Toyota 86 (2017 year). Instruction japanese — part 24
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
エンジンがかからないときは
正しいエンジンのかけ方(oP. 135, 144)にしたがっても、エン
ジンがかからないときは、以下のことをご確認ください。
■ スターターは正常にまわっているのにエンジンがかからない
場合
以下の原因が考えられます。
● 燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
● 燃料を吸いこみすぎている可能性があります。
再度、正しい手順(oP. 135, 144)にしたがって、エンジン
をかけてください。
● エンジンイモビライザーシステムに異常がある可能性がありま
す。(oP. 80)
■ スターターがゆっくりまわる/室内灯・ヘッドランプが暗い
/ホーンの音が小さい、または鳴らない場合
以下の原因が考えられます。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 375)
● バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
■ スターターがまわらない(スマートエントリー&スタートシ
ステム装着車)
電装品の断線やヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性がありま
す。異常の種類によっては、エンジンを一時的な処置でかけること
ができます。(oP. 368)
368
5-2. 緊急時の対処法
緊急始動機能(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
通常のエンジン始動操作でエンジンが始動しないときは、以下の手順で
エンジンが始動する場合があります。緊急時以外は、この方法で始動さ
せないでください。
オートマチック車
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
“エンジンスタートストップ”スイッチをアクセサリーモードに
する
ブレーキペダルをしっかり踏んで“エンジンスタートストップ”
スイッチを約 15 秒以上押しつづける
上記の方法でエンジンが始動しても、システムの故障が考えられます。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■ スターターがまわらない/室内灯・ヘッドランプが点灯しな
い/ホーンが鳴らない場合
以下の原因が考えられます。
● バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
● バッテリーあがりの可能性があります。(oP. 375)
● ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
処置の仕方がわからないとき、あるいは処置をしてもエンジンがかからない
ときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
5
369
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
マニュアル車
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが N であることを確認する
“エンジン スタート ストップ”スイッチをアクセサリーモード
にする
クラッチペダルとブレーキペダルをしっかり踏みながら、約 15
秒間“エンジン スタート ストップ”スイッチを押し続ける
上記の手順に従いエンジンが始動できても、システムの故障が考えられ
ます。トヨタ販売店で点検を受けてください。
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
370
5-2. 緊急時の対処法
キーを無くしたときは
キーナンバープレートに打刻されたキーナンバーと残りのキーから、
トヨタ販売店でトヨタ純正品の新しいキーを作ることができます。
(oP. 24)
5
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5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
電子キーが正常に働かないときは(スマートエントリー&スタートシステム装着車)
ドアの解錠・施錠、トランクの解錠
メカニカルキー(oP. 25) を使って次の操作ができます。
オートアラーム
★
設定中にメカニカルキーで解錠すると、警報が鳴ります。
(oP. 82)
ドア
運転席ドア解錠
運転席ドア施錠
トランク
メカニカルキーを時計まわりにま
わして開ける
電子キーと車両間の通信がさまたげられたり(oP. 33)、電子キーの
電池が切れたときは、スマートエントリー&スタートシステムとワイ
ヤレスリモコンが使用できなくなります。このような場合、以下の手
順でドアやトランクを開けること、エンジンを始動することができま
す。
★
: 仕様により異なる装備やオプション装備
372
5-2. 緊急時の対処法
エンジン始動の方法
オートマチック車
シフトレバーが P の状態でブレーキペダルをしっかり踏む
電 子 キ ーの ト ヨタ エ ン ブレ ム 面
で、
“エンジン スタート ストップ”
スイッチにふれる
電子キーを検知するとブザーが鳴り、
ON モードへ切りかわります。
カスタマイズ機能でスマートエント
リー&スタートシステムをキャンセ
ルしたときは、アクセサリーモードへ
切りかわります。
ブレーキペダルをしっかりと踏み込んで、スマートエントリー&
スタートシステム表示灯が緑色に点灯していることを確認する
“エンジン スタート ストップ”スイッチを押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
5
373
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
マニュアル車
シフトレバーが N の状態でクラッチペダルをしっかり踏む
電 子 キ ーの ト ヨタ エ ン ブレ ム 面
で、
“エンジン スタート ストップ”
スイッチにふれる
電子キーを検知するとブザーが鳴り、
ON モードへ切りかわります。
カスタマイズ機能でスマートエント
リー&スタートシステムをキャンセ
ルしたときは、アクセサリーモードへ
切りかわります。
クラッチペダルをしっかりと踏み込んで、スマートエントリー&
スタートシステム表示灯が緑色に点灯していることを確認する
“エンジン スタート ストップ”スイッチを押す
処置をしても作動しないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
374
5-2. 緊急時の対処法
知識
■
エンジンの停止の仕方
オートマチック車
通常のエンジン停止の仕方と同様、シフトレバーを P にして“エンジンスター
トストップ”スイッチを押します。
マニュアル車
通常のエンジン停止の仕方と同様、シフトレバーを N にして“エンジンスター
トストップ”スイッチを押します。
■
電池交換について
前記のエンジン始動の方法は一時的な処置です。電池が切れたときは、ただち
に電池の交換をおすすめします。(oP. 302)
■
“エンジン スタート ストップ”スイッチのモード切りかえについて
オートマチック車
エンジン始動方法の
で、ブレーキペダルから足を離して“エンジン ス
タート ストップ”スイッチを押すと、エンジンが始動せず、スイッチを押すご
とにモードが切りかわります。( → P. 138)
マニュアル車
エンジン始動方法の
で、クラッチペダルから足を離して“エンジン ス
タート ストップ”スイッチを押すと、エンジンが始動せず、スイッチを押すご
とにモードが切りかわります。( → P. 138)
■
オートアラーム
★
について
メカニカルキーで施錠した場合、オートアラームが設定されません。なお、オー
トアラーム設定中にメカニカルキーで解錠すると、警報が鳴りますのでご注意
ください。(oP. 82)
■
スマートエントリー&スタートシステムにてドアの施錠・解錠ができないとき
は
メカニカルキーまたは、ワイヤレスリモコンでドアの施錠・解錠をしてくださ
い。
★
: 仕様により異なる装備やオプション装備
手順
3
手順
3
5
375
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
バッテリーがあがったときは
バッテリーがあがった場合、以下の手順でエンジンを始動することが
できます。
ブースターケーブルと 12V のバッテリー付き救援車があれば、以下
の手順にしたがって、エンジンを始動させることができます。
バッテリーの+端子のカバーをはずし、ブースターケーブルを次の順
につなぐ
赤色のブースターケーブルを自車のバッテリーの+端子につなぐ。
赤色のブースターケーブルのもう一方の端を救援車のバッテリー
の+端子につなぐ。
黒色のブースターケーブルを救援車のバッテリーの−端子につな
ぐ。
黒色のブースターケーブルのもう一方の端をバッテリーから離れ
た、未塗装の金属部(図に示すような固定された部分)につなぐ。
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして、約 5 分間
自車のバッテリーを充電する
スマートエントリー&スタートシステム装着車は、“エンジン
スタートストップ”スイッチが OFF の状態でいずれかのドア
を開閉する
手順
1
手順
1
手順
1
手順
2
手順
3
376
5-2. 緊急時の対処法
知識
■
バッテリーあがり時の始動について
この車両は、押しがけによる始動はできません。
■
バッテリーあがりを防ぐために
●
エンジンがかかっていないときは、ランプやエアコンの電源を切ってくださ
い。
●
渋滞などで長時間止まっているときは、不必要な電装品の電源を切ってくだ
さい。
■
バッテリーがはずされたり、バッテリーがあがってしまった場合は
コンピューターに記憶されている情報が消去されます。バッテリーがあがった
ときはトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
バッテリーの充電について
バッテリーの電力は、車両を使用していないあいだも、一部の電装品による消
費や自然放電のために、少しずつ消費されています。そのため、車両を長期間
放置すると、バッテリーがあがってエンジンを始動できなくなるおそれがあり
ます。(バッテリーは走行中に自動で充電されます)
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
救援車のエンジン回転を維持したまま、エンジンスイッチを
いったん“ON”にしてから自車のエンジンをかける
スマートエントリー&スタートシステム装着車
救援車のエンジン回転を維持したまま、“エンジン スタート
ストップ”スイッチをいったんイグニッション ON モードに
してから、自車のエンジンをかける
自車のエンジンが始動したら、ブースターケーブルをつない
だときと逆の順ではずす
エンジンがかかっても、早めにトヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。
手順
4
手順
5
5
377
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
■
バッテリーがあがったときの留意事項(スマートエントリー&スタートシステ
ム装着車)
●
バッテリーがあがった直後はスマートエントリー&スタートシステムによ
るドアの解錠ができない場合があります。解錠できなかった場合は、ワイヤ
レスリモコン、またはメカニカルキーで解錠・施錠をしてください。
●
バッテリーがあがったあとの、最初のエンジン始動はできないことがありま
す。2 回目以降のエンジン始動は正常に動作しますので、問題ではありませ
ん。
●
車両は常に“エンジン スタート ストップ”スイッチの状態を記憶していま
す。バッテリーあがり時、バッテリー脱着後は、車両はバッテリーがあがる
前の状態に復帰します。バッテリーを脱着する際は、
“エンジン スタート ス
トップ”スイッチを OFF にしてから行ってください。
バッテリーあがり前の“エンジン スタート ストップ”スイッチの状態が不
明の場合、バッテリー接続時はとくに注意してください。
警告
■
バッテリーの引火または爆発を防ぐために
バッテリーから発生する可燃性ガスに引火して爆発するおそれがあり危険です
ので、以下のように火や火花が発生するようなことをしないでください。
●
ブースターケーブルは正しい端子または接続箇所以外に誤って接触させない
●
ブースターケーブルは“+”と“−”の端子を絶対に接触させない
●
バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない
378
5-2. 緊急時の対処法
警告
■
バッテリーの取り扱いについて
バッテリー内には有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っており、また関連部
品には鉛または鉛の混合物を含んでいるので、取り扱いに関し、以下のことを
必ずお守りください。
●
バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、液 ( 酸 ) が皮膚・衣服・車体
につかないようにする
●
バッテリーに寄りかかったりしない
●
誤ってバッテリー液が身体に付いたり目に入った場合、ただちに大量の水で洗
い、すぐに医師の診察を受ける
また、医師の診察を受けるまで、水を含ませたスポンジや布を患部にあててお
く
●
誤ってバッテリー液を飲み込んだ場合、多量の水を飲んで、すぐに医師の診察
を受ける
●
バッテリーの支柱、ターミナル、その他の関連部品の取り扱い後は手を洗う
●
お子さまをバッテリーに近づけない
■
車の損傷を防ぐために
車両を押したり、引いたりして始動させないでください。
触媒コンバーターが過熱し、火災の原因になるおそれがあります。
注意
■
ブースターケーブルの取り扱いについて
ブースターケーブルを接続したり、取りはずすときは、冷却ファンやベルトに
巻き込まれないように十分注意してください。
■
ドアを閉めるときは
ドアガラスを内側に倒すように力を加えながらゆっくりと閉めてください。
ドア連動ドアガラス開閉機能が作動しないため、ドアガラスと車体が干渉して
傷付き、ドアガラスが割れるおそれがあります。
5
379
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
オーバーヒートしたときは
対処方法
安全な場所に停車し、エアコンを OFF にしてから、エンジンを
停止する
蒸気が出ている場合:
蒸気が出なくなったことを確認してから、注意してボンネッ
トを開ける
蒸気が出ていない場合:
注意してボンネットを開ける
エンジンが十分に冷えてから、ラ
ジエーターコア部(放熱部)やホー
スなどからの冷却水もれを点検す
る
ラジエーター
ファン
多量の冷却水もれがある場合は、ただ
ちにトヨタ販売店に連絡してくださ
い。
次のような場合は、オーバーヒートの可能性があります。
● モノクロマルチインフォメーションディスプレイ装着車:水温計
(oP. 162)の針がレッドゾーンに入ったり、エンジン出力が低下
する(スピードが出ないなど)
● カラーマルチインフォメーションディスプレイ装着車:高水温警告
灯(oP. 166)が点滅または点灯したり、エンジン出力が低下す
る(スピードが出ないなど)
● エンジンルームから蒸気が出る
手順
1
手順
2
手順
3
380
5-2. 緊急時の対処法
冷却水の量がリザーバータンクの
“ FULL ”
(上限)と“ LOW ”
(下
限)のあいだにあるかを点検する
リザーバータンク
“ FULL ”(上限)
“ LOW ”(下限)
ラジエーターキャップ
冷却水が不足している場合は、冷
却水を補給する
冷却水がない場合は、応急措置として
水を補給してください。
エンジンを始動し、エアコンを作動させてラジエーター冷却用の
ファンが作動しているか、およびラジエーターコアやホースなど
から冷却水もれがないことを再度確認する
エンジンが冷えた状態での始動直後は、エアコンを ON にすることでファン
が作動します。ファンの音や風で確認してください。わかりにくいときは、
エアコンの ON ・ OFF をくり返してください。
(ただし、氷点下となる寒冷時はファンが作動しないことがあります)
ファンが作動していない場合:
すぐにエンジンを停止し、トヨタ販売店に連絡する
ファンが作動している場合:
最寄りのトヨタ販売店で点検を受ける
手順
4
手順
5
手順
6
手順
7
5
381
5-2. 緊急時の対処法
トラブルが起きたら
警告
■
エンジンルーム点検中の事故やけがを防ぐために
●
エンジンルームから蒸気が出ている場合は、蒸気が出なくなるまでボンネット
を開けないでください。エンジンルーム内が高温になっているため、やけどな
どの重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
手や着衣(特にネクタイ・スカーフ・マフラーなど)をファンやベルトから離
してください。手や着衣が巻き込まれ、重大な傷害を受けるおそれがあり危険
です。
●
エンジンおよびラジエーターが熱い場合は、ラジエーターキャップおよび冷却
水リザーバータンクのキャップを開けないでください。
高温の蒸気や冷却水が圧力によって噴き出し、やけどなどの重大な傷害を受け
るおそれがあり危険です。
注意
■
冷却水を入れるときの注意
エンジンが十分に冷えてから入れてください。
冷却水はゆっくり入れてください。
エンジンが熱いときに急に冷たい冷却水を入れると、エンジンが損傷するおそ
れがあります。
■
冷却系統の故障を防ぐために
次のことをお守りください。
●
異物(砂やほこりなど)を冷却水に混入させない
●
冷却水添加剤を使用しない
382
5-2. 緊急時の対処法
スタックしたときは
知識
■
脱出しにくいときは
ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤが空転したり埋まり込んで動けな
くなったときは以下の方法で脱出してください。
パーキングブレーキをかけ、シフトレバーをオートマチック
車は P、マニュアル車は N にして、エンジンを停止する
後輪周辺の土や雪を取り除く
後輪の下に木や石などをあてがう
エンジンを再始動する
シフトレバーをオートマチック車は D または R、マニュアル
車は 1 または R に入れ、パーキングブレーキを解除して注意
しながらアクセルペダルを踏む
手順
1
手順
2
手順
3
手順
4
手順
5
を押してTRCをOFFにしてください。
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