っているとき
■
ITS Connect 機器に関する情報
●
本システムは、T-Engine フォーラム(www.tron.org)の T-License2.0 に基
づき T-Kernel ソースコードを利用しています。
●
本システムは ITS Connect 推進協議会が規定する相互接続性確認試験に適合
しています。
機種名:DTU-1000
型式認定番号:10003
●
本システムは周波数 760MHz の電波を発信するため、お車を海外へ持ち込んだ
場合はその国の関連法規に違反する場合があります。
■
ITS Connect に関するお問い合わせについて
ITS Connect に関するお問い合わせ(機器の調子・機能・使用方法や道路上の
通信設備の整備計画など)はトヨタ販売店にお問い合わせください。
注意
■
ITS Connect 機器取り扱いの注意
●
ITS Connect 機器は電波法および電気通信事業法の基準に適合しています。
ITS Connect 機器に貼り付けられているラベルはその証明ですのではがさな
いでください。
●
ITS Connect 機器を分解・改造すると、法律により罰せられることがありま
す。
257
4
運転
4-5. 運転支援装置について
BSM(ブラインドスポットモニター)
★
◆
BSM メインスイッチ
押すごとに ON / OFF が切りかわります。
車両設定スイッチを押す
「走行支援」を選択し、
「BSM」を
選択する
ON になるとブラインドスポットモニ
ター表示灯が点灯します。
◆
ドアミラーインジケーター
死角領域に車両を検知したとき
は、検知した側のドアミラーイン
ジケーターが点灯します。
検知した側に方向指示レバーを
操作している場合は、ドアミラー
インジケーターが点滅します。
ブラインドスポットモニターは、運転者による車線変更時の判断を支援
するシステムです。
レーダーセンサーにより、隣の車線のドアミラーに映らない領域(死角
領域)を併走する車両を検知し、ドアミラーのインジケーターによって
車両の存在を知らせます。
1
2
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
258
4-5. 運転支援装置について
死角領域となる、次の範囲に入った車両を検知します。
車両側面から外側に約 3.5m
車両側面から外側に約 0.5m は検知し
ません
車両後端から後方に約 3m
車両後端から前方に約 1m
ブラインドスポットモニターが検知できる範囲
1
2
3
259
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
ブラインドスポットモニターの作動条件
BSM メインスイッチが ON の状態で、車速が約 16km/h 以上のとき
■
センサーが車両を検知する条件
ブラインドスポットモニターは、次のような状況で検知範囲に入った車両を検知
します。
●
隣の車線を走行する他車に自車が追い越されるとき
●
他車が車線変更中に検知範囲に進入するとき
■
センサーが検知しない条件
ブラインドスポットモニターは、次のような車両や車両以外のものを検知対象と
しません。
●
小型の二輪車・自転車・歩行者など
※
●
対向車
●
ガードレール・壁・標識・駐車車両などの静止物
※
●
同じ車線を走行する後続車
※
●
2 つ隣の車線を走行する他車
※
※
:状況によっては検知することがあります。
知識
260
4-5. 運転支援装置について
■
ブラインドスポットモニターが有効に作動しないおそれがある状況
●
次のような状況では有効に検知しないおそれがあります。
・ 大雨・霧・雪などの悪天候時
・ 氷雪・泥などがリヤバンパーに付着したとき
・ 水たまりなどぬれた路面を走行するとき
・ 検知範囲に入る他車と自車の速度差が大きすぎるとき
・ 停止状態から発進した際に、検知範囲に他車が存在し続けたとき
・ 急勾配の上り・下りが連続した坂道を走行しているとき
・ 複数台の他車が狭い間隔で連続して接近するとき
・ 車線の幅が広く、隣の車線の他車が自車から離れすぎているとき
・ 検知範囲に入る他車と自車の速度がほとんど等しいとき
・ 自車線と隣車線の高さに差があるとき
・ BSM メインスイッチを ON にした直後
●
特に次のような状況では不要な検知が増えることがあります。
・ ガードレールや壁などとの距離が短い状況で、それらが検知範囲に入ったと
き
・ 後続車との車間距離が短いとき
・ 車線の幅が狭く、2 つ隣の車線を走行する他車が検知範囲に入ったとき
・ 車両後部に自転車キャリアなどのアクセサリーを装着しているとき
■
ドアミラーインジケーターの視認性について
強い日差しのもとでは、ドアミラーインジケーターが見えづらいことがありま
す。
■
システムに異常があるときは
次のような原因で異常が検知されたときは、警告表示でお知らせします。(→
386)
●
センサーが故障しているとき
●
センサーが汚れているとき
●
極めて高温または低温の環境での使用
●
電圧異常
261
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
ブラインドスポットモニターは、死角に入った車両の存在をドライバーに提供
する、補助的なシステムです。本システムだけで安全な車線変更の可否を判断
できるものではないため、システムを過信すると思わぬ事故につながり、重大
な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。また、状況
によっては有効に機能しないことがあるため、運転者は自らの目視による安全
確認を行う必要があります。
■
レーダーセンサーの取り扱い
ブラインドスポットモニターのセンサーは、車両後部に左右ひとつずつ設置さ
れています。システムを正しく作動させるために次のことをお守りください。
●
センサー周辺のバンパーへの強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、検知範囲に入った車両を検知できないなど、シ
ステムに異常が起こるおそれがあります。強い衝撃を受けた際は、必ずトヨ
タ販売店にて点検を受けてください。
●
センサーを分解しない
●
センサーやセンサー周辺のバンパーにステッカーを貼らない
●
センサーやセンサー周辺のバンパーを改造しない
●
リヤバンパーの塗装修理の際にはトヨタ設定色以外への変更は行わないでく
ださい
●
本製品は各国の電波法に適合しています。製品に貼られているシールはその証
明ですので、剥がさないでください。
製品を改造しないでください。改造すると認証番号が無効となります。
●
センサー周辺のバンパーは常にきれいに
しておく
262
4-5. 運転支援装置について
運転を補助する装置
◆
ECB(電子制御ブレーキシステム)
電子制御により、ブレーキ操作に応じたブレーキ力を発生させます。
◆
ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを
防ぎ、スリップを抑制します。
◆
ブレーキアシスト
急ブレーキ時などに、より大きなブレーキ力を発生させます。
◆
VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを
抑え、車両の姿勢維持に寄与します。
◆
TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時にタイヤの空転を抑え、駆動力
の確保に貢献します。
◆
ヒルスタートアシストコントロール
上り坂やすべりやすい丘面で発進するときに、車が後退するのを防止
します。
◆
EPS(エレクトリックパワーステアリング)
電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が自
動で作動します。ただし、これらのシステムは補助的なものなので、過
信せずに運転には十分に注意してください。
263
4-5. 運転支援装置について
4
運転
◆
NAVI・AI-AVS
(AVS:アダプティブバリアブルサスペンションシステム)
★
路面の状態や運転操作などに応じ、ショックアブソーバーの減衰力を
4輪独立に制御することで、なめらかな乗り心地と優れた安定感の確
保に貢献し、車両の姿勢維持に寄与します。
また、走行モードの切りかえにより、SPORT モードを選択したとき
には、スポーツ走行に適した減衰力に切りかわります。( → P. 177)
◆
VDIM(ビークルダイナミクスインテグレイテッドマネージメント)
ABS・ブレーキアシスト・TRC・VSC・EPS・トランスミッション
を総合的に制御します。
すべりやすい路面の走行などで急な運転操作をした際に、ブレーキ・
ハイブリッドシステム出力などを制御することで、車両の安定性確保
に貢献します。
◆
緊急ブレーキシグナル
急ブレーキ時に非常点滅灯を自動的に点滅させることにより、後続車
に注意をうながし、追突される可能性を低減させます。
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
264
4-5. 運転支援装置について
TRC・VSC・ABS が作動している
ときは、スリップ表示灯が点滅しま
す。
ぬかるみや砂地、雪道などから脱出するときに、TRC が作動していると、
アクセルペダルを踏み込んでもハイブリッドシステムの出力が上がら
ず、脱出が困難な場合があります。
このようなときに
を押すことにより、脱出しやすくなります。
TRC を停止するには
を押
す
ブザーが鳴り、マルチインフォメー
ションディスプレイに「TRC Off し
ました」と表示されます。
もう一度
を押すと、システム
作動可能状態にもどります。
TRC・VSC・ABS が作動しているとき
TRC を停止するには
265
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
TRC と VSC を停止するには
TRC と VSC を停止するには停車時に
を 3 秒以上保持してください。
ブザーが鳴り、VSC OFF 表示灯が点灯し、マルチインフォメーションディスプ
レイに「TRC Off しました」と表示されます。
※
もう一度
を
押すと、システムが作動可能状態にもどります。
※
プリクラッシュブレーキアシスト・プリクラッシュブレーキも停止します。
(→
P. 222)
■
を押さなくてもマルチインフォメーションディスプレイに「TRC Off しま
した」が表示されたとき
TRC が作動できない状態になっています。トヨタ販売店にご相談ください。
■
ABS・ブレーキアシスト・VSC・TRC・ヒルスタートアシストコントロールの
作動音と振動
上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがありますが、異
常ではありません。
●
車体やハンドルに振動を感じる
●
車両停止後もモーター音が聞こえる
■
ECB の作動音
次のような場合に ECB の作動音が聞こえることがありますが、異常ではありま
せん。
●
ブレーキペダルを操作したときに、エンジンルームから聞こえる作動音(“ カ
チ ”、“ シュー ”、“ ジー ” という音)
●
運転席ドアを開けたときに車両前方から聞こえるブレーキシステムのモーター
音(“ ジー ” という音)
●
ハイブリッドシステム停止後1∼2分経過時に、エンジンルームから聞こえる作
動音(“ カチ ”、“ シュー ”、“ ジー ” という音)
■
EPS モーターの作動音
ハンドル操作を行ったとき、モーターの音(“ ウィーン ” という音)が聞こえ
ることがありますが、異常ではありません。
■
TRC や VSC の自動復帰について
TRC や VSC を作動停止にした場合でも、ハイブリッドシステム停止後に再始動
すると、自動的に TRC と VSC は作動可能状態にもどります。
知識
266
4-5. 運転支援装置について
■
TRC OFF の作動制限
TRC のみ作動を停止している場合は、車速が高くなると TRC は作動を再開しま
す。
ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による作動再開はあり
ません。
■
EPS の効果が下がるとき
停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムのオー
バーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じられる
ようになります。
その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、ハイブリッドシステムを停止し
てください。10 分程度でもとの状態にもどります。
■
NAVI・AI-AVS の NAVI 協調機能について(ナビゲーションシステム装着車)
AVS の制御に加え、ナビゲーションの道路コーナー情報により、コーナーの前
からあらかじめ減衰力を制御します。これにより、優れたコーナーリング性能を
確保します。ナビゲーションにおいてルート探索可能な道路で作動します。
■
ヒルスタートアシストコントロールの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
シフトレバーの位置が P または N 以外(前進または後退での上り坂発進時)
●
車両停止状態
●
アクセルを踏んでいない
●
パーキングブレーキがかかっていない
■
ヒルスタートアシストコントロールの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
シフトレバーを P または N の位置にした
●
アクセルを踏んだ
●
パーキングブレーキをかけた
●
ブレーキペダルから足を離して約 2 秒経過した
267
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
緊急ブレーキシグナルの作動条件
次のときシステムが作動します。
●
非常点滅灯が点滅していないこと
●
車速 55km/h 以上
●
ブレーキペダルが踏み込まれ、車両の減速度から急ブレーキだと判断された
■
緊急ブレーキシグナルの自動解除
次のいずれかのときシステムが解除されます。
●
非常点滅灯を点滅させた
●
ブレーキペダルを離した
●
車両の減速度から急ブレーキではないと判断された
警告
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき(雪に覆われた路面を過剰に摩耗し
たタイヤで走行するときなど)
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に次の状況では、常に速度
を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥・砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
268
4-5. 運転支援装置について
警告
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の方向安定性や駆動力を失うような状況では、
特に慎重に運転してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの効果を発揮できないとき
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間駐停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での駐停車のため
に使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
スリップ表示灯が点滅しているとき
VSC または TRC が作動中であることを知らせています。常に安全運転を心が
けてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。表
示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。
■
TRC や VSC を OFF にするとき
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC 機能、VSC 機能を作動停止状態にしないで
ください。TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度
で、特に慎重な運転を心がけてください。
■
タイヤを交換するとき
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・銘柄・トレッドパターン(溝模
様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 451)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC・VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
269
4
運転
4-6. 運転のアドバイス
ハイブリッド車運転のアドバイス
◆
エコドライブモードの利用
エコドライブモードを使用すると、通常にくらべてアクセルペダルの
踏み込みに対するトルクの発生がゆるやかになります。また、エアコ
ン(暖房/冷房)の作動を抑え、燃費向上につながります。
(→ P. 177)
◆
ハイブリッドシステムインジケーターの利用
メーター内のハイブリッドシステムインジケーターの針をエコエリア
の範囲に保つことで、環境に配慮した走行が可能です。(→ P. 82)
◆
シフトレバーの操作
信号待ちや渋滞のときなどは、シフトレバーを D にしましょう。また、
駐車するときはシフトレバーを P にしましょう。シフトレバーを N に
しても、燃費向上の効果はありません。N では、ガソリンエンジンが
回転していても駆動用電池は充電されないため、エアコンなどを使用
していると駆動用電池の残量が低下します。
◆
アクセルペダル・ブレーキペダルの操作
●
急加速・急減速を控え、スムーズな運転を心がけましょう。ゆるや
かに加速・減速することで、より効果的に電気モーターを使用でき、
余分なガソリン消費を抑えることができます。
●
加速のくり返しは、駆動用電池の残量を低下させ、結果、燃費が悪
化するため控えましょう。走行中、アクセルペダルを少しもどすこ
とで駆動用電池の残量を回復させることができます。
◆
減速時のブレーキ操作
減速時は、早めに、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
渋滞
加速・減速のくり返しや、長い信号待ちは燃費を悪化させます。お出
かけ前に交通情報を確認するなどして、なるべく渋滞を回避するよう
にしましょう。また渋滞の際は、ブレーキペダルをゆるめて微前進し、
アクセルペダルをあまり踏まないようにしましょう。余分なガソリン
消費を抑えることができます。
環境に配慮した経済的な運転のためには、次のことを心がけてください。
270
4-6. 運転のアドバイス
◆
高速道路での運転
速度を抑え、一定速度で走行しましょう。また、料金所手前では早め
にアクセルペダルをもどし、ゆるやかなブレーキ操作を行いましょう。
減速時に発生する電気エネルギーをより多く回収することができま
す。
◆
エアコンの ON / OFF
必要時以外は OFF にしましょう。余分なガソリン消費を抑えることが
できます。
夏季:外気温が高いときは、内気循環モードに設定しましょう。エア
コンへの負荷が減り燃費向上につながります。
冬季:ガソリンエンジン・車室内が暖まるまで、ガソリンエンジンが
自動停止しないので、燃料を消費します。また、過剰な暖房を避ける
と、燃費向上につながります。
◆
タイヤ空気圧の点検
タイヤ空気圧はこまめに点検しましょう。タイヤ空気圧が適切でない
と、燃費の悪化につながります。
また、冬用タイヤは転がり抵抗が大きいため、乾燥した路面では燃費
の悪化につながります。季節、道路状況に応じて適切なタイミングで
タイヤを交換しましょう。
◆
荷物
重い荷物が積まれていると、燃費が悪化します。不要な荷物は、積ん
だままにせずに降ろしましょう。また、大型ルーフキャリアの装着も
重い荷物と同様に燃費の悪化につながります。
◆
走行前の暖機運転
ガソリンエンジンが冷えているときは、ガソリンエンジンの始動/停
止を自動的に行いますので、暖機運転は必要ありません。
なお、短距離走行のくり返しは、暖機運転のためのガソリンエンジン
始動がひんぱんに行われることになりますので、燃費の悪化につなが
ります。
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