Toyota Land Cruiser Prado (2018 year). Instruction japanese — part 8
111
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
警告
■
バックドアガラスの操作にあたって
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、体を挟むなどして重大な傷害につながるおそれがあり
危険です。
●
バックドアガラスを開ける前に、バックドアガラスに貼り付いた雪や氷などの
重量物を取り除いてください。開いたあとに重みでバックドアガラスが落下す
るおそれがあります。
●
バックドアガラスを開閉するときは、十分に周囲の安全を確かめてください。
●
人がいるときは、安全を確認し、動かすことを知らせる「声かけ」をしてくだ
さい。
●
強風時の開閉には十分注意してください。
バックドアガラスが風にあおられ、勢いよく開いたり閉じたりするおそれがあ
ります。
●
ダンパーステーを持ってバックドアガラスを閉めたり、ぶら下がったりしない
でください。
手を挟んだり、ダンパーステーが破損したりして、思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
●
バックドアガラスに重いものを取り付けると、開けたあとにバックドアガラス
が突然閉じ、手・頭・首などを挟むおそれがあります。バックドアガラスへの
アクセサリー用品の取り付けは、トヨタ純正品を使用することをおすすめしま
す。
●
半開状態で使用すると、バックドアガラス
が突然閉じて重大な傷害を受けるおそれ
があります。
特に傾斜した場所では、平坦な場所よりも
バックドアガラスの開閉がしにくく、急に
バックドアガラスが開いたり閉じたりす
るおそれがあります。必ずバックドアガラ
スが全開で静止していることを確認して、
使用してください。
112
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
警告
●
バックドアガラスは必ず外から軽く押して閉めてください。
●
お子さまにはバックドアガラスの開閉操作をさせないでください。
不意にバックドアガラスが作動したり、閉めるときに手・頭・首などを挟んだ
りするおそれがあります。
■
走行中の警告
●
走行中はバックドアガラスを閉じてください。
開けたまま走行すると、バックドアガラスが車外のものにあたったり荷物が投
げ出されたりして、思わぬ事故につながるおそれがあります。
また、排気ガスが車内に侵入し、重大な健康傷害や死亡につながるおそれがあ
ります。走行前にバックドアガラスが閉まっていることを必ず確認してくださ
い。
●
走行前にバックドアガラスが確実にロックされていることを確認してください。
バックドアガラスが完全に閉まっていないと、走行中にバックドアガラスが突
然開き、思わぬ事故につながるおそれがあります。
●
バックドアガラスを閉めるときは、指など
を挟まないよう十分注意してください。
113
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
注意
■
ダンパーステーについて
バックドアガラスにはバックドアガラスを支えるためのダンパーステーが取り
付けられています。ダンパーステーの損傷や作動不良を防ぐため次のことをお
守りください。
●
ビニール片・ステッカー・粘着材などの異
物をステーのロッド部(棒部)に付着させ
ない
●
ロッド部を軍手などでふれない
●
バックドアガラスにトヨタ純正品以外の
アクセサリー用品を付けない
●
ステーに手をかけたり、横方向に力をかけ
たりしない
ダンパーステー
114
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
●
ドアを施錠・解錠する (→ P. 96)
●
バックドアを施錠・解錠する (→ P. 104)
●
バックドアガラスを解錠する (→ P. 109)
●
エンジンを始動する(→ P. 175)
■
アンテナの位置
スマートエントリー&スタートシステム
電子キーをポケットなどに携帯すると、次の操作が行えます。必ず運転
者がキーを携帯してください。
知識
車外アンテナ
車内アンテナ
ラゲージルーム外アンテナ
1
2
3
115
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
作動範囲(電子キーの検知エリア)
: ドアの施錠・解錠時
ドアハンドルから周囲約 70cm 以内で
電子キーを携帯している場合に作動し
ます。(電子キーを検知しているドアハ
ンドルのみ作動します)
: バックドアガラスの解錠時またはバッ
クドアの施錠・解錠時
バックドアハンドルから周囲約 70 cm
以内で電子キーを携帯している場合に
作動します。
: エンジン始動時またはエンジンスイッチ切りかえ時
車内で電子キーを携帯している場合に作動します。
116
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
■
警告音と警告表示について
誤操作などによる予期せぬ事故や盗難を防ぐため、警告音が鳴ったり、マルチイ
ンフォメーションディスプレイに警告が表示されることがあります。警告が表示
されたときは、ディスプレイの表示をもとに適切に対処してください。
警告音のみが鳴る場合の状況と対処方法は次の通りです。
警告音
状況
対処方法
車外から“ピー”
と 5 秒間鳴る
いずれかのドアまたはバック
ドアガラスが開いているとき
に ス マ ー ト エ ン ト リ ー & ス
タートシステムで施錠しよう
とした
全ドアとバックドアガラ
スを閉めたあと、再度施
錠する
すべてのドアが施錠、かつ車室
内 に 電 子 キ ー が あ る 状 態 で
バックドアガラスを閉めた
バックドアガラスオープ
ンスイッチを押してバッ
クドアガラスを開き、車
室内から電子キーを取り
出す
車内から “ ポー
ン、ポーン ” と
鳴り続ける
運転席ドアが開いている状態
でエンジンスイッチをアクセ
サリーモードにした(アクセサ
リーモードのとき運転席ドア
を開いた)
エンジンスイッチを OFF
にしたあと、運転席ドア
を閉める
運転席ドアが開いている状態
でエンジンスイッチを OFF に
した
運転席ドアを閉める
117
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
節電機能
長期駐車時に電子キーの電池と車両のバッテリーあがりを防止するため、節電機
能が働きます。
●
次の状況では、スマートエントリー&スタートシステムによる解錠に時間がか
かる場合があります。
・ 車の外約 2m 以内に電子キーを 10 分以上放置した
・ 5 日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった
●
14 日間以上スマートエントリー&スタートシステムを使用しなかった場合、運
転席以外での解錠ができなくなります。この場合は、運転席のドアハンドルを
握る、もしくは、ワイヤレス機能、メカニカルキーで解錠してください。
■
電子キーの節電モードについて
節電モードに設定すると、電子キーによる電波の受信待機を停止し、電子キーの
電池の消耗を抑えることができます。
長時間使用しない電子キーは節電モードに設定しておくことをおすすめします。
電子キーの
を押しながら、 を2回押し、
電子キーのインジケータが 4 回光ることを
確認してください。
節電モード中は、スマートエントリー & ス
タートシステムを使用できません。節電モー
ドを解除するには、電子キーのいずれかのス
イッチを押してください。
118
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
■
機能が正常に働かないおそれのある状況
スマートエントリー&スタートシステムは微弱な電波を使用しています。次のよ
うな場合は電子キーと車両間の通信をさまたげ、スマートエントリー&スタート
システムやワイヤレスリモコン、エンジンイモビライザーシステムが正常に作動
しない場合があります。(対処方法:→ P. 410)
●
電子キーの電池が消耗しているとき
●
近くにテレビ塔や発電所・ガソリンスタンド・放送局・大型ディスプレイ・空
港があるなど、強い電波やノイズの発生する場所にいるとき
●
電子キーが、次のような金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき
・ アルミ箔などの金属の貼られたカード
・ アルミ箔を使用したタバコの箱
・ 金属製の財布やかばん
・ 小銭
・ カイロ
・ CD や DVD などのメディア
●
近くで他の電波式ワイヤレスリモコンを使用しているとき
●
電子キーを、次のような電波を発信する製品と同時に携帯しているとき
・ 無線機や携帯電話・コードレス式電話などの無線通信機器
・ 他の車の電子キーや電波式ワイヤレスリモコン
・ パソコンや携帯情報端末(PDA など)
・ デジタルオーディオプレーヤー
・ ポータブルゲーム機器
●
バックドアガラスに金属を含むフィルムなどが貼ってあるとき
●
充電器など電子機器の近くにキーを置いた場合
●
コインパーキングに駐車しているとき
119
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
■
ご留意いただきたいこと
●
電子キーが作動範囲内(検知エリア内)にあっても、次のようなときは正しく
作動しないことがあります。
・ 施錠・解錠時、電子キーがドアガラスやドアハンドルに近付きすぎている、ま
たは地面の近くや高い場所にある
・ エンジン始動時やエンジンスイッチの切りかえ時、電子キーがインストルメン
トパネルやフロア上・トノカバー(装着車のみ)上・ドアポケット、またはグ
ローブボックス内などに置かれている
●
インストルメントパネル上面やドアポケット付近に電子キーを置いたまま車外
に出ると、電波の状況によっては車外アンテナに検知され車外から施錠でき、電
子キーが車内に閉じ込められるおそれがあります。
●
電子キーが作動範囲内にあれば、電子キーを携帯している人以外でも施錠・解
錠できます。ただし、電子キーを検知しているドア以外は解錠しません。
●
車外でも電子キーがドアガラスに近づいていると、エンジンを始動できること
があります。
●
電子キーが作動範囲内にあるとき、洗車や大雨などでドアハンドルに大量の水
がかかると、ドアが施錠・解錠することがあります。
(ドアまたはバックドアガ
ラスの開閉操作がなければ、解錠されても約 30 秒後に自動で施錠します)
●
ワイヤレスリモコンなどでの施錠時にキーが車両の近くにあると、スマートエ
ントリー&スタートシステムでの解錠ができないことがあります。
(ワイヤレス
リモコンを使用すると解錠できます)
●
手袋を着用していると施錠・解錠しないことがあります。
●
ロック操作は、連続で 2 回まで有効です。3 回目以降はロック動作しません。
※
※
カスタマイズ機能により、操作方法を変更できます。(→ P. 434)
●
電子キーを携帯したまま洗車をすると、水がドアハンドルにかかったときに施
錠・解錠をくり返すことがあります。その場合は次のような処置をしてくださ
い。
・ キーを車両から 2m 以上離れた場所に置く(電子キーの盗難に注意してくだ
さい)
・ キーを節電モードに設定してスマートエントリー&スタートシステムの作動
を停止する(→ P. 117)
●
洗車機での洗車中にキーが車内にあると、水がドアハンドルにかかったときに、
マルチインフォメーションディスプレイに警報が表示され車外のブザーが吹鳴
することがあります。全てのドアを施錠すると警報は止まります。
120
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
●
ロックセンサーの表面に氷や雪、泥が付着すると、センサーが反応しないこと
があります。その場合は氷や雪、泥を取り除いて操作するか、ドアハンドル下
部のロックセンサーで操作してください。
●
急なドアハンドル操作や、車外アンテナの作動範囲内へ急に入ってドアハンド
ルを操作したときは、解錠できない場合があります。解錠されなかった場合は、
ドアハンドルを一度もとの位置にもどし、再度解錠操作をして、解錠されたこ
とを確認してからドアハンドルを引いてください。
●
作動範囲内に他の電子キーがあると、解錠に時間がかかることがあります。
■
長期間運転しないとき
●
盗難防止のため、電子キーを車両から 2m 以上離しておいてください。
●
あらかじめスマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることができ
ます。(→ P. 431)
●
電子キーの電池消耗を抑えることができます。(→ P. 117)
■
システムを正しく作動させるために
電子キーを必ず携帯した上で作動させてください。また、車外から操作する場合
は電子キーを車両に近付けすぎないようにしてください。
作動時の電子キーの位置や持ち方によっては、電子キーが正しく検知されず、シ
ステムが正しく作動しないことがあります。(誤って警報が鳴ったり、キー閉じ
込み防止機能が働かないこともあります。)
■
スマートエントリー&スタートシステムが正常に作動しないとき
●
ドア・バックドアガラスの施錠・解錠:→ P. 410
●
エンジンの始動:→ P. 410
■
カスタマイズ機能
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にするなどの変更ができます。
(カスタマイズ一覧:→ P. 431)
■
カスタマイズ機能でスマートエントリー&スタートシステムを非作動にしたとき
●
ドアの施錠・解錠:ワイヤレス機能、またはメカニカルキーを使ってドアの施
錠・解錠ができます。(→ P. 96, 410)
●
エンジンの始動・エンジンスイッチのモード切りかえ:→ P. 410
●
エンジンの停止:→ P. 176
121
3-2. ドアの開閉、ロックのしかた
3
各部の操作
警告
■
電波がおよぼす影響について
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器を装着されている方は、室内アンテナ・車外アンテナ
(→ P. 114)から約 22cm 以内に近付かないようにしてください。電波によ
り植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレー
タおよび植込み型除細動器の作動に影響を与えるおそれがあります。
●
植込み型心臓ペースメーカー、植込み型両心室ペーシングパルスジェネレータ
および植込み型除細動器以外の医療用電気機器をお使いの方は、電波による影
響について医療用電気機器製造業者などに事前に確認してください。電波が医
療用電気機器の動作に影響を与えるおそれがあります。
スマートエントリー&スタートシステムを非作動にすることもできます。
詳しくはトヨタ販売店にお問い合わせください。
122
3-3. シートの調整
フロントシート
X
マニュアルシート
X
パワーシート
調整のしかた
前後位置調整
リクライニング調整
※
運転席のみ
シート全体の上下調整
※
腰部硬さ調整
※
(ランバーサ
ポート
1
2
3
4
前後位置調整
リクライニング調整
クッション前端の上下調整
※
※
運転席のみ
シート全体の上下調整
※
腰部硬さ調整
※
(ランバーサ
ポート)
1
2
3
4
5
123
3-3. シートの調整
3
各部の操作
後方から衝突された際、乗員の腰が
シートバックを押すことで、内蔵さ
れた機構が作動し、ヘッドレストが
斜め上方に移動します。
■
アクティブヘッドレストについて
背もたれに弱い衝撃を受けてもヘッドレストが動く場合がありますが、故障では
ありません。
アクティブヘッドレスト
知識
警告
■
シートを調整するとき
●
同乗者がシートにあたってけがをしないように注意してください。
●
シートの下や動いている部分に手を近付けないでください。
指や手を挟み、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
■
リクライニング調整について
●
背もたれは必要以上に倒さないでください。
必要以上に倒しすぎると、事故のときに体がシートベルトの下にもぐり、腹部
などに強い圧迫を受けたり、肩部ベルトが首にかかるなどして、重大な傷害に
およぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
マニュアルシート装着車は、シート調整後はシートがきちんと固定されている
ことを確認してください。
124
3-3. シートの調整
リヤシート
X
セカンドシート(5 人乗り車)
リクライニング調整
X
セカンドシート(7 人乗り車)
リクライニング調整
前後位置調整
X
サードシート(7 人乗り車)(パワーシート)
リクライニング調整
調整のしかた
1
2
125
3-3. シートの調整
3
各部の操作
■
乗車するときは(助手席側のみ)
リクライニングレバーをいっぱ
いまで引き上げる
背もたれが前に倒れて、シートを前
方に移動することができます。
サードシートに乗り込んだあとは、
シートを後方に動かし、背もたれを
起こします。
■
降りるときは(助手席側のみ)
背もたれの背面にあるレバーを
いっぱいまで引き上げる
背もたれが前に倒れて、シートを前
方に移動することができます。
車から降りたあとは、シートを後方
に動かし、背もたれを起こします。
サードシートへの乗り降り(7人乗り車)
126
3-3. シートの調整
■
セカンドシートを格納する前に
中央席シートベルトのバックル
をバンドで固定し(5 人乗り車の
み)ヘッドレストをいちばん下ま
で下げます。
■
セカンドシートを格納するには
ロック解除ストラップを引い
てシートクッションを引き起
こす
背 も た れ を 手 で 支 え な が ら
ロ ッ ク 解 除 ボ タ ン を 押 し て
ロックを解除し、背もたれを前
方に倒す
ロックが確実に解除されるまで、ボ
タンを下に押し込んでください。
背もたれをもとの位置にもどすとき
は、ロックされるまで背もたれを起
こしてください。
セカンドシートの格納(5人乗り車のみ)
1
2
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