Toyota Crown Majesta (2017 year). Manual japanese — part 24
367
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ホイールナットレンチや金属の
固い棒などを使い確実に取り付
ける
車体に傷が付かないようにロープをけん引フックにかける
車体に傷が付かないように注意してください。また、前進方向でけん引してくださ
い。
ロープの中央に白い布を付ける
布の大きさ:
0.3m 平方(30cm×30cm)以上
運転者はけん引される車両に乗り、ハイブリッドシステムを始動する
ハイブリッドシステムが始動しないときは、パワースイッチを ON モードにしてく
ださい。
けん引される車両のシフトレバーを N にしてから、パーキングブレー
キを解除する
けん引中は、ロープがたるまないよう、減速時なども前の車の速度に合わせてくだ
さい。
シフトレバーがシフトできないときは:→ P. 177
4
5
25m 以内
5m 以内
けん引方向
白い布
6
7
8
368
7-2. 緊急時の対処法
■
けん引フックの使用目的
けん引フックはけん引してもらうときに使うものであり、他車をけん引するため
のものではありません。
■
他車にけん引してもらうときに
ハイブリッドシステムが停止しているとブレーキの効きが悪くなったり、ハンド
ル操作が通常より重くなったりします。
■
ホイールナットレンチについて
工具袋に搭載されています。(→ P. 403, 414)
■
緊急用フックについて
知識
雪の吹きだまりなどでスタックして走行で
きなくなったとき、やむを得ず他車に引っ張
り出してもらうときに使用することができ
ます。他車をけん引することはできません。
369
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
レッカー車でけん引するとき
X
FR 車(後輪駆動)
X
4WD 車(4 輪駆動)
必ず 4 輪とも持ち上げた状態で運搬してく
ださい。タイヤが地面に着いた状態でけん
引すると、駆動系部品が破損したり、車の
向きがかわり事故につながったりするおそ
れがあります。また、モーターが回転して
発電し、故障や破損の状態によっては火災
が発生するおそれがあります。
4 輪とも持ち上げた状態で運搬してくださ
い。タイヤが地面に着いた状態でけん引す
ると、駆動系部品の破損や、車が台車から
飛び出したり、モーターが回転することに
より発電され、故障や破損の状態によって
は火災が発生するおそれがあります。
370
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
他車にけん引してもらうときの運転について
●
けん引フックやロープに過剰な負荷をかける急発進などを避けてください。
けん引フックやロープが破損し、その破片が周囲の人などにあたるおそれがあ
ります。
●
パワースイッチを OFF にしないでください。
ハンドルがロックされ、ハンドル操作ができなくなるおそれがあります。
■
けん引フックを車両に取り付けるとき
指定の位置にしっかりと取り付けてください。
指定の位置にしっかり取り付けていないとけん引時にフックがはずれるおそれ
があります。
注意
■
レッカー車でけん引するとき
■
車両運搬車に車を固定するとき
ケーブル等を過度に締め付けすぎないでください。車両の損傷につながるおそ
れがあります。
■
駆動系部品の損傷を防ぐために
●
他車にけん引してもらうときは次のことを必ずお守りください。
・ ワイヤーロープは使用しない
・ 速度は 30km/h 以下、距離は車両積載車までの移動など、できるだけ短距
離にとどめる
・ 前進方向でけん引する
・ サスペンション部などにロープをかけない
●
この車両で他車やボート(トレーラー)などをけん引しないでください。
車両の損傷を防ぐために図のようなレッ
カー車ではけん引しないでください。
371
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
長い下り坂でけん引するときは
レッカー車で 4 輪とも持ち上げた状態でけん引してください。レッカー車でけ
ん引しないと、ブレーキが過熱し効きが悪くなるおそれがあります。
■
緊急用フックについて
次のことを必ずお守りください。お守りいただかないと、装置の変形や車両の
損傷などにつながるおそれがあります。
●
やむを得ない場合以外は使用しないでください。
●
緊急用フックで他車をけん引しないでください。
372
7-2. 緊急時の対処法
警告灯がついたときは
警告灯が点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて次のように対処
してください。なお、点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではあ
りません。ただし、同じ現象が再度発生した場合は、トヨタ販売店で点
検を受けてください。
警告灯・警告ブザー一覧
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
(赤色)
ブレーキ警告灯(警告ブザー
※1
)
・ ブレーキ液の不足
・ ブレーキ系統の異常
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連絡してくだ
さい。走行を続けると危険です。
充電警告灯
充電系統の異常
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連絡してくだ
さい。
エンジン警告灯
・ ハイブリッドシステムの異常
・ エンジン電子制御システムの異常
・ 電子制御スロットルの異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ/プリテンショナー警告灯
・ SRS エアバッグシステムの異常
・ プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS &ブレーキアシスト警告灯
・ ABS の異常
・ ブレーキアシストの異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パワーステアリング警告灯(警告ブザー)
EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(黄色)
電子制御ブレーキ警告灯
・ 電子制御ブレーキシステムの異常
・ 回生ブレーキの異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
373
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
PCS 警告灯
警告灯が点滅した場合(ブザーあり):
プリクラッシュセーフティシステムの異常
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯が点滅した場合(ブザーなし):
次の原因などによりプリクラッシュセーフティシステムが一
時停止している可能性があります。
・ 前方センサー周辺に汚れや付着物がある
→
汚れや付着物を取り除いてください。(→ P. 203, 204)
・ 前方センサーが作動条件範囲外(温度など)
→
走行は可能です。(温度など)作動条件を満たせば、プリク
ラッシュセーフティシステムが利用可能になります。
警告灯が点灯した場合:
VSC(ビークルスタビリティコントロール)システムまたは
プリクラッシュセーフティシステム、もしくは両方が OFF に
なっています。
→
VSC システムとプリクラッシュセーフティシステムを ON
にすると、プリクラッシュセーフティシステムが利用可能に
なります。(→ P. 209, 258)
スリップ表示灯
・ VSC の異常
・ TRC の異常
・ ヒルスタートアシストコントロールシステムの異常
VSC・TRC・ABS の作動時には、点滅します。
(→ P. 257)
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
(点滅)
ICS OFF 表示灯
★
インテリジェントクリアランスソナーの異常
システムの異常時以外にも、警告灯が次のように作動します。
・ ソナー部の汚れなどによりシステムが一時的に使用できな
いときに点滅します。(→ P. 389)
・ ワイパーが高速作動し、システムが一時的に使用できない
ときに点灯します。
(インテリジェントクリアランスソナー
については、別冊の「ナビゲーションシステム取扱書」を
参照してください)
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パーキングブレーキ未解除警告灯(警告ブザー
※2
)
パーキングブレーキが完全にかかっていない、または解除さ
れていない可能性があります。
→
パーキングブレーキを解除する
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
374
7-2. 緊急時の対処法
※1
ブレーキ警告ブザー:
ブレーキ液が不足しているときに車速が約 5km/h 以上になると警告ブザーが
鳴ります。(→ P. 378)
(橙色)
LDA 表示灯
・ LDA(レーンディパーチャーアラート[ステアリング制御・
ふらつき警報機能付き ])の異常
・ システムが一時的に使用不可
車線逸脱警報時には、点滅します。(→ P. 217)
→
マルチインフォメーションディスプレイの表示に従い対処
してください。
燃料残量警告灯
燃料の残量が約 9.7L 以下になった
→
燃料を補給する
シートベルト非着用警告灯
(警告ブザー
※3
)
運転席・助手席シートベルトの非着用
→
シートベルトを着用する
後席シートベルト非着用警告灯
(警告ブザー
※4
)
後席シートベルトの非着用
→
シートベルトを着用する
マスターウォーニング
システムの異常時にブザーと共に点灯・点滅し、マルチイン
フォメーションディスプレイ上に警告メッセージを表示しま
す。
→
P. 378
タイヤ空気圧警告灯
警告灯が点灯した場合:
次のようなタイヤ空気圧の低下を表します。
・ 自然要因(→ P. 376)
・ タイヤのパンク(→ P. 402, 412)
→
指定された空気圧に調整してください。
調整して数分後に警告灯が消灯します。
空気圧を調整しても警告灯が消灯しない場合は、トヨタ販売
店で点検を受けてください。
警告灯が 1 分間点滅したあとに点灯した場合:
タイヤ空気圧警報システムに異常があります。
→
トヨタ販売店で点検を受けてください。
警告灯
警告灯名・警告内容・対処方法
375
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※2
パーキングブレーキ未解除走行時警告ブザー:
パーキングブレーキをかけたまま、車速が約 5km/h 以上になると警告ブザー
が鳴ります。
警告ブザーが鳴ったときは、パーキングブレーキを解除してください。
※3
シートベルト非着用警告ブザー:
運転席・助手席シートベルト非着用のまま車速が約 20km/h 以上になると警
告ブザーが1回鳴ります。その後もシートベルトを非着用のまま 24 秒を経過
すると、30 秒間断続的に鳴り、さらにブザーの音がかわり 90 秒間鳴ります。
※4
後席シートベルト非着用警告ブザー:
シートベルト非着用(いずれかのシートベルト着脱により、後席シートベルト
非着用警告灯が点灯し続けているとき)のまま車速が約 20km/h 以上になる
と警告ブザーが1回鳴ります。その後もシートベルトを非着用のまま 24 秒を
経過すると、30 秒間断続的に鳴り、さらにブザーの音がかわり 90 秒間鳴り
ます。
リヤドアを開けると、ブザー吹鳴条件が解除されます。
■
シートベルト非着用警告灯の乗員検知センサーの作動について
●
助手席に乗員がいなくても、シートに荷物などを置くと、センサーが重量を検
知して警告灯が点滅することがあります。
●
助手席に座布団などを敷くと、センサーが乗員を検知せず警告灯が作動しない
ことがあります。
■
後席シートベルト非着用警告灯の作動について
●
リヤドアを開閉すると約 34 秒間点灯します。
●
いずれかのリヤシートベルトを着脱すると点灯し続けます。
点灯し続けているときに、リヤドアを開閉すると約 34 秒後に消灯します。
■
パワーステアリング警告灯/警告ブザーについて
補機バッテリーの充電が不十分な場合、または一時的に電圧が下がった場合に警
告灯が点灯し、警告ブザーが鳴ることがあります。
■
タイヤ空気圧警告灯が点灯した場合
タイヤが十分に冷えてから次の操作を行ってください。
●
空気圧を確認し、適切な値に調整してください。
●
数分たっても警告灯が消灯しない場合は、指定空気圧であることを確認し、タ
イヤ空気圧警報システムの初期化を行ってください。
タイヤが十分に冷えていない状態で上記の操作を行うと、警告灯が再度点灯する
場合があります。
知識
376
7-2. 緊急時の対処法
■
自然要因によるタイヤ空気圧警報について
自然な空気もれ、外気温による空気圧の変化など、自然要因によりタイヤ空気圧
警告灯が点灯することがあります。この場合、タイヤ空気圧を適切な値に調整し
てください。数分後に警告灯が消灯します。
■
タイヤ空気圧警報システムが正常に働かないおそれのある状況
→ P. 332
■
警告ブザーについて
状況によっては、外部の騒音やオーディオの音などにより、ブザー音が聞こえな
い場合があります。
警告
■
パワーステアリング警告灯が点灯したとき
ハンドル操作が非常に重くなることがあります。
ハンドル操作が通常より重いときは、ハンドルをしっかりと持ち、通常より強
く操作してください。
■
タイヤ空気圧警告灯が点灯した場合
次のことをお守りください。
お守りいただかないと、駆動系部品の損傷や不安定な操縦特性により、重大な
傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
●
できる限りすみやかに安全な場所に停車し、タイヤ空気圧を調整してくださ
い。
●
タイヤ空気圧を調整したあとも警告灯が点灯してる場合はタイヤがパンクし
ている可能性がありますので、確認してください。
タイヤがパンクしている場合はスペアタイヤに交換するか、タイヤパンク応急
修理キットで応急修理し、最寄りのトヨタ販売店でタイヤの修理をしてくださ
い。
●
急ハンドル・急ブレーキは避けてください。
もしタイヤの状態が悪化した場合、ハンドル操作またはブレーキが効かなくな
るおそれがあります。
■
タイヤの破裂、突然の空気もれが発生した場合
急激にタイヤ空気圧が低下した場合は、タイヤ空気圧警報システムによる警報
ができない場合があります。
377
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
注意
■
タイヤ空気圧警報システムについての注意
●
純正ホイール以外を使用した場合、バルブ/送信機から発信する電波の飛び方
がかわり、システムが正常に作動しないことがあります。
●
構造・メーカー・銘柄・トレッドパターンが異なるタイヤを使用しないでくだ
さい。タイヤ空気圧警報システムが正常に作動しないことがあります。
●
タイヤ空気圧警告灯の点灯および点滅は、初期化スイッチ操作(→ P. 329)
では解除できません。
378
7-2. 緊急時の対処法
警告メッセージが表示されたときは
マスターウォーニング
マルチインフォメーションディスプレ
イに警告メッセージが表示されている
とき、点灯・点滅します。
マルチインフォメーションディ
スプレイ
処置後に再度メッセージが表示されたときは、トヨタ販売店へご連絡く
ださい。
マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージが表示された
場合は、落ち着いて次のように対処してください。
1
2
警告メッセージ・警告ブザー一覧
警告メッセージ
警告内容・対処方法
ブレーキ液の不足
ブレーキ系統の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連
絡してください。走行を続けると危険です。
回生ブレーキシステムの異常
電子制御ブレーキシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連
絡してください。走行を続けると危険です。
(赤色)(点滅)
(黄色)
379
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
エンジンオイル圧力の異常
エンジンオイルの圧力が異常に低いと表示されま
す。
・ 警告ブザーが鳴ります。
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連
絡してください。
ハイブリッドシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店に連
絡してください。
PCS(プリクラッシュセーフティシステム)の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
(点滅)
(点滅)
380
7-2. 緊急時の対処法
クリアランスソナーの異常
異常のあるソナーが点滅して表示されます。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
レーダークルーズコントロールシステムの異常
ON/OFF スイッチを一度 OFF にし、再度設定し
てください。
・ 警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ヘッドランプシステム(オートレベリングシステ
ム・AFS・アダプティブハイビームシステムなど)
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
SRS エアバッグ・シートベルトプリテンショナー
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ABS・ブレーキアシストの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
381
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
VGRS(バリアブルギヤレシオステアリング)
★
の
異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
スマートエントリー&スタートシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
パワーステアリングシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
(点滅)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
382
7-2. 緊急時の対処法
インテリジェントクリアランスソナー
★
の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ドライブスタートコントロールシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
ブレーキオーバーライドシステムの異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
BSM(ブラインドスポットモニター)の異常
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
グリルシャッターの異常
グリルシャッター周辺の異物、氷などの付着
警告ブザーが鳴ります。
→
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
警告メッセージ
警告内容・対処方法
(点滅)
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
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