Toyota Pixis Mega (2016 year). Instruction japanese — part 26
積雪、寒冷時の取り扱い
冬に向かってのお手入れ … 394
走行前点検と準備 . . 395
積雪、寒冷時の走行 . … 396
走行中の点検と注意 . … 398
走行後の取り扱い . . 399
積雪、寒冷時の取り扱い
積雪、寒冷時の取り扱い
394
積雪、寒冷時の取り扱い
冬に向かってのお手入れ
点検方法などは、別冊の「メンテナンスノート」に記載していますので、参照してください。
バッテリー
気温が下がるとバッテリーの性能が低下しエ
ンジン始動やキーフリーシステム(オプショ
ン / グレード別装備)に支障をきたすことが
ありますので、液量、比重の確認をし、必
要に応じて液の補給や補充電をしてくださ
い。
エンジンオイル
冬期はオイルの劣化が激しくなります。指
定グレードのエンジンオイルを、早めに交換
してください。
冷却水
冷却水の凍結を防ぐためにクーラント(不
凍液)の濃度の確認をトヨタ販売店に依頼
してください。
ウインドウォッシャー液
ウォッシャー液の凍結を防ぐために、ウォッ
シャー液の濃度を上げてください。
寒冷地用ワイパーブレード
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレー
ドは、雪が付着するのを防ぐために金属部
分をゴムでおおってあります。
寒冷地用ワイパーブレードは、トヨタ販売店
で各車指定のブレードをご購入ください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレード
よりウインドガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合は速度を落として
走行してください。
積雪、寒冷時の取り扱い
X 積雪、寒冷時の取り扱い
XX
走行前点検と準備
395
積雪、寒冷時の取り扱い
走行前点検と準備
走行前点検の際に下記の点検も行ってください。
足回りなどの着氷
車の下回りをのぞいて、足回りなどに氷塊
が付着していないか確認してください。付
着している氷塊は、部品を損傷しないよう
に十分注意して取り除いてください。ペダ
ル類やハンドルの動きが円滑かどうかも確
認してください。
車体への積雪
屋根に積もった雪は、走行する前に取り除
いてください。走行時、ガラス面に落下す
ると視界のさまたげとなり危険です。
●
氷結している部分を無理に取り除くと塗
装などをいためる場合がありますので注意
してください。
ドアの凍結
ドアが凍結した場合は無理に開けようとする
とドア周りのゴムがはがれたり、破損するお
それがあります。ぬるま湯をかけて氷をと
かしてください。開けたあとは水分をよくふ
き取ってください。不十分ですとまた凍結
することがあります。
ウインドガラスの凍結
凍結しているときは、ぬるま湯をかけて氷
をとかし、水分をよくふき取ってください。
●
氷をとかすときはぬるま湯を使用し、熱湯
はかけないでください。ウインドガラスが
割れるおそれがあります。
●
フロントウインドガラスに付いた氷を取り除
くために、氷をたたいて割らないでくださ
い。フロントウインドガラスの内側(車内
側)が割れるおそれがあります。
ワイパーなどの凍結
ワイパー、ドアミラー、ドアガラスなどが凍っ
たり、雪が固まって動かないときは、ぬる
ま湯をかけて氷や雪をとかし、水分をふき
取ってください。
●
凍結したまま、または雪が固まったままワ
イパー、ドアミラー、ドアガラスなどを無
理に作動させると、ワイパーゴムを損傷し
たり、モーターなどが故障するおそれがあ
ります。
乗車時の注意
靴にこびりついた雪は、乗車時によく落とし
てください。ペダル類を操作するときに滑っ
たり、室内の湿気が多くなりガラスが曇った
りすることがあります。また、床面などが
加湿状態となり、腐食の原因となります。
積雪、寒冷時の取り扱い
積雪、寒冷時の取り扱い
396
積雪、寒冷時の走行
雪道、凍結路を走るときはタイヤチェーン
または冬用タイヤを装着してください。
●
積雪時は、スピードを控えめにしてくださ
い。 路面が凍結している可能性が高く、
大変スリップしやすくなり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。
チェーン装着車、冬用タイヤ装着車、ま
た 4WD 車であっても慎重な運転をしてく
ださい。
タイヤチェーンの装着
●
タイヤチェーンは 2WD 車、4WD 車と
もに必ず前輪に装着します。
●
チェーンはサイズに合った物を使用してく
ださい。
●
トヨタ純正品のチェーンのご使用をおす
すめします。
トヨタ純正品以外のチェーンの中には、
使用すると車体に当たり、走行のさまた
げとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
積雪、寒冷時の取り扱い
X 積雪、寒冷時の取り扱い
XX
積雪、寒冷時の走行
397
積雪、寒冷時の取り扱い
●
タイヤチェーンは車のタイヤのサイズに
合った、トヨタ純正品または指定サイズ
の物を使用してください。サイズの合わな
いチェーンを使用すると、ブレーキ配管や
車体を破損し、危険です。
●
タイヤチェーンの 取り付けは各タイヤ
チェーン付属の取扱説明書にしたがって
行ってください。
●
タイヤチェーン装着時は 30km/h 以上で
走行しないでください。タイヤチェーンに
かかる負担が大きくなり、チェーンが切れ
やすくなります。
●
取り付け作業は雪上などをさけ交通のさま
たげにならない安全で平らな場所で行っ
てください。必ず駐車ブレーキをかけ、非
常点滅灯を点滅させ、人や荷物は降ろし、
停止表示板も使用してください。
●
作業をするときは、車体端部などでけがを
しないように注意してください。
●
チェーン装着時 VSC が正確に作動しない
場合があります。
●
タイヤチェーンを装 着するとホイール
キャップやアルミホイールに傷が付くおそ
れがあります。ホイールキャップ装着車は
ホイールキャップを取り外した状態で、タ
イヤチェーンを装着してください。
冬用タイヤの装着
●
冬用タイヤは必ず標準タイヤと同じ指定
サイズのタイヤを使用してください。指定
サイズ以外のタイヤを使用すると安全性
を損ない大変危険です。
●
タイヤは 4 輪とも指定サイズで、同一サ
イズ、同一メーカー、同一銘柄および同
一トレッドパターン(溝模様)の物を装着
してください。
●
タイヤの 空 気 圧を確 認してください。
(タイヤの空気圧は運転席側ドア開口部
に記載しています)
●
地方により条例の違いがありますので、
その地区の条例にしたがってください。
積雪、寒冷時の取り扱い
積雪、寒冷時の取り扱い
398
走行中の点検と注意
ブレーキの凍結
積雪、寒冷時ではブレーキ装置に付着した
水が凍結し、ブレーキの効きが悪くなること
があります。効きが悪い場合は、周囲の安
全に十分注意して効きが回復するまで、数
回ブレーキペダルを軽く踏んでブレーキが
正常に働くことを確認してください。
●
万一、
ブレーキの効きが回復しないときは、
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてくだ
さい。
雪道、凍結路の注意
●
雪道や凍結路では、急加速、急減速、
急ブレーキ、急ハンドルをさけてください。
車両が思わぬ動きをして事故につながる
おそれがあり危険です。
走行中の雪の付着
雪道走行時、タイヤハウス裏側に付着した
雪が氷結し、次第にたい積してハンドルの
きれが悪くなることがあります。ときどき異
常のないことを確認してください。ランプ
類などは、走行中に雪のために暗くなるこ
とがあるので、ときどき異常のないことを
確認してください。
パンク時の対応
タイヤパンク応急修理セットで応急修理をし
てください。
(タイヤパンク応急修理セット
→ 407 ページ)
積雪、寒冷時の取り扱い
X 積雪、寒冷時の取り扱い
XX
走行後の取り扱い
399
積雪、寒冷時の取り扱い
走行後の取り扱い
駐車方法
屋外に駐車するときは、車の前部を風下や
日の当たる方向に向けて止めてください。
エンジンが冷えすぎると、始動しにくくなる
ことがあります。
また、ワイパーアームは起こしてください。
雪の重みでワイパーアームが変形したり、
ブレード部(ゴムの部分)が、ガラスに凍
結したりすることがあります。
●
雪が積もった場所や降雪時に駐車すると
きは、エンジンをかけたままにしないでくだ
さい。エンジンをかけた状態で車の周り
に雪が積もると、排気ガスが車内に侵入
し、重大な健康障害におよぶか、最悪
の場合死亡につながるおそれがあります。
●
寒冷時は駐車ブレーキをかけるとブレーキ
装置が凍結して駐車ブレーキが解除でき
なくなるおそれがあります。 駐車ブレーキ
をかけずにシフトレバーを * レンジに入れ
て、輪止め * をしてください。
●
軒下や樹木の下での駐車はさけてくださ
い。落雪で車体を損傷するおそれがあり
ます。
●
降雪時に長時間駐車するときは、アンテ
ナを取り外してください。
(ルーフアンテナ→ 300 ページ)
洗車方法
凍結防止剤をまいた道路を走行したときは、
早めに下回りと足回りを洗車してください。
放置すると腐食の原因となります。洗車後
は凍結防止のため水分をよくふき取ってく
ださい。
●
ドアのキー挿入口やドア周りのゴム部の
水分は特によくふき取ってください。
格納方法
長時間使わないで屋外に放置しておくとき
は、塗装面の保護とドア周りの凍結を防ぐ
ために、ボデーカバーを使用してください。
●
エンジンの冷えすぎを防ぐために毛布でお
おったり、フロントグリルに段ボールや、
新聞紙を挟み込まないでください。これが
もとで燃え出す危険があります。
* 輪止めはトヨタ販売店購入できます。
MEMO
工具類
格納場所 . . . . 402
ジャッキの使いかた . … 403
タイヤパンク応急修理
セット . . . . 407
いざというときの処置
エンジンが
かからないとき . . 414
スタック(立ち往生)
したとき . . . … 414
故障したとき . . . 415
けん引されるとき . . 417
パンクしたとき . . … 420
バッテリーあがりの処置 … 420
オーバーヒートの処置 . 424
電子カードキーが
使用できないとき . … 426
キーを閉じ込めたとき . 429
車両を緊急停止するには … 430
事故が起きたとき . . 431
いざというときに
いざというときに
402
工具類
格納場所
けん引フック
ホイールナット
レンチ
ジャッキハンドル
タイヤパンク
応急修理セット
ジャッキ
タイヤパンク
応急修理セット
ストラップ
ジャッキ、工具、タイヤパンク応急修理セットは、助手席のフロアーボード下にあるアンダー
ボックスに収納しています。
●
ストラップを引いて、フロアーボードを取り外します。
(ジャッキの使いかた→ 403 ページ)
(けん引されるとき→ 417 ページ)
(タイヤパンク応急修理セット→ 407 ページ)
●
ジャッキ、工具、タイヤパンク応急修理セット、フロアーボードは所定の位置にしっかり固定
してください。室内などに放置すると、急ブレーキ時などに工具が体に当たるなど、大変危
険です。
いざというときに
X 工具類
XX
ジャッキの使いかた
403
いざというときに
ジャッキの使いかた
●
ジャッキアップした車の下には絶対にもぐらないでください。万一ジャッキが外れると身体が
車の下敷きになり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあり危険
です。
●
ジャッキアップするときはジャッキの上や下に物を挟まないでください。
●
ジャッキアップするときは、必ず、駐車ブレーキをかけ、シフトレバーを * レンジに入れて、
輪止めをしてください。車が動き出すおそれがあり危険です。
●
ジャッキは砂や石ころのない安定した平らなかたい場所を選んでセットしてください。ジャッキ
アップしたとき、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあります。
●
車に備え付けのジャッキは、タイヤの交換、タイヤパンク応急修理およびタイヤチェーンの
脱着以外には使用しないでください。
●
ジャッキアップするときは、交換するタイヤと対角線上にあるタイヤの前後に輪止めをしてくだ
さい。
●
ジャッキは、セット位置以外にかけないでください。外れたり、車を損傷するおそれがあります。
●
ジャッキアップするときは、人や荷物を車から降ろしてください。
●
ジャッキは、伸ばすほど不安定になります。タイヤが地面から 3cm 以上離れないようにして
ください。
●
ジャッキアップしているときは、エンジンをかけないでください。
●
タイヤのローテーション時などに、車載のジャッキを用いて、両車輪同時に上げるようなこと
はしないでください。接地しているタイヤが動き、車体がずれるおそれがあります。
●
車に備え付けのジャッキは、お客様のお車専用です。ほかの車に使用したり、ほかの車の
ジャッキをお客様のお車に使用しないでください。車を損傷したり、思わぬ事故につながる
おそれがあり危険です。
いざというときに
工具類
404
ジャッキをセットする位置
取り替えるタイヤに近いジャッキセット位置
にセットします。
●
2 WD車はリヤサスペンションビームに
ジャッキをかけないでください。
正しくジャッキセット位置にセットしないと、
車が損傷したり、けがをするおそれがあり
ます。
リヤサスペンションビーム
●
ジャッキは必ずジャッキセット位置にセット
してください。
ジャッキのかけかた
▼
操作手順
1
ジャッキを手で回して、セット位置まで
上げる
2
ジャッキが確実にセット位置にかかって
いることを確認し、ジャッキハンドルを
使って、タイヤが地面から少し離れる位
置まで車を持ち上げる
●
ジャッキハンドルは図のように組み立てて
使用してください。
ジャッキハンドル
ホイールナットレンチ
いざというときに
X 工具類
XX
ジャッキの使いかた
405
いざというときに
ガレージジャッキ(市販品)を使用する場合
2WD 車
車両前側
ラジエーター
サポート
(ジャッキアップ不可)
ガレージジャッキ
セット位置
2WD車(車両の下から見た位置)
車両前側ガレージジャッキセット位置
車両後側
車両後側ガレージジャッキセット位置
車両後側
車両前側
車両前側リジッドラックセット位置
車両前側
車両後側リジッドラックセット位置
車両後側
リヤ サスペンション
ビーム
(ジャッキ アップ不可)
いざというときに
工具類
406
4WD 車
車両前側
ラジエーター
サポート
(ジャッキアップ不可)
ガレージジャッキ
セット位置
4WD車(車両の下から見た位置)
車両前側ガレージジャッキセット位置
車両後側
車両後側ガレージジャッキセット位置
車両後側
車両前側
車両前側リジッドラックセット位置
車両前側
車両後側リジッドラックセット位置
車両後側
ガレージジャッキを使用する場合は、図のガレージジャッキ位置にセットしてジャッキアップ
を行ってください。その際は、必ずリジッドラック(市販品)をリジッドラックセット位置にセッ
トしてください。
●
ガレージジャッキおよびリジッドラックは、必ず正しい位置にセットしてください。正しい位置に
セットしていないと、けがをしたり、車が損傷したりするおそれがあります。
いざというときに
X 工具類
XX
タイヤパンク応急修理セット
407
いざというときに
タイヤパンク応急修理セット
❶
タイヤパンク応急修理剤
❷
注入ホース
❸
タイヤ空気充填用コンプレッサー
❹
バルブコア回し
❺
予備バルブコア
❻
速度制限シール
❼
取扱説明書
❶
❷
❸
❹
❼
❺
❻
タイヤパンク応急修理セットは、タイヤがパ
ンクしたとき、パンク穴をふさぐタイヤパン
ク応急修理剤と空気を注入するタイヤ空気
充填用コンプレッサーを用いて応急修理を
行う際に使用します。
●
タイヤパンク応急修理セット装着車には、
応急用スペアタイヤは装着されていませ
ん。
●
タイヤパンク応急修理セットは、応急時の
タイヤ修理用です。応急修理後は、すみ
やかにタイヤの交換、またはトヨタ販売
店で、点検、修理を受けてください。
修理剤について
●
飲用すると体に害があります。もし誤って
飲用された場合は、できるだけたくさんの
水を飲み、ただちに医師の診察を受けて
ください。
●
目に入ったり皮膚に付いたりした場合に
は、ただちに水でよく洗い流してください。
それでも異常を感じたときは、医師の診
察を受けてください。
●
指定の場所に格納してください。また、お
子さまが誤って手を触れないようご注意くだ
さい。
(格納場所→ 402 ページ)
●
タイヤパンク応急修理剤は衣服などに付
着すると、取れなくなるおそれがあります
ので注意してください。
●
コンプレッサーを使用する際、故障の原因
となりますので下記のことをお守りください。
●
10 分以上連続して使用しない
●
降雨時など、水がかからないようにする
●
砂ぼこりなどを吸い込ませない
●
使用中に、動作が鈍くなったり、本体
が熱くなったりしたときは、ただちに電源
を“OFF”にし、30 分以上放置する
●
分解、改造などは絶対にしない
●
強い衝撃や圧力を加えない
タイヤ空気充填用コンプレッサーについて
●
タイヤ空気充填専用です。そのほかの目
的で使用しないでください。
●
DC12V 専用です。ほかの電源での使
用はできません。
いざというときに
工具類
408
タイヤパンク応急修理セットの
点検
いざというとき使用できるようにタイヤパン
ク応急修理セットの日常点検を実施してくだ
さい。
●
修理剤の有効期限の確認
●
アクセサリーソケット電源の確認
(電化製品などを作動させて点検してください)
●
タイヤ空気充填用コンプレッサー作動の確認
(コンプレッサーの電源プラグを
アクセサリーソケットに差し込み、
エンジンスイッチを“ACC”にします)
タイヤパンク応 急修 理セットが
使用できない状況
下記のような場合は、タイヤパンク応急修
理セットによる応急修理ができません。
トヨタ販売店または JAF* などにご連絡くだ
さい。
●
修理剤の有効期限が切れている
有効期限表示
●
約 4㎜以上の切り傷や刺し傷がある
4㎜以上
●
タイヤサイド部が損傷を受けている
●
ほとんど空気の抜けた状態で走行した
●
タイヤがリムの外側に完全に外れている
リム部
●
リム部が破損している
リム部
●
タイヤが 2 本以上パンクしている
(修理剤はタイヤ 1 本分です)
* 別冊の「メンテナンスノート」を参照してください。
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