Toyota Mark X (2016 year). Instruction japanese — part 14
207
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
音声案内とブザー音
障害物を感知すると、ブザーが鳴ります。
メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車は、ブザー音と同時に音声
案内を行います。
● 障害物との距離が近付くと、ブザーの断続時間が短くなります。障害
物との距離が次のとき、ブザーは断続音「ピピピ」から連続音「ピー」
になります。
・ フロントコーナーセンサーが感知した障害物との距離が 30cm 以
下
・ リヤコーナーセンサーが感知した障害物との距離が 30cm 以下
・ バックセンサーが感知した障害物との距離が 35cm 以下
● 複数のセンサーが同時に障害物を感知しているときは、もっとも近い
障害物との距離に合わせたブザー音が鳴ります。
ただし、感知した障害物のどちらかが上記の距離より近付くと、ブ
ザーは断続音「ピピピピピピ」と連続音「ピー」をくり返します。ま
た、両方が上記の距離より近付くと、ブザーは断続音「ピピ」と連続
音「ピー」をくり返します。
● ブザーの音量と鳴るタイミングは、変更することができます。
・ メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車(oP. 208)
・ メーカーオプションのナビゲーションシステム非装着車
(oP. 432)
208
2-4. その他の走行装置の使い方
障害物を感知する範囲
約 60cm(約 0.6m)
約 60cm(約 0.6m)
約 150cm(約 1.5m)
感知できる範囲は左図のとおりです。
ただし、障害物がセンサーに近付きす
ぎると感知できません。
障害物の形状・条件によっては感知で
きる距離が短くなることや、感知でき
ないことがあります。
音声案内・モニター画面表示・ブザーの設定(メーカーオプションのナビゲーションシステム装着車)
“ エンジン スタート ストップ ”スイッチがイグニッション ON モード
のとき、クリアランスソナーの設定をすることができます。
画面外の
を押す
画面内の
にタッチする
画面内の
にタッチする
■ ブザー音量設定
設定したい音量にタッチする
ブザー音量を調整することができます。
手順
1
設定・編集
手順
2
運転支援
手順
3
クリアランスソナー設定
209
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
■ ソナー表示の ON・OFF
画面内の
にタッチする
●「ソナー表示なし」にすると、タッチスイッチの作動表示灯が点灯
します。
障害物が感知されたとき、自動的にクリアランスソナー画面が表示されるかどう
か設定することができます。
■ 画面表示・ブザータイミング
画面内の
にタッチする
● タッチするごとに、感知範囲が「遠」(約 150cm 以内)と「近」
(約 60cm 以内)に切りかわります。
バックセンサーの割り込み表示が表示される感知範囲と、ブザーが出力される感
知範囲を調整することができます。
知識
■
作動条件
●
フロントコーナーセンサー:
・“ エンジン スタート ストップ ”スイッチがイグニッション ON モードの
とき
・ シフトレバーが P 以外にあるとき
・ 車両の速度が約 10km/h 以下のとき
●
リヤコーナーセンサー・バックセンサー:
・“ エンジン スタート ストップ ”スイッチがイグニッション ON モードの
とき
・ シフトレバーが R にあるとき
■
クリアランスソナーに異常があるときは
マルチインフォメーションディスプレイに異常を知らせる画面が表示されま
す。(oP. 370)
ソナー表示なし
切替え
210
2-4. その他の走行装置の使い方
■
センサーについて
次のときクリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故につな
がるおそれがあり危険です。注意して運転してください。
●
センサーに氷、雪、泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
●
センサー部が凍結したとき(とければ、正常に復帰します)
●
特に低温時には凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっても感知しな
いことがあります。
●
センサーを手などで覆ったとき
●
炎天下や寒冷時
●
凸凹道、坂道、砂利道、草むら走行時など
●
他車のホーン、オートバイのエンジン音、大型車のエアブレーキ音、他車のク
リアランスソナーなどの超音波を発生するものが近付いたとき
●
どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき
●
車両姿勢が大きく傾いたとき
●
市販のフェンダーポール、無線機アンテナを車に付けたとき
●
けん引フックを取り付けたとき
●
標識などの物体によっては感知距離が短くなります
●
バンパー真下付近は感知しません
●
センサーより低い物体や細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知
しなくなることがあります。
●
ソナーに障害物が近付きすぎたとき
●
バンパーやセンサー部付近に物をぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を
与えたとき
●
トヨタ純正品以外のサスペンションを取り付けたとき
障害物の形状・条件によっては感知できる範囲が短くなることや、感知できな
いことがあります。
211
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
■
正確に感知できないことがある障害物
次のような物は感知しないことがあります。注意して運転してください。
●
針金、フェンス、ロープなどの細いもの
●
綿、雪などの音波を吸収しやすいもの
●
鋭角的なもの
●
背の低いもの
●
背が高く上部が張り出しているもの
特に人は衣類の種類によっても検知できない場合がありますので、常に目視で
確認してください。
■
販売店で設定可能な機能
メーカーオプションのナビゲーションシステム非装着車のブザー音量やバック
ソナーの検知開始距離などの設定を変更できます。
(カスタマイズ機能一覧 oP. 432)
警告
■
クリアランスソナーをお使いになる前に
必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
車両の速度が 10km/h をこえないようにしてください
●
センサーの感知範囲、作動速度には限界があります。車を前進・後退するとき
は、必ず車両周辺(特に車両側面など)センサー感知範囲外の安全を確認し、
ブレーキで車速を十分に制御し、ゆっくり運転してください
●
センサーが感知する範囲にはアクセサリー用品などを取り付けないでください
注意
■
洗車時の注意
高圧洗車機を使用して洗車するときは、ソナー部に直接水をあてないでくださ
い。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。
212
2-4. その他の走行装置の使い方
運転を補助する装置
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
走行の安全性や運転性能を高めるため、走行状況に応じて次の装置が
自動で作動します。ただし、これらの装置は補助的なものなので、過
信せずに運転には十分に注意してください。
■ ABS(アンチロックブレーキシステム)
急ブレーキ時やすべりやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、ス
リップを抑制します。
■ ブレーキアシスト
急ブレーキ時などにより大きなブレーキ力を発生させます。
■ ナビ・ブレーキアシスト
*
メーカーオプションのナビゲーションシステムからの情報を利用したブレーキ
アシストです。別冊「ナビゲーションシステム取扱書」を参照してください。
■ VSC(ビークルスタビリティコントロール)
急なハンドル操作や、すべりやすい路面で旋回するときに横すべりを抑え、車
両の姿勢維持に寄与します。
■ ヒルスタートアシストコントロール
*
上り坂やすべりやすい丘面で発進するときに、車が後退するのを緩和します。
■ TRC(トラクションコントロール)
すべりやすい路面での発進時や加速時に駆動輪の空転を抑え、駆動力を確保し
ます。
■ EPS(エレクトリックパワーステアリング )
電気式モーターを利用して、ハンドル操作を補助します。
■ VGRS(バリアブルギヤレシオステアリング)
*
車速やハンドルの動きに合わせて、タイヤの切れる角度を制御します。
■ PCS(プリクラッシュセーフティシステム )
*
o
P. 221
213
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
VSC、 TRC、ヒルスタートアシストコントロール
*
が作動しているとき
車両が横すべりしそうになったと
き、タイヤが空転したとき、坂道
発進をしたときは、VSC、TRC、
ヒルスタートアシストコントロー
ルの作動を表示するためにスリッ
プ表示灯が点滅します。
ヒルスタートアシストコントロール
の作動時、制動灯とハイマウントス
トップランプが点灯します。
■ VDIM(ビークルダイナミクスインテグレイテッドマネー
ジメント)
*
ABS・ブレーキアシスト・TRC・VSC・ヒルスタートアシストコントロール・
EPS・VGRS を総合的に制御します。
すべりやすい路面の走行などで急なハンドル操作をした際に、ブレーキ・エン
ジン出力・ハンドル操作力・タイヤの切れる角度を制御することで、車両の安
定性確保に貢献します。
■ AVS( アダプティブ バリアブル サスペンションシステム)
*
路面の状態や走行状況にあわせてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立に
制御するシステムです。走行モード制御スイッチ(oP. 147)の選択モード
に従い、乗り心地の向上や走行安定性を良好な状態に保ちます。
● スポーツモードを選択すると、ノーマルモードに比べて硬めの減衰力に切り
かわります。カーブの多い山道や高速で走行するときに適しています。
■ NAVI・AI-AVS
*
AVS の制御に加え、メーカーオプションのナビゲーションシステムからの情
報を利用した減衰力制御です。旋回直前にショックアブソーバーの減衰力を高
めることにより、優れたコーナーリング性能を実現します。ナビゲーションに
おいてルート探索可能な道路にて制御を実施します。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
214
2-4. その他の走行装置の使い方
TRC や VSC を停止するには
ぬかるみや新雪などから脱出するときに、TRC や VSC が作動している
と、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの出力が上がらず、脱出が
困難な場合があります。このようなときに、
を押すことにより、脱
出しやすくなる場合があります。
■ TRC を停止するには
TRC を停止するにはスイッチを押
す
TRC OFF 表示灯が点灯します。
もう一度スイッチを押すと、システム
作動可能状態にもどります。
■ TRC と VSC を停止するには
TRC と VSC を停止するには、停
車時にスイッチを押し 3 秒以上保
持します。
TRC OFF 表示灯と VSC OFF 表示灯
が点灯します。
もう一度スイッチを押すと、システム
作動可能状態にもどります。
215
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
知識
■
TRC や VSC の自動復帰について
TRC や VSC を作動停止にしたあと、エンジンを停止すると自動的に TRC と
VSC は作動復帰状態にもどります。
■
TRC OFF の作動制限
TRC のみ作動を停止している場合は、車速が高くなると TRC は作動を再開し
ます。ただし、TRC と VSC の作動を停止している場合は、車速による作動再
開はありません。
■
ABS・ブレーキアシスト・VSC・TRC・ヒルスタートアシストコントロール
*
・
VGRS
*
の作動音と振動
●
エンジン始動時・発進直後・停止時・ブレーキをくり返し踏んだときに、エ
ンジンルームから作動音が聞こえたり、ハンドルが“ピクッ”と動いたりす
ることがありますが、異常ではありません。
●
上記のシステムが作動すると、次のような現象が発生することがあります
が、異常ではありません。
・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
・ ABS の作動時に、ブレーキペダルが小刻みに動く
・ ABS の作動終了後、ブレーキペダルが少し奥にはいる
■
EPS モーターの作動音
ハンドル操作を行ったとき、モーターの音 (“ウィーン”という音 ) が聞こえる
ことがありますが、異常ではありません。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
216
2-4. その他の走行装置の使い方
-
■
VGRS
*
の作動が停止する場合
次の状況では、VGRS が作動を一時的に停止することがありますが、異常では
ありません。
●
停車中や極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けたとき
●
ハンドルをいっぱいに切った状態で長く力をかけ続けたとき
この場合、VGRS のモーターやコンピューターが過熱するのを防ぐため、シ
ステムの作動を一時的に停止することがあります。このため、低速走行時の
ハンドル操作量が多くなりますが、走行には支障ありません。その後、モー
ターやコンピューターの温度が下がれば、数分で正常な状態に復帰します。
また、モーターやコンピューターの温度が急激に上昇したときは、ハンドル
の直進位置がずれる場合があります。ひんぱんにこの状態になる場合、トヨ
タ販売店で点検を受けてください。
●
-30qC 程度の寒冷時でエンジン始動直後にハンドルを操作したとき
この場合、ハンドル操作量が多くなることがありますが、一時的に VGRS
の作動を停止しているだけで異常ではありません。
これらの状況が改善されれば、システムは復帰します。
■
低速時に素早くハンドル操作したときは(VGRS 設定車)
一時的にハンドルの直進位置がずれる場合がありますが、そのまま走行するこ
とで、自動的に正常な位置に復帰します。
■
バッテリー端子の脱着をしたときは(VGRS 設定車)
VGRS が初期化され、一時的に、ハンドルの直進位置がずれる場合があります
が、通常のハンドル操作には支障はありません。ハンドルの直進位置は、その
まま走行することで、自動的に復帰します。
■
EPS の効果が下がるとき
停車中か極低速走行中に長時間ハンドルをまわし続けると、EPS システムの
オーバーヒートを避けるため、EPS の効果が下がりハンドル操作が重く感じら
れるようになります。その場合は、ハンドル操作を控えるか、停車し、エンジ
ンを停止してください。10 分程度でもとの状態にもどります。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
217
2-4. その他の走行装置の使い方
2
運転するときに
警告
次の状況では、事故が起き、その結果重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
■
ABS の効果を発揮できないとき
●
タイヤのグリップ性能の限界をこえたとき
●
雨でぬれた路面やすべりやすい路面での高速走行時に、ハイドロプレーニング
現象が発生したとき
■
ABS が作動することで、制動距離が通常よりも長くなる可能性があるとき
ABS は制動距離を短くする装置ではありません。特に、次の状況では、常に速
度を控えめにして前車と安全な車間距離をとってください。
●
泥、砂利の道路や積雪路を走行しているとき
●
タイヤチェーンを装着しているとき
●
道路のつなぎ目など、段差をこえたとき
●
凹凸のある路面や石だたみなどの悪路を走行しているとき
■
TRC の効果を発揮できないとき
すべりやすい路面では、TRC が作動していても、車両の方向安定性や駆動力が
得られないことがあります。車両の安定性や駆動力を失うような状況では、特
に慎重に運転してください。
218
2-4. その他の走行装置の使い方
警告
■
スリップ表示灯が点滅しているときは
VSC・TRC・ヒルスタートアシストコントロール
*
が作動中であることを知
らせています。常に安全運転を心がけてください。無謀な運転は思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。表示灯が点滅したら特に慎重に運転してくだ
さい。
■
TRC や VSC を OFF にするときは
TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシステムです。
そのため、必要なとき以外は TRC・VSC を作動停止状態にしないでください。
TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況に応じた速度で、特に慎
重な運転を心がけてください。
■
タイヤを交換するときは
4 輪とも指定されたサイズで、指定のメーカー・ブランド・トレッドパターン
(溝模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(oP. 429)
異なったタイヤを装着すると、ABS、VSC が正常に作動しません。
タイヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
219
2-4. その他の走行装置の使い方
運転するときに
2
ヒルスタートアシストコントロール
*
知識
■
ヒルスタートアシストコントロールについて
●
ヒルスタートアシストコントロールの作動時間は、ブレーキペダルから足を
離して約 2 秒間です。
●
ヒルスタートアシストコントロールが作動しているときは、ブレーキペダル
を踏んでいなくても制動灯とハイマウントストップランプが点灯します。
●
ブレーキペダルを踏み込んでもスリップ表示灯が点滅せず、ブザーが鳴らな
いときは、一度ブレーキペダルを踏む力を弱めてください。(車両が後退し
ない程度)そのあともう一度ブレーキペダルを踏み込んでください。
それでも作動しないときは次の作動条件を確認してください。
■
ヒルスタートアシストコントロールの作動条件について
●
次の状態のときに、ヒルスタートアシストコントロールは作動します。
・ シフトレバーが P 以外の位置のとき
・ パーキングブレーキがかかっていないとき
・ アクセルペダルを踏んでいないとき
●
スリップ表示灯が点灯しているときは、ヒルスタートアシストコントロール
は作動しません。
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
急な上り坂やすべりやすい丘面を発進するときに、車両が後退するの
を緩和し発進を容易に行うことができます。
車両が完全に停止している状態で、更にブレーキペダルを踏み込むと
“ピッ”とブザーが鳴り、スリップ表示灯が点滅します。
220
2-4. その他の走行装置の使い方
■
ヒルスタートアシストコントロール制御ブザーについて
●
ヒルスタートアシストコントロールが制御可能状態になると“ピッ”とブ
ザーが 1 回鳴ります。(シフトレバーが R の位置以外)
●
ヒルスタートアシストコントロールが作動中に次の状態になると、制御終了
状態になり“ピッピッ”とブザーが 2 回鳴ります。
(シフトレバーが R の位
置以外)
・ ブレーキペダルから足を離して、約 2 秒間運転操作を行わなかったとき
・ シフトレバーを P の位置にしたとき
・ パーキングブレーキをかけたとき
・ ブレーキペダルを再度踏み込んだとき
・ ブレーキペダルから足を離さずに約 3 分以上経過したとき
●
シフトレバーが R の位置での使用は、ヒルスタートアシストコントロールの
制御開始・終了を知らせるブザーは鳴らず、スリップ表示灯の点滅・消灯で
作動状態をお知らせします。
警告
■
ヒルスタートアシストコントロールについて
●
ヒルスタートアシストコントロールを過信しないでください。急勾配の坂や、
凍った路面ではヒルスタートアシストコントロールが効かないことがありま
す。
●
ヒルスタートアシストコントロールはパーキングブレーキのように車を長時
間停車するための機能ではありませんので、同機能を坂道での長時間の駐停車
のために使用しないでください。思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。
221
2-4. その他の走行装置の使い方
運転するときに
2
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
*
*
: 車両型式などで異なる装備やオプション装備
レーダーセンサーにより、前方の車両や障害物と衝突の可能性がある
と判断したときに、警報により運転者に対して回避操作をうながし、
衝突の防止に役立ちます。前方の障害物と衝突の可能性が高い、また
は前方の障害物と衝突が避けられないと検知したとき、自動的にシー
トベルトやブレーキなどに働きかけ、乗員や車両への衝撃の軽減に寄
与します。
■ 衝突警告表示
衝突の可能性が高い場合には、“ピピ
ピ‥”とブザー音が鳴り、PCS 警告
灯が点滅、衝突警告表示を出し、回避
操作をうながします。
■ プリクラッシュシートベルト
プリクラッシュセンサーにより衝突物が検知され、衝突が避けられないと判断
したとき、衝突前にシートベルトを巻き取ります。
また、急ブレーキをかけたときや、車がコントロールを失ったときも同様に作
動します。(oP. 66)
ただし、VSC システムが作動していないときに、横すべりした場合は作動し
ません。
■ プリクラッシュブレーキアシスト
衝突の可能性が高いときにブレーキペダルが踏まれる強さに反応してブレーキ
力を増強します。
■ プリクラッシュブレーキ
前方の車両や障害物との衝突の可能性が高いときに警告灯、衝突警告表示、ブ
ザー音で警報を行い、さらに衝突が避けられないと判断したときは、ブレーキ
をかけて、衝突速度を低減します。スイッチを使って、プリクラッシュブレー
キを OFF にすることができます。
222
2-4. その他の走行装置の使い方
プリクラッシュブレーキの切りかえ
プリクラッシュブレーキ OFF スイッチを押すことにより、プリクラッ
シュブレーキの ON/OFF 切りかえができます。
プリクラッシュブレーキ ON
プリクラッシュブレーキ OFF
OFF にすると PCS 警告灯が点灯しま
す。
レーダーセンサー
レーダーセンサーにより、走行中
に路上またはその付近に車や障害
物があるかどうかを検知し、その
物の位置や車速、進路から衝突す
る可能性を事前に判断します。
グリルカバー
レーダーセンサー
Нет комментариевНе стесняйтесь поделиться с нами вашим ценным мнением.
Текст