Toyota Mark X (2016 year). Instruction japanese — part 13
191
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
■ 設定速度をかえるには
設定速度をかえるには、希望の速度が表示されるまでレバーを操作
します。
速度を上げる
速度を落とす
微調整:レバーを上または下に軽
く操作して手を離す
調 整:希 望 の 車 速 に な る ま で レ
バーを保持する
車間制御モードでは、設定速度は、次のとおりに増減されます:
微調整:レバー操作をするごとに約 1 km/h
調整:レバーを保持する間、0.75 秒ごとに約 5 km/h
定速制御モード(oP. 196)では、設定速度は、次のとおりに増減されます:
微調整:レバー操作をするごとに約 1.6 km/h
調整:レバーを保持する間
192
2-4. その他の走行装置の使い方
■ 車間距離を変更するには(車間制御モード)
スイッチを押すごとに次のよう
に車間距離を切りかえます。
長い
中間
短い
“エンジン スタート ストップ”ス
イッチが ON モードになるたびに
に設定されます。
先行車がいる場合、先行車マークも
表示されます。
■ 車間距離選択の目安
次の目安を参考に車間距離を選択してください。
(車速 80 km/h で走行している場合)
なお、車速に応じて車間距離は増減します。
先行車マーク
車間距離選択
車間距離
長い
約 50 m
中間
約 40 m
短い
約 30 m
193
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
■ 制御を解除する・復帰させるには
解除するには、レバーを手前
に引く
ブレーキを踏んだときも解除され
ます。
も との制 御状 態に もどす に
は、レバーを上げる
レバーを上げると、もとの定速走
行にもどります。
ただし、実際の速度が約 40 km/
h 以下のときは復帰しません。
また、定速制御モードで使用して
いるときは、約 40km/h 以下にな
ると設定速度が消去されるため、
復帰しません。
194
2-4. その他の走行装置の使い方
車間制御モードでの走行
このモードではレーダーセンサーにより、車両前方約 100 m 以内の先
行車の有無・先行車との車間距離を判定して先行車との適切な車間距離
を確保する制御をします。
長い下り坂を走行しているときは、車間距離が短めになります。
定速走行:
先行車がいないとき
運転者が設定した速度で定速走行します。また、車間距離切りかえスイッチを操
作して、希望の車間距離に設定することもできます。
減速走行:
設定した速度より遅い先行車が現れたとき
先行車を検知すると自動で減速し、より大きな減速が必要な場合はブレーキがか
かります。十分に減速できない状態で先行車に接近した場合は、接近警報を鳴ら
します。
追従走行:
設定した速度より遅い先行車に追従するとき
先行車の車速変化に合わせて、運転者の設定した車間距離になるよう追従します。
加速走行:
設定した速度より遅い先行車がいなくなったとき
設定速度までゆっくり加速し、定速走行にもどります。
195
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
接近警報
追従走行中の他車の割り込みなど、十分な減速ができない状態で先行車
に接近したときは、表示の点滅とブザーで運転者に注意をうながします。
その場合は、ブレーキを踏むなど適切な車間距離を確保してください。
■ 警報されないとき
車間距離が短くても、次のような場合は警報されないことがありま
す。
● 先行車と自車の車速が同じか先行車の方が速いとき
● 先行車が極端な低速走行をしているとき
● 速度を設定した直後
● アクセルペダルが踏まれたとき
196
2-4. その他の走行装置の使い方
定速制御モードを選択する
定速制御モードを選択したときは、車間制御モードと異なり、先行車の
有無に関わらず一定の速度で走行します。
ON-OFF スイッチを押して、シ
ステムを ON にする
メーター内のレーダークルーズコン
トロール表示灯が点灯します。
OFF にするには再度 ON-OFF スイッ
チを押します。
定速制御モードに切りかえ
(約 1 秒間レバーを前方に押し
続ける)
定速制御モードに切りかえると、ク
ルーズコントロール表示灯が点灯し
ます。
定速制御モードから車間制御モード
にもどすには、再度レバーを前方に約
1秒間押し続けます。
希望の速度を設定したあとは車間制
御モードに切りかえることはできま
せん。
“エンジン スタート ストップ”スイッ
チを OFF にし、再度“エンジン ス
タ ー ト スト ッ プ”スイ ッ チ を イ グ
ニッション ON モードにした場合は、
自動で車間制御モードにもどります。
設定速度をかえるには
oP. 191
制御を解除する・復帰させるには
oP. 193
197
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
知識
■
設定条件について
●
シフトレバーが D または S の 4 ∼ 6 レンジのとき設定できます。
●
パドルシフトがSの4∼6レンジのとき設定できます。
(パドルシフト装着車)
●
車速は約 50 ∼約 100 km/h の範囲で設定できます。
■
車速設定後の加速について
通常走行と同様にアクセル操作で加速できます。加速後、設定車速にもどりま
す。ただし、車間制御モード時は先行車との距離を保持するため設定車速以下
になることもあります。また、車両状態、走行環境によっては設定車速を維持
できないことがあります。
■
車間制御走行の自動解除
次のとき、自動的に車間制御による走行が解除されます。
●
車速が約 40 km/h 以下になった
●
VSC が作動した
●
センサーが何かでふさがれて適切に働かない
●
走行モードをスノーモードにセットした
●
ワイパーが高速で作動した(ワイパースイッチを“AUTO”モードまたは高
速作動の位置にしたとき)
●
TRC が作動した
その他の理由で車間制御走行が自動解除されるときは、システムが故障してい
る可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。
■
定速制御走行の自動解除
次のとき、自動的に定速制御が解除されます。
●
設定速度より実際の車速が約 16 km/h 以上低下した
●
車速が約 40 km/h 以下になった
●
VSC が作動した
●
TRC が作動した
198
2-4. その他の走行装置の使い方
■
レーダーセンサーとグリルカバーについて
車間制御を正しく働かせるためにセンサーとグリルカバーは常にきれいにして
おいてください。(ビニールやつらら・雪など、汚れ検知機能で検知できないも
のもあります)
汚れを検知したときは、レーダークルーズコントロールは解除されます。
■
レーダークルーズコントロールの表示灯・警告メッセージ・警告ブザー
走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、表
示灯や警告メッセージ・警告表示・警告ブザーで注意をうながします。(oP.
368)
グリルカバー
レーダーセンサー
199
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
警告
■
安全にお使いいただくために
安全運転を行う責任は運転者にあります。システムを過信せず、運転者は常に
自らの責任で周囲の状況を把握し、安全運転を心がけてください。
レーダークルーズコントロールは運転者の操作の一部を支援し、操作負担を軽
減するためのシステムで、支援の範囲には限りがあります。
システムが正常に機能していても、運転者が認識している先行車の状況とシス
テムが検知している状況が異なる場合があります。従って注意義務・危険性の
判断・安全の確保は運転者が行う必要があります。なお、誤った使い方をした
り、操作慣れなどで注意を怠ったりすると、思わぬ危険を招くことがあります。
■
システムの支援内容に関する注意点
●
運転者が見る過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、自車と設定された先行車との車間距離を検
知するのみであり、わき見やぼんやり運転を許容するシステムでも、視界不良
を補助するシステムでもありません。
運転者自らが周囲の状況に注意を払う必要があります。
●
運転者が判断する過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、自車と設定された先行車との車間距離が適
正かどうかを判断しており、それ以外の判断はしません。このため、危険性が
あるかどうかなど運転者は自ら安全の判断をする必要があります。
●
運転者が操作する過程での支援内容
レーダークルーズコントロールは、先行車への追突を防止する機能はありませ
ん。このため、危険性があれば運転者自らが安全を確保する必要があります。
■
誤操作を防ぐために
レーダークルーズコントロールを使わないときは“ON-OFF”スイッチでシス
テムを OFF にしてください。
200
2-4. その他の走行装置の使い方
警告
■
レーダークルーズコントロールを使用してはいけない状況
次の状況では、レーダークルーズコントロールを使用しないでください。
適切な制御が行われず、思わぬ事故につながり、重大な傷害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
●
交通量の多い道
●
急カーブのある道
●
曲がりくねった道
●
雨天時や、凍結路・積雪路などのすべりやすい路面
●
急な下り坂や急で勾配の変化が激しい坂
●
高速道路の出入り口
●
レーダーセンサーが正しく働かないような悪天候時(霧・雪・砂嵐・激しい雨
など)
●
接近警報がひんぱんに鳴るとき
●
車両けん引時
■
センサーが正しく検知しないおそれのある先行車
次のような場合は、必要に応じてブレーキで減速してください。
センサーが正しく車両を検知できず、接近警報(oP. 195)も作動しないため、
重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
先行車が急に割り込んできたとき
●
先行車が低速で走行中のとき
●
停車中の車がいるとき
●
先行車の後部が小さすぎるとき(荷物を積んでいないトレーラーなど)
●
同じ車線を二輪車が走行中のとき
201
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
警告
■
車間制御が正しく働かないおそれのある状況
次の状況では、必要に応じてブレーキで減速してください。
レーダーセンサーが正常に車両を検知せず、重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
周囲の車より水や雪がまき散らされ、レーダーセンサーの作動のさまたげにな
る場合
●
自車の車両姿勢が上向きになる場合(重い荷物を積んだときなど)
●
カーブ路や車線幅が狭い道路などを走行する場合
●
ハンドル操作が不安定な場合や、車線内の自車の位置が一定でない場合
●
先行車が急ブレーキをかけた場合
202
2-4. その他の走行装置の使い方
警告
■
レーダーセンサーの取り扱い
レーダークルーズコントロールが効果を発揮できるように次のことをお守りく
ださい。
お守りいただかないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故につながるお
それがあり危険です。
●
センサーとグリルカバーは常にきれいにしておく
お手入れをする際は、センサーやグリルカバーを傷付けないよう、やわらかい
布を使ってください。
●
センサー周辺への強い衝撃を避ける
センサーの位置がずれると、システムに異常が起こるおそれがあります。セン
サー、または周辺に強い衝撃を受けた際は、必ず販売店にて点検を受け、調整
してください。
●
センサーを分解しない
●
センサーやグリルカバー周辺にアクセサリーを付けたり、ステッカーを貼った
りしない
●
センサーやグリルカバーを改造したり塗装したりしない
●
センサーの交換が必要な場合は、トヨタ販売店にご相談ください。
●
センサーは電波法の基準に適合しています。センサーに貼り付けられているラ
ベルはその証明ですのではがさないでください。また、センサーを分解・改造
すると罰せられることがあります。
203
2-4. その他の走行装置の使い方
運転するときに
2
クリアランスソナー
*
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
クリアランスソナーは、車両と障害物とのおおよその距離を超音波セ
ンサーによって感知して、メーター内の表示とブザー音で運転者にお
知らせします。
メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車は、モニター画
面でも距離を表示します。
■ センサーの種類
フロントコーナーセンサー
リヤコーナーセンサー
バックセンサー
■ クリアランスソナースイッチ
ON / OFF
スイッチを押すとクリアランスソ
ナーは ON になり、インジケーター
が点灯します。
OFF にするには再びスイッチを押
します。
204
2-4. その他の走行装置の使い方
■ マルチインフォメーションディスプレイの表示
フロントコーナーセンサー作
動表示
リヤコーナーセンサー作動表
示
バックセンサー作動表示
■ モニター画面の表示
(メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車)
障害物を感知すると自動的に表
示されます。
バックガイドモニター・サイ
ドモニター・インテリジェン
トパーキングアシスト非表示
時
表示されないように設定すること
ができます。(oP. 209)
バックガイドモニター・サイ
ドモニター・インテリジェン
トパーキングアシスト表示時
画面上に簡略表示されます。
(左 の 画 面 は バ ッ ク ガ イ ド モ ニ
ターの場合です)
205
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
距離表示の見方
■ コーナーセンサー
障害物までの
おおよその距離
マルチインフォメーション
ディスプレイ表示
モニター表示
割り込み表示
約 60 ∼ 45cm
(点灯)
(点灯)
(点滅)
約 45 ∼ 30cm
(点灯)
(点灯)
(早い点滅)
約 30cm 以下
(点滅)
(点灯)
(点灯)
206
2-4. その他の走行装置の使い方
■ バックセンサー
障害物までの
おおよその距離
マルチインフォメーションディスプレ
イ表示
モニター表示
(割り込み表示)
約 150 ∼ 60cm
(点灯)
(遅い点滅)
約 60 ∼ 45cm
(点灯)
(点滅)
約 45 ∼ 35cm
(点灯)
(早い点滅)
約 35cm 以下
(点滅)
(点灯)
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