Toyota SAI (2017 year). Instruction japanese — part 21
万一の場合には
319
7
7-1. まず初めに
故障したときは. . . . . ...320
非常点滅灯
(ハザードランプ). . . . 321
発炎筒 . . . . . . . . . ..322
車両を緊急停止するには . ...324
7-2. 緊急時の対処法
けん引について. . . . . ...325
警告灯がついたときは . . ...331
警告メッセージが
表示されたときは . . . . 335
パンクしたときは
(応急用タイヤ装着車). . 353
パンクしたときは
(タイヤパンク
応急修理キット装着車). ...363
ハイブリッドシステムが
始動できないときは . . . 376
電子キーが正常に
働かないときは . . . . . 378
補機バッテリーが
あがったときは . . . . . 380
オーバーヒートしたときは ...386
スタックしたときは . . . ...390
320
7-1. まず初めに
故障したときは
非常点滅灯(→ P. 321)を点滅さ
せながら、車を路肩に寄せ停車する
非常点滅灯は、故障などでやむを得ず
路上駐車する場合、他車に知らせるた
め使用します。
高速道路や自動車専用道路では、次
のことに従う
●
同乗者を避難させる
●
車両の 50m 以上後方に発炎筒
(→ P. 322)と停止表示板を置
くか、停止表示灯を使用する
・ 見通しが悪い場合はさらに後方に
置いてください。
・ 発炎筒は、燃料もれの際やトンネル内では使用しないでください。
●
その後、ガードレールの外側などに避難する
■
停止表示板・停止表示灯について
故障のときはすみやかに次の指示に従ってください。
50m 以上
後方に置く
知識
●
高速道路や自動車専用道路でやむを得ず
駐停車する場合は、停止表示板または停止
表示灯の表示が、法律で義務付けられてい
ます。
●
停止表示板・停止表示灯は、トヨタ販売店
で購入することができます。
停止表示板
停止表示灯
321
7
万一の場合には
7-1. まず初めに
非常点滅灯(ハザードランプ)
スイッチを押す
すべての方向指示灯が点滅します。もう一度押すと消灯します。
■
非常点滅灯について
ハイブリッドシステム停止中(READY インジケーターが点灯していないとき)
に、非常点滅灯を長時間使用すると、補機バッテリーがあがるおそれがあります。
事故などでやむを得ず路上駐車する場合、他車に知らせるために使用し
てください。
X
リモートタッチ非装着車
X
リモートタッチ装着車
知識
322
7-1. まず初めに
発炎筒
助手席足元の発炎筒を取り出す
本体をまわしながら抜き、本体を
逆さにして挿し込む
先端のフタを取り、すり薬で発炎
筒の先端をこすり、着火させる
必ず車外で使用してください。
着火させる際は、筒先を顔や体に向け
ないでください。
高速道路や踏切などでの故障・事故時に非常信号用として使用します。
(トンネル内や可燃物の近くでは使用しないでください)
発炎時間は約 5 分です。非常点滅灯と併用してください。
すり薬
323
7-1. まず初めに
7
万一の場合には
■
発炎筒の有効期限
本体に表示してある有効期限が切れる前に、トヨタ販売店でお求めください。有
効期限が切れると、着火しなかったり、炎が小さくなる場合があります。
知識
警告
■
発炎筒を使用してはいけない場所
次の場所では、発炎筒を使用しないでください。
煙で視界が悪くなったり、引火するおそれがあるため危険です。
●
トンネル内
●
ガソリンなど可燃物の近く
■
発炎筒の取り扱いについて
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
使用中は、発炎筒を顔や体に向けたり、近付けたりしない
●
発炎筒は、お子さまにさわらせない
324
7-1. まず初めに
車両を緊急停止するには
ブレーキペダルを両足でしっかりと踏み続ける
ブレーキペダルをくり返し踏まないでください。通常より強い力が必要となり、制
動距離も長くなります。
シフトポジションを N にする
X
シフトポジションが N になった場合
減速後、車を安全な道路脇に停める
ハイブリッドシステムを停止する
X
シフトポジションが N にならない場合
ブレーキペダルを両足で踏み続け、可能な限り減速させる
パワースイッチを 2 秒以上押し
続けるか、素早く 3 回以上連続
で押してハイブリッドシステム
を停止する
車を安全な道路脇に停める
万一、車が止まらなくなったときの非常時のみ、次の手順で車両を停止
させてください。
2 秒以上押すまたは
3 回以上連続で押す
警告
■
走行中にやむを得ずハイブリッドシステムを停止するとき
ハンドル操作が重くなるため、車のコントロールがしにくくなり危険です。ハ
イブリッドシステムを停止する前に、十分に減速するようにしてください。
325
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
けん引について
次の場合は、パーキングロックにより前輪が固定されている可能性があ
るため、他車にロープでけん引してもらうことはできません。トヨタ販
売店または専門業者にご依頼ください。
●
シフト制御システムに異常があるとき(→ P. 336)
●
イモビライザーシステムに異常があるとき(→ P. 66)
●
スマートエントリー&スタートシステムに異常があるとき(→P. 378)
●
補機バッテリーがあがったとき(→ P. 380)
次の場合は、駆動系の故障が考えられるため、トヨタ販売店または専門
業者にご連絡ください。
●
ハイブリッドシステム警告メッセージが表示され、車が動かない
●
異常な音がする
けん引は、できるだけトヨタ販売店または専門業者にご依頼ください。
その場合は、レッカー車または、車両運搬車を使用することをおすすめ
します。
やむを得ず他車にロープでけん引してもらう場合は、車両積載車までの
移動など、できるだけ短距離にとどめてください。
他車によるけん引が不可能な状況
けん引の前に販売店への連絡が必要な状況
326
7-2. 緊急時の対処法
車両運搬車で輸送するときは、図の
場所で固縛する
鎖やケーブルなどを使用して車両
を固縛する場合は図に黒く示す角
度が 45°になるように固縛する
レッカー車でけん引するときは
X
前向きにけん引するときは
X
うしろ向きにけん引するときは
パーキングブレーキを解除する
台車を使用して前輪を持ち上げる
車両運搬車を使用するとき
前側
327
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
けん引フックを取り出す(→ P. 354, 364)
マイナスドライバーを使ってフ
タをはずす
傷が付くのを防ぐため、マイナスドラ
イバーの先端に布などを巻いて保護し
てください。
けん引フックを穴に挿し込んで
まわし、軽く締める
ホイールナットレンチや金属の
固い棒などを使い確実に取り付
ける
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前方方向でけん引してくださ
い。
他車にけん引してもらうとき
328
7-2. 緊急時の対処法
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3m 平方(30cm × 30cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、ハイブリッドシステムを始動する
ハイブリッドシステムが始動しないときは、パワースイッチを ON モードにしてく
ださい。
けん引される車両のシフトポジションを N にしてから、パーキングブ
レーキを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
■
補機バッテリーがあがったとき
シフトポジションが P で、補機バッテリーがあがった場合は、パーキングロッ
クにより前輪が固定されている可能性があるため、他車にロープでけん引しても
らうことはできません。その場合は、前輪を持ち上げるか、4 輪とも持ち上げて
運搬してください。
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
ハイブリッドシステムが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンド
ル操作が通常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
トランクに搭載されています。(→ P. 354, 364)
25m 以内
5m 以内
けん引方向
白い布
知識
329
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
緊急用フックについて
雪の吹きだまりなどでスタックして走行で
きなくなったとき、やむを得ず他車に引っ張
り出してもらうために使用することができ
ます。他車をけん引することはできません。
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
レッカー車でけん引するとき
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたり、重大な傷
害を与えるおそれがあります。
●
パワースイッチを OFF にしないでください。
パーキングロックにより、前輪が固定され、思わぬ事故につながるおそれがあ
り危険です。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないとけん引時にフックがはずれるおそれ
があります。
必ず前輪を持ち上げるか、4輪とも持ち上
げた状態で運搬してください。前輪が地面
に接地した状態でけん引すると、駆動系部
品が破損したり、モーターが回転すること
により発電され、故障や破損の状態によっ
ては火災が発生するおそれがあります。
330
7-2. 緊急時の対処法
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固縛するとき
ケーブル等で過度に締め付け過ぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
車両の損傷を防ぐために
●
けん引するときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30km/h 以下、距離は車両積載車までの移動など、できるだけ短距
離にとどめる
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
駆動系部品などに重大な損傷を与えるおそれがあります。
■
長い下り坂でけん引するとき
レッカー車で前輪を持ち上げるか、4 輪とも持ち上げた状態でけん引してくだ
さい。レッカー車でけん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれ
があります。
■
緊急用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
緊急用フックで他車をけん引しないでください。
車両の損傷を防ぐため図のようなレッカー
車ではけん引しないでください。
331
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。なお、点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではあ
りません。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点
検を受けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
(赤色)
ブレーキ警告灯(警告ブザー
※ 1
)
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
パーキングブレーキが解除されていないときも点灯します。
解除後、消灯すれば正常です。
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。走行を続けると危険です。
充電警告灯
充電系統の異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
油圧警告灯
エンジンオイルの圧力異常
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
高水温警告灯
・ 点滅:エンジンオーバーヒート気味です、注意して走行し
てください。
・ 点灯:エンジンオーバーヒートです。車両を止めてくださ
い。→ P. 386
→ ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してくだ
さい。
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
・ 回生ブレーキシステムの異常
・ 電子制御ブレーキシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
332
7-2. 緊急時の対処法
エンジン警告灯
・ ハイブリッドシステムの異常
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
・ ハイブリッドトランスミッション電子制御システムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パワーステアリング警告灯(警告ブザー)
EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
PCS 警告灯
★
プリクラッシュセーフティシステムの異常
システムの異常時以外にも、警告灯が次のように作動します。
・ システムの作動時には、速い点滅でお知らせします。
(→ P. 209)
・ プリクラッシュブレーキを OFF にすると点灯します。
(→ P. 210)
・ システムが一時的に使用できないときに点灯します。
(→ P. 343)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ヘッドランプオートレベリング警告灯
自動光軸調整システムの異常
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
スリップ表示灯
・ VSC システムの異常
・ TRC システムの異常
・ ヒルスタートアシストコントロールシステムの異常
TRC・VSC・ABS の作動時には、点滅します。
(→ P. 205)
→ ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装着の有無があります。
333
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※ 1
ブレーキ警告ブザー:
ブレーキの効き低下につながる異常があると、警告灯の点灯と同時にブザー
が鳴ります。
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー:
→ P. 340
※ 2
半ドア走行時警告ブザー:
→ P. 339
※ 3
運転席・助手席シートベルト非着用警告ブザー:
運転席・助手席シートベルト非着用のまま車速が約 20km/h 以上になると
警告ブザーが 30 秒間断続的に鳴ります。その後も運転席・助手席シートベ
ルト非着用のままだと、ブザーの音がかわり 90 秒間鳴ります。
半ドア警告灯(警告ブザー
※ 2
)
いずれかのドア、またはトランクが確実に閉まっていない
→ 全ドアおよびトランクを閉める
燃料残量警告灯
燃料の残量が約 8L 以下になった
→ 燃料を補給する
シートベルト非着用警告灯(警告ブザー
※ 3
)
運転席・助手席シートベルトの非着用
→ シートベルトを着用する
マスターウォーニング
システムの異常時にブザーと共に点灯・点滅し、マルチイン
フォメーションディスプレイ上に警告メッセージを表示しま
す。
→ P. 335
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
334
7-2. 緊急時の対処法
■
シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
助手席に乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検
知して警告灯が点滅することがあります。
●
助手席に座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しない
ことがあります。
■
パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて
補機バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に警
告灯が点灯し、警告ブザーが鳴ることがあります。
■
速度警告ブザーについて
速度警告ブザーを設定することができます。詳しくはトヨタ販売店にお問い合わ
せください。(→ P. 405)
知識
警告
■
パワーステアリング警告灯が点灯したとき
ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
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