Toyota Prius Alpha (2017 year). Manual japanese — part 26
399
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
ジャッキの使用について
次のことをお守りください。
ジャッキの取り扱いを誤ると、車が落下して重大な傷害におよぶか、最悪の場
合死亡につながるおそれがあります。
●
ジャッキはタイヤ交換・タイヤチェーン取り付け・取りはずし以外の目的で使
用しない
●
備え付けのジャッキは、お客様の車にしか使うことができないため、他の車に
使ったり他の車のジャッキをお客様の車に使用したりしない
●
ジャッキはジャッキセット位置に正しくかける
●
ジャッキで支えられている車の下に体を入れない
●
車がジャッキで支えられている状態で、ハイブリッドシステムを始動したり車
を走らせない
●
車内に人を乗せたまま車を持ち上げない
●
車を持ち上げるときは、ジャッキの上または下にものを置かない
●
車を持ち上げるときは、タイヤ交換できる高さ以上に上げない
●
車の下にもぐり込んで作業する場合は、ジャッキスタンドを使用する
●
車を下げるときは、周囲に人がいないことを確認し、人がいるときは声をかけ
てから下げる
400
7-2. 緊急時の対処法
X
5 人乗り車
デッキボードを開け、車両前方へ
動かす
助手席側デッキサイド小物入れ
のフタを取りはずし、デッキアン
ダーボックスを取りはずす
ジャッキを取り出す
ジャッキの取り出し方
1
2
3
401
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
X
7 人乗り車
デッキボードと助手席側デッキ
サイド小物入れのフタを取りは
ずす
デッキアンダーボックスを取り
はずす
ジャッキを取りはずす
1
2
3
402
7-2. 緊急時の対処法
デッキボードとデッキアンダーボックスを取りはずす(→ P. 400)
ツールホルダーを車両から降ろ
し、留め具を取りはずして応急用
タイヤを取り出す
応急用タイヤの取り出し方
1
2
警告
■
サービスプラグについて(5 人乗り車のみ)
ツールホルダーや応急用タイヤを車両から降ろすとき、または搭載するときは、
サービスプラグにあたらないよう、ご注意ください。(→ P. 67)
■
応急用タイヤを収納するとき
ボデーと応急用タイヤとのあいだに、指などを挟まないように注意してくださ
い。
403
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
輪止め
※
をする
※
輪止めは、トヨタ販売店で購入することができます。
ホイールキャップ装着車は、ホ
イールキャップを取りはずす
傷が付くのを防ぐため、ホイールナッ
トレンチの先に布などを巻いて保護し
てください。
ナットを少し(約 1 回転)ゆる
める
パンクしたタイヤの交換
1
パンクしたタイヤ
輪止めの位置
前輪
左側
右側後輪うしろ
右側
左側後輪うしろ
後輪
左側
右側前輪前
右側
左側前輪前
2
3
404
7-2. 緊急時の対処法
ジ ャ ッ キ の
部 を 手 で ま わ し
て、ジャッキの溝をジャッキセッ
ト位置にしっかりかける
タイヤが地面から少し離れるま
で、車体を上げる
ナットすべてを取りはずし、タイ
ヤを取りはずす
タ イ ヤ を 直 接 地 面 に 置 く と き は、ホ
イールの意匠面に傷が付かないよう意
匠面を上にします。
4
5
6
405
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
タイヤ交換について
●
走行直後、ディスクホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください
走行直後のディスクホイールやブレーキまわりは高温になっているため、タイ
ヤ交換などで手や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
次のことをお守りいただかないとナットがゆるみ、ホイールがはずれ落ち、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
・ ホイールの交換後はすぐに 103N・m(1050kgf・cm)の力でナットを
締める
・ タイヤの取り付けには、使用しているホイール専用のナットを使用する
・ ボルトやナットのねじ部や、ホイールのボルト穴につぶれや亀裂などの異
常がある場合は、トヨタ販売店で点検を受ける
・ ナットを取り付けるときは、必ずテーパー部を内側にして取り付ける
(→ P. 343)
406
7-2. 緊急時の対処法
ホイール接触面の汚れをふき取
る
ホイール接触面が汚れていると、走行
中にナットがゆるみ、タイヤがはずれ
るおそれがあります。
タイヤを取り付け、タイヤががたつかない程度まで手でナットを仮締
めする
アルミホイールから応急用タイ
ヤにかえるときは、ナットのテー
パー部がホイールのシート部に
軽くあたるまでまわします。
スチールホイールからスチール
ホイール(応急用タイヤを含む)
にかえるときは、ホイールのシー
ト部に軽くあたるまでまわしま
す。
ア ル ミ ホ イ ー ル か ら ア ル ミ ホ
イールにかえるときは、ナットの
座金がホイールにあたるまでま
わします。
タイヤの取り付け
1
2
テーパー部
シート部
テーパー部
シート部
ホイール
座金
407
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
車体を下げる
図の番号順でナットを 2、3 度
しっかり締め付ける
締め付けトルク:
103N・m(1050kgf・cm)
ホイールキャップ装着車は、ホ
イールキャップを取り付ける
※
タイヤのバルブ(空気口)に切り欠き
を合わせてホイールキャップを確実に
取り付けます。
※
応急用タイヤには取り付けること
はできません。
すべての工具・ジャッキ・パンクしたタイヤを収納する
3
4
5
6
408
7-2. 緊急時の対処法
■
応急用タイヤについて
●
タイヤの側面に TEMPORARY USE ONLY と書かれています。応急用にのみ
使用してください。
●
空気圧を必ず点検してください。(→ P. 449)
■
応急用タイヤを装着しているとき
標準タイヤ装着時にくらべ車高が低くなっています。
■
雪道・凍結路で前輪がパンクしたとき
後輪を応急用タイヤと交換する
パンクした前輪をはずした後輪と交換する
タイヤチェーンを前輪に装着する
知識
1
2
3
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
警告
■
応急用タイヤを使用するとき
●
お客様のお車専用になっているため、他の車には使用しないでください。
●
同時に 2 つ以上の応急用タイヤを使用しないでください。
●
できるだけ早く通常のタイヤと交換してください。
●
急加速、急ハンドル、急ブレーキやシフト操作による急激なエンジンブレーキ
の使用は避けてください。
■
応急用タイヤを装着しているとき
正確な車両速度が検出できない場合があり、次のシステムが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
・ ABS
・ ブレーキアシスト
・ VSC
・ TRC
・ クルーズコントロール
★
・ レーダークルーズコントロール
★
・ プリクラッシュセーフティシステム
★
・ EPS
・ LDA(レーンディパーチャーアラート)
★
・ IPA(インテリジェントパーキングアシスト)
★
409
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
応急用タイヤ使用時の速度制限
応急用タイヤを装着しているときは、100km/h 以上の速度で走行しないでくだ
さい。
応急用タイヤは、高速走行に適していないため、思わぬ事故につながるおそれ
があり危険です。
■
ジャッキや工具を使用したあとは
走行前に正しい位置に格納されているか確認してください。正しく格納されて
いないと、事故や急ブレーキの際、重大な傷害につながるおそれがあり危険で
す。
注意
■
応急用タイヤ装着中の注意
応急用タイヤ装着中は、標準タイヤ装着時にくらべ車高が低くなっています。
段差を乗りこえるときは注意してください。
■
応急用タイヤ使用時のタイヤチェーン装着
応急用タイヤには、タイヤチェーンを装着しないでください。
タイヤチェーンが車体側にあたり、走行に悪影響をおよぼすおそれがあります。
410
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは(タイヤパンク応急修理キット装着車)
タイヤパンク応急修理キット装着車には、スペアタイヤが搭載されてい
ません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1 本
です)。パンクしたタイヤの損傷状況により、応急修理キットでは応急修
理できない場合があります。(→ P. 411)
タイヤパンク応急修理キットによる応急修理は、一時的な処置です。で
きるだけ早くタイヤを修理・交換してください。
警告
■
タイヤがパンクしたときは
パンクしたまま走行しないでください。
短い距離でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わぬ事故
につながるおそれがあり危険です。
411
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
●
地面が固く平らで安全な場所に移動する
●
パーキングブレーキをしっかりかける
●
シフトポジションを P にする
●
ハイブリッドシステムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる
●
タイヤの損傷程度を確認する
釘やネジなどが刺さっている場
合のみ、タイヤを応急修理してく
ださい。
・ タイヤに刺さっている釘やネ
ジなどは抜かないでください。
抜いてしまうと穴が大きくな
りすぎ、応急修理ができなくな
ることがあります。
・ パンク補修液がもれないようにするため、パンク箇所が分かってい
る場合は、パンク箇所が上になるように車両を移動してください。
■
応急修理キットで修理できないパンク
次の場合は、応急修理キットでは応急修理できません。トヨタ販売店にご連絡く
ださい。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2 箇所以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
補修液の有効期限が切れているとき
応急修理する前に
知識
412
7-2. 緊急時の対処法
X
5 人乗り車
タイヤパンク応急修理キット・工具の搭載位置
タイヤパンク応急修理キット
ホイールナットレンチ
ジャッキハンドル
ジャッキ
(
※
使用方法:→ P. 404)
けん引フック
1
2
3
4
5
413
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
X
7 人乗り車
タイヤパンク応急修理キット
ホイールナットレンチ
ジャッキ
(
※
使用方法:→ P. 404)
ジャッキハンドル
けん引フック
1
2
3
4
5
414
7-2. 緊急時の対処法
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
ホース
空気逃がしキャップ
パンク補修液注入済みラベル
空気圧計
スイッチ
電源プラグ
速度制限ラベル
1
2
3
4
5
6
7
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