Toyota Crown Athlete (2017 year). Manual japanese — part 27
415
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
パンクしたときは
(タイヤパンク応急修理キット装着車)
タイヤパンク応急修理キット装着車には、スペアタイヤが搭載されてい
ません。
タイヤがパンクしたときは、タイヤパンク応急修理キットで応急修理す
ることができます。釘やネジなどが刺さった程度の軽度なパンクを応急
修理できます。(パンク補修液 1 本につき、応急修理できるタイヤは 1
本です)
タイヤパンク応急修理キットで応急修理したタイヤの修理・交換につい
ては、トヨタ販売店にご相談ください。
警告
■
パンクしたままの走行について
タイヤがパンクした状態で走行を続けないでください。
短い距離の運転でも、タイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わ
ぬ事故につながるおそれがあり危険です。
416
7-2. 緊急時の対処法
●
地面が固く平らで安全な場所に移動する
●
パーキングブレーキをかける
●
シフトレバーを P にする
●
ハイブリッドシステムを停止する
●
非常点滅灯を点滅させる(→ P. 367)
●
タイヤの損傷程度を確認する
釘やネジなどが刺さっている場
合のみ、タイヤを応急修理してく
ださい。
・ タイヤに刺さっている釘やネ
ジなどは抜かないでください。
抜いてしまうと穴が大きくな
りすぎ、応急修理ができなくな
ることがあります。
・ パンク補修液がもれないよう
にするため、パンク箇所が分
かっている場合は、パンク箇所
が上になるように車両を移動
してください。
■
応急修理キットで修理できないパンク
次の場合は、応急修理キットでは応急修理できません。トヨタ販売店にご連絡く
ださい。
●
タイヤ空気圧が不十分な状態で走行してタイヤが損傷しているとき
●
タイヤ側面など、接地面以外に穴や損傷があるとき
●
タイヤがホイールから明らかにはずれているとき
●
タイヤに 4mm 以上の切り傷や刺し傷があるとき
●
ホイールが破損しているとき
●
2 本以上のタイヤがパンクしているとき
●
1 本のタイヤに 2 箇所以上の切り傷や刺し傷があるとき
応急修理する前に
知識
417
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
※
ジャッキの使い方(→ P. 409)
タイヤパンク応急修理キット・工具の搭載位置
工具袋
ジャッキハンドル
ホイールナットレンチ
けん引フック
タイヤパンク応急修理キット
ジャッキ
※
1
2
3
4
5
6
418
7-2. 緊急時の対処法
■
ボトル
■
コンプレッサー
タイヤパンク応急修理キットの内容/各部の名称
ホース
空気逃がしキャップ
ラベル
1
2
3
電源プラグ
空気圧計
電源スイッチ
1
2
3
419
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
ラゲージマットを取りはずす
応急修理キットを取り出す
→ P. 408
応急修理キットを取り出す
パンクしたタイヤのバルブから、
バルブキャップを取りはずす
ホ ー ス を の ば し、空 気 逃 が し
キャップを取りはずす
空気逃がしキャップは再度使用するた
め、なくさないように保管してくださ
い。
応急修理キットの取り出し方
1
2
ジャッキの取り出し方
応急修理するとき
1
2
3
420
7-2. 緊急時の対処法
ボトルのホースをパンクしたタ
イヤのバルブに接続する
ホース先端を時計まわりにまわして、
しっかりと最後までねじ込みます。
コ ン プ レ ッ サ ー の ス イ ッ チ が
OFF であることを確認する
コンプレッサーのゴム栓をはず
す
コンプレッサーの電源プラグを
はずす
4
5
6
7
421
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
コンプレッサーの電源プラグをアクセサリーソケットに挿し込む(→
P. 311)
ボトルをコンプレッサーに接続
する
しっかり接続されているか確認してく
ださい。
8
X
フロント
X
リヤ
★
9
★
:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。
422
7-2. 緊急時の対処法
付属のラベル 2 枚を図のように
それぞれ貼り付ける
ホイールの汚れや水分を十分にふき
取ってからラベルを貼り付けてくださ
い。ラベルを貼り付けることができな
い場合は、トヨタ販売店にてタイヤを
修理・交換するときにパンク補修液注
入済みであることを必ずお伝えくださ
い。
タイヤの指定空気圧を確認する
運転席側の空気圧ラベルで確認するこ
とができます。(→ P. 451)
ハイブリッドシステムを始動する
コンプレッサーのスイッチを ON
にし、パンク補修液と空気を充填
する
10
11
12
13
423
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
空気圧が指定空気圧になるまで
充填する
一時的に空気圧計が 300 ∼
400kPa(3.0
∼ 4.0kg/
cm
2
)まで上昇し、徐々に減
少します。
スイッチを ON にしてから 1
分程度(低温の場合は 15 分程
度)で実際の空気圧になりま
す。
コンプレッサーのスイッチを OFF
にして確認してください。空気の入
れすぎに注意して、指定空気圧にな
るまで充填・確認をくり返してくだ
さい。
10 分以上(低温の場合は 35 分以上)充填しても指定空気圧にならない場合
は、応急修理できません。コンプレッサーのスイッチを OFF にしてトヨタ販売
店にご連絡ください。
空気を入れすぎたときは、指定空気圧になるまで空気を抜いてください。
(→ P.
426, 451)
コンプレッサーのスイッチが OFF であることを確認した上で、アクセ
サリーソケットから電源プラグを抜き、バルブからボトルのホースを
取りはずす
ホースを取りはずすときにパンク補修液がもれる可能性があります。
バルブキャップを応急修理したタイヤのバルブに取り付ける
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、お車が汚れる可
能性があります。
いったん、ボトルとコンプレッサーを接続したままトランク内に収納
する
14
1
2
15
16
17
424
7-2. 緊急時の対処法
タイヤ内のパンク補修液を均等に広げるために、すみやかに 5km 程
度、速度 80km/h 以下で安全に走行する
走行後、平坦な場所に停車し、再
度コンプレッサーを接続する
コンプレッサーのスイッチを ON
にして数秒間経過後、スイッチを
OFF にして空気圧を確認する
空気圧が 130kPa(1.3kg/
cm
2
)未満の場合:応急修理
できません。トヨタ販売店にご
連絡ください
空気圧が 130kPa(1.3kg/
cm
2
)以上、指定空気圧未満
の場合:手順
へ
空気圧が指定空気圧(→ P. 451)の場合:手順
へ
コンプレッサーのスイッチをONにして指定空気圧まで空気を充填し、
再度、約 5km 走行後にあらためて手順
から実施する
ボトルのホース先端に空気逃が
しキャップを取り付ける
空気逃がしキャップを取り付けないと
パンク補修液がもれ、お車が汚れる可
能性があります。
ボトルとコンプレッサーを接続したままトランク内に収納する
急ブレーキ、急加速、急ハンドルを避け、100km 以内、速度 80km/
h 以下でトヨタ販売店まで慎重に運転する
1
2
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425
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
■
応急修理後のタイヤのバルブについて
応急修理キットを使用したときは、タイヤのバルブを新品に交換してください。
■
応急修理キットの点検について
パンク補修液の有効期限の確認は定期的に行ってください。
有効期限はボトルに表示されています。
有効期限が切れたパンク修理液は使用しないでください。応急修理キットによる
修理が正常にできない場合があります。
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは自動車タイヤの空気充填用です。
●
パンク補修液には有効期限があります。有効期限は容器に表示されています。有
効期限が切れる前に交換してください。交換については、トヨタ販売店にご相
談ください。
●
パンク補修液ボトル1本でタイヤ1本を1回応急修理できます。使用したパンク
補修液の交換は、トヨタ販売店にご相談ください。コンプレッサーは、くり返
し使用できます。
●
外気温度が− 40 ℃∼ 60 ℃のときに使用できます。
●
応急修理キット搭載車両の装着タイヤ専用です。指定タイヤサイズ以外のタイ
ヤや、他の用途には使用しないでください。
●
パンク補修液が衣服に付着すると、シミになる場合があります。
●
パンク補修液がホイールやボデーに付着した場合、放置すると取れなくなるお
それがあります。ぬれた布などですみやかにふき取ってください。
●
コンプレッサー作動中は、大きな音がしますが故障ではありません。
●
タイヤ空気圧の点検や調整には使用しないでください。
知識
426
7-2. 緊急時の対処法
■
空気を入れすぎてしまったとき
タイヤからホースを取りはずす
ホースから空気逃がしキャップを取りはずし、ホースを再接続する
コンプレッサーのスイッチを ON にして数秒間経過後、スイッチを OFF にして
空気圧計を確認する
指定空気圧より低いときは、再度、コンプレッサーのスイッチを ON にし、指定
空気圧になるまで空気を充填してください。
ホース先端に空気逃がしキャップをかぶ
せ、キャップの突起部をタイヤのバルブに
押しあてて空気を抜く
警告
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは指定の位置に収納してください。
急ブレーキ時などに応急修理キットが飛び出したりして破損したり、思わぬ事
故につながるおそれがあり危険です。
●
応急修理キットはお客様の車専用です。他の車には使わないでください。他の
車に使うと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
●
指定タイヤサイズ以外のタイヤや他の用途には使用しないでください。パンク
修理が完全に行われず、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。
■
パンク補修液について
●
誤って飲み込むと健康に害があります。その場合はできるだけたくさんの水を
飲み、ただちに医師の診察を受けてください。
●
もし目に入ったり、皮膚に付着したりした場合には、水でよく洗い流してくだ
さい。それでも異常を感じたときは、医師の診察を受けてください。
1
2
3
4
427
7-2. 緊急時の対処法
7
万一の場合には
警告
■
パンクしたタイヤを応急修理するとき
●
車両を安全で平坦な場所に停止させてください。
●
走行直後、ホイールやブレーキまわりなどにはふれないでください
走行直後のホイールやブレーキまわりは高温になっている可能性があるため手
や足などがふれると、やけどをするおそれがあります。
●
タイヤを車両に取り付けた状態で、バルブとホースをしっかりと接続してくだ
さい。
●
接続が不十分な場合、空気がもれたり、パンク補修液が飛散したりするおそれ
があります。
●
充填中にホースがはずれると、圧力でホースが急に動くおそれがあり危険で
す。
●
充填後、ホースを取りはずすときや空気を抜くときにパンク補修液が飛散する
場合があります。
●
作業手順に従って応急修理を行ってください。
手順どおりに行わないとパンク補修液が噴出する場合があります。
●
破裂の危険があるので、応急修理キットの作動中は補修中のタイヤから離れて
ください。タイヤに亀裂や変形が発生している場合、ただちにキットのスイッ
チを OFF にし、修理を中止してください。
●
応急修理キットは、長時間作動させると過熱する可能性があります。35 分以
上連続で作動させないでください。
●
応急修理キットの作動中は、部分的に熱くなります。使用中、または使用後の
取り扱いには注意してください。ボトルとコンプレッサー接続箇所の金属部分
は特に熱くなるため、使用中、または使用直後はふれないでください。
●
速度制限シールは指定位置以外に貼らないでください。ハンドルのパッド部分
などの SRS エアバッグ展開部に貼ると、SRS エアバッグが正常に作動しな
くなるおそれがあります。
428
7-2. 緊急時の対処法
警告
■
補修液を均等に広げるための運転について
●
低速で慎重に運転してください。特にカーブや旋回時には注意してください。
●
車がまっすぐ走行しなかったり、ハンドルをとられたりする場合は、停車し、
次のことを確認してください。
・ タイヤを確認してください。タイヤがホイールからはずれている可能性が
あります。
・ 空気圧を確認してください。130kPa
未満の場合は、タイヤが大きなダ
メージを受けている可能性があります。
注意
■
応急修理をするとき
●
タイヤに刺さった釘やネジを取り除かずに応急修理を行ってください。
取り除いてしまうと、応急修理キットでは応急修理ができなくなる場合があり
ます。
●
応急修理キットに防水機能はありません。降雨時などは、水がかからないよう
にして使用してください。
●
砂地などの砂ぼこりの多い場所に直接置いて使用しないでください。砂ぼこり
などを吸い込むと、故障の原因になります。
■
応急修理キットについて
●
応急修理キットは DC12V 専用です。他の電源での使用はできません。
●
応急修理キットにガソリンがかかると、劣化するおそれがあります。ガソリン
がかからないようにしてください。
●
応急修理キットは砂埃や水を避けて収納してください。
●
応急修理キットは指定の位置に収納し、お子さまが誤って手をふれないようご
注意ください。
●
分解・改造などは絶対にしないでください。また、圧力計などに衝撃を与えな
いでください。故障の原因になります。
429
7
万一の場合には
7-2. 緊急時の対処法
ハイブリッドシステムが始動できないときは
次の原因が考えられます。
●
電子キーが正常に働いていない可能性があります。(→ P. 432)
●
燃料が入っていない可能性があります。
給油してください。
●
イモビライザーシステムに異常がある可能性があります。(→ P. 68)
●
ステアリングロックシステムに異常がある可能性があります。
●
電子キーの電池切れやヒューズ切れなど、電気系統異常の可能性があ
ります。異常の種類によっては、ハイブリッドシステムを一時的な処
置で始動することができます。(→ P. 430)
次の原因が考えられます。
●
補機バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 434)
●
補機バッテリーのターミナルがゆるんでいる可能性があります。
(→ P. 331)
次の原因が考えられます。
●
補機バッテリーあがりの可能性があります。(→ P. 434)
●
補機バッテリーのターミナルがはずれている可能性があります。
(→ P. 331)
対処の方法がわからないとき、あるいは対処をしてもハイブリッドシステムが始動
できないときは、トヨタ販売店にご連絡ください。
ハイブリッドシステムが始動できない原因は状況によって異なります。
次のことをご確認いただき、適切に対処してください。
正しいハイブリッドシステムの始動方法(→ P. 167)に従っても始動
できない
室内灯・ヘッドランプが暗い/ホーンの音が小さい、または鳴らない場合
室内灯・ヘッドランプが点灯しない/ホーンが鳴らない場合
430
7-2. 緊急時の対処法
通常のハイブリッドシステム始動操作でハイブリッドシステムが始動し
ないときは、次の手順でハイブリッドシステムが始動する場合がありま
す。
緊急時以外は、この方法で始動させないでください。
パーキングブレーキがかかっていることを確認する
シフトレバーが P の位置にあることを確認する
パワースイッチをアクセサリーモードにする
ブレーキペダルをしっかり踏んでパワースイッチを約 15 秒以上押し
続ける
上記の方法でハイブリッドシステムが始動しても、システムの故障が考
えられます。ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。
緊急始動機能
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