Toyota Hilux (2018 year). Manual japanese — part 15
223
4-5. 運転支援装置について
4
運転
警告
■
スリップ表示灯が点滅しているとき
TRC / A-TRC・VSC が作動中であることを知らせています。常に安全運転
を心がけてください。無謀な運転は思わぬ事故につながるおそれがあり危険で
す。表示灯が点滅したら特に慎重に運転してください。
■
TRC / A-TRC や VSC を OFF にするとき
TRC / A-TRC や VSC は駆動力や車両の方向安定性を確保しようとするシス
テムです。
そのため、必要なとき以外は TRC / A-TRC・VSC を作動停止状態にしない
でください。TRC / A-TRC や VSC を作動停止状態にしたときは、路面状況
に応じた速度で、特に慎重な運転を心がけてください。
■
タイヤまたはホイールを交換するとき
4 輪とも指定されたサイズで、同じメーカー・ブランド・トレッドパターン(溝
模様)のタイヤを使用し、推奨された空気圧にしてください。(→ P. 366)
異なったタイヤを装着すると、ABS・TRC / A-TRC・VSC・ヒルスタートア
シストコントロールなど、運転を補助するシステムが正常に作動しません。タ
イヤ、またはホイールを交換するときは、トヨタ販売店に相談してください。
■
タイヤとサスペンションの取り扱い
問題があるタイヤを使用したり、サスペンションを改造したりすると、運転を
補助するシステムに悪影響をおよぼし、システムの故障につながるおそれがあ
ります。
224
4-5. 運転支援装置について
ダウンヒルアシストコントロールシステム
★
DAC スイッチを押す
ダウンヒルアシストコントロールシス
テム表示灯が点灯すれば、作動可能状
態です。
ダウンヒルアシストコントロールシス
テムが作動しているときは、スリップ
表示灯が点滅します。このとき制動灯
とハイマウントストップランプが点灯
します。また、作動音が聞こえること
がありますが、異常ではありません。
DAC スイッチをもう一度押す。
ダウンヒルアシストコントロールシステムは徐々に作動を解除します。解除中はダ
ウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、解除されると消灯しま
す。
表示灯が点滅している最中はシステムは作動しません。システムを作動させたいと
きは、もう一度スイッチを押します。
急な下り坂を一定の低速度で走行することができます。
システムはトランスファースイッチが L4 または H4 で、ブレーキペダ
ルとアクセルペダルを操作しておらず、かつ車速が 30km/h 以下のと
きに使用できます。
ダウンヒルアシストコントロールシステムを使用するときは
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
ダウンヒルアシストコントロールシステムの解除
225
4-5. 運転支援装置について
4
運転
■
ダウンヒルアシストコントロールシステムを使用するとき
ダウンヒルアシストコントロールシステムはシフトレバーがP以外のときに作動
しますが、システムの効果を十分に発揮するために、前進時は S モードの 1 ま
たは 2 レンジにすることをおすすめします。
■
ダウンヒルアシストコントロールシステムが使用できないとき
●
トランスファースイッチが H2 のとき
●
リヤデフロックを使用しているとき
■
ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅したとき
●
次のときはダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、システ
ムが作動しません
・ トランスファースイッチが L4 または H4 以外のとき
・ リヤデフロックを使用しているとき
・ シフトレバーが P にあるとき
・ アクセルペダルまたはブレーキペダルを操作しているとき
・ 車速が約 30km/h をこえたとき
・ ブレーキシステムが異常過熱したとき
●
次のときはダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅しますが、
システムは作動します
・ シフトレバーが N にあるとき
・ ダウンヒルアシストコントロールシステムが作動しているときにDACスイッ
チを押したとき
ダウンヒルアシストコントロールシステムは徐々に作動を解除します。解除
中はダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、解除される
と消灯します。
■
長時間の使用について
ダウンヒルアシストコントロールシステムが長時間作動すると、ブレーキシステ
ムが異常過熱するおそれがあるため、ブザーが鳴り機能が自動的に解除されま
す。この場合、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点滅し、マル
チインフォメーションディスプレイに「TRC Off しました」が表示されます。
(通常走行は可能です)
しばらくして、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が点灯にかわ
り、「TRC Off しました」が消えれば、システムが使用可能となります。
知識
226
4-5. 運転支援装置について
■
作動音や振動について
●
エンジン始動時や発進直後に、エンジンルームから作動音が聞こえることがあ
りますが、異常ではありません。
●
ダウンヒルアシストコントロールシステムが作動すると、次のような現象が発
生することがありますが、異常ではありません。
・ 車体やハンドルに振動を感じる
・ 車両停止後もモーター音が聞こえる
■
システムに異常があるときは
次の場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。
●
エンジンスイッチをイグニッション ON モードにしてもダウンヒルアシストコ
ントロールシステム表示灯が点灯しない
●
DAC スイッチを押しても、ダウンヒルアシストコントロールシステム表示灯が
点灯しない
●
スリップ表示灯が点灯する
警告
■
ダウンヒルアシストコントロールシステムを使うとき
ダウンヒルアシストコントロールシステムを過信しないでください。車両の限
界性能を高めるためのものではないため、常に路面状況をよく確認した上で、
安全運転に心がけてください。
■
正しく作動しないおそれのある状況
次の路面を走行する場合、車両を一定の低速度に維持できないことがあり、乗
員が重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
泥、砂利の道路などのすべりやすい路面
●
凍結路
●
未舗装路
227
4
運転
4-5. 運転支援装置について
排出ガス浄化装置
◆
燃焼(再生)処理について
一般走行では数百 km
※
走行するごとに、自動で捕集したススの燃焼
処理が行われます。
※
気候や走行状況等により異なります。
◆
排出ガス浄化装置について
排出ガス浄化装置には、次のような特徴があります。
●
燃焼処理中はアイドリング回転数が上がる
●
排気ガスの臭いが従来のディーゼル車とは異なる
●
始動時や燃焼処理中に、排気管から白い煙(水蒸気)が出る場合が
ある
●
燃焼処理中は作動音(シューという音)が出る場合がある
●
燃焼処理中は加速が悪くなる場合がある
●
マルチインフォメーションディスプレイに「DPF 再生不十分 取扱書
を確認してください」が表示されたときは、走行を続けてください。
(→ P. 330)
●
マルチインフォメーションディスプレイに
「DPF 再生不可 販売店で点
検してください」が表示されたときは、ただちにトヨタ販売店で点検
を受けてください。
排出ガス浄化装置内のフィルターに捕集したススが一定量堆積すると、
自動的にススを燃焼(再生)処理します。
排出ガス浄化装置の警告メッセージが表示されたときは
228
4-5. 運転支援装置について
■
エンジンオイルについて
必ず指定の規格に相当する品質のオイルをご使用ください。(→ P. 363)
■
排出ガス浄化装置の警告メッセージについて
走行距離が短い運転が連続したときや、ひんぱんなアイドリングストップを行っ
た場合などに、通常より早く排出ガス浄化警告メッセージが表示される場合があ
ります。
知識
警告
■
ススの燃焼(再生)処理中は
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、高温になった排気管・
排気ガスによりやけどなどの重大な傷害を受けたり、火災などが発生するおそ
れがあり危険です。
●
車庫内など囲まれた場所ではススの燃焼(再生)処理を行わない
●
燃焼処理中は排気管・排気ガスにふれない
●
燃えやすいものや乾いた草などの近くに
車を停車しない
●
排気管周辺に人がいないことを確認する
229
4-5. 運転支援装置について
4
運転
注意
■
排出ガス浄化装置の警告メッセージが表示されたとき
排出ガス浄化装置の警告メッセージが表示されたまま走行を続けると、エンジ
ン警告灯が点灯します。そのまま放置すると、排出ガス浄化装置やエンジンが
損傷するおそれがあるため、ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
排出ガス浄化装置の故障を防ぐために
次のことをお守りください。お守りいただかないと、排出ガス浄化装置やエン
ジンなどの損傷につながるおそれがあります。
●
排出ガス浄化装置の警告メッセージが表示されたまま長時間走行しない
●
指定以外の燃料を補給しない
●
指定の規格に相当する品質以外のエンジンオイルを使用しない
●
排気管の改造をしない
●
排気管の腐食や亀裂、異音の発生などがないか定期的に点検する
異常が発見された場合は、すみやかにトヨタ販売店で点検を受けてください。
230
4-6. 運転のアドバイス
寒冷時の運転
●
次のものはそれぞれ外気温に適したものをお使いください。
・ エンジンオイル
・ 冷却水
・ ウォッシャー液
・ 燃料
●
バッテリーの点検を受けてください。
●
冬用タイヤ(4 輪)やタイヤチェーン(後部タイヤ用)を使用してく
ださい。
タイヤは 4 輪とも同一サイズで同一銘柄のものを、タイヤチェーンは
タイヤサイズに合ったものを使用してください。
(タイヤについて:→ P. 282)
状況に応じて次のことを行ってください。
●
ドアやワイパーが凍結したときは無理に開けたり動かしたりせず、ぬ
るま湯をかけるなどして氷を解かし、すぐに水分を十分にふき取って
ください。
●
フロントウインドウガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっていると
きは、エアコンのファンを正常に作動させるために、雪を取り除いて
ください。
●
外装ランプ・車両の屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置に雪や氷が付
いているときは、取り除いてください。
●
乗車する前に靴底に付いた雪をよく落としてください。
寒冷時に備えて、準備や点検など正しく処置していただいた上で適切に
運転してください。
冬の前の準備
運転する前に
231
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
ゆっくりスタートし、車間距離を十分にとって控えめな速度で走行して
ください。
●
パーキングブレーキをかけると、ブレーキ装置が凍結して解除できな
くなるおそれがあります。パーキングブレーキはかけずに、シフトレ
バーを P に入れて駐車し、必ず輪止め
※1
をしてください。
輪止めをしないと、車が動き思わぬ事故につながるおそれがあり危険
です。
●
パーキングブレーキをかけずに駐車するときは、シフトレバーを P に
入れた状態でシフトレバーが動かないこと
※2
を確認してください。
※1
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
※2
ブレーキペダルを踏まないで P からシフトするときにロックがかかります。
シフトできる場合は、シフトロックシステムなどの故障が考えられます。た
だちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
■
タイヤチェーンについて
取り付け・取りはずし・取り扱い方法については次の指示に従ってください。
●
安全に作業できる場所で行う
●
後 2 輪に取り付ける
●
タイヤチェーンに付属の取り扱い説明書に従う
●
取り付け後 0.5 ∼ 1.0km 走行したら締め直しを行う
■
寒冷地用ワイパーブレードについて
●
降雪期に使用する寒冷地用ワイパーブレードは、雪が付着するのを防ぐために
金属部分をゴムで覆ってあります。トヨタ販売店で各車指定のブレードをお求
めください。
●
高速走行時は、通常のワイパーブレードよりガラスがふき取りにくくなること
があります。その場合には速度を落としてください。
運転するとき
駐車するとき
知識
232
4-6. 運転のアドバイス
■
燃料について
軽油は外気温が低温になると凍結し、燃料配管のつまりなどの故障の原因となり
ます。寒冷地へ行くときは、現地に着くまでに燃料残量を半分以下にしておき、
現地に着いたら寒冷地用燃料を補給してください。
※
環境や使用状況により異なります。
使用燃料
使用限界温度の目安
※
JIS 2 号軽油
− 5 ℃
JIS 3 号軽油
− 12 ℃
JIS 特 3 号軽油
− 19 ℃
警告
■
冬用タイヤ装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、車両のコントロールが不能となり、重大な傷害におよ
ぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
指定サイズのタイヤを使用する
●
空気圧を推奨値に調整する
●
装着する冬用タイヤの最高許容速度や制限速度をこえる速度で走行しない
●
冬用タイヤを装着する際は、必ず 4 輪とも装着する
■
タイヤチェーン装着時の警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、安全に車を運転することができずに、思わぬ事故につ
ながり、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは 30km/h のどちらか低い
方をこえる速度で走行しない
●
路面の凹凸や穴を避ける
●
急加速・急ハンドル・急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避ける
●
カーブの入り口手前で十分減速して車のコントロールを失うのを防ぐ
●
LDA(レーンディパーチャーアラート)
★
を使用しない
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
233
4-6. 運転のアドバイス
4
運転
注意
■
タイヤチェーンの使用について
トヨタ純正タイヤチェーンのご使用をおすすめします。
トヨタ純正品以外のタイヤチェーンの中には、使用すると車体にあたり、走行
のさまたげとなるおそれがあるものもあります。
詳しくはトヨタ販売店にご相談ください。
■
フロントウインドウガラスに付いた氷を除去するとき
たたいて割らないでください。
ウインドウガラスの内側(車内側)が割れるおそれがあります。
234
4-6. 運転のアドバイス
室内装備・機能
235
5
5-1. エアコンの使い方
マニュアルエアコン. . . ... 236
オートエアコン . . . . . .. 242
5-2. 室内灯のつけ方
室内灯一覧 . . . . . . . .. 249
・ パーソナルランプ/
インテリアランプ
メインスイッチ . . . . . 250
・ パーソナルランプ/
インテリアランプ . . . . 250
・ インテリアランプ . . . . 250
5-3. 収納装備の使い方
収納装備一覧. . . . . . ...252
・ グローブボックス. . . ..253
・ コンソールボックス. . ..253
・ カップホルダー. . . . ..254
・ ボトルホルダー. . . . ..255
・ 小物入れ . . . . . . . .256
荷台装備 . . . . . . . . ..259
5-4. その他の室内装備の使い方
その他の室内装備. . . . ...260
・ サンバイザー . . . . . .260
・ バニティミラー. . . . ..260
・ 時計. . . . . . . . . .261
・ アクセサリーソケット . ..262
・ 買い物フック . . . . . .263
・ コートフック . . . . . .264
・ アームレスト . . . . . .264
ステアリングスイッチ . . ...265
236
5-1. エアコンの使い方
マニュアルエアコン
★
■
風量を切りかえる
風量を増やすときは
を右に、減らすときは左にまわす
送風を止めるときは、ダイヤルを OFF の位置に合わせてください。
■
温度を調整する
設定温度を上げるときは
を右に、下げるときは左にまわす
が押されていない場合は、送風または暖房で使用できます。
■
吹き出し口を切りかえる
をまわす
ダイヤルの位置を各吹き出し口のあ
いだにすると、吹き出し口を細かく
選択できます。
上半身に送風
上半身と足元に送風
足元に送風
足元に送風・ガラスの曇りを取る
ガラスの曇りを取る
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
エアコン操作について
1
2
3
4
5
237
5-1. エアコンの使い方
5
室内装備・機能
■
内気循環/外気導入を切りかえるには
内気循環/外気導入切りかえレバーを操作する
内気循環にするには、レバーの位置を
にします。
外気導入にするには、レバーの位置を
にします。
■
フロントウインドウガラスの曇りを取るには
を
の位置にする
内気循環にしている場合は、外気導入にしてください。
状況に応じて次の操作を行う
●
で風量を調整する
●
で温度を調整する
●
除湿機能が作動していないときは、
を押して作動させる
風量を強くし、送風温度を上げると、より早く曇りを取ることがで
きます。
■
リヤウインドウデフォッガー & ミラーヒーター
リヤウインドウガラスの曇りを取るときや、ドアミラーから雨滴や霜
を取るときに使用してください。
を押す
リヤウインドウデフォッガーとミラーヒーターは、約 15 分後に自動的に OFF
になります。
その他の機能
1
2
238
5-1. エアコンの使い方
■
フロントワイパーデアイサー
フロントウインドウガラスとワイパーブレードの凍結を防ぐために使
用してください。
を押す
フロントワイパーデアイサーは、約 15 分後に自動的に OFF になります。
■
パワーヒーター
エンジン冷却水の温度が低いとき、寒冷時に車内を急速に暖めるとき、
車内の暖房効果を保持するときに使用してください。
パワーヒーターを使用するには、
パワーヒータースイッチを押す
パワーヒーターが ON のとき、ス
イッチの作動表示灯が点灯します。
スイッチを押した状態でエンジン停
止後にエンジンを再始動すると、ア
イドル回転数が上がります。
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